6 / 21
6
しおりを挟む
「ど、どうしよう~っ」
自信満々に啖呵を切っておきながら、リリアは情けない声を上げてベッドに寝転がった。エスターと話し込んだせいで食堂はほとんど閉まっており、リリアを心配したマリーナが軽く食事を用意していなければ、夕食抜きになるところであった。
なんとかご飯抜きを回避しても、リリアの悩みは尽きない。
ネグリジェに着替えじたばたしているのをマリーナに笑われてしまった。
「リリアとエスターさんが喧嘩だなんて、珍しいこともあったものねえ」
事の顛末を聞いたマリーナは思い切り他人事だ。
「喧嘩じゃないわ。エスターの私離れを促すために、私が一肌脱いでいるってだけよ」
「そうね、エスターさんのリリア猫可愛がりは有名だもの。エスターさんが居なければ、リリアは今頃無数の男連中を引き連れていたんじゃない? ほら、エスターさんが女子生徒によく絡まれているけど、あの比ではないはずよ。それをわかっているから、エスターさんもリリアが心配なんでしょう」
リリアだって馬鹿ではない。
エスターの行動が、親からの言いつけであるという線もなくはないが、根本的には彼の意志による。純粋に、家族のように育てられたリリアを大切にしたいのだ。男子生徒に囲まれる云々は大袈裟だと思うが、確かに自分が一度目の人生と合わせても男に言い寄られたことがないのは、エスターが手を回しているのだと薄々勘づいていた。
自分の容姿がそれなりに良く、逆玉の輿を狙うのにも良いということは承知していたので。
「その点は、感謝もしているわ」
「まっ、リリアは籠の鳥が似合う性格じゃないし、エスターさんもいい加減覚悟の決め時が来たってところかしらねえ」
「マリーナ、私の応援をしてくれるの!?」
なんだかんだ中立を維持しそうだと思っていたので、子供っぽく、喜びを露わに笑顔になってしまう。その様子にマリーナは一瞬固まった後、深々と深呼吸し、リリアに抱き着いた。
「うーん、リリアは危なっかしいから、正直なところあそこまでとは言わなくとも保護するのは賛成なのだけど……そうね、私はリリアの味方よ。リリアの親友だから、ね」
前半は気に入らないけれど、ともあれ最大の味方を手に入れたと言えるだろう。
マリーナはリリアよりも気さくで顔も広い。一番仲が良いのはカイルだろうが、他にも声をかけられる男友達はいるはずだ。
「ありがとうマリーナ、貴方の男友達を私に紹介してくれない?」
マリーナの笑みが硬直する。
すすす、と不自然にリリアから距離をとると、腕でバツの形を作った。
「それは無理」
「なんでよっ」
「私がエスターさんにどやされるわ。私だってエスターさんに怒られるのは怖いから嫌なの」
まったく、仕方のない親友だ。
「私よりエスターとの友情を大事にするってことね」
「えーんっごめんねリリア~っ愛してるわよっ私の一番は貴方よっ」
臍を曲げてしまったリリアの機嫌を取るようにマリーナが揺さぶってくる。今日は夕食を用意してもらった恩もあることだし、困り果てたマリーナをいじめるのはこのくらいにしておこう。
※
次の日の朝になっても、リリアのパートナーになれそうな男が降って湧いてくることはない。マリーナの人脈も頼れないとなれば、あとは自分の足で事を運ぶしかなかった。
因みに、レティシアにそれとなく様子を伺ってみたけれど、レティシアは積極的にパートナーを探している様子はなかった。というか、舞踏会そのものにさして興味がなさそうだ。一度目の人生でレティシアを舞踏会で見かけなかったのは、昨日の食堂でのトラブルがあって罰則があったのだとばかり思っていたが、レティシアの性質もあったのだろう。
この分なら、一週間後にレティシアが他の男とパートナーになっていて、エスターとの約束が台無しになる心配はなさそうである。事情を知らず、リリアから「エスターがレティシアさんのこと好きだから、エスターが誘うまで待っていてほしい」とも言えない今、レティシアの無関心は好都合だった。
