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第四章 お邸の玄関と洗面所にて
僕と潤
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「瑤犬君、ご飯もっとあるよ? 食べておいで」
「潤は?」
「あ、人間になってる。俺は、風呂入るよ」
「いっしょに、入ろう?」
「だから、瑤と入ったら、お互い大きい声出しちゃいそうだからだめだって言ってるでしょ」
「潤、僕の裸見てるけど、平気そうだから、大丈夫じゃない? それとも、さっきより、あんまり反応しないってことは、さては抜いてきたな?」
僕は探りを入れた。さっき譲が言っていた「今ごろキッチンでやってるんじゃないか」という、胡散臭く、いかがわしい憶測を、一応、忘れたわけでは、なかったのだ。
「違う、違う、食欲が満たされたから落ち着いたっぽい」
「じゃ、入ろ」
「歯磨きするよ」
「僕も」
「瑤の歯ブラシは、これね」
「いっしょに住んでるみたいだねー」
「うん」
僕は歯磨きしたあと、譲がしたように、潤のパンツの後ろに手を入れて、お尻をさわさわした。潤は、気持ち良さそうに目を細めて、咥えた歯ブラシを噛んだ。
「潤のお尻可愛い」
「脱がして」
潤は、磁器の白いコップで口をすすぎながら、お尻を突き出した。僕は、滑らかな潤のお尻を撫で回しながら、じりじりと一ミリずつ、脱がしていった。
「んっ」
潤が、耐えられないというように、腰をひねって、吐息を漏らした。潤の白い肌に、黒のエプロンと、黒のボクサーパンツが映えた。鏡に映った潤の顔は、目を閉じて、恍惚としていた。半開きの口から、声が漏れ出るのを必死で耐えているかのようだった。手は、洗面台の陶器ボウルの縁を、ぐっとつかんで快感をこらえているのがわかった。
「いいよ、潤、声出しちゃいなよ」
「だめ」
潤は、首を振った。
「どうして? 叱られるから?」
「うん」
言いながらも、潤は、脚を広げて、穴を剥き出しにした。
「また、欲しくなっちゃったの?」
僕は、お尻を触っていた右手を抜いて、潤の頭を抱えてこちら向かせた。僕は、潤に、コップと歯ブラシを台に置かせ、今度は左手を、パンツの後ろに入れた。お尻を撫で回しながら、潤の唇を奪った。ミントの香りのする舌を、絡めあった。ぴちゃぴちゃと湿った音が響いた。その音に、僕は興奮して、乳首を固くした。僕は、唇を離すと、
「僕の乳首、触って」
と頼んだ。
「いいよ」
潤は、かがんで、僕の乳首を唇で吸った。
「あっ」
僕は、声をあげた。潤が、自分の指を僕の口に差し出した。僕は潤の指を軽く噛んで、指先を舐めてしゃぶった。互いに乳を飲むように吸いあった。
「ああ、潤、気持ちいいよ」
僕は、唇を潤の指から離して言った。潤は、指先を僕の口に押し込んで、唇を上の方に這わせてきた。蛞蝓(なめくじ)の這った跡のように、濡れて光った跡が、ミントのせいか、すーすーした。潤は、蛞蝓のような舌を、首筋から頬へ、耳の方へ、また首筋へ、と移動させた。首筋を何度も舌でなぞり
「こんなところに、譲がキスマークつけたな」
とつぶやいた。
「見えるところなのに」
「え?」
「絆創膏だな」
「どこ?」
鏡を見ると、左の首筋に赤っぽい鬱血があった。
「俺が疑われるな。参ったな」
僕は、喫茶室で見せられた、キスマークは、譲が、つけたものなのかな、と思った。潤は、その鬱血の上に唇を重ねて吸った。
「あっ」
「これで、一応、僕のせいでもあるようになった。全然、僕のせいじゃないのに、言われるのは嫌だからね」
「お風呂入ろうか?」
「その前に、ほんとの裸エプロンにして、後ろから入れたい」
と僕が希望した。
潤は、さっさと下着を脱いだ。
「はい、どうぞ」
潤のお尻が、可愛かった。
「可愛い。潤、この格好で授業受けて欲しい」
「何言ってるの」
潤が笑った。
「そんなことしたら生きて帰れそうもないね」
「うん、授業にならなくて、潤が、犯されちゃうの」
「みんなに?」
「そうだよ。誰にされたい?」
「ええ? 誰って、そんなこと考えたことないよ」
「僕、みんなが、潤を狙ってると思ってしまう」
「輪姦は、こりごりだなあ」
「え?」
「前、言わなかったっけ? 文化祭の日にまわされたって」
「あれって、ほんとだったの?」
「うん。あの時から、ちょっと精神不安定になってね」
「そうだったんだ? 嫌なこと言ってしまって、ごめんね?」
「いいよ、瑤は、ほんとにするつもりで言ってないし」
「じゃあ、もう、この話、やめるね」
「うん」
と言いながら、潤の様子が、なんとなく心ここにあらずになっている感じがした。
「入れて」
潤が、ねだった。
「平気?」
僕は、少し心配だった。
「入れるよ?」
「いいよ」
