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第3章「救出国外編(10歳時)」

第19話「ステファニアとクラウディアの移住について」

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【小国 リグオロ連邦国 城内】

 次の用事のためにリグオロ連邦国、真王は周りの者を連れて移動している所だった。
 城内が妙に静かだと思ったら、周囲の衛兵がみんな倒れていることに気付いた。

「!?」
 周りの者も気付いたようで慌て出す。
 前方から青年と思われる者が歩いてきた。
 かなり美麗な顔つきだが、見慣れない青みがかかった黒色の髪色、日の光があるせいか青みが強く見える。
 そして見慣れない服。この国の者ではないと一目で理解した。

「リグオロ連邦国の国王様とお見受け致します。」
「私に何か用かね。いきなり襲ってこない所を見るに、物騒な内容ではなさそうだが。」
「ご息女を保護したので会って頂きたい。」
「ステファニアは無事なのか!ケガなどはしていないのか!?」
「詳しくは場所を移します。」


 一瞬で景色が変わり長方形の巨大な部屋に移動した内装はシンプルだが床は大理石、長辺の壁は一定間隔でガラスになっており、外には様々な魚が泳いでおり水の中だと理解する。
 所々に説明用の光の板(ホログラム)が浮いている。
 実際は椅子以外の装飾もホログラムだったりする。

 部屋にはいくつものシャンデリアが釣り下がっており、大きな長椅子にセーヴ、チェリス、フェーロの3人が座っている。
 フェーロはセーヴの肩に手を回し、チェリスはセーヴの太腿に手を置き腕を抱きしめている。

 その前方の椅子にステファニア、クラウディア、ジュリア、プリノが座っている。
 それらと向かい合う形で複数の椅子がたくさん置かれている。
 どの椅子も王座のような荘厳なデザインだ。

「全員揃うことができたと思うので事情を説明致します。長くなるので座りながら話をさせて頂きます。なお、私共の国は王宮の作法などは存じておりませんので失礼があることは今の内にご了承願います。」

 セーヴは今回の一連を説明した。
 誘拐されていた王女、公爵、聖女を助けたこと、本人達がコンチリアント王国に行きたがっていることや、先に機械を体に入れてしまっていること、婚約者との縁談を破棄することを望んでいること。


 しばらく誰が発言をするのか呼ばれた者は顔を見合わせたが一人の男が口を開いた。
「娘を助けてくれたことには感謝を申し上げる。本当にありがとう。ただ、見方によっては人質だな。」
 同じく小国 マルデカ王国公爵家当主ハリー・マグドナルド・グイッジ。
 クラウディアの父親がそう言った。思慮深く落ち着いたような雰囲気の人だ。

「それは違うよパパ。コンチリアント王国は私達を受け入れても何の得もないでしょ。秘密主義の自分達の国の内部を見せて、しかも私やステファニアちゃんの国に逆恨みされる可能性もある。今、国に戻ってもまた誘拐されるかもしれないって厚意で受け入れてくれてるだけだし、そもそも私とステファニアちゃんから言い出したことだよ。」
 弁明は4人に任せている。
 俺達が何を言っても体裁を取り繕った言い訳にしか思えないと判断したからだ。

「私も同様です。教皇猊下。」
 さすが嘘付聖女の雰囲気ではなく大聖女としての凛々しい顔付きになっているジュリア。

「クラウディア、それはお互いの国が仲のいい間の話だ。私が言っているのはそうでなくなった時の話だ。幸い3カ国ともコンチリアント王国とは今まで関係がなかった国なので少なくともマイナスからの始まりではないが・・・。」
 それでも不安気な顔だ。

 国として家として貸しをいきなり作ることは対等な関係から始められない。
 娘に埋められた機械の関係で、娘を通した情報は筒抜け。
 婚約者破棄による他国との亀裂。考えることが多すぎる。

「今回、コンチリアント王国としては、無理強いは何も致しませんが、騎士プリモを含め4人が本人の意思を無視して強制帰国されることは許容できません。私個人が傭兵として雇われています。」
「お前一人で国相手に何ができる。空間魔法が少々できる程度であろう。」
 大国 スパレクト真聖王国教皇猊下、アーチー・R・スパレクト。
 太った体型で下卑た目でジュリアを見ている。
 成程、個人的にも好感は持てないとセーヴは思った。

「ステータスを一部お見せします。」
 名前と年齢、存在階級が表示される。

「幻想級!」
 鑑定系スキルを持っていないそれぞれの国の宰相や、婚約者、その父親も驚く。
「そしてこの空間は海底の中です。私達を皆殺しにできたとして3人を連れて抜け出すことは難しいのでは?」
「国を舐めるな。国家のGPは貴様が持っている比ではない。とはいえ簡単にはいかないのも事実そうだがな。」
 忌々しいとばかり顔をしかめるアーチー。