一方のエスターはと言うと、リリアからパートナーを断られている、という噂は学園中に広がったようで、朝から女子生徒に詰めかけられていた。
あの様子なら暫く顔を見ることもなさそうである。エスターに、リリアを見ておくよう頼まれたらしいカイルも、どちらかというとリリアの味方をしていて、授業中は側にいるが、休憩中にまでリリアに付きっ切り、ということはしなかった。
つまりは、一人で自由にできる時間が手に入ってしまった。これまで一人になるとしてもごく短時間だったリリアからすると、これは快挙である。
勇気を振り絞って話しかけたクラスメイトは、男子生徒女子生徒問わずリリアに優しかったが、いざパートナーの話を仄めかすと、それとなく話題を逸らされてしまう。これはいけない。このクラスは既にエスターを中心に回っており、エスターの恨みを進んで買いたいような人間はいなかった。
昨夜のマリーナと同じだ。
リリアには優しいけれど、エスターに逆らうことはしない。
他のクラスも似たようなもので、流石にリリア達クラスほどではなかったが、エスターに逆らいたくはない、というのが見て取れる反応であった。
「パートナー? もちろん、俺でいいのなら──」
「馬鹿、リリアさんはほら、カンザスさんのお気に入りだろ。命が惜しくないのか」
などと。
実に残念な成果だった。
確かにエスターはすごい。優しく、誠実で、頭も良ければ運動もできる。おまけに顔が良い。家柄もあって貴族の仕草には慣れているせいか、こういう手回しは得意分野である。でも、なんだろう。
「エスターって、もしかして恐れられてる?」
リリアからすれば、エスターは蜂蜜よりも甘い男だ。エスターに恐怖を煽るところなんてない。リリアの呟きを聞いていたマリーナが苦笑を漏らした。
「エスターさんは入学してからずっと、リリアを守るために自分の影響力を確かなものにしてきたのよ。公爵家嫡男という身分を笠に着ることのできない学園でリリアに悪い男が寄らないために、人を助けて恩を売ったり、先生からのウケを良くしたり、多くの人と仲良くなってきた。エスターさんが怒れば、エスターさんの味方をする生徒は大勢いる。エスターさん自身が暴力的で故に恐れられているのとは違うわね」
「エスターの影響力が、恐れを抱かせている、というわけか」
「リリアに構い倒しながらこうもよく器用に人間関係をこなせるわよね。これもまた、エスターさんの才能なんでしょう」
「マリーナはどっちの味方なのよう」
マリーナの褒め倒しに他意はないだろうけど、今リリアとエスターは約束を結んでいる。勝ち目のない争いだと突き付けられた気分になってしまった。つまりリリアが選べるパートナーは、エスターを恐れていない肝の据わった生徒だけだ。これは数が少なく、まったくいないわけではないだろうが、しらみつぶしに探すのは時間がかかり過ぎる。
エスター以上の影響力をリリアが一週間で構築するのも無理だろう。
「ごめんってば、うーん、味方の印に、ひとつヒントをあげるわ。エスターさんには秘密にしてね」
「勿論。マリーナ大好き!」
「現金ねえ…コホン」
エスターに聞かれることのないよう、マリーナは息を潜め、リリアだけに聞こえる声量でヒントを話してくれた。
「あのエスターさんでも、流石にリリアに注意を払いながら手を広げられたのは同じ学年のみなの。勿論、例外もあるだろうけど、先輩か後輩であれば、エスターさんの影響外である可能性はぐっと高まるのよ」
自信満々に啖呵を切っておきながら、リリアは情けない声を上げてベッドに寝転がった。エスターと話し込んだせいで食堂はほとんど閉まっており、リリアを心配したマリーナが軽く食事を用意していなければ、夕食抜きになるところであった。
なんとかご飯抜きを回避しても、リリアの悩みは尽きない。
ネグリジェに着替えじたばたしているのをマリーナに笑われてしまった。
「リリアとエスターさんが喧嘩だなんて、珍しいこともあったものねえ」
事の顛末を聞いたマリーナは思い切り他人事だ。
「喧嘩じゃないわ。エスターの私離れを促すために、私が一肌脱いでいるってだけよ」
