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第2章「転生後5歳編」
第7話「救命士」
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セーヴ・アップワーズ5歳。
ここで数年暮らしてみて、さらにわかったいくつかの特徴的なこと。
◆他種族に対して非常に排他的。
ボット族は非常に優秀で、戦闘も頭脳もずば抜けており、長命(短命の人型でも10億年)だが、数が少ないのと、奴隷にした時の価値が高いので狙われやすい。
数が少ないということは、国が所有するポイントが年々開いていくということ。
島内への侵入を許したことはないが、島自体も頻繁に襲われている。
ステータスも低く、同種族で戦争を起こしたりする他種族のことを頭が悪いと全体的に下に見ている。
補足だが、現在は五神暦3582万4390年で10億年は過ぎていないが五神暦に入る前に途方もない時間が流れており、寿命を迎えたボット族は存在する。
五神暦というのは文明がある程度出来上がってからの話であり、AVHの正式サービス開始の暦である。
◆科学力が非常に高い。
高度な共感性、協調性、自制心(感情抑制)そして頭脳により発展したコンチリアント王国は世界一の文明を誇っているらしく。
この島もスキルによる干渉防ぐ装置が使われているとのこと。
◆ボット族の成人は12歳。
ボット族は体の成長が非常に早く12歳ですでに人間の18~20歳程度になる。
機械であるがゆえに、頭も賢く5歳の段階で性格の幼さは残るが、すでに人間の大人以上に頭が回る。
◆圧倒的な身体能力
人間族とボット族人型を比較するとステータスの差は約100倍。
これは竜族とボット族竜型でも同じ。
人間はスキル取得制限がない、竜人族は身体能力が高い、などの特徴も元の種族と同じ。
子供は基本は同じボット族でしか作れない。
同じボット族で型が違う場合、装置で遺伝子をいじって父母のどちらかに寄せるか、人型にすれば産みだすことができる。
ボット族と普通の人種が交配する場合も装置を使わないと子供はできない。
その場合、ボット族の人型で産まれる。
これらの環境を用意してくれただけでも籠姫と愛には感謝しかない。
セーブの髪型は全体的に自然と伸ばしていて毛先だけ整えているが、耳の部分は髪の毛を耳にかけていて、前髪は長めだが目を隠してはいない。
後ろ髪は前髪よりも若干だけ短い。
服装は青色で軍服をカジュアルにしたようなデザインで半袖、フードがついている。
手にはグローブをつけている。
これはパワーグローブで簡易的な小手のようなもので耐刃も高い。
手首の周りに輪の装置がついている。
ズボンはグレーで足首よりも上で切れている。
サルエルパンツのように股下はゆったりしている。
靴は手袋と同じ素材で黒色。足首に輪の機械がついている。
質感や色、模様などは全てホログラム機能でその日の気分で変更ができる。
光学迷彩つきのマントは左肩につけている。
剣もお店で買った一般的なものを持っているので空間能力で収納している。
今日の予定は仕事と訓練に行った後、成人前の子供だけでご飯に行くことになっている。
俺はまだ子供だがすでに仕事を持っている。
空間能力を活かして運送屋と救命士どっちにしようか悩んだら両親に両方すればいいじゃないかと言われた。
『運命屋』運送と命を運ぶことを掛けた店名。
この国では成人までは遊んでいてもいいが、意欲や興味があれば仕事に取り組んでもよい。
今までのこの国のあらゆる技術に関しては全て頭にインストールするだけでいいので学校が必要ないのだ。
「こんにちは、メタスタッゾ先生。セーヴです。入りますね。」
俺は空間分野の研究所に来ている。
先生とはパトリーノ様の紹介で知り合った。
自動ドアをくぐって先生に挨拶した。
「やぁ、いらっしゃい」
