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『新田先生ですが諸事情により教師を辞職――』
朝の朝礼で新田先生が教師を辞めたことが知らされる。
瞬間周囲がざわつき、中には泣き出す子までいた。
先生人気者だったからなぁ…なんて思いつつも、その先生とダンジョン攻略をするのかと思えばなんだか変な感じがした。
『それと本日から海外から留学生が通う事になりました』
校長先生がそう言えば、ざわついていた空気が一転シーン…と静まり返る。
『3年生に2人、2年生に5人、1年生に2人。珍しいからと留学生に会いに押し寄せたり付きまとったりしないようにお願いします』
校長先生は伝える事だけ伝えるとすぐさま壇上から下りてしまう。
『えー、新田先生辞職につき、2-Dの担任は副担任だった堀北先生が受け持ちます。新しい副担任に関しては現在話し合い中です。それから――』
細かい説明は教頭先生がするようで、その説明が終われば皆教室に戻る。
うちのクラスの生徒は案外神経が図太いらしく『生きてた良かった良かった』で話は終わっている。
先生がなんでやめたのかとかなんでダンジョンで発見されたとかは気にしない。
過ぎたことを気にしてもしょうがないし、答えが出るわけでもないからと言うのが全員の意見らしい。
――それよりも重大なことが今教室の前方に来ているから気にしていられないというのも原因かもしれない。
「イギリスから来たオリバー=ハリスだよ」
「イリーナ=ソロコフ、…ロシアから来たわ」
「ルーカス=パーカーだ」
「ルーカス君はアメリカから来た留学生ね」
堀北先生が情報を付け足す。
朝礼で言っていた留学生、2学年は5人いたと思うけれどそのうち3名が何故かクラスってバランスが悪くないですかね?
しかもその3人の視線が私に固定されている。
これは十中八九海外からの勧誘ですね。
なぜか先生も苦笑しているし。
「マジか…」
「どんまい、眞守」
「まけるな、眞守さん」
ガクリと肩を落とせば両隣のクラスメイトに慰められた。
海外の大手クランが東京のダンジョンを攻略しに来ていたことは知っていたけれど、まさかこういう形で接触を試みようとするとは思わなかった。
否、そこまでして私のところに来るか?と思ったんだけれど甘かったようだ。
攻略自体はもう海外の方がどんどん進んでいるから私の事なんて捨て置いていると思ったんだけれど…。
「君が眞守ちゃん?」
「いえ、違いますね」
いきなり声をかけられたので否定しておいた。
声をかけてきたのは…オリバー君。
私の言葉にきょとんとした顔をして、その後に何故かお腹を抱えて笑い始めてしまった。
「あははは!君、ジョーク言うんだね!あはは!違うって!僕たち、君のプロフィールは一通り見て知ってるのに!」
「オリバー!!」
ポロリとしゃべっちゃいけないことをしゃべったオリバー君の口を大柄なルーカス君が塞ぐ。
「…うわぁ、海外きもい…」
人の個人情報を調べて回すとかないわ…と引いていたら無表情がデフォなイリーナさんがオリバー君の頭をゴスっと叩いた。
「色々と、台無し」
「ご、ごめん!でも僕たちちゃんと口硬いから誰にも言わないよ!」
いや、今ポロリとしゃべったじゃん…と思えば再びイリーナさんが頭を叩いていた。
途中で先生が間に入ってくれて授業が始まったので追及はされなかった。
休み時間は瞬時に『隠密』『転移』のセットで逃げ出し、やっと迎えた昼休みにギルド事務所に向かった。
「お?眞守どうしたんだ?」
そこにのんきに椅子に座って本を読んでいる新田先生が居た物だから人の気も知らないで…と座った目を向けてしまう。
「ど、どうしたんだよ…」
「先生はお気楽でいいですよね。でも先生ももう少ししたら私と同じ苦しみを味わうんですよ…」
「こえぇよ。あともう先生違うからな?」
言いながら先生は私の頭をこれでもかとわしゃわしゃしてくる。
先生は先生だったんだからしょうがない。
「お、眞守ちゃん。この時間に来たって事は連中…学校の方に行ったかい?」
「来ましたね。口が軽いのと、ぶっきらぼうな巨人と無表情でツッコミ体質な美女が。他のクラスや学年にも数人」
「はぁ~~、ちゃんとお断りしたんだけどねぇ…。本人も地位だ名誉だなんて興味ない子だって言ったんだけど…」