「そうね、エスターさんのリリア猫可愛がりは有名だもの。エスターさんが居なければ、リリアは今頃無数の男連中を引き連れていたんじゃない? ほら、エスターさんが女子生徒によく絡まれているけど、あの比ではないはずよ。それをわかっているから、エスターさんもリリアが心配なんでしょう」
リリアだって馬鹿ではない。
エスターの行動が、親からの言いつけであるという線もなくはないが、根本的には彼の意志による。純粋に、家族のように育てられたリリアを大切にしたいのだ。男子生徒に囲まれる云々は大袈裟だと思うが、確かに自分が一度目の人生と合わせても男に言い寄られたことがないのは、エスターが手を回しているのだと薄々勘づいていた。
自分の容姿がそれなりに良く、逆玉の輿を狙うのにも良いということは承知していたので。
「その点は、感謝もしているわ」
「まっ、リリアは籠の鳥が似合う性格じゃないし、エスターさんもいい加減覚悟の決め時が来たってところかしらねえ」
「マリーナ、私の応援をしてくれるの!?」
なんだかんだ中立を維持しそうだと思っていたので、子供っぽく、喜びを露わに笑顔になってしまう。その様子にマリーナは一瞬固まった後、深々と深呼吸し、リリアに抱き着いた。
「うーん、リリアは危なっかしいから、正直なところあそこまでとは言わなくとも保護するのは賛成なのだけど……そうね、私はリリアの味方よ。リリアの親友だから、ね」
前半は気に入らないけれど、ともあれ最大の味方を手に入れたと言えるだろう。
マリーナはリリアよりも気さくで顔も広い。一番仲が良いのはカイルだろうが、他にも声をかけられる男友達はいるはずだ。
「ありがとうマリーナ、貴方の男友達を私に紹介してくれない?」
マリーナの笑みが硬直する。
すすす、と不自然にリリアから距離をとると、腕でバツの形を作った。
「それは無理」
「なんでよっ」
「私がエスターさんにどやされるわ。私だってエスターさんに怒られるのは怖いから嫌なの」
まったく、仕方のない親友だ。
「私よりエスターとの友情を大事にするってことね」
「えーんっごめんねリリア~っ愛してるわよっ私の一番は貴方よっ」
臍を曲げてしまったリリアの機嫌を取るようにマリーナが揺さぶってくる。今日は夕食を用意してもらった恩もあることだし、困り果てたマリーナをいじめるのはこのくらいにしておこう。
※
次の日の朝になっても、リリアのパートナーになれそうな男が降って湧いてくることはない。マリーナの人脈も頼れないとなれば、あとは自分の足で事を運ぶしかなかった。
因みに、レティシアにそれとなく様子を伺ってみたけれど、レティシアは積極的にパートナーを探している様子はなかった。というか、舞踏会そのものにさして興味がなさそうだ。一度目の人生でレティシアを舞踏会で見かけなかったのは、昨日の食堂でのトラブルがあって罰則があったのだとばかり思っていたが、レティシアの性質もあったのだろう。
この分なら、一週間後にレティシアが他の男とパートナーになっていて、エスターとの約束が台無しになる心配はなさそうである。事情を知らず、リリアから「エスターがレティシアさんのこと好きだから、エスターが誘うまで待っていてほしい」とも言えない今、レティシアの無関心は好都合だった。
一方のエスターはと言うと、リリアからパートナーを断られている、という噂は学園中に広がったようで、朝から女子生徒に詰めかけられていた。
あの様子なら暫く顔を見ることもなさそうである。エスターに、リリアを見ておくよう頼まれたらしいカイルも、どちらかというとリリアの味方をしていて、授業中は側にいるが、休憩中にまでリリアに付きっ切り、ということはしなかった。
つまりは、一人で自由にできる時間が手に入ってしまった。これまで一人になるとしてもごく短時間だったリリアからすると、これは快挙である。
勇気を振り絞って話しかけたクラスメイトは、男子生徒女子生徒問わずリリアに優しかったが、いざパートナーの話を仄めかすと、それとなく話題を逸らされてしまう。これはいけない。このクラスは既にエスターを中心に回っており、エスターの恨みを進んで買いたいような人間はいなかった。