返事を返したのはこの国で一番空間の研究に明るいカトーロ・メタスタッゾ先生。
研究内容などを空間魔法の使い方の参考にさせてもらっている。
メタスタッゾ先生は羊族型のボットでかわいいツノが生えている。
同じ型でもたくさん毛が生えていたり、ほぼ人型だったりする場合もあり、身体的特徴は十人十色である。
俺は先生と挨拶のハグをした。
「今日はお友達とご飯じゃなかったのかい?」
「夕方からですね。大きい機械だったので僕が運んできたのですが。」
「あぁ新型のやつだね。それならこの部屋に運んでおくれ、詳しいことはそこにいるスタッフに聞いてくれればいいから。あと孫にも会ってやってくれ、大分君のことを好いている。」
明らかに孫がいる容姿ではないのだが、長命種ゆえに、誰も見た目では家族構成はわからない。
「わかりました。」
「こんにちは、セーヴ君。」
部屋に行くと女の人がいた。先生のお孫さんのティメーマ・メタスタッゾ。
最近成人したばかりの12歳。
前髪もとても長く四角の眼鏡をかけている。毛先は癖がありくるんとしている。
先生と同じで小さい角が生えているのが特徴だ。
俺は彼女とも挨拶のハグ、そしてキスをした。
普通は頬にするのだが、ティメーマは一瞬だけ口にしてくる。
俺も嫌じゃないというかありがたいので受け入れている。
この国の文化は現実世界での欧米に近い。
告白してから付き合うのではなく、付き合ってから告白するという形だ。
運命屋を始めてから口にキスしてくる女性が増えている。
嬉しいのだが、いつか刺されるのではないかと危惧している。
仕事の料金受取などはパトリーノ様が全て管理しているので、いつの間にか電子通貨が足されている。
ティメーマの指示で配達物を設置したあとは、彼女を夜の山でのBBQに誘った。
学校がないこの国では頻繁にこういうイベントが催されている。
「ティメーマ、街の子達で18時からBBQイベントあるんだけど一緒に行こうよ。」
「でも私、最近成人しちゃったよ?」
ティメーマは俺よりも7歳年上のお姉さんだ。
同じ5歳だと人間族の7~10歳くらいなので異性としては見づらいが、ティメーマはお姉さんで可愛がってくれるのでめちゃくちゃに甘えまくっている。
おっぱいも大きい。
「以下って言うのは12歳も含むし、みんな許してくれるよ。といっても僕も初対面の人ばっかりだから不安で誘ったって言うのもあるけど。」
「なら、お邪魔しちゃおうかな。」
***
セーヴは山でGPを稼いでいた。
ドラゴン、レイス、黄金羊、スケルトンヒーロー、ゴブリンヒーロー、ゾンビ(ウイルス覚醒型)、ヘルスパイダー、全て英雄級(1体約5万GP)だ。
GPを稼ぐだけではなくスキル値を上げるため、様々な敵の倒し方を試す。
セーヴは散歩道でも行くようにのんびり歩いてドラゴンの群れに向かう。
ドラゴンがこちらに気付くと同時に全身が圧縮され消え去る。
頭部のみを圧縮してみる。
上半身と下半身を別の空間で包み、ずらすことで切断するように倒す。
ゴブリンヒーローを引力で引き寄せながら殴り、斥力で吹き飛ばすと、弾けて絶命した。
ブラックホールでレイスを吸い込む。
剣先だけをワープさせて切りつける。
様々な方法を行うことでステータスのスキル値を上げている。
切られただけでは死ななかったヘルスパイダーが?みついてくる。
しかしセーブの周囲には薄すらと作られた別の空間があり、スパイダーの牙が届かない。
次元鎧(ディメンションアーマー)と呼んでいる。
今の俺には弱点があると考えている。
1つは状態異常や呪い、封印、魅了、支配などの特殊な抵抗値が必要なスキル。
これはランクが低いもので相手が圧倒的にステータスが低ければ問題ない。
ただし一度かけられてしまうとゲームオーバ―だ。
2つ目はスキル無効化。
これを使われたりすると次元鎧も瞬時に破壊される。
かなり高位だが、広範囲で展開されると空間能力しかない俺は打つ手がなくなる。
3つ目は対多数、それも数百万の。