「マイケル殿はどう考えられておられる?」
 ハリーはリグオロ連邦国、真王のマイケルに話を振った。

 余談だがこの世界の国の在り方も様々で、リグオロ連邦国はそれぞれの国(州)の王とは別に複数の国を束ねる真王が存在する。
 ステファニアの父がその立場だ。
 共和国も代表とは別に国王を戴いている所があったり、政治体系もまだまだ発展途上、試行錯誤しているせいで混じりあっていたり様々な形態になっているようだ。

「今までは娘に気になる男もおらぬようだったので国との繋がりを強化するためジェンマ共和国現代表のご子息との婚姻で話を進めてきたが・・・。為政者としては失格だが、今の娘の気持ちを蔑ろにしたくない想いもある。どうしたものか。」

 国王の割には優柔不断な人のようだ。
 それとも娘のことだから優柔不断なだけなのか。
 婚約関係の話は今までも悩んできたことが伺える。

「お父様、私はセーヴ様と一緒に居たいですわ。」
「そんなのは駄目です!」

 ジェンマ共和国現代表の第2子。
 マシュー・S・ジェンマ。ステファニアの婚約者だ。

「そのセーヴという者はそこの長椅子で既に美女二人を侍らせているではありませんか!」
「あら、ありがとう。」
「見る目あるじゃん坊主。」
 チェリスとフェーロが微笑むとマシューは頬を赤らめながら続けた。

「だ、大体!平民ならばステファニア嬢は身分不相応な相手です!私のような王族でなければ釣り合わない!生活の基準も違う!」
 確かに彼の国での普通、通常ならば生活の基準に関しては差異がある。

「マシュー様、今までは申し上げませんでしたが、その貴族至上主義の御考えは私好きになれません。それとあまり詳しくは話せない決まりになっておりますので詳細は控えますが、セーヴ様はマシュー様より遥かに裕福な生活をしておられます。セーヴ様の身成を見れば御分かりになるかと思いますが。」

 セーヴの服の素材は確かに他国からすれば見たことがない物だ。
 ホログラムで色や模様を好きに変えることができ、いざとなれば戦闘のための防刃、防弾性能もある。

「そ、そんなものはGPで手に入れれば・・・。」
「セーヴ様の国ではGPを使うまでもありません。」
「ぐっ。」
 マシューは一度押し黙った。

「セーヴ殿、この話し合い、両者譲らずで終わった場合、そちらはどういった対応になる?」
 ハリーがセーヴに問い掛ける。

「4人が自国に戻る気はない、皆様も諸々の話は受け入れられないとなれば、私共としてはどちらかに肩入れするわけにもいきませんので、彼女達と出会った付近になるチュートリアル地域に放置し、我々3人は帰国させて頂きます。話し合いを何度も重ねる程、時間と期間をかけるわけにもいきませんので。ただし、放置した後に単身で我が国にこられた場合は、自国は島国ですので過酷な海上環境からの保護の観点と、既に情報規制を受け入れてくださっていることから入国を許可する形となるでしょう。」

 ハリーはため息をついて諦めたような顔をした。
「であれば私としては娘がコンチリアント王国に行くことを止めはしない。というかお転婆娘なので止めることは不可能だ。むしろもらってくれることで世界一の文明国と呼ばれるコンチリアント王国と友好的になれるのであればプラスでもある。ただ・・・。」
 ハリーは言い淀んだ。婚約している以上、一国の問題ではないからだ。

「俺は納得していませんぜ、ハリー公爵。」
 意義を申し立てたのは、クラウディアの婚約者、メルロ帝国第5王子、ジェレミー・G・メルロ。
 武力で王になった家系なので威圧的だ。
 国の規模などは大国ではないし、小国というほど小さくもない。

「大体、この女は俺の物だ。誰にも渡す気はねぇ。」
「ナル男きも。」
「何だと!性格ブス!お前は俺に黙って抱かれてりゃいいんだよ!」
 喧嘩が始まった。
 仲いいんじゃないのかこいつら、とセーヴは思った。

「まぁこういうことだ・・・。昔からこんな感じでね。ただ国絡みである以上、彼のことも無下にはできないのだよ。」
 ハリーとメルロ帝国の皇帝も呆れている。

「な、なるほど。」
 ジェレミーはクラウディアが好きだけど素直にはなれないというやつか。
 そして残念なことにクラウディアに好意はまったくない、と。

「娼館でも行けばいいでしょ猿!あんたみたいな原始人絶対嫌っ!しかも今回の傭兵のお礼としての対価は私の体なんだから!」
 なんだから。なんだから。なんだから。
 大きな空間に声が響いた。

「ま、まさかステファニアお主も・・・。」
 マイケルもかなり動揺している。

「はいです、お父様。私達から提案致しました所、快く傭兵を受け入れてくれました!」
「ちょっと待ってください。傭兵は受けましたが、対価を体でいいとは認めていません。」
 セーヴは可能な限り冷静を装って弁明した。

 喧嘩している男女に同様する者と弁明する者で騒がしくなった時、一人の男が口を開いた。

「決闘でもすれば良かろう。我が国は主に武力で国を大きくしてきた。お前が負けるようなら、いずれはそこの男に寝取られるぞ。こちらが負ければクラウディア嬢から手を引こう。」
 そう言うのは、メルロ帝国皇帝アンドレア・アウレリオ・メルロ。
 ジェレミーも同意したようで頷いた。