疲れた顔を片手でわしゃわしゃとしながら白尾さんは言う。
「他の子も最初はそう言っていたのに、目の前で大金を積み上げられて最終的に手を差し出したから今回もそれで行けると思ってるんですよ」
そこに桜子さんが紅茶を持って現れる。
「どうぞ、柑橘系の香りが付いた紅茶です」
「ありがとうございますぅ~」
桜子さんも無表情がデフォな美人さんだけど、わりかし感情は背後に花がとんだり星がとんだりするのでわかりやすい。
「正直お金は鑑定のモノクルやスクロールを売ったお金でもう意識が飛びそうになってるんですけどね?」
「モノクルもスクロールもダンジョン協会が買い取って、それをしかる場所に分配しているからねぇ。…そういえばこの間試しにオークションに出してみた『魔鋼鉄の剣』、あれも結構良い値で売れたらしいよ」
GWに入る前に白尾さんにダンジョン協会主催のオークションを行う事を聞かされた。
その時に何か目玉商品になりうる『ダンジョン産で見た目が珍しく性能はそんなに大したことがない品は何かないか?』と聞かれて出したのが『魔鋼鉄の剣』だった。
見た目は青と紫と銀の波紋が入ったダマスカス鋼みたいなもので、その性能は鉄より硬くて丈夫と言うだけである。
見た目がまさにファンタジーといった形で、男子だったら一度は手に取ってみたいデザインをしている。
一応隠し部屋から出た物なのだけれど…と言えば即それで決まったのだ。
オークションはGWの最終日に行われて大盛況で終わったらしい。
「売り上げの4割が眞守ちゃんの口座に入ってるから確認してね?」
「もう通帳を確認するのが怖いんですよ…」
「今ネットバンクで残高見れるからね…?」
「ナニソレコワイ」
分不相応な金額が通帳に刻まれているので現実逃避したいんです。
このことが母と連れ子愛莉にバレたらと思うと胃のあたりがキリキリとする。
「まぁそういう事でお金で引き抜かれる心配がないっていうのはこっちとしても安心できるよねぇ」
ちょっとやそっとの額じゃ、眞守さんの能力に釣り合いませんけどね?」
ホッとした顔の白尾さんとキリッとした桜子さんの雰囲気がミスマッチしている。
「どうにかなりませんかね…。私の個人情報を記憶してるって気持ち悪い事言ってきたんですよ」
「ほぅ…」
私の言葉に桜子さんのメガネが光った。
「休み時間ごとに接触してこようとするから即逃げて、お昼休みもどうにかしてほしくってこっちに来たんです」
「ってなると昼は食べてないのか…。じゃ、これ食っとけよ」
言いながら先生がコンビニに入っているサンドイッチを渡してくる。
「いや、先生のお昼なんじゃ」
「もう一回買ってくればいいから気にするな」
「そうそう、気にしないで眞守ちゃん」
何故か白尾さんも気にするなと言ってくる。
意識すればお腹が小さくくぅ~と鳴ったので『貰います…』とその場で食べ始める。
「今眞守さんの学校に留学――という形で送られたのはアメリカ、イギリス、ロシアの共同チームですね。大手企業がパトロンをしているクラン『TRIDENT』に所属する探究者を数人送ってきたようです」
「お目当ては眞守ちゃんだけど、他にも数人目をつけられてるっぽいね…。眞守ちゃんの友達の藤森ちゃんも多分狙われてるよ?」
「え?」
白尾さんの言葉に食べかけのサンドイッチを落としかけた。
「藤森さんは最近探究者になったばかりなのに戦闘能力が高く結構噂されているんですよ。家が道場をしていて幼少期から鍛えていたとはいえ、本人の戦闘センスが良いんでしょうね」
「戦闘バリバリこなす前衛は数が居た方が良いからな…」
経験から言っているのか先生は遠い目をしている。
「藤森さんがか…」
本人の意思が分からないので手は出せないけれど、また助けを求められたら頑張ろうと思う。
「とにかく、日本のダンジョンをいくつか攻略するついで青田買いしていく腹積もりなんだと思うんだよね」
「一応こちらに伺い程度の事はあって断っているんですけどね…」
なんだか桜子さんの背後に鬼が見える気がする…。
一応注意喚起的なことはしてくれたようだがそれを相手が蔑ろにしているという事だろうか。
「しつこいようでしたら言ってください。私がOHANASHIしてきますので」
桜子さんのメガネが光った。
それを見て白尾さんは殻をびくりと跳ねさせて、先生は視線を明後日の方に向けていた。
