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夜会へ⑥ 続・3P注意

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 しばらく咥えられていた男は、ぐっと公子の頭を掴んでさらに押し込んで……、武者ものは、

「うっ」

 激しく公子の体を揺さぶったあと、ぐぐぐっと公子の体を押し込んだ。
ぶるぶると震える総身。肉体美もそうだが、震える胸筋。汗もまるで匂いもしそうだ。
なんともものすごい、3Pであった。

 (ほ)

 これで終わりか、と思ったら第二ラウンドも始まった。

 
 ちら、と僕はタイザーを見やるが、彼はさらに引き続き観戦するつもりであるらしい、だんだんと僕は彼らの長丁場な様子に、時間を持て余し気味になっていた。

 (暇だな……)

 見ていてエロいし、興奮するが、しかし自分がやってるわけでもなく……、デバガメは、案外とつまらないな、と心の中で呟く。
 (自分がやってるわけじゃないからかな)
 僕は案外と実践派であるらしかった。
 
 帰ろうかな……。


 場面は切り替わり、主導権は相変わらず公子にあるものらしく、貴族の長い髪を撫でながら肩を押し倒し、乗り上げた公子は上から貴族の逸物を片手で触れながら自らの中へ挿入しようとゆっくりと腰を落とし……、横で半立ちしている武人の、未だ萎えない巨根を器用に頬張っていた、その瞬間だった。

 そう、僕が、喋ってしまったのは。

 「な、タイザー。
  僕、もう……」
 「え、えー、せっかく来たのに……」
 「だってさあ。つまんなくなってきたんだもん」
 「もん、って。ぶりっ子かよ。
  せっかくの特等席なのに……」

 思いの外、声は相手に届いてしまったようだ。
 うっかり、というレベルではなかった、はずである。
 獣人は耳が良いが、かといってこんな電波レベルの小声を拾うほど、彼らは性行為に熱心だったし、暇じゃなかった。そう、警戒心とか、そういった……、何か、別のことに意識を向けていなければ。
 無防備な行為であるのだ、こういった行為は。
 獣だって、同じ。
 獣人だって、同じだ。

 だから、僕は……間抜けだったんだろう。
 
 みつけた、と。
 
 言わんばかりに、噛み締める公子の、優雅な唇が獰猛になって……、結果。
 
 つんざく雄々しい悲鳴が、轟く。


 
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