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第七章 潤の部屋にて
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僕は勝手に『潤のイコノロジー』の創作を続けた。潤について、あれこれ考えるのは、僕にとって、楽しいことだったから。
「潤って、精神的な武装はかたいよね」
「肉体的にだって、かたいよ。失礼な奴が悪いんだ。俺のせいじゃない」
潤は、憤慨した。
「へえ。潤は、貞操堅固なんだ?」
「うん。そうしたいけど、そうできないだけだよ。快楽を痛み止めとして乱用してる限りはね。痛みがなくなれば、そんなことしないよ。それにさ、そういう俺を利用する奴が多いし。そうするとまた俺も引きずられるし」
「利用する奴がいるから、また、それで傷つくんじゃない?」
「そう。それで、また痛みが増大して、また痛み止めのために。で切りがない」
僕は潤の痛みがなくなるように優しく撫でてあげたかった。
「潤、泣いてるの?」
僕は、うつ伏せになった潤に尋ねた。
「胸がずきずきするんだ」
潤が答えた。僕は、しばらく黙っていた。
「このベッド、広いね」
「うん、セミダブルだから」
「どうして? あやしい」
「何が? 広々してた方が、気持ちいいだけだよ」
潤は、振り向いて言った。
「だって潤、細いのに、こんなに幅いらないでしょ?」
「そういう問題じゃないって。何が言いたいの?」
「このベッドで、何人と寝たのかなあって」
僕は、それを思うと気持ちが、もやもやした。
「瑤、下世話なこと考えるなよ」
潤は、嫌そうな顔をした。
「俺、ソファで寝るから。瑤は、ベッドで寝て」
潤は、少し怒ったように起き上がった。
「待ってよ。いっしょに眠ろうよ」
僕は、潤の腕を引っ張って引き止めた。
「離れて眠りたくないよ」
「いっしょに寝たら、絶対、またしちゃうだろう?」
「いいよ。しようよ」
「今日、何回してるんだよ。サルかよ」
「だって、潤、さっき、『こういうときにセックスしたら、気持ちいいかな?』って言ってたじゃない?」
「だいぶ前だよ」
「だから、期待して待ってたんだけど」
「それはただ、気持ちが通じてる時にするのって気持ちいいのかなっていう話」
「気持ちいいよ、きっと。心も交わるんだから」
僕は、潤のパジャマのズボンに手をかけた。
「あっ、何すんだよ、瑤」
僕は潤の下着もずらした。僕は、潤をベッドの縁に座らせ、床に膝をつき、潤の脚の間に、顔をうずめた。
「んっ」
抵抗する潤が可愛かった。
「瑤、なんで、いきなり」
潤は、手で抵抗しながら言った。
「鎮痛剤だよ」
僕が答えると、潤が抵抗をやめ、
「俺も、舐めたい」
と言って、僕を立ち上がらせた。
「ああ、口も侵されないと、いけないんだっけ?」
潤のあそこが、びくびくした。
「したくて、たまらなかったんでしょ?」
「違うよ 。真面目に話してたのに」
「でも、責められたいんでしょ?」
「あっ」
僕に押し倒された潤は、手で撫でられて、大股を広げて、喘いだ。
「何人とここでやったの?」
「そんなの、しらない」
「わからないほど、たくさん?」
「違うよ、そんなにたくさんじゃない」
潤は、僕に撫でられて、息を荒げながら答えた。
「でも、やっぱり、したんだ?」
「輪姦された時」
僕は、潤の先を指でいじってやった。潤の先端から、ぬるぬるしたものが、出てきていた。
「譲の後輩に?」
