私の運命は高嶺の花【完結】

小夜時雨

文字の大きさ
上 下
58 / 59
【ネタバレ注意】本編読了後推奨、解説してます【ざっくりと】

登場人物紹介・主人公について

しおりを挟む
 基本的に主人公に名前ないです。
決めようかと思ったんですが決定できなかったので、名無しさんに。
 ※ニバリス家という家名がある程度。

 むしろヒーローが安パイ。
すぐに決定しました。
一応意味がありますが、メモしてなかったので忘れてしまいました。
花とか宝石やら、人名辞典か何かで決まった気がします。
 
 主人公の初恋(運命)について。
年頃の娘さんでしたので潔癖な部分もありつつ、アネモネス国民らしく運命に仄かな憧れを感じてました。ごくごく一般的な女子です。ですが、現実は……運命の王子があまりに奔放なのもありますが、結局は諦めてしまいました。
 困難が待ち受けている、のをわかっていたからですね。王族ですもの。婚約者もいる。
婚約が決まってから運命を知る羽目になったので不運ともいえます。
 諦観決定しましたが、実家にいても苦しい。
宿屋の跡取り娘ですから姉や家族はあれこれと口出し……主人公にはいらぬお世話ですね。仕方ないことですけれど。家にはいられない、とかねてより考えていた修道女暮らしを目指し、そうなりました。
 彼女は情報誌(新聞)で、運命のキラキラした初恋の彼が他の人と……という切り抜きを集めたりしてまさしく石の上に過ごしてるのかと言わんばかりの苦行でしたが、年をとるにつれて、彼の幸せを祈るようになりました。
口伝の祈りを捧げ、日々を穏やかに過ごす。
修道女として稼がねばならない生活の苦労もありましたが、概ね望むような生活を送りました。
 ちなみに、彼女の所持品、遺品は本編には出てきませんでしたが、第三王子によって大切に保管されております。
死後は御付きの幼馴染み兼侍従によって永久保存。代々の役目になりました。そしてそれは、ヴィクリス様の時代でも。
 お墓の周りの墓は主人公の好きな可憐な花。
 イメージ的に「夢十夜」もあり、ぐるぐると絡む蔦(蔓かも)がヒーローの執着。

 さて、二度目の人生を送る主人公。男になりました。
多分、運命の君への執着もあって生まれ変わったんだと思います。
あとは運命教を拒絶する、マドロラの師匠のせいかも。とりあえず生まれてしまったものは仕方ない、と世界中を歩き回りました。不思議と変な人たちとよく出会い、仲良くなり、貿易しまくり大成しました。
若ければもワンチャン春を謳歌してたかもしれえないけど、運命の君は若い美少女でしかなかったので、おっさんがなあ……と、これまた遠慮してしまいマドロラを狂わせてしまいました。
(ここでくっついてたら話は終わってたかも)
 三段バラのデブおっさんだと己を理解していたため、身を引いてしまいました。
 またもや運命が別の相手とくっつくのを目の当たりにするという、焦がれる人を別の人に委ねる人生を送る羽目に。きちんと人選はしてます、が。婿が浮気性なのを主人公、見抜けず……当のマドロラが運命に気をとられているのを婿殿はなんとなく察していたみたいです(本命がいると思われていた。それなりに愛してはいたんですが)。ですので、行方不明になったときは慌てふためきました。嫌ってはいませんでしたし、拗ねてた部分はあったので……主人公の死後の話ですのでここら辺は主人公、まったくもって感知しておりません。

 そして三度目。
女に戻りました。
 もはやヴィクリスの掌の上です。お皿に乗ってます。
王族の本気をこれでもかと発揮され、無事に(?)平穏な生活を送ります。
 時々発生するヴィクリスの第三王子への嫉妬は面倒だなあ、と思っていますが、お互い様な部分もあるな~と楽観的。第二の人生を満足いくまで生きたので、こだわりが消えているようです。むしろヴィクリスの重たい気持ちに押しつぶされそうです。

 多分次生まれ変わったら、前世の記憶は消えてしまいますね主人公。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】この胸が痛むのは

Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」 彼がそう言ったので。 私は縁組をお受けすることにしました。 そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。 亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。 殿下と出会ったのは私が先でしたのに。 幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです…… 姉が亡くなって7年。 政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが 『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。 亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……  ***** サイドストーリー 『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。 こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。 読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです * 他サイトで公開しています。 どうぞよろしくお願い致します。

踏み台令嬢はへこたれない

IchikoMiyagi
恋愛
「婚約破棄してくれ!」  公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。  春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。  そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?  これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。 「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」  ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。  なろうでも投稿しています。

とまどいの花嫁は、夫から逃げられない

椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ 初夜、夫は愛人の家へと行った。 戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。 「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」 と言い置いて。 やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に 彼女は強い違和感を感じる。 夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り 突然彼女を溺愛し始めたからだ ______________________ ✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定) ✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです ✴︎なろうさんにも投稿しています 私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

あなたのためなら

天海月
恋愛
エルランド国の王であるセルヴィスは、禁忌魔術を使って偽の番を騙った女レクシアと婚約したが、嘘は露見し婚約破棄後に彼女は処刑となった。 その後、セルヴィスの真の番だという侯爵令嬢アメリアが現れ、二人は婚姻を結んだ。 アメリアは心からセルヴィスを愛し、彼からの愛を求めた。 しかし、今のセルヴィスは彼女に愛を返すことが出来なくなっていた。 理由も分からないアメリアは、セルヴィスが愛してくれないのは自分の行いが悪いからに違いないと自らを責めはじめ、次第に歯車が狂っていく。 全ては偽の番に過度のショックを受けたセルヴィスが、衝動的に行ってしまった或ることが原因だった・・・。

おかえりなさい。どうぞ、お幸せに。さようなら。

石河 翠
恋愛
主人公は神託により災厄と呼ばれ、蔑まれてきた。家族もなく、神殿で罪人のように暮らしている。 ある時彼女のもとに、見目麗しい騎士がやってくる。警戒する彼女だったが、彼は傷つき怯えた彼女に救いの手を差し伸べた。 騎士のもとで、子ども時代をやり直すように穏やかに過ごす彼女。やがて彼女は騎士に恋心を抱くようになる。騎士に想いが伝わらなくても、彼女はこの生活に満足していた。 ところが神殿から疎まれた騎士は、戦場の最前線に送られることになる。無事を祈る彼女だったが、騎士の訃報が届いたことにより彼女は絶望する。 力を手に入れた彼女は世界を滅ぼすことを望むが……。 騎士の幸せを願ったヒロインと、ヒロインを心から愛していたヒーローの恋物語。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:25824590)をお借りしています。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない

当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。 だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。 「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」 こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!! ───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。 「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」 そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。 ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。 彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。 一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。 ※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。

処理中です...