鏡に映る潤は、艶やかな黒髪の前髪が、斜めに額にかかり、可愛らしかった。潤の尻たぶを分けて、僕の先を持って、あてがうと、すぐに亀頭がめり込んだ。まるで、自動人形だな。いつでも、やりたい放題の。僕は、悲しく思った。潤の手は、洗面台の縁をつかんでいた。潤の目は、ビー玉のように虚ろだった。潤の心が欲しいのに、これじゃあ、と悲しく思った。それでも、潤のきれいな後ろ姿には、そそるものがあった。くびれた華奢な腰だが、少年なので、僕と同じような裸が愛しかった。反応の薄い潤も、じっくり観察するにはよかった。少し滑りが悪いので、いったん出して、さっき譲が使っていた瓶のものを勝手に拝借した。潤に聞いても、
「うん」
と言っただけだったから。自分のものにクリーム状のものを塗って、再び挿入すると、今度は、驚くほど簡単に、奥までめり込んだ。
「潤」
僕の口に唾液が湧いてきた。腰を、振動させながら、少しずつ奥へと進んで行った。エプロンの胸当ての下に、手を入れて、乳首をつまんだ。
「んっ、んっ」
潤が、機械的に喘いだ。僕は、逆に、燃えてきた。無反応に近い潤を、侵す。そう思うと、凶暴な欲望で下半身が熱くなった。僕は、一人で息を荒くし、興奮した。潤は、ゆさゆさ、揺さぶられ、下から僕のものに、突き上げられていた。ほとんど自涜のように、静かだった。僕は、潤の耳元に、熱い息を吹き込んだ。潤のエプロンの肩紐を片方外して、片側の胸を露出させた。薄く筋肉の付いた胸は、鍛えたら、譲のようになるのだろうか?今は、その兆しは、全くうかがえなかった。無反応の潤でも十分いける、僕は、思った。逆に、屍姦でもしているような、意識のない少年を侵しているような妖しい気分がして、興奮した。どうしよう、そんなこと思うだなんて、おかしいよな。今まで、そんなこと思ったことなかったけど。たっぷり塗ったクリームと、僕の先走りで、ぐちょぐちょと微かに音がして、卑猥だった。しかし僕は、急に虚しくなった。僕は、気持ちが萎えて、潤から身体を抜いた。潤が振り向いた。
「もういいの?」
「ごめん、途中でやめたりして」
「それは、いいけど」
「お風呂入ろうか?」
「うん」
僕は潤のエプロンのリボン結びを解いて、脱がせた。僕らは、初めて裸で向き合った。鏡で見比べると、潤のが、やはり少し背が高く、やせていた。でも骨格は、潤が言ったように、潤の方が男っぽく、もっと筋肉がつけば、男らしくなるかもしれなかった。
「譲とは、違うね」
僕が言うと。
「譲は、格闘技好きだから、鍛えてるんだよ」
潤が言った。
「譲みたいな方がいい?」
潤が聞いた。
「ううん。別に。潤であれば、いいよ」
「そっか」
「潤」
僕が潤に寄り添うと、互いの裸の全身が触れ合って、気持ちよかった。
「欲しい」
僕はうっとりして、潤に言った。
「まわす?」
潤が怯えた顔で言った。
「え? なんで? そんなことしないよ?」
僕は驚いた。
「潤は?」
「あ、人間になってる。俺は、風呂入るよ」
「いっしょに、入ろう?」
「だから、瑤と入ったら、お互い大きい声出しちゃいそうだからだめだって言ってるでしょ」
「潤、僕の裸見てるけど、平気そうだから、大丈夫じゃない? それとも、さっきより、あんまり反応しないってことは、さては抜いてきたな?」
僕は探りを入れた。さっき譲が言っていた「今ごろキッチンでやってるんじゃないか」という、胡散臭く、いかがわしい憶測を、一応、忘れたわけでは、なかったのだ。
「違う、違う、食欲が満たされたから落ち着いたっぽい」
「じゃ、入ろ」
「歯磨きするよ」
「僕も」
「瑤の歯ブラシは、これね」
「いっしょに住んでるみたいだねー」
「うん」
僕は歯磨きしたあと、譲がしたように、潤のパンツの後ろに手を入れて、お尻をさわさわした。潤は、気持ち良さそうに目を細めて、咥えた歯ブラシを噛んだ。
「潤のお尻可愛い」
「脱がして」
潤は、磁器の白いコップで口をすすぎながら、お尻を突き出した。僕は、滑らかな潤のお尻を撫で回しながら、じりじりと一ミリずつ、脱がしていった。
「んっ」
潤が、耐えられないというように、腰をひねって、吐息を漏らした。潤の白い肌に、黒のエプロンと、黒のボクサーパンツが映えた。鏡に映った潤の顔は、目を閉じて、恍惚としていた。半開きの口から、声が漏れ出るのを必死で耐えているかのようだった。手は、洗面台の陶器ボウルの縁を、ぐっとつかんで快感をこらえているのがわかった。
「いいよ、潤、声出しちゃいなよ」
「だめ」
潤は、首を振った。
「どうして? 叱られるから?」
「うん」
言いながらも、潤は、脚を広げて、穴を剥き出しにした。
「また、欲しくなっちゃったの?」
僕は、お尻を触っていた右手を抜いて、潤の頭を抱えてこちら向かせた。僕は、潤に、コップと歯ブラシを台に置かせ、今度は左手を、パンツの後ろに入れた。お尻を撫で回しながら、潤の唇を奪った。ミントの香りのする舌を、絡めあった。ぴちゃぴちゃと湿った音が響いた。その音に、僕は興奮して、乳首を固くした。僕は、唇を離すと、
「僕の乳首、触って」
と頼んだ。
「いいよ」
潤は、かがんで、僕の乳首を唇で吸った。
「あっ」
僕は、声をあげた。潤が、自分の指を僕の口に差し出した。僕は潤の指を軽く噛んで、指先を舐めてしゃぶった。互いに乳