潤は、腰を浮かし加減にしたり、ベッドに沈めたりを繰り返して、僕の指から逃れようと足掻いていた。
「うん。奥まで入れられて、何度も絶頂を経験して、お尻だけでいったから、笑われて」
僕は、潤のズボンとパンツを脱がせて、内腿の方まで撫でた。潤は、身体を波打たせた。
「その時、何人にされたの?」
潤の脚を大きく広げさせた。潤の先端から、じわじわと液体が滲み出て、竿を濡らした。
「五~六人」
滲み出した液体を竿に塗りつけながら、僕は、指の輪っかを動かした。
「その時も、口とお尻で?」
「うん、譲が、こいつは、それを喜ぶから、やってやれって言って」
「本当に嬉しいの?」
「興奮する」
潤の顔つきが、ぼんやりした。
「瑤、咥えさせて」
潤が、僕の前を開き、身体を起こして、股の間にむしゃぶりついた。
「あっ」
「69になろう?」
潤が言って、ベッドで身体をずり上げて、僕の頭を、逆さに、自分の股間に押し付けた。
「んっ」
潤のものが、目の前にあって、僕の顔に当たった。
「うあっ、やっ」
僕は、暴れていたが、潤は、ますます興奮して、僕を押さえつけた。僕の股間に、温かい濡れた感触がして、僕は、漏らしそうになった。
「瑤も、咥えて」
「そんなこと言ったって、向きが反対で、口に入らないよ。どうやるの?」
「舐めるだけでもいいから、ちゃんと集中して」
僕は、潤の竿を、一生懸命舌で舐めた。
「んーっ、んっ」
潤の腰が、ベッド上でうねうねと動いた。僕は、潤を下にして、股を大きく開かせた。
「穴がひくひくしてる」
僕は、覗き込んで言った。僕と潤は、横臥の姿勢で、頭を互い違いにして横たわっていた。
「んぐっ、んぐっ」
潤が、咥えこみながら、喉の奥から声を出していた。
「いやっ、いやああ」
僕は、気持ちよさに悶えて、潤の身体から身を離して、身体をのけぞらせた。
「潤、出ちゃう、出ちゃうから、やめて」
と言うと、潤は、口を離して
「いいから瑤も、しゃぶって」
と言った。
僕は、潤の、毛の生えたあそこに顔を突っ込まれた。潤の大きい手が、僕の後頭部を押さえ込んで、僕に舐めることを強制した。それだけで僕のあそこはピクピクと反応して、潤の唇と舌をこすった。潤の下の毛が、ざらざらと僕の舌にからみついた。
潤が、僕の竿に舌を這わせながら
「早く口に突っ込んで」
と急かしてきた。
僕は、ぬるぬるすべるそれを手でつかんで、ぐちゅぐちゅとねぶった。
唾液が僕の顎や、潤の局部を濡らした。
「早く」
潤が、焦れたように、唾液と先走りにまみれた指を、僕の後孔に突き立てた。
「ああうっ」
ぐりぐりと指先が肛門の入り口にねじ込まれてきた。
「んっ、んっ、んっ」
僕が頭を反らそうとすると、潤の片手が、ぐっと後頭部を押さえつけた。どうにもならない感じに、僕は、脚をむずむず動かした。
「咥えて」
潤が叱責するように言った。潤が、業を煮やしたように、自分であそこをつかんで、僕の口に入れた。
「んぐ、んぐぐ」
潤の指先が僕の後ろをいじり、潤の口が僕の前を咥え、僕は快感をこらえるために必死で潤のものをしゃぶるしかなかった。先走りと唾液で、口の中がぐちゃぐちゃだった。じゅぶじゅぶと音をたて、潤がしているように、頭を前後に動かした。潤は、うまくやっているけど、僕は、うまくできなくて、頭も動かしにくいし、あれが口からはみ出しそうだ。潤は、頭を動かし舌を動かし、のどですすりあげ、指先を微妙に動かした。
潤の愛撫は絶妙すぎて僕は気が狂いそうだった。僕も潤の真似をして舌をあれにまとわりつかせ、汁をすすりあげ、吸引し、すぼめた唇で、こりこりと先を刺激した。
