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能力について
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「君たちはまだ能力には目覚めていないだろう。そして、能力についても何も知らない。なので、君たちにみっちり能力について叩き込んでやる。」
顔が何か楽しそうである。この人の笑顔ってかわいいんだけど、中身がヤバいから素直にかわいいって思えない……
俺は思ってしまった。これヤバそうだな……
「何がヤバいのか言ってみたまえ。え?村上智尋くん?」
なんで?声に出てたのか?
「まあいい。」
南は自分のパソコンを開いた。
特に何も言わない。パスワードとか見られたらまずいんじゃ……
カタカタカタカタカタカタッ!!!
うお!!
なんだこの人、タイピングがでたらめに早いぞ。
しかも今のはパスワードの入力だよな?
何桁にしてるんだ一体……
パソコンのホーム画面が出て、資料を出した。
その画面をプロジェクターに映し出す。
「どうだ?見えているか?」
「見えてんで」
修司が答える。
「よし!」
と声に出して説明に入った。
「まずこれを見てみろ。」
見せられたのは、日本人ではなかった。
黒人で背も高く、ガタイの良い人である。
「こいつの名前は『アイメ』。今、日本で活動していて、大阪の特殊部隊に所属している。」
南さんの説明の間も食いつくように見ていたが、人間とは到底思えないパワーとスピードの持ち主だった。
硬そうな岩を豆腐のようにかみ砕いている。
場所が白い部屋に切り替わった。
迷彩服の人がピストルをアイメに向けて引き金を引いた。
パンッパンッ!!鋭い音が響く。
しかし、服が破れるだけで体からは血の一滴も流れていない。
銃弾は床にカランッと音を奏でながら転がっていた。
アイメの顔はニッカリと笑っており、痛がる素振りなど微塵も感じさせない。
映像はここで終わった。
「これが能力だ。君たちに注射して入れたのは、毒などではない。まあ適合者以外には完全に死に至らしめる毒なんだがな。ククッwハハハハハ」
腹を抱えて笑っている……
やっぱ頭おかしいなこの人。
「中にはM1とあらゆる虫のDNAを入れている。適合者はその中のDNAからいくつかの身体能力が発現する。もちろんすべての能力は発現しない。」
なんだよそれ、しかも俺たちの中にはM1が入っているのか?
彩香が恐る恐る質問する。
「いくつかって、複数でることもあるんですか?」
「そうだ。基本的に一人に1~2つだ。しかし詳しくはまだわかっていない。今のところ、アイメの3つが最高だ。3つの能力の詳細は知らされていないがな。それに今わかっているのは、適合者の生まれた国に生息している虫のDNAの方が、他の国に生息している虫のDNAよりも発現しやすいということだ。もちろん絶対に発現しないというわけでもないし、間違いの可能性も否定できない。なぜなら適合者が少ないからだ。そして今、私は動物の能力が発現しないかを研究している。ふふん」
最後の言葉がドヤ顔で腹が立つ。褒めてほしいのだろうか?だが断る!!
こんなマッドサイエンティストを褒めるのはだめだ。もっとヤバいことをしかねない。
修司も質問をする。
「じゃあ何でそれ全部注射に入れへんの?とりあえずポンポン入れとけば発現確率上がんのちゃう?数打ちゃ当たる戦法でさ。」
「面白いがそれはできない。それはとても危険で、君たち適合者に何かあったら大変だからだ。ただでさえ人数が少ないのに、確実性のない事をするわけにはいかないからな。死んでしまう可能性だって大いにありうる。」
「それと、基本的な身体能力は個人差があるが、全員通常の人間より強化されていくことは間違いない。」
普通の人間よりは強くなるのか。なんだかうれしい。だって無条件で強くなれるんだから。
けど……
「まあこのくらいだ。授業といっても、わかっていないことが多すぎてすぐに終わったがな。ヤバくはなかっただろう?村上?」
目が完全にキマッているので、視線を逸らす。
十分ヤバいに決まっているだろう。なんなんだよ、俺たちもう人間とは違う生物になったってことじゃないか。
「では話も終わったので、ここらで解散だ。君たち、この事は秘密だから誰にも言うんじゃないぞ。」
俺たちは研究室から追い出された。
なんか扱いが雑なんだよな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょいちょい設定変更とかするかも。
顔が何か楽しそうである。この人の笑顔ってかわいいんだけど、中身がヤバいから素直にかわいいって思えない……
俺は思ってしまった。これヤバそうだな……
「何がヤバいのか言ってみたまえ。え?村上智尋くん?」
なんで?声に出てたのか?
