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第七章 潤の部屋にて
マスターキー
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「子どもの時って……」
やっぱり、潤が言ってたように、そんな子どもの時から……。
「あ、君が子どもっぽいっていう意味じゃないよ。気を悪くしないで」
譲は、冗談のように、隣の気配も、僕の具合の悪そうな様子も、まるで無頓着に、言った。
「慣れてますから」
「潤は、大分すれっからしになってしまったから。君みたいな純情な子は新鮮だよ。いいね。潤と身体の大きさも同じくらいかな?」
「はい。潤は、潤のが大きいって言いますけど、そんなに変わらないと思います」
「はは。あそこの大きさも、同じくらいかな?」
「わかりません」
行為につながるような、危険な質問だったので、僕は、興味がないように言った。
「見てあげようか? 潤のは、もうよく知っているから、比べてあげられるよ?」
「いいです。それより、譲さんのって、大きいですね」
僕は、譲の機嫌をとって、時間を稼ごうと、話の矛先を変えた。
「そうか?」
譲は、機嫌をよくして嬉しそうに聞き返した。
「ええ。潤がこわれそうって思いました」
僕は、思ったことを言った。
「ははは。大丈夫だよ」
譲は、豪快に笑った。
「でも、あんなに大きいの痛そうだなあって思ってしまいました」
僕は、本当に心配だったのでそう言いもした。
「ああ。最初した時は、そりゃあ、激しく泣き喚かれたよ。興奮したけどね。それでも、その前に、少しずつ、指で慣らしてやってたんだ。いきなりやったりしないさ。小さい時からちょっとずつ慣らしてやっていたさ。潤は、喜んで受け入れていたよ。親に折檻を受けた後、赤く腫らした尻で、泣いているところを、俺が、お菓子を与えたり、撫でたりしてやったら、簡単に懐いたからな。ついでに、あそこも触ってやったら、うっとりした気持ちのよさそうな顔をして。そのうち、叱られた時は、必ず、俺の所に来るようになって。条件付けがされたんだな。
腫れた尻を撫でてやると、うっとりした顔で、幼い竿を立てて。竿を扱いてやると、幼いながらも、ビクビクと身体を痙攣させてイくんだ。『兄ちゃん、アソコが気持ちいい』
って言いながら。本当に可愛いかったよ。今では、あんなにでかくなったけど」
譲は、楽しい思い出話しのように語ったが、その話は、全面的に歪んでいた。
「潤!」
隣で声がした。
「潤……」
僕が、血の気も失せて、つぶやくと、
「ああ、潤も早く帰って来いよ、せっかく可愛い恋人が待ってるのに、俺に食われてもいいのかよ」
譲が、鬼畜のように微笑んだ。
「面白いビデオ見せてあげるから、俺の部屋に来ない?」
譲が誘った。
「僕、もう、疲れたので、休みます」
僕は断った。
「この部屋では、眠れないだろう?」
「ええ。でも」
「潤のことが、気になるんだ?」
「はい」
僕は、本当は、僕のために用意されたという部屋がどこか、知りたかった。
客用の寝室で、僕は、もう、静かに眠りたかった。
「潤を撮影した昔のビデオなんだけどな」
譲は、腕組みして、椅子にそっくり返って、ニヤニヤ笑いながら言った。
僕が、ぴくっと反応したのを、譲は見逃さなかった。
「誰にも見せてない、潤のエッチなビデオ、せっかくヨウ君にだけ、見せてあげようと思ったのに」
僕は、見たいと思ってしまった。
「ヨウ君は、潤の彼氏なんだろ? あいつの大事な人なんだから、見せてもいいと思って」
でも、眠いし、譲の部屋になんか言ったら危ないと思ったので、断った。
「今夜は、もう休みます」
「眠くなったら、俺の部屋で、そのまま眠ってもいいから」
譲の部屋で眠ったりしたら、眠っている間に、何をされるか、わかったものではなかった。
「せっかくですが、お断りします」
「遠慮しなくていいよ」
「遠慮じゃなくて、休みたいんです」
「じゃあ、ちょっとだけ、な?」
「いいえ、結構です」
譲は、あきらめたように、黙った。
譲は、立ち上がって、帰りざまに言った。
「あ、そうだ。部屋どこか知ってる? 客用の寝室」
「知らないです」
「教えてやるよ。こっち」
譲が、ドアを開けて、廊下の向かい側の方を示した。
僕は、立ち上がって、潤の部屋を出た。
「ここが、そうだよ」
譲が、潤の部屋の、向かいの部屋のドアを示した。
「俺が鍵を持ってるから」
ジャリと腰のチェーンからキーホルダーを外し、鍵を示して、譲は、僕の顔を見て、ニヤリと笑った。
「俺は、家のマスターキーを預かっているのさ」
譲が鍵穴に鍵を差し込み、開け閉めしてみせた。
「潤が持ってる鍵は、壊れたボロ聖堂の鍵だけさ。あれが、潤の親父から潤への遺品だから。ついでに聖堂の敷地も森も潤のものになる予定なんだから、別に俺らが、潤から財産をのっとったってわけじゃないんだぜ」
誰も、何も、問いただしてもいないのに、譲は、勝手に家の内部事情をしゃべった。
「開いてるよ、どうぞ」
譲は言ったけれど、僕は、尻込みした。
「どうしたの? 潤の大事な彼氏を食ったりしないぜ」
