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第八章 譲の部屋にて
ショタ潤
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「ここが、客用の寝室」
譲が、潤の部屋の向かいの部屋のドアを示した。
「で、その奥が俺の部屋」
そう言うと譲は、僕の身体を持ち上げて、ドアの内側に、押し込んでしまった。
譲の部屋は、物がごちゃっとある感じで、照明は薄暗くなっていた、僕はTVの前の床に降ろされた。床には、厚い、原色で幾何学的な鳥か何かの模様が織り込んであるラグが敷いてあって、寄りかかったところは、振り返るとベッドだった。
「後で、このベッドで、可愛がってやろうか?」
譲が、耳元でささやいた。
「いえ、結構です」
僕は断った。
「潤は、このベッドで、俺と、やってるんだぜ? 興味あるだろ?」
広そうなベッドだった。
「ヨウ君に見せたいものがあるんだ」
譲は、リモコンで、DVDを作動させた。
「こんなの今でも見てるっていうと、ショタコンって思われるかもしれないけど、これ、潤に見せると、恥ずかしがって、羞恥プレイに活用できるから、重宝なんだよ」
譲は、プレイヤーが起動する間、言い訳めいたことを言っていた。
画面が、ジジっといって、家庭用のビデオカメラで撮った映像が始まった。
何人かの学ランを着た少年たちが、部屋の床に車座に座っていて、声がした。
「可愛いね、いくつ?」
「女の子みたいだね」
「兄ちゃん」
可愛いらしい男の子が映っていた。
「ジョウに懐いているんだな、いいなあ」
学ランの少年たちは譲の同級生らしい。
「名前なんていうんだっけ?」
「潤」
可愛い男の子は潤だった。
「じゅん君かあ」
「お兄ちゃんたちといいことしようか?」
「何?」
「気持ちいいこと」
「兄ちゃんといつもしてるみたいなことだよ」
譲の声がした。
「ええぇ?」
まだ声がわりしてない潤が、上目遣いで譲を見ていた。
「うっわ、エロい目つき」
「ちん○立ってるんだろ?」
譲の声だ。
「えぇぇ?」
幼い潤は、身体をくねくねさせて、あそこをつかんで、もじもじしていた。
「手をどけてごらん?」
「いやぁ……」
「どうして?」
幼い潤は、困ってくねくねしている。
「いつも、『兄ちゃん、気持ちいいことしてぇ』っておねだりするんでしょ?」
学ラン姿の少年が、潤に、言っていた。
「うぅん?」
幼い潤は、首をかしげて、意味がわからないようだったが、譲の声で、もう一度、同じようなことを言われると、赤くなって、首を振っていた。
「そんなこと言わないもん」
「うそ、いつも言ってるだろう?」
「言ってないもん」
一生懸命ごまかしている。
「可愛い。まだ、ちっちゃい、ちん○なんでしょ?」
「見せてあげて。まだ、つるつるだよなあ?」
「いやぁ……」
幼い潤は、譲の膝に突っ伏してしまった。譲が、映像を、早送りして、次の、場面になると、幼い潤が泣いていて、
「気持ちよくしてやるから、な?」
と譲が膝に抱きかかえていた。
「お兄ちゃんたちに、ちん○見せてあげて。いい?」
潤は、譲の服で涙を拭いて、みんなの方を向いた。
「潤、ほら、おやつあげるから」
と言って、譲がバナナを剥いて、頬張らせようとした。
「いやぁ」
幼い潤が、両の手をパーにして、顔を押さえた。
幼い潤は、自分の顔を掌で押さえて下に引っ張って、変な顔にしてみせた。
「潤君、可愛い顔が、変になってるよ?」
譲の友人たちの何人かが、笑った。
「潤、その顔やめろよ。手、どけて」
譲が叱責した。
潤は、ぷいと、違う方を向いていた。
譲が映っていたが、譲は私服で、中学生くらいの、子どもの顔をしていた。