昨夜のマリーナと同じだ。
リリアには優しいけれど、エスターに逆らうことはしない。
他のクラスも似たようなもので、流石にリリア達クラスほどではなかったが、エスターに逆らいたくはない、というのが見て取れる反応であった。
「パートナー? もちろん、俺でいいのなら──」
「馬鹿、リリアさんはほら、カンザスさんのお気に入りだろ。命が惜しくないのか」
などと。
実に残念な成果だった。
確かにエスターはすごい。優しく、誠実で、頭も良ければ運動もできる。おまけに顔が良い。家柄もあって貴族の仕草には慣れているせいか、こういう手回しは得意分野である。でも、なんだろう。
「エスターって、もしかして恐れられてる?」
リリアからすれば、エスターは蜂蜜よりも甘い男だ。エスターに恐怖を煽るところなんてない。リリアの呟きを聞いていたマリーナが苦笑を漏らした。
「エスターさんは入学してからずっと、リリアを守るために自分の影響力を確かなものにしてきたのよ。公爵家嫡男という身分を笠に着ることのできない学園でリリアに悪い男が寄らないために、人を助けて恩を売ったり、先生からのウケを良くしたり、多くの人と仲良くなってきた。エスターさんが怒れば、エスターさんの味方をする生徒は大勢いる。エスターさん自身が暴力的で故に恐れられているのとは違うわね」
「エスターの影響力が、恐れを抱かせている、というわけか」
「リリアに構い倒しながらこうもよく器用に人間関係をこなせるわよね。これもまた、エスターさんの才能なんでしょう」
「マリーナはどっちの味方なのよう」
マリーナの褒め倒しに他意はないだろうけど、今リリアとエスターは約束を結んでいる。勝ち目のない争いだと突き付けられた気分になってしまった。つまりリリアが選べるパートナーは、エスターを恐れていない肝の据わった生徒だけだ。これは数が少なく、まったくいないわけではないだろうが、しらみつぶしに探すのは時間がかかり過ぎる。
エスター以上の影響力をリリアが一週間で構築するのも無理だろう。
「ごめんってば、うーん、味方の印に、ひとつヒントをあげるわ。エスターさんには秘密にしてね」
「勿論。マリーナ大好き!」
「現金ねえ…コホン」
エスターに聞かれることのないよう、マリーナは息を潜め、リリアだけに聞こえる声量でヒントを話してくれた。
「あのエスターさんでも、流石にリリアに注意を払いながら手を広げられたのは同じ学年のみなの。勿論、例外もあるだろうけど、先輩か後輩であれば、エスターさんの影響外である可能性はぐっと高まるのよ」
81
お気に入りに追加
2,766
あなたにおすすめの小説

「白い結婚の終幕:冷たい約束と偽りの愛」
ゆる
恋愛
「白い結婚――それは幸福ではなく、冷たく縛られた契約だった。」
美しい名門貴族リュミエール家の娘アスカは、公爵家の若き当主レイヴンと政略結婚することになる。しかし、それは夫婦の絆など存在しない“白い結婚”だった。
夫のレイヴンは冷たく、長く屋敷を不在にし、アスカは孤独の中で公爵家の実態を知る――それは、先代から続く莫大な負債と、怪しい商会との闇契約によって破綻寸前に追い込まれた家だったのだ。
さらに、公爵家には謎めいた愛人セシリアが入り込み、家中の権力を掌握しようと暗躍している。使用人たちの不安、アーヴィング商会の差し押さえ圧力、そして消えた夫レイヴンの意図……。次々と押し寄せる困難の中、アスカはただの「飾りの夫人」として終わる人生を拒絶し、自ら未来を切り拓こうと動き始める。
政略結婚の檻の中で、彼女は周囲の陰謀に立ち向かい、少しずつ真実を掴んでいく。そして冷たく突き放していた夫レイヴンとの関係も、思わぬ形で変化していき――。
「私はもう誰の人形にもならない。自分の意志で、この家も未来も守り抜いてみせる!」
果たしてアスカは“白い結婚”という名の冷たい鎖を断ち切り、全てをざまあと思わせる大逆転を成し遂げられるのか?