「チェリス。」
「はい。」
 セーヴがチェリスに声を掛けると地面から様々な武器や装備がでてきた。

「これらは木でできていますが、普通に切れます。」
「気が利くな。」
 ジェレミーは準備を始め、終わった後、向かい合った。


「あんたをぶっ殺せば、あの女の目も覚めるだろ。」
「僕の友人にあなたと同じで武力主体の考えのエンヴィオって奴がいるんですけど、あいつはあなたのように簡単に人を殺すなんて言いませんでしたよ。」

「それはそいつが人を殺すこともできねぇ雑魚だからだろ!!!!」
 ジェレミーの目が光る。
 おそらく支配や魅了などの魔眼の類だ。
 俺のスキル無効と状態異常無効が起動しているのがわかるが、相手のレベルがやや高いのか一瞬ではやられないが押されているのがわかる。

 しかし空間能力持ちの俺には一瞬あれば十分だ。
 すぐさま相手の背後の上空に移動する。
「偉そうにいう割には、魔眼頼りですか。」
「ちっ。」

 成程、強気だったのはこれが根拠だったのか。
 しかし高度な感知などは持っていないようだ。
 俺を倒すには例えば圧倒的なフィジカル関連のスキルやステータス、高度なスキル無効化に加え直観や感知
、意識共有のような転移した瞬間場所がわかるようなスキルが必要だ。
 対セーヴ対策で長い時を経て作られた存在でない限り個人が都合よくそういったスキルを持っている確率は低い。
 それらを持っていない以上、彼に俺は倒せない。

 ジェレミーは大きめの炎を数発打ち出すが全て消え去る。
「何回、空間魔法使えんだよ。」
「秘密です。」

 俺は部屋中の至る所に分身をするように転移する。
 ジェレミーは土竜叩きのように残像に槍を突き刺そうとするが当たらない。

 俺はジェレミーの膝裏を膝カックンした後に、背中を蹴り上げたりボディブローを叩きこむ。
 何度も殴り蹴り上げる。
 ジェレミーの体はだんだんと浮き上がった。
 天井近くまで上がった所で彼の服の首筋部分を親猫が子猫を持ち上げるように掴んだ。
 加減はしたので意識はあるが大分辛そうだ。

「これでも食らえ。」
 ジェレミーは右手をこちらの顔に向けて最大火力で獄炎を叩き込む。
 しかし次元鎧があるので俺は無傷だ。

「俺の負けだ。あの女はやるよ。」
「婚約が一度白紙になるだけで、僕の物になるわけではないですよ。」
 彼を降ろした後、場は沈黙が流れた。


「セーヴ殿。いや、セーヴ君。」
 ステファニアの父マイケルが問い掛ける。
「はい。」
「ステファニアのことは君の他の妻同様。大切にしてくれるのかね?」
 国王ではなく父親の顔だった。

「え。あ、その。私には今婚約者さえいません。結婚するとしても一人一緒に暮らしている子くらいです。」
「はっはっは。そうか。まだ婚約者もおらなんだか。ステファニアこれは彼を手に入れるために頑張らねばならんね。どうやら彼は一人の妻しか持たなさそうだぞ。」
「御父様。それでは!」
 父親がこの件の了承をくれたとわかり笑顔になるステファニア。

「あぁ、私は彼の国へ行く事に同意しよう。後はジェンマ共和国がどうするかだが・・・。」
 マシューが何か言い掛けて起立しようとした所を、父親のジェンマ共和国代表ヴァレリオ・デ・ファーニが止めた。
「マシュー、止めなさい。」
「ですが父上!」

「今のお前では戦闘力、感情の取り扱い、器。あらゆる面で勝てない、もちろん国力もだが。しかしこのままでは遺恨が残る。そこでセーヴ殿どうだろう。私の息子とジェレミー君も彼女達を追いかけることと見聞を広めるためにそちらの国に連れて行ってもらえないだろうか。もちろん機械もつけてくれて構わない。」

「御父様。」
 マシューは父親の提案に驚いている。

「ですが、機械を入れるということはそちらの国の情報が大きく漏れることもありえますよ。」
 セーヴは機械を取り付けるデメリットを念のため告げた。
「うちは共和国でマシューが必ず次の代表になるわけではないし、ジェレミー君も第5子なら継承権は低いだろう。重要なポストに就く可能性はあるが・・・どうされます皇帝?」

「構わん。重要なポストに就かせなければよい。ジェレミー言っている意味はわかるな?その上でどうするかは自分で決めろ。」
 これはつまり女の尻を追いかけるのであれば平民落ち、もしくはそれに近い状態にするという意味だ。

「俺は行くぜ父上。負けたままは嫌だしな。」
「私も行かせてくださいセーヴ殿。」
 ジェレミーとマシューも追加でコンチリアント王国に行く事が決まった。
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