俺には察知や感知などのスキルも鑑定で相手を知るスキルもない。
あらゆる方向から同時に攻撃や特殊な行動を起こされると、この世界にはGPで購入できるGPツールもあるので処理しきれないだろう。
そして最後に射程距離、威力、再発動までの一瞬のクールタイム。
これらはスキル値を上げることで解決されていくが、まだ他のスキル購入のためにGPを貯めているので手つかずだ。
俺が戦闘の余韻に浸っていると、敵が遠くですぐにリポップしているのが小さく見えた。
この島では敵を倒した後に離れた所ですぐさまリポップ(再出現)する。
他の地域ではありえないらしい。
通常は数日、長いもので数週間~数年出ないものらしい。
頭の中で通信の着信音が鳴った。着信に出る。
「初めまして、幻想様で会ってるかい?」
巷で俺は存在階級にちなんで幻想様と呼ばれている。
普通に名前で呼んでほしいが、もう広がってしまっているので止める気にならない。
頭で通信できるので広がるのが異常に早い。
オフラインで過ごすことも可能ではある。
「運命屋のセーヴ・アップワーズです。ご依頼ですか?」
「あたしはマンジラーロ・フィデーラ。今日のBBQで幻想様と一緒に参加する、エレガンテコ・フィデーラとエンヴィオ・フィデーラの母親だよ。依頼というかね、子供が今日参加の友達連れてBBQ前の昼にデュラハンがどうとか言ってたんだよ。もしかして討伐とかに行くんじゃないかと思ってね。大人なら自殺行為だとわかってるんだけど、あの子ら今より小さい頃から討伐してて自信過剰になってるし、幻想様に対抗意識持ってるっぽいんだよ。もしできるなら見てきてもらえないかと思ってね。あ、もちろんお金は払うよ。」
「わかりました。デュラハンのところにすぐに見に行って、いなければ森を見回ってみます。」
「ありがとね、よろしく頼んだよ。」
通信が切れたと同時に、俺は別のところに通信を行う。
「運命屋、救命士のセーヴ・アップワーズです。今日は念の為、重症のケガ人を7名処置できるように準備をお願いします。」
ここで数年暮らしてみて、さらにわかったいくつかの特徴的なこと。
◆他種族に対して非常に排他的。
ボット族は非常に優秀で、戦闘も頭脳もずば抜けており、長命(短命の人型でも10億年)だが、数が少ないのと、奴隷にした時の価値が高いので狙われやすい。
数が少ないということは、国が所有するポイントが年々開いていくということ。
島内への侵入を許したことはないが、島自体も頻繁に襲われている。
ステータスも低く、同種族で戦争を起こしたりする他種族のことを頭が悪いと全体的に下に見ている。
補足だが、現在は五神暦3582万4390年で10億年は過ぎていないが五神暦に入る前に途方もない時間が流れており、寿命を迎えたボット族は存在する。
五神暦というのは文明がある程度出来上がってからの話であり、AVHの正式サービス開始の暦である。
◆科学力が非常に高い。
高度な共感性、協調性、自制心(感情抑制)そして頭脳により発展したコンチリアント王国は世界一の文明を誇っているらしく。
この島もスキルによる干渉防ぐ装置が使われているとのこと。
◆ボット族の成人は12歳。
ボット族は体の成長が非常に早く12歳ですでに人間の18~20歳程度になる。
機械であるがゆえに、頭も賢く5歳の段階で性格の幼さは残るが、すでに人間の大人以上に頭が回る。
◆圧倒的な身体能力
人間族とボット族人型を比較するとステータスの差は約100倍。
これは竜族とボット族竜型でも同じ。
人間はスキル取得制限がない、竜人族は身体能力が高い、などの特徴も元の種族と同じ。
子供は基本は同じボット族でしか作れない。
同じボット族で型が違う場合、装置で遺伝子をいじって父母のどちらかに寄せるか、人型にすれば産みだすことができる。
ボット族と普通の人種が交配する場合も装置を使わないと子供はできない。
その場合、ボット族の人型で産まれる。