僕が難渋していると、潤の部屋のドアが鳴った。潤が口を離して言った。
「また来た! どうして、いいところで邪魔するんだよ、な?」
「潤って、精神的な武装はかたいよね」
「肉体的にだって、かたいよ。失礼な奴が悪いんだ。俺のせいじゃない」
潤は、憤慨した。
「へえ。潤は、貞操堅固なんだ?」
「うん。そうしたいけど、そうできないだけだよ。快楽を痛み止めとして乱用してる限りはね。痛みがなくなれば、そんなことしないよ。それにさ、そういう俺を利用する奴が多いし。そうするとまた俺も引きずられるし」
「利用する奴がいるから、また、それで傷つくんじゃない?」
「そう。それで、また痛みが増大して、また痛み止めのために。で切りがない」
僕は潤の痛みがなくなるように優しく撫でてあげたかった。
「潤、泣いてるの?」
僕は、うつ伏せになった潤に尋ねた。
「胸がずきずきするんだ」
潤が答えた。僕は、しばらく黙っていた。
「このベッド、広いね」
「うん、セミダブルだから」
「どうして? あやしい」
「何が? 広々してた方が、気持ちいいだけだよ」
潤は、振り向いて言った。
「だって潤、細いのに、こんなに幅いらないでしょ?」
「そういう問題じゃないって。何が言いたいの?」
「このベッドで、何人と寝たのかなあって」
僕は、それを思うと気持ちが、もやもやした。
「瑤、下世話なこと考えるなよ」
潤は、嫌そうな顔をした。
「俺、ソファで寝るから。瑤は、ベッドで寝て」
潤は、少し怒ったように起き上がった。
「待ってよ。いっしょに眠ろうよ」
僕は、潤の腕を引っ張って引き止めた。
「離れて眠りたくないよ」
「いっしょに寝たら、絶対、またしちゃうだろう?」
「いいよ。しようよ」
「今日、何回してるんだよ。サルかよ」
「だって、潤、さっき、『こういうときにセックスしたら、気持ちいいかな?』って言ってたじゃない?」
「だいぶ前だよ」
「だから、期待して待ってたんだけど」
「それはただ、気持ちが通じてる時にするのって気持ちいいのかなっていう話」
「気持ちいいよ、きっと。心も交わるんだから」
僕は、潤のパジャマのズボンに手をかけた。
「あっ、何すんだよ、瑤」
僕は潤の下着もずらした。僕は、潤をベッドの縁に座らせ、床に膝をつき、潤の脚の間に、顔をうずめた。
「んっ」
抵抗する潤が可愛かった。
「瑤、なんで、いきなり」
潤は、手で抵抗しながら言った。
「鎮痛剤だよ」
僕が答えると、潤が抵抗をやめ、
「俺も、舐めたい」
と言って、僕を立ち上がらせた。
「ああ、口も侵されないと、いけないんだっけ?」
潤のあそこが、びくびくした。
「したくて、たまらなかったんでしょ?」
「違うよ 。真面目に話してたのに」
「でも、責められたいんでしょ?」
「あっ」
僕に押し倒された潤は、手で撫でられて、大股を広げて、喘いだ。
「何人とここでやったの?」
「そんなの、しらない」
「わからないほど、たくさん?」
「違うよ、そんなにたくさんじゃない」
潤は、僕に撫でられて、息を荒げながら答えた。
「でも、やっぱり、したんだ?」
「輪姦された時」
僕は、潤の先を指でいじってやった。潤の先端から、ぬるぬるしたものが、出てきていた。
「譲の後輩に?」
潤は、腰を浮かし加減にしたり、ベッドに沈めたりを繰り返して、僕の指から逃れようと足掻いていた。
「うん。奥まで入れられて、何度も絶頂を経験して、お尻だけでいったから、笑われて」
僕は、潤のズボンとパンツを脱がせて、内腿の方まで撫でた。潤は、身体を波打たせた。