譲も、まだ幼い顔なので、今の潤にいっそう似ていて、潤より目が大きいので、かなり、はっきりとした目鼻立ちの、人目を引いたであろう美少年だった。
「どうして? バナナだよ?」
美少年の譲が言った。
「いやぁ、なの」
「バナナを、ちん○だと思ってるんじゃねぇ?」
譲の友人の一人が、笑って言った。
「そう? これ、ちん○?」
譲に聞かれて、幼い潤は、ふるふると首を振った。
「違うよね? じゃあ、お口開けて」
「んーん」
譲に促されても、幼い潤は、可愛いらしい口をつぐんで、首を振って拒否していた。
「お口開けてください」
譲が、幼い潤の唇に無理やり、バナナの先を押し当てた。
潤の唇の間を押し割って、ぐりぐり押し込もうとするが、潤は、気丈に、唇をかたくなに閉じていた。
譲は、戦法を変えたようで、潤にバナナを押しつけるのをやめた。
「じゃあ、ちゅーしようか? 兄ちゃんと、ちゅー」
「んー?」
どうしようかな? というように首をかしげて、幼い潤は、迷っていた。
譲は、潤をたぶらかすように、猫なで声で言った。
「潤は、兄ちゃんのこと好きですか? 兄ちゃんは、潤のこと大好きだよ?」
「好き……?」
幼い潤が、少年譲に聞いた。
「好き? じゃなくて、潤君に、聞いてるのに」
譲の友人が、幼い潤を笑った。
「潤、潤は、兄ちゃんが好きですか?」
「えぇ……?」
「譲、嫌われてる。じゃあ、俺は? 俺のこと好き?」
幼い潤は首を振った。
「お前のが嫌われてる」
譲少年が笑った。
「俺は、潤が好き。わかった?」
潤は、頷いた。
「好きだから、ちゅーしてほしいんだけど」
「えぇ……?」
「完璧、嫌われてる」
譲の友人が、腹を抱えて笑った。
「好きって言ってくれないんだぁ。あああ、悲しい……泣いちゃう」
譲少年は、泣きまねをした。
幼い潤は、困った顔になって、心配そうに、譲少年を見ていた。
「どうすんの? 譲、泣いちゃったよ? 潤君が、好きって言ってあげないから、泣かせちゃったね」
と譲の友人が、追い打ちをかけるようなことを言った。
潤は、ますます困った顔をした。
「潤君、譲がちゅーしてほしいって。ちゅーしてあげなよ」
譲の友人の中学生のお兄さんに言われて、幼い潤は、もじもじしていた。幼い潤は、少年譲の顔から手をどかして、じーっと顔を見た。譲少年は、迫真の演技で、本当に大きな目に涙をためて、長いまつ毛をしばたたかせていたので、潤はいっそう本当だと思ったようだった。
「潤、キスしてくれる?」
少年譲が、あらためて尋ねると、幼い潤は、ようやく首を縦に振った。
譲の友人が、陰で、
「よっしゃー!」
とガッツポーズをした。
誰か、おそらく譲の友人が、カメラを操作して、二人の顔を、どアップにした。
涙にうるんだ目をした少年譲の唇に、幼い潤が、真剣な表情で、唇を近づけた。
「ひいっ、キスシーンだ」
カメラを操作しているらしき少年の声がした。
「黙ってろよ、いいところなんだから」
他の少年がカメラの方を見て言った。
幼い潤が、すれすれまで唇を近づけていくのを、譲少年は、辛抱強く待っていて、やっと、唇が触れ合うと、一同から、安堵とも羨望ともつかぬ、
「おー」
という、ため息がもれた。
「んー」
幼い潤が、唇を離そうとするも、少年譲に唇で追いかけられ、逃げようと、のけぞって、唇を閉じたまま、声を出した。少年譲は、かたく閉じられた幼い潤の唇を、開かせようとするように、舌でぺろぺろと、舐めまわした。
「はあっ」
幼い潤が、感じているかのように、眉根を寄せて、口を開けて、頭をのけぞらせて、顔をこちらに向けた。
「うわぁ、エロい。本気でやってる……」
「まじで? こいつら、正気かよ」
「すげえ……やらしい」
譲の三人くらいいるらしき友人たちは、自分たちも、さっきまで、いっしょになって、そそのかしていたものの、まさか、こんな、本格的なキスが始まるとは、思っていなかったようだった。