海外勢、成仏してください。
朝の朝礼で新田先生が教師を辞めたことが知らされる。
瞬間周囲がざわつき、中には泣き出す子までいた。
先生人気者だったからなぁ…なんて思いつつも、その先生とダンジョン攻略をするのかと思えばなんだか変な感じがした。
『それと本日から海外から留学生が通う事になりました』
校長先生がそう言えば、ざわついていた空気が一転シーン…と静まり返る。
『3年生に2人、2年生に5人、1年生に2人。珍しいからと留学生に会いに押し寄せたり付きまとったりしないようにお願いします』
校長先生は伝える事だけ伝えるとすぐさま壇上から下りてしまう。
『えー、新田先生辞職につき、2-Dの担任は副担任だった堀北先生が受け持ちます。新しい副担任に関しては現在話し合い中です。それから――』
細かい説明は教頭先生がするようで、その説明が終われば皆教室に戻る。
うちのクラスの生徒は案外神経が図太いらしく『生きてた良かった良かった』で話は終わっている。
先生がなんでやめたのかとかなんでダンジョンで発見されたとかは気にしない。
過ぎたことを気にしてもしょうがないし、答えが出るわけでもないからと言うのが全員の意見らしい。
――それよりも重大なことが今教室の前方に来ているから気にしていられないというのも原因かもしれない。
「イギリスから来たオリバー=ハリスだよ」
「イリーナ=ソロコフ、…ロシアから来たわ」
「ルーカス=パーカーだ」
「ルーカス君はアメリカから来た留学生ね」
堀北先生が情報を付け足す。
朝礼で言っていた留学生、2学年は5人いたと思うけれどそのうち3名が何故かクラスってバランスが悪くないですかね?
しかもその3人の視線が私に固定されている。
これは十中八九海外からの勧誘ですね。
なぜか先生も苦笑しているし。
「マジか…」
「どんまい、眞守」
「まけるな、眞守さん」
ガクリと肩を落とせば両隣のクラスメイトに慰められた。
海外の大手クランが東京のダンジョンを攻略しに来ていたことは知っていたけれど、まさかこういう形で接触を試みようとするとは思わなかった。
否、そこまでして私のところに来るか?と思ったんだけれど甘かったようだ。
攻略自体はもう海外の方がどんどん進んでいるから私の事なんて捨て置いていると思ったんだけれど…。
「君が眞守ちゃん?」
「いえ、違いますね」
いきなり声をかけられたので否定しておいた。
声をかけてきたのは…オリバー君。
私の言葉にきょとんとした顔をして、その後に何故かお腹を抱えて笑い始めてしまった。
「あははは!君、ジョーク言うんだね!あはは!違うって!僕たち、君のプロフィールは一通り見て知ってるのに!」
「オリバー!!」
ポロリとしゃべっちゃいけないことをしゃべったオリバー君の口を大柄なルーカス君が塞ぐ。
「…うわぁ、海外きもい…」
人の個人情報を調べて回すとかないわ…と引いていたら無表情がデフォなイリーナさんがオリバー君の頭をゴスっと叩いた。
「色々と、台無し」
「ご、ごめん!でも僕たちちゃんと口硬いから誰にも言わないよ!」
いや、今ポロリとしゃべったじゃん…と思えば再びイリーナさんが頭を叩いていた。
途中で先生が間に入ってくれて授業が始まったので追及はされなかった。
休み時間は瞬時に『隠密』『転移』のセットで逃げ出し、やっと迎えた昼休みにギルド事務所に向かった。
「お?眞守どうしたんだ?」
そこにのんきに椅子に座って本を読んでいる新田先生が居た物だから人の気も知らないで…と座った目を向けてしまう。
「ど、どうしたんだよ…」
「先生はお気楽でいいですよね。でも先生ももう少ししたら私と同じ苦しみを味わうんですよ…」
「こえぇよ。あともう先生違うからな?」
言いながら先生は私の頭をこれでもかとわしゃわしゃしてくる。
先生は先生だったんだからしょうがない。
「お、眞守ちゃん。この時間に来たって事は連中…学校の方に行ったかい?」
「来ましたね。口が軽いのと、ぶっきらぼうな巨人と無表情でツッコミ体質な美女が。他のクラスや学年にも数人」
「はぁ~~、ちゃんとお断りしたんだけどねぇ…。本人も地位だ名誉だなんて興味ない子だって言ったんだけど…」
疲れた顔を片手でわしゃわしゃとしながら白尾さんは言う。
「他の子も最初はそう言っていたのに、目の前で大金を積み上げられて最終的に手を差し出したから今回もそれで行けると思ってるんですよ」
