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モブ獣人(NTR注意)×公子
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「ああっ……」
腰をくねらせながら、搾り取られる。その感覚は筆舌につき難い、上等なものだった。
名器、といってもいいだろう。
う、とこれまた一人の男が思わずといった声で漏らし、何度か抜き差ししたのち、彼を解放した。いや、解放させられたのか。くぷり、と勢いよく吐き出されたものは、男が先ほど放ったものだ。
「はあ……」
公子は内ももに伝うそれを手早くそこらのシーツで拭うと、さっさといなくなる。
「今日もダメか……」
しかし、彼はめげなかった。
翌日の夜会でひっかけたのは、すこしだけ髪色が似ていた男だ。
正常位を所望され、仕方なく受け入れる。
ぐっと腰を落とされ、
「う……」
身体中を舐められたあとの衝撃は、なかなか。体の芯を突き抜ける。
「あ、あ、あっ……」
感じ入る声を出せば、相手は興奮して、さっさと出してくれる。
学習した公子は、ぎゅっと自慢の足で、相手の腰回りを抱きつき、ぎゅうぎゅうに体を密着させる。
「ん、んっんっ」
体に入った灼熱は、なんとも違うようだ……。
特に先端が柔い、というか……。
公子の真意はともかくとして、男はここぞとばかりに、口付けをしてきた。
嫌すぎて、舌まで入れてくる失礼な男に、公子は突き放そうとしたが、その互いにだきつき姿勢のまま、唇をあわせ、舌の先端が少し入り切ったあたりで、くたり、と中の芯がとろけた。
公子は容赦なく、すがりつこうとした男を向こうだにせず、さっさとその部屋から出ていった。
今度こそは、と思ったんだが……。
次の男は、まさしく獣のような男だった。
獣人らしく、後ろをとりたがった。楽でいいが、しかし手早く出して欲しかった。
なんたって、ここは外。貴族邸の庭だ。あちこちで盛る声がするも、自分もそのうちの一人、にはなりたくはなかった。なりたくはなかったが、なんとも少しだけ、その面立ちが似てる気がしたので。乗った。
「ふー、ふー……」
公子は、その流麗な顔にそぐわぬ、相手の逸物を口にくわえ、立たせた。
屹立するのは早かった。過去一。あの人とは少し、違うような。そんな違和感があるも、口の中に広がる苦味は、少し似ている。だからか、最後、少しだけ舐めてあげた。見上げながら。ごくり、と生唾を飲み込む音がした。
それがいけなかったのか、男は後ろをずいぶんといじめてくれた。
それだけにとどまらず、
「あっ、あっ、あ、ああああっ」
乳首も。
いったい何が楽しいのか、男は公子の胸元を触りながらも片足だけを抱え上げ、しっかりと逸物をなん度も入れては出し、入れては出し……。
ぐちゅ、ぐちゅと、生々しい音が、こもる。
耳朶にうるさい。
ああ……舐め方も。
きつい、胸の触り方も。ひっぱるし、優しくない。
違う。
「んんんっ」
そして、この男もだ。
口の中を汚しながら、体の中も汚そうとする。
後背位から、口づけをしようとする。
喉をとられ、ぐっ、と持ち上がった顔に届いた臭いは、とてつもなく。
嫌悪しかなかった。
「あふっ」
さらには乳首までつまむように引っ張られ。
宥めるように触られる合間が、どく、どくと脈打つ灼熱の杭はまるで地獄の中にいるようだった。
なぜ、この男も違うのか。
「んううううっ」
口を口で封じられて息ができず、かといって逃げられないようにと後ろはうち続く律動に身動きが取れず。グリグリと接触する穢らわしい陰毛が憎たらしい。
あの時の彼のものは、柔らかかったのに。
気持ち良くて、何度も自分から押し付けたのに。