「まあいい。」
南は自分のパソコンを開いた。
特に何も言わない。パスワードとか見られたらまずいんじゃ……
カタカタカタカタカタカタッ!!!
うお!!
なんだこの人、タイピングがでたらめに早いぞ。
しかも今のはパスワードの入力だよな?
何桁にしてるんだ一体……
パソコンのホーム画面が出て、資料を出した。
その画面をプロジェクターに映し出す。
「どうだ?見えているか?」
「見えてんで」
修司が答える。
「よし!」
と声に出して説明に入った。
「まずこれを見てみろ。」
見せられたのは、日本人ではなかった。
黒人で背も高く、ガタイの良い人である。
「こいつの名前は『アイメ』。今、日本で活動していて、大阪の特殊部隊に所属している。」
南さんの説明の間も食いつくように見ていたが、人間とは到底思えないパワーとスピードの持ち主だった。
硬そうな岩を豆腐のようにかみ砕いている。
場所が白い部屋に切り替わった。
迷彩服の人がピストルをアイメに向けて引き金を引いた。
パンッパンッ!!鋭い音が響く。
しかし、服が破れるだけで体からは血の一滴も流れていない。
銃弾は床にカランッと音を奏でながら転がっていた。
アイメの顔はニッカリと笑っており、痛がる素振りなど微塵も感じさせない。
映像はここで終わった。
「これが能力だ。君たちに注射して入れたのは、毒などではない。まあ適合者以外には完全に死に至らしめる毒なんだがな。ククッwハハハハハ」
腹を抱えて笑っている……
やっぱ頭おかしいなこの人。
「中にはM1とあらゆる虫のDNAを入れている。適合者はその中のDNAからいくつかの身体能力が発現する。もちろんすべての能力は発現しない。」
なんだよそれ、しかも俺たちの中にはM1が入っているのか?
彩香が恐る恐る質問する。
「いくつかって、複数でることもあるんですか?」
「そうだ。基本的に一人に1~2つだ。しかし詳しくはまだわかっていない。今のところ、アイメの3つが最高だ。3つの能力の詳細は知らされていないがな。それに今わかっているのは、適合者の生まれた国に生息している虫のDNAの方が、他の国に生息している虫のDNAよりも発現しやすいということだ。もちろん絶対に発現しないというわけでもないし、間違いの可能性も否定できない。なぜなら適合者が少ないからだ。そして今、私は動物の能力が発現しないかを研究している。ふふん」
最後の言葉がドヤ顔で腹が立つ。褒めてほしいのだろうか?だが断る!!
こんなマッドサイエンティストを褒めるのはだめだ。もっとヤバいことをしかねない。
修司も質問をする。
「じゃあ何でそれ全部注射に入れへんの?とりあえずポンポン入れとけば発現確率上がんのちゃう?数打ちゃ当たる戦法でさ。」
「面白いがそれはできない。それはとても危険で、君たち適合者に何かあったら大変だからだ。ただでさえ人数が少ないのに、確実性のない事をするわけにはいかないからな。死んでしまう可能性だって大いにありうる。」
「それと、基本的な身体能力は個人差があるが、全員通常の人間より強化されていくことは間違いない。」
普通の人間よりは強くなるのか。なんだかうれしい。だって無条件で強くなれるんだから。
けど……
「まあこのくらいだ。授業といっても、わかっていないことが多すぎてすぐに終わったがな。ヤバくはなかっただろう?村上?」
目が完全にキマッているので、視線を逸らす。
十分ヤバいに決まっているだろう。なんなんだよ、俺たちもう人間とは違う生物になったってことじゃないか。
「では話も終わったので、ここらで解散だ。君たち、この事は秘密だから誰にも言うんじゃないぞ。」
俺たちは研究室から追い出された。
なんか扱いが雑なんだよな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょいちょい設定変更とかするかも。
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