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緊張の夕暮れ、魔の領域4 ※いちゃいちゃ? 主人公×公子

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 「……公子様」 
 「……フリード、と」
 「フリード……その」

 押し付けられる熱い棒。もちろん僕も生まれながらに持ち得ているし、現在進行形で、負けじとズボンを持ち上げているが、ぐぐぐ、と突きつけられるフリードの剥き出しのそれは、まあまあ立派なものだ。
 陰毛が柔らかく僕の股間を茂み越しに接触を果たし、下がっている二つの玉ですら程よい大きさ。

 「フリード」
 「いやだ、どうして離れようとする……」
 「フリ、」
 
 いやいやとまるでかまってちゃんのように、頭を僕の肩に乗せて振り回す。
耳元で熱く、僕にけしかけてくる声はなんとも遊ぼうと誘う声。
 ぎゅうぎゅうにはがいじめにされ、弱るは僕だ。
 (……いくら肉食の獣人だとしても、これは……体力バカ……ではないよね。
  だったら……あぁ、そうか)
 そういえば、と思い出した匂い。
 あの部屋、匂うよ、って僕の勘が働く。
 (フリードは健康的な肉体を持つ若者だし、仕事柄そこまで体力職務ではないけれど、
  病気であればまあ隠してる場合もあるが、どうもそうじゃないらしい)
 となると、やっぱりあれか。
 まだ残ってるのかも。後遺症的な。
 
 「……フリード。
  離れないよ」 
 「……離れない? 本当……?」
 
 ぎゅうぎゅうさは半端なく。さすがは大型猫獣の人だ……僕がか弱い獣人であれば、たちまちに複雑骨折をしているところだ。
 僕の頬にあたる、フリードの頬や髪に触れながら、僕は囁く。

 「うん」
 
 (多分……)
 命の保障があれば……。
 すりすりと、本当に猫仕草をしてマーキングしてくる大きめ婚約者に、僕はなんともいえない約束をした。




 それでもまだ、離れたがらないフリード。
 このだいしゅきホールド的なホールドが大好きらしい……僕は抱きしめがいのある人形のようだが、そこまで肉的に大きくはないし、楽しめないとは思うけれども、彼にとっては嬉しいらしく、とうとう尻尾が僕の足やら腰にまで抱きついて離れない。
 (美味しい夕飯の時間が近づいてしまうし……)
 僕はそこまで俗物的な獣人ではないが、食事は長い人生における楽しみのひとつだった。エネルギー補給としてはそれほど重要視はしてないけれども、舌を喜ばせるという意味においてはまだ幸せなことだろう。
 
 「リヒ……」

 仕方なしに、僕は彼の臀部に触れている。
まあ、僕の大好きな部分のひとつだ。お尻は。彼のお尻は切れ上がっていて、大変触り心地がよろしい。僕は抱きしめられながらも、彼のそこを愛撫した。

 「んう……ん」

 耳朶でしっかりと感じて熱々な息を吐きつけながら、フリードはがっちりと僕の手を楽しんでいた。時折、僕の耳を舐めていたりする。ちゅうちゅうと。吸われても、いる。
 (子猫みたいだなぁ……)
 前回の獣化は、さながらハンターのごとく夜闇にかけてきたもんな。
心の友でもあるタイザーは本気で怯えて僕を置いて逃げていったし。あれがこれになるとは、さすがのタイザーも夢にも思わないことだろう。普段の振る舞いも、ただ気品ある有力貴族だし。
 するすると僕の腰や足に絡みついた彼の素足も、なかなか離れないし、困ったものである。
 (もう少し、発散させたら良いかも)
 僕のズボンの、股間にあたるそこには、フリードの先走りで濡れている。
 
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