もう、さんざん食われた後なんですけど、
と思ったが、挿入は、しないってことか、
とも思った。あんなの入れられたら、死ぬ。凶器だ、と恐怖した。
やっぱり、潤が言ってたように、そんな子どもの時から……。
「あ、君が子どもっぽいっていう意味じゃないよ。気を悪くしないで」
譲は、冗談のように、隣の気配も、僕の具合の悪そうな様子も、まるで無頓着に、言った。
「慣れてますから」
「潤は、大分すれっからしになってしまったから。君みたいな純情な子は新鮮だよ。いいね。潤と身体の大きさも同じくらいかな?」
「はい。潤は、潤のが大きいって言いますけど、そんなに変わらないと思います」
「はは。あそこの大きさも、同じくらいかな?」
「わかりません」
行為につながるような、危険な質問だったので、僕は、興味がないように言った。
「見てあげようか? 潤のは、もうよく知っているから、比べてあげられるよ?」
「いいです。それより、譲さんのって、大きいですね」
僕は、譲の機嫌をとって、時間を稼ごうと、話の矛先を変えた。
「そうか?」
譲は、機嫌をよくして嬉しそうに聞き返した。
「ええ。潤がこわれそうって思いました」
僕は、思ったことを言った。
「ははは。大丈夫だよ」
譲は、豪快に笑った。
「でも、あんなに大きいの痛そうだなあって思ってしまいました」
僕は、本当に心配だったのでそう言いもした。
「ああ。最初した時は、そりゃあ、激しく泣き喚かれたよ。興奮したけどね。それでも、その前に、少しずつ、指で慣らしてやってたんだ。いきなりやったりしないさ。小さい時からちょっとずつ慣らしてやっていたさ。潤は、喜んで受け入れていたよ。親に折檻を受けた後、赤く腫らした尻で、泣いているところを、俺が、お菓子を与えたり、撫でたりしてやったら、簡単に懐いたからな。ついでに、あそこも触ってやったら、うっとりした気持ちのよさそうな顔をして。そのうち、叱られた時は、必ず、俺の所に来るようになって。条件付けがされたんだな。
腫れた尻を撫でてやると、うっとりした顔で、幼い竿を立てて。竿を扱いてやると、幼いながらも、ビクビクと身体を痙攣させてイくんだ。『兄ちゃん、アソコが気持ちいい』
って言いながら。本当に可愛いかったよ。今では、あんなにでかくなったけど」
譲は、楽しい思い出話しのように語ったが、その話は、全面的に歪んでいた。
「潤!」
隣で声がした。
「潤……」
僕が、血の気も失せて、つぶやくと、
「ああ、潤も早く帰って来いよ、せっかく可愛い恋人が待ってるのに、俺に食われてもいいのかよ」
譲が、鬼畜のように微笑んだ。
「面白いビデオ見せてあげるから、俺の部屋に来ない?」
譲が誘った。
「僕、もう、疲れたので、休みます」
僕は断った。
「この部屋では、眠れないだろう?」
「ええ。でも」
「潤のことが、気になるんだ?」
「はい」
僕は、本当は、僕のために用意されたという部屋がどこか、知りたかった。
客用の寝室で、僕は、もう、静かに眠りたかった。
「潤を撮影した昔のビデオなんだけどな」
譲は、腕組みして、椅子にそっくり返って、ニヤニヤ笑いながら言った。
僕が、ぴくっと反応したのを、譲は見逃さなかった。
「誰にも見せてない、潤のエッチなビデオ、せっかくヨウ君にだけ、見せてあげようと思ったのに」
僕は、見たいと思ってしまった。
「ヨウ君は、潤の彼氏なんだろ? あいつの大事な人なんだから、見せてもいいと思って」
でも、眠いし、譲の部屋になんか言ったら危ないと思ったので、断った。
「今夜は、もう休みます」
「眠くなったら、俺の部屋で、そのまま眠ってもいいから」
譲の部屋で眠ったりしたら、眠っている間に、何をされるか、わかったものではなかった。
「せっかくですが、お断りします」
「遠慮しなくていいよ」
「遠慮じゃなくて、休みたいんです」
「じゃあ、ちょっとだけ、な?」
「いいえ、結構です」
譲は、あきらめたように、黙った。
譲は、立ち上がって、帰りざまに言った。
「あ、そうだ。部屋どこか知ってる? 客用の寝室」
「知らないです」
「教えてやるよ。こっち」
譲が、ドアを開けて、廊下の向かい側の方を示した。
僕は、立ち上がって、潤の部屋を出た。
「ここが、そうだよ」
譲が、潤の部屋の、向かいの部屋のドアを示した。
「俺が鍵を持ってるから」
ジャリと腰のチェーンからキーホルダーを外し、鍵を示して、譲は、僕の顔を見て、ニヤリと笑った。
「俺は、家のマスターキーを預かっているのさ」
譲が鍵穴に鍵を差し込み、開け閉めしてみせた。
「潤が持ってる鍵は、壊れたボロ聖堂の鍵だけさ。あれが、潤の親父から潤への遺品だから。ついでに聖堂の敷地も森も潤のものになる予定なんだから、別に俺らが、潤から財産をのっとったってわけじゃないんだぜ」
誰も、何も、問いただしてもいないのに、譲は、勝手に家の内部事情をしゃべった。
「開いてるよ、どうぞ」
譲は言ったけれど、僕は、尻込みした。
「どうしたの? 潤の大事な彼氏を食ったりしないぜ」
もう、さんざん食われた後なんですけど、
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