そこに桜子さんが紅茶を持って現れる。
「どうぞ、柑橘系の香りが付いた紅茶です」
「ありがとうございますぅ~」
桜子さんも無表情がデフォな美人さんだけど、わりかし感情は背後に花がとんだり星がとんだりするのでわかりやすい。
「正直お金は鑑定のモノクルやスクロールを売ったお金でもう意識が飛びそうになってるんですけどね?」
「モノクルもスクロールもダンジョン協会が買い取って、それをしかる場所に分配しているからねぇ。…そういえばこの間試しにオークションに出してみた『魔鋼鉄の剣』、あれも結構良い値で売れたらしいよ」
GWに入る前に白尾さんにダンジョン協会主催のオークションを行う事を聞かされた。
その時に何か目玉商品になりうる『ダンジョン産で見た目が珍しく性能はそんなに大したことがない品は何かないか?』と聞かれて出したのが『魔鋼鉄の剣』だった。
見た目は青と紫と銀の波紋が入ったダマスカス鋼みたいなもので、その性能は鉄より硬くて丈夫と言うだけである。
見た目がまさにファンタジーといった形で、男子だったら一度は手に取ってみたいデザインをしている。
一応隠し部屋から出た物なのだけれど…と言えば即それで決まったのだ。
オークションはGWの最終日に行われて大盛況で終わったらしい。
「売り上げの4割が眞守ちゃんの口座に入ってるから確認してね?」
「もう通帳を確認するのが怖いんですよ…」
「今ネットバンクで残高見れるからね…?」
「ナニソレコワイ」
分不相応な金額が通帳に刻まれているので現実逃避したいんです。
このことが母と連れ子愛莉にバレたらと思うと胃のあたりがキリキリとする。
「まぁそういう事でお金で引き抜かれる心配がないっていうのはこっちとしても安心できるよねぇ」
ちょっとやそっとの額じゃ、眞守さんの能力に釣り合いませんけどね?」
ホッとした顔の白尾さんとキリッとした桜子さんの雰囲気がミスマッチしている。
「どうにかなりませんかね…。私の個人情報を記憶してるって気持ち悪い事言ってきたんですよ」
「ほぅ…」
私の言葉に桜子さんのメガネが光った。
「休み時間ごとに接触してこようとするから即逃げて、お昼休みもどうにかしてほしくってこっちに来たんです」
「ってなると昼は食べてないのか…。じゃ、これ食っとけよ」
言いながら先生がコンビニに入っているサンドイッチを渡してくる。
「いや、先生のお昼なんじゃ」
「もう一回買ってくればいいから気にするな」
「そうそう、気にしないで眞守ちゃん」
何故か白尾さんも気にするなと言ってくる。
意識すればお腹が小さくくぅ~と鳴ったので『貰います…』とその場で食べ始める。
「今眞守さんの学校に留学――という形で送られたのはアメリカ、イギリス、ロシアの共同チームですね。大手企業がパトロンをしているクラン『TRIDENT』に所属する探究者を数人送ってきたようです」
「お目当ては眞守ちゃんだけど、他にも数人目をつけられてるっぽいね…。眞守ちゃんの友達の藤森ちゃんも多分狙われてるよ?」
「え?」
白尾さんの言葉に食べかけのサンドイッチを落としかけた。
「藤森さんは最近探究者になったばかりなのに戦闘能力が高く結構噂されているんですよ。家が道場をしていて幼少期から鍛えていたとはいえ、本人の戦闘センスが良いんでしょうね」
「戦闘バリバリこなす前衛は数が居た方が良いからな…」
経験から言っているのか先生は遠い目をしている。
「藤森さんがか…」
本人の意思が分からないので手は出せないけれど、また助けを求められたら頑張ろうと思う。
「とにかく、日本のダンジョンをいくつか攻略するついで青田買いしていく腹積もりなんだと思うんだよね」
「一応こちらに伺い程度の事はあって断っているんですけどね…」
なんだか桜子さんの背後に鬼が見える気がする…。
一応注意喚起的なことはしてくれたようだがそれを相手が蔑ろにしているという事だろうか。
「しつこいようでしたら言ってください。私がOHANASHIしてきますので」
桜子さんのメガネが光った。
それを見て白尾さんは殻をびくりと跳ねさせて、先生は視線を明後日の方に向けていた。
海外勢、成仏してください。
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