これらの環境を用意してくれただけでも籠姫と愛には感謝しかない。
セーブの髪型は全体的に自然と伸ばしていて毛先だけ整えているが、耳の部分は髪の毛を耳にかけていて、前髪は長めだが目を隠してはいない。
後ろ髪は前髪よりも若干だけ短い。
服装は青色で軍服をカジュアルにしたようなデザインで半袖、フードがついている。
手にはグローブをつけている。
これはパワーグローブで簡易的な小手のようなもので耐刃も高い。
手首の周りに輪の装置がついている。
ズボンはグレーで足首よりも上で切れている。
サルエルパンツのように股下はゆったりしている。
靴は手袋と同じ素材で黒色。足首に輪の機械がついている。
質感や色、模様などは全てホログラム機能でその日の気分で変更ができる。
光学迷彩つきのマントは左肩につけている。
剣もお店で買った一般的なものを持っているので空間能力で収納している。
今日の予定は仕事と訓練に行った後、成人前の子供だけでご飯に行くことになっている。
俺はまだ子供だがすでに仕事を持っている。
空間能力を活かして運送屋と救命士どっちにしようか悩んだら両親に両方すればいいじゃないかと言われた。
『運命屋』運送と命を運ぶことを掛けた店名。
この国では成人までは遊んでいてもいいが、意欲や興味があれば仕事に取り組んでもよい。
今までのこの国のあらゆる技術に関しては全て頭にインストールするだけでいいので学校が必要ないのだ。
「こんにちは、メタスタッゾ先生。セーヴです。入りますね。」
俺は空間分野の研究所に来ている。
先生とはパトリーノ様の紹介で知り合った。
自動ドアをくぐって先生に挨拶した。
「やぁ、いらっしゃい」
返事を返したのはこの国で一番空間の研究に明るいカトーロ・メタスタッゾ先生。
研究内容などを空間魔法の使い方の参考にさせてもらっている。
メタスタッゾ先生は羊族型のボットでかわいいツノが生えている。
同じ型でもたくさん毛が生えていたり、ほぼ人型だったりする場合もあり、身体的特徴は十人十色である。
俺は先生と挨拶のハグをした。
「今日はお友達とご飯じゃなかったのかい?」
「夕方からですね。大きい機械だったので僕が運んできたのですが。」
「あぁ新型のやつだね。それならこの部屋に運んでおくれ、詳しいことはそこにいるスタッフに聞いてくれればいいから。あと孫にも会ってやってくれ、大分君のことを好いている。」
明らかに孫がいる容姿ではないのだが、長命種ゆえに、誰も見た目では家族構成はわからない。
「わかりました。」
「こんにちは、セーヴ君。」
部屋に行くと女の人がいた。先生のお孫さんのティメーマ・メタスタッゾ。
最近成人したばかりの12歳。
前髪もとても長く四角の眼鏡をかけている。毛先は癖がありくるんとしている。
先生と同じで小さい角が生えているのが特徴だ。
俺は彼女とも挨拶のハグ、そしてキスをした。
普通は頬にするのだが、ティメーマは一瞬だけ口にしてくる。
俺も嫌じゃないというかありがたいので受け入れている。
この国の文化は現実世界での欧米に近い。
告白してから付き合うのではなく、付き合ってから告白するという形だ。
運命屋を始めてから口にキスしてくる女性が増えている。
嬉しいのだが、いつか刺されるのではないかと危惧している。
仕事の料金受取などはパトリーノ様が全て管理しているので、いつの間にか電子通貨が足されている。
ティメーマの指示で配達物を設置したあとは、彼女を夜の山でのBBQに誘った。
学校がないこの国では頻繁にこういうイベントが催されている。
「ティメーマ、街の子達で18時からBBQイベントあるんだけど一緒に行こうよ。」
「でも私、最近成人しちゃったよ?」
ティメーマは俺よりも7歳年上のお姉さんだ。
同じ5歳だと人間族の7~10歳くらいなので異性としては見づらいが、ティメーマはお姉さんで可愛がってくれるのでめちゃくちゃに甘えまくっている。
