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第4話 地ノ宮 静里菜(ちのみや せりな)
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「優羽花(ゆうか)ちょっと待て! これはお隣さんとの普通の会話であって何もやましい事はないぞ!」
俺は必死に弁解し無実を訴えた。優羽花は俺が静里菜(せりな)と二人きりで仲良くしていると何故か機嫌が悪くなるのだ。
「ふうん、普通の会話ねえ…その割には随分と仲の良い様子に見えますけど?」
いつの間にか静里菜が俺の腕に自身の腕を絡ませて抱き付いている! ああっいつの間にい!?
「だって兄さんあんまりお家から出てこないんですもの…優羽花ばっかり兄さんを独り占めしてずるいです」
「あたしがお兄を独り占め!? そ、そんな訳ないでしょ! だいたい静里菜だってわたしの家によくあがり込んでくるじゃないの!
この前あたしが学校が早終わりだったから急いで帰って来たのに、あんたが既にお兄の部屋にあがり込んで楽しそうに話していたのを忘れてないからね!」
「うーん? そんなこともありましたか? わたしは今が大切なので過去のことは忘れました」
「大体あんたは巫女の仕事があるでしょう! さっさと自分の神社に行きなさいよ!」
「あんな寂れた神社に朝から誰も来ませんよ」
「あやまって! 地ノ宮神社の御祭神(ごさいしん)の神様と宮司(ぐうじ)の静里菜の親父さんにあやまって!」
俺は静里菜のあんまりな物言いに思わず声を上げた。
「ふふ、兄さん。やおよろずの神様の最たる願いは産めよ増やせよなのですよ。つまり神様はわたしが神社に勤めるよりもこうやって兄さんと触れ合うほうが喜ばれるのです。…どうですか兄さん? 巫女服の感触は?」
「うう…とても良いと思う…」
巫女服の魅力(みりき)は絶大である。これは抗えない。このままでは俺は完全に骨抜きになってしまう。
「静里菜あー! 『ぎ妹同盟(ぎまいどうめい)』のこと…忘れてないわよねえ!」
優羽花は声を荒げるとその昔、彼女同士が取り決めた、とある”同盟”のことを口にした。
俺は必死に弁解し無実を訴えた。優羽花は俺が静里菜(せりな)と二人きりで仲良くしていると何故か機嫌が悪くなるのだ。
「ふうん、普通の会話ねえ…その割には随分と仲の良い様子に見えますけど?」
いつの間にか静里菜が俺の腕に自身の腕を絡ませて抱き付いている! ああっいつの間にい!?
「だって兄さんあんまりお家から出てこないんですもの…優羽花ばっかり兄さんを独り占めしてずるいです」
「あたしがお兄を独り占め!? そ、そんな訳ないでしょ! だいたい静里菜だってわたしの家によくあがり込んでくるじゃないの!
この前あたしが学校が早終わりだったから急いで帰って来たのに、あんたが既にお兄の部屋にあがり込んで楽しそうに話していたのを忘れてないからね!」
「うーん? そんなこともありましたか? わたしは今が大切なので過去のことは忘れました」
「大体あんたは巫女の仕事があるでしょう! さっさと自分の神社に行きなさいよ!」
「あんな寂れた神社に朝から誰も来ませんよ」
「あやまって! 地ノ宮神社の御祭神(ごさいしん)の神様と宮司(ぐうじ)の静里菜の親父さんにあやまって!」
俺は静里菜のあんまりな物言いに思わず声を上げた。
「ふふ、兄さん。やおよろずの神様の最たる願いは産めよ増やせよなのですよ。つまり神様はわたしが神社に勤めるよりもこうやって兄さんと触れ合うほうが喜ばれるのです。…どうですか兄さん? 巫女服の感触は?」
「うう…とても良いと思う…」
巫女服の魅力(みりき)は絶大である。これは抗えない。このままでは俺は完全に骨抜きになってしまう。
「静里菜あー! 『ぎ妹同盟(ぎまいどうめい)』のこと…忘れてないわよねえ!」
優羽花は声を荒げるとその昔、彼女同士が取り決めた、とある”同盟”のことを口にした。
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