「この子、こんな子どもなのに……」
譲が、潤の部屋の向かいの部屋のドアを示した。
「で、その奥が俺の部屋」
そう言うと譲は、僕の身体を持ち上げて、ドアの内側に、押し込んでしまった。
譲の部屋は、物がごちゃっとある感じで、照明は薄暗くなっていた、僕はTVの前の床に降ろされた。床には、厚い、原色で幾何学的な鳥か何かの模様が織り込んであるラグが敷いてあって、寄りかかったところは、振り返るとベッドだった。
「後で、このベッドで、可愛がってやろうか?」
譲が、耳元でささやいた。
「いえ、結構です」
僕は断った。
「潤は、このベッドで、俺と、やってるんだぜ? 興味あるだろ?」
広そうなベッドだった。
「ヨウ君に見せたいものがあるんだ」
譲は、リモコンで、DVDを作動させた。
「こんなの今でも見てるっていうと、ショタコンって思われるかもしれないけど、これ、潤に見せると、恥ずかしがって、羞恥プレイに活用できるから、重宝なんだよ」
譲は、プレイヤーが起動する間、言い訳めいたことを言っていた。
画面が、ジジっといって、家庭用のビデオカメラで撮った映像が始まった。
何人かの学ランを着た少年たちが、部屋の床に車座に座っていて、声がした。
「可愛いね、いくつ?」
「女の子みたいだね」
「兄ちゃん」
可愛いらしい男の子が映っていた。
「ジョウに懐いているんだな、いいなあ」
学ランの少年たちは譲の同級生らしい。
「名前なんていうんだっけ?」
「潤」
可愛い男の子は潤だった。
「じゅん君かあ」
「お兄ちゃんたちといいことしようか?」
「何?」
「気持ちいいこと」
「兄ちゃんといつもしてるみたいなことだよ」
譲の声がした。
「ええぇ?」
まだ声がわりしてない潤が、上目遣いで譲を見ていた。
「うっわ、エロい目つき」
「ちん○立ってるんだろ?」
譲の声だ。
「えぇぇ?」
幼い潤は、身体をくねくねさせて、あそこをつかんで、もじもじしていた。
「手をどけてごらん?」
「いやぁ……」
「どうして?」
幼い潤は、困ってくねくねしている。
「いつも、『兄ちゃん、気持ちいいことしてぇ』っておねだりするんでしょ?」
学ラン姿の少年が、潤に、言っていた。
「うぅん?」
幼い潤は、首をかしげて、意味がわからないようだったが、譲の声で、もう一度、同じようなことを言われると、赤くなって、首を振っていた。
「そんなこと言わないもん」
「うそ、いつも言ってるだろう?」
「言ってないもん」
一生懸命ごまかしている。
「可愛い。まだ、ちっちゃい、ちん○なんでしょ?」
「見せてあげて。まだ、つるつるだよなあ?」
「いやぁ……」
幼い潤は、譲の膝に突っ伏してしまった。譲が、映像を、早送りして、次の、場面になると、幼い潤が泣いていて、
「気持ちよくしてやるから、な?」
と譲が膝に抱きかかえていた。
「お兄ちゃんたちに、ちん○見せてあげて。いい?」
潤は、譲の服で涙を拭いて、みんなの方を向いた。
「潤、ほら、おやつあげるから」
と言って、譲がバナナを剥いて、頬張らせようとした。
「いやぁ」
幼い潤が、両の手をパーにして、顔を押さえた。
幼い潤は、自分の顔を掌で押さえて下に引っ張って、変な顔にしてみせた。
「潤君、可愛い顔が、変になってるよ?」
譲の友人たちの何人かが、笑った。
「潤、その顔やめろよ。手、どけて」
譲が叱責した。
潤は、ぷいと、違う方を向いていた。
譲が映っていたが、譲は私服で、中学生くらいの、子どもの顔をしていた。
譲も、まだ幼い顔なので、今の潤にいっそう似ていて、潤より目が大きいので、かなり、はっきりとした目鼻立ちの、人目を引いたであろう美少年だった。
「どうして? バナナだよ?」
美少年の譲が言った。
「いやぁ、なの」