おっぱいも大きい。
「以下って言うのは12歳も含むし、みんな許してくれるよ。といっても僕も初対面の人ばっかりだから不安で誘ったって言うのもあるけど。」
「なら、お邪魔しちゃおうかな。」
***
セーヴは山でGPを稼いでいた。
ドラゴン、レイス、黄金羊、スケルトンヒーロー、ゴブリンヒーロー、ゾンビ(ウイルス覚醒型)、ヘルスパイダー、全て英雄級(1体約5万GP)だ。
GPを稼ぐだけではなくスキル値を上げるため、様々な敵の倒し方を試す。
セーヴは散歩道でも行くようにのんびり歩いてドラゴンの群れに向かう。
ドラゴンがこちらに気付くと同時に全身が圧縮され消え去る。
頭部のみを圧縮してみる。
上半身と下半身を別の空間で包み、ずらすことで切断するように倒す。
ゴブリンヒーローを引力で引き寄せながら殴り、斥力で吹き飛ばすと、弾けて絶命した。
ブラックホールでレイスを吸い込む。
剣先だけをワープさせて切りつける。
様々な方法を行うことでステータスのスキル値を上げている。
切られただけでは死ななかったヘルスパイダーが?みついてくる。
しかしセーブの周囲には薄すらと作られた別の空間があり、スパイダーの牙が届かない。
次元鎧(ディメンションアーマー)と呼んでいる。
今の俺には弱点があると考えている。
1つは状態異常や呪い、封印、魅了、支配などの特殊な抵抗値が必要なスキル。
これはランクが低いもので相手が圧倒的にステータスが低ければ問題ない。
ただし一度かけられてしまうとゲームオーバ―だ。
2つ目はスキル無効化。
これを使われたりすると次元鎧も瞬時に破壊される。
かなり高位だが、広範囲で展開されると空間能力しかない俺は打つ手がなくなる。
3つ目は対多数、それも数百万の。
俺には察知や感知などのスキルも鑑定で相手を知るスキルもない。
あらゆる方向から同時に攻撃や特殊な行動を起こされると、この世界にはGPで購入できるGPツールもあるので処理しきれないだろう。
そして最後に射程距離、威力、再発動までの一瞬のクールタイム。
これらはスキル値を上げることで解決されていくが、まだ他のスキル購入のためにGPを貯めているので手つかずだ。
俺が戦闘の余韻に浸っていると、敵が遠くですぐにリポップしているのが小さく見えた。
この島では敵を倒した後に離れた所ですぐさまリポップ(再出現)する。
他の地域ではありえないらしい。
通常は数日、長いもので数週間~数年出ないものらしい。
頭の中で通信の着信音が鳴った。着信に出る。
「初めまして、幻想様で会ってるかい?」
巷で俺は存在階級にちなんで幻想様と呼ばれている。
普通に名前で呼んでほしいが、もう広がってしまっているので止める気にならない。
頭で通信できるので広がるのが異常に早い。
オフラインで過ごすことも可能ではある。
「運命屋のセーヴ・アップワーズです。ご依頼ですか?」
「あたしはマンジラーロ・フィデーラ。今日のBBQで幻想様と一緒に参加する、エレガンテコ・フィデーラとエンヴィオ・フィデーラの母親だよ。依頼というかね、子供が今日参加の友達連れてBBQ前の昼にデュラハンがどうとか言ってたんだよ。もしかして討伐とかに行くんじゃないかと思ってね。大人なら自殺行為だとわかってるんだけど、あの子ら今より小さい頃から討伐してて自信過剰になってるし、幻想様に対抗意識持ってるっぽいんだよ。もしできるなら見てきてもらえないかと思ってね。あ、もちろんお金は払うよ。」
「わかりました。デュラハンのところにすぐに見に行って、いなければ森を見回ってみます。」
「ありがとね、よろしく頼んだよ。」
通信が切れたと同時に、俺は別のところに通信を行う。
「運命屋、救命士のセーヴ・アップワーズです。今日は念の為、重症のケガ人を7名処置できるように準備をお願いします。」
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