「その時、何人にされたの?」
潤の脚を大きく広げさせた。潤の先端から、じわじわと液体が滲み出て、竿を濡らした。
「五~六人」
滲み出した液体を竿に塗りつけながら、僕は、指の輪っかを動かした。
「その時も、口とお尻で?」
「うん、譲が、こいつは、それを喜ぶから、やってやれって言って」
「本当に嬉しいの?」
「興奮する」
潤の顔つきが、ぼんやりした。
「瑤、咥えさせて」
潤が、僕の前を開き、身体を起こして、股の間にむしゃぶりついた。
「あっ」
「69になろう?」
潤が言って、ベッドで身体をずり上げて、僕の頭を、逆さに、自分の股間に押し付けた。
「んっ」
潤のものが、目の前にあって、僕の顔に当たった。
「うあっ、やっ」
僕は、暴れていたが、潤は、ますます興奮して、僕を押さえつけた。僕の股間に、温かい濡れた感触がして、僕は、漏らしそうになった。
「瑤も、咥えて」
「そんなこと言ったって、向きが反対で、口に入らないよ。どうやるの?」
「舐めるだけでもいいから、ちゃんと集中して」
僕は、潤の竿を、一生懸命舌で舐めた。
「んーっ、んっ」
潤の腰が、ベッド上でうねうねと動いた。僕は、潤を下にして、股を大きく開かせた。
「穴がひくひくしてる」
僕は、覗き込んで言った。僕と潤は、横臥の姿勢で、頭を互い違いにして横たわっていた。
「んぐっ、んぐっ」
潤が、咥えこみながら、喉の奥から声を出していた。
「いやっ、いやああ」
僕は、気持ちよさに悶えて、潤の身体から身を離して、身体をのけぞらせた。
「潤、出ちゃう、出ちゃうから、やめて」
と言うと、潤は、口を離して
「いいから瑤も、しゃぶって」
と言った。
僕は、潤の、毛の生えたあそこに顔を突っ込まれた。潤の大きい手が、僕の後頭部を押さえ込んで、僕に舐めることを強制した。それだけで僕のあそこはピクピクと反応して、潤の唇と舌をこすった。潤の下の毛が、ざらざらと僕の舌にからみついた。
潤が、僕の竿に舌を這わせながら
「早く口に突っ込んで」
と急かしてきた。
僕は、ぬるぬるすべるそれを手でつかんで、ぐちゅぐちゅとねぶった。
唾液が僕の顎や、潤の局部を濡らした。
「早く」
潤が、焦れたように、唾液と先走りにまみれた指を、僕の後孔に突き立てた。
「ああうっ」
ぐりぐりと指先が肛門の入り口にねじ込まれてきた。
「んっ、んっ、んっ」
僕が頭を反らそうとすると、潤の片手が、ぐっと後頭部を押さえつけた。どうにもならない感じに、僕は、脚をむずむず動かした。
「咥えて」
潤が叱責するように言った。潤が、業を煮やしたように、自分であそこをつかんで、僕の口に入れた。
「んぐ、んぐぐ」
潤の指先が僕の後ろをいじり、潤の口が僕の前を咥え、僕は快感をこらえるために必死で潤のものをしゃぶるしかなかった。先走りと唾液で、口の中がぐちゃぐちゃだった。じゅぶじゅぶと音をたて、潤がしているように、頭を前後に動かした。潤は、うまくやっているけど、僕は、うまくできなくて、頭も動かしにくいし、あれが口からはみ出しそうだ。潤は、頭を動かし舌を動かし、のどですすりあげ、指先を微妙に動かした。
潤の愛撫は絶妙すぎて僕は気が狂いそうだった。僕も潤の真似をして舌をあれにまとわりつかせ、汁をすすりあげ、吸引し、すぼめた唇で、こりこりと先を刺激した。
僕が難渋していると、潤の部屋のドアが鳴った。潤が口を離して言った。
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