「バナナを、ちん○だと思ってるんじゃねぇ?」
譲の友人の一人が、笑って言った。
「そう? これ、ちん○?」
譲に聞かれて、幼い潤は、ふるふると首を振った。
「違うよね? じゃあ、お口開けて」
「んーん」
譲に促されても、幼い潤は、可愛いらしい口をつぐんで、首を振って拒否していた。
「お口開けてください」
譲が、幼い潤の唇に無理やり、バナナの先を押し当てた。
潤の唇の間を押し割って、ぐりぐり押し込もうとするが、潤は、気丈に、唇をかたくなに閉じていた。
譲は、戦法を変えたようで、潤にバナナを押しつけるのをやめた。
「じゃあ、ちゅーしようか? 兄ちゃんと、ちゅー」
「んー?」
どうしようかな? というように首をかしげて、幼い潤は、迷っていた。
譲は、潤をたぶらかすように、猫なで声で言った。
「潤は、兄ちゃんのこと好きですか? 兄ちゃんは、潤のこと大好きだよ?」
「好き……?」
幼い潤が、少年譲に聞いた。
「好き? じゃなくて、潤君に、聞いてるのに」
譲の友人が、幼い潤を笑った。
「潤、潤は、兄ちゃんが好きですか?」
「えぇ……?」
「譲、嫌われてる。じゃあ、俺は? 俺のこと好き?」
幼い潤は首を振った。
「お前のが嫌われてる」
譲少年が笑った。
「俺は、潤が好き。わかった?」
潤は、頷いた。
「好きだから、ちゅーしてほしいんだけど」
「えぇ……?」
「完璧、嫌われてる」
譲の友人が、腹を抱えて笑った。
「好きって言ってくれないんだぁ。あああ、悲しい……泣いちゃう」
譲少年は、泣きまねをした。
幼い潤は、困った顔になって、心配そうに、譲少年を見ていた。
「どうすんの? 譲、泣いちゃったよ? 潤君が、好きって言ってあげないから、泣かせちゃったね」
と譲の友人が、追い打ちをかけるようなことを言った。
潤は、ますます困った顔をした。
「潤君、譲がちゅーしてほしいって。ちゅーしてあげなよ」
譲の友人の中学生のお兄さんに言われて、幼い潤は、もじもじしていた。幼い潤は、少年譲の顔から手をどかして、じーっと顔を見た。譲少年は、迫真の演技で、本当に大きな目に涙をためて、長いまつ毛をしばたたかせていたので、潤はいっそう本当だと思ったようだった。
「潤、キスしてくれる?」
少年譲が、あらためて尋ねると、幼い潤は、ようやく首を縦に振った。
譲の友人が、陰で、
「よっしゃー!」
とガッツポーズをした。
誰か、おそらく譲の友人が、カメラを操作して、二人の顔を、どアップにした。
涙にうるんだ目をした少年譲の唇に、幼い潤が、真剣な表情で、唇を近づけた。
「ひいっ、キスシーンだ」
カメラを操作しているらしき少年の声がした。
「黙ってろよ、いいところなんだから」
他の少年がカメラの方を見て言った。
幼い潤が、すれすれまで唇を近づけていくのを、譲少年は、辛抱強く待っていて、やっと、唇が触れ合うと、一同から、安堵とも羨望ともつかぬ、
「おー」
という、ため息がもれた。
「んー」
幼い潤が、唇を離そうとするも、少年譲に唇で追いかけられ、逃げようと、のけぞって、唇を閉じたまま、声を出した。少年譲は、かたく閉じられた幼い潤の唇を、開かせようとするように、舌でぺろぺろと、舐めまわした。
「はあっ」
幼い潤が、感じているかのように、眉根を寄せて、口を開けて、頭をのけぞらせて、顔をこちらに向けた。
「うわぁ、エロい。本気でやってる……」
「まじで? こいつら、正気かよ」
「すげえ……やらしい」
譲の三人くらいいるらしき友人たちは、自分たちも、さっきまで、いっしょになって、そそのかしていたものの、まさか、こんな、本格的なキスが始まるとは、思っていなかったようだった。
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