体を突き抜ける、電撃が走るような気持ちよさや、やわやわとさも天国のような揺れる視界にだけいる彼との唾液の交換は、今なお胸に刻まれている。
腰をくねらせながら、搾り取られる。その感覚は筆舌につき難い、上等なものだった。
名器、といってもいいだろう。
う、とこれまた一人の男が思わずといった声で漏らし、何度か抜き差ししたのち、彼を解放した。いや、解放させられたのか。くぷり、と勢いよく吐き出されたものは、男が先ほど放ったものだ。
「はあ……」
公子は内ももに伝うそれを手早くそこらのシーツで拭うと、さっさといなくなる。
「今日もダメか……」
しかし、彼はめげなかった。
翌日の夜会でひっかけたのは、すこしだけ髪色が似ていた男だ。
正常位を所望され、仕方なく受け入れる。
ぐっと腰を落とされ、
「う……」
身体中を舐められたあとの衝撃は、なかなか。体の芯を突き抜ける。
「あ、あ、あっ……」
感じ入る声を出せば、相手は興奮して、さっさと出してくれる。
学習した公子は、ぎゅっと自慢の足で、相手の腰回りを抱きつき、ぎゅうぎゅうに体を密着させる。
「ん、んっんっ」
体に入った灼熱は、なんとも違うようだ……。
特に先端が柔い、というか……。
公子の真意はともかくとして、男はここぞとばかりに、口付けをしてきた。
嫌すぎて、舌まで入れてくる失礼な男に、公子は突き放そうとしたが、その互いにだきつき姿勢のまま、唇をあわせ、舌の先端が少し入り切ったあたりで、くたり、と中の芯がとろけた。
公子は容赦なく、すがりつこうとした男を向こうだにせず、さっさとその部屋から出ていった。
今度こそは、と思ったんだが……。
次の男は、まさしく獣のような男だった。
獣人らしく、後ろをとりたがった。楽でいいが、しかし手早く出して欲しかった。
なんたって、ここは外。貴族邸の庭だ。あちこちで盛る声がするも、自分もそのうちの一人、にはなりたくはなかった。なりたくはなかったが、なんとも少しだけ、その面立ちが似てる気がしたので。乗った。
「ふー、ふー……」
公子は、その流麗な顔にそぐわぬ、相手の逸物を口にくわえ、立たせた。
屹立するのは早かった。過去一。あの人とは少し、違うような。そんな違和感があるも、口の中に広がる苦味は、少し似ている。だからか、最後、少しだけ舐めてあげた。見上げながら。ごくり、と生唾を飲み込む音がした。
それがいけなかったのか、男は後ろをずいぶんといじめてくれた。
それだけにとどまらず、
「あっ、あっ、あ、ああああっ」
乳首も。
いったい何が楽しいのか、男は公子の胸元を触りながらも片足だけを抱え上げ、しっかりと逸物をなん度も入れては出し、入れては出し……。
ぐちゅ、ぐちゅと、生々しい音が、こもる。
耳朶にうるさい。
ああ……舐め方も。
きつい、胸の触り方も。ひっぱるし、優しくない。
違う。
「んんんっ」
そして、この男もだ。
口の中を汚しながら、体の中も汚そうとする。
後背位から、口づけをしようとする。
喉をとられ、ぐっ、と持ち上がった顔に届いた臭いは、とてつもなく。
嫌悪しかなかった。
「あふっ」
さらには乳首までつまむように引っ張られ。
宥めるように触られる合間が、どく、どくと脈打つ灼熱の杭はまるで地獄の中にいるようだった。
なぜ、この男も違うのか。
「んううううっ」
口を口で封じられて息ができず、かといって逃げられないようにと後ろはうち続く律動に身動きが取れず。グリグリと接触する穢らわしい陰毛が憎たらしい。
あの時の彼のものは、柔らかかったのに。
気持ち良くて、何度も自分から押し付けたのに。
体を突き抜ける、電撃が走るような気持ちよさや、やわやわとさも天国のような揺れる視界にだけいる彼との唾液の交換は、今なお胸に刻まれている。
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