婚約解消は君の方から
みなせ
恋愛
私、リオンは“真実の愛”を見つけてしまった。
しかし、私には産まれた時からの婚約者・ミアがいる。
私が愛するカレンに嫌がらせをするミアに、
嫌がらせをやめるよう呼び出したのに……
どうしてこうなったんだろう?
2020.2.17より、カレンの話を始めました。
小説家になろうさんにも掲載しています。

余命3ヶ月を言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のセイラは、ずっと孤独の中生きてきた。自分に興味のない父や婚約者で王太子のロイド。
特に王宮での居場所はなく、教育係には嫌味を言われ、王宮使用人たちからは、心無い噂を流される始末。さらに婚約者のロイドの傍には、美しくて人当たりの良い侯爵令嬢のミーアがいた。
ロイドを愛していたセイラは、辛くて苦しくて、胸が張り裂けそうになるのを必死に耐えていたのだ。
毎日息苦しい生活を強いられているせいか、最近ずっと調子が悪い。でもそれはきっと、気のせいだろう、そう思っていたセイラだが、ある日吐血してしまう。
診察の結果、母と同じ不治の病に掛かっており、余命3ヶ月と宣言されてしまったのだ。
もう残りわずかしか生きられないのなら、愛するロイドを解放してあげよう。そして自分は、屋敷でひっそりと最期を迎えよう。そう考えていたセイラ。
一方セイラが余命宣告を受けた事を知ったロイドは…
※両想いなのにすれ違っていた2人が、幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いいたします。
他サイトでも同時投稿中です。

彼と婚約破棄しろと言われましても困ります。なぜなら、彼は婚約者ではありませんから
水上
恋愛
「私は彼のことを心から愛しているの! 彼と婚約破棄して!」
「……はい?」
子爵令嬢である私、カトリー・ロンズデールは困惑していた。
だって、私と彼は婚約なんてしていないのだから。
「エリオット様と別れろって言っているの!」
彼女は下品に怒鳴りながら、ポケットから出したものを私に投げてきた。
そのせいで、私は怪我をしてしまった。
いきなり彼と別れろと言われても、それは無理な相談である。
だって、彼は──。
そして勘違いした彼女は、自身を破滅へと導く、とんでもない騒動を起こすのだった……。
※この作品は、旧作を加筆、修正して再掲載したものです。
私の容姿は中の下だと、婚約者が話していたのを小耳に挟んでしまいました
山田ランチ
恋愛
想い合う二人のすれ違いラブストーリー。
※以前掲載しておりましたものを、加筆の為再投稿致しました。お読み下さっていた方は重複しますので、ご注意下さいませ。
コレット・ロシニョール 侯爵家令嬢。ジャンの双子の姉。
ジャン・ロシニョール 侯爵家嫡男。コレットの双子の弟。
トリスタン・デュボワ 公爵家嫡男。コレットの婚約者。
クレマン・ルゥセーブル・ジハァーウ、王太子。
シモン・ノアイユ 辺境伯家嫡男。コレットの従兄。
ルネ ロシニョール家の侍女でコレット付き。
シルヴィー・ペレス 子爵令嬢。
〈あらすじ〉
コレットは愛しの婚約者が自分の容姿について話しているのを聞いてしまう。このまま大好きな婚約者のそばにいれば疎まれてしまうと思ったコレットは、親類の領地へ向かう事に。そこで新しい商売を始めたコレットは、知らない間に国の重要人物になってしまう。そしてトリスタンにも女性の影が見え隠れして……。
ジレジレ、すれ違いラブストーリー

【完結80万pt感謝】不貞をしても婚約破棄されたくない美男子たちはどうするべきなのか?
宇水涼麻
恋愛
高位貴族令息である三人の美男子たちは学園内で一人の男爵令嬢に侍っている。
そんな彼らが卒業式の前日に家に戻ると父親から衝撃的な話をされた。
婚約者から婚約を破棄され、第一後継者から降ろされるというのだ。
彼らは慌てて学園へ戻り、学生寮の食堂内で各々の婚約者を探す。
婚約者を前に彼らはどうするのだろうか?
短編になる予定です。
たくさんのご感想をいただきましてありがとうございます!
【ネタバレ】マークをつけ忘れているものがあります。
ご感想をお読みになる時にはお気をつけください。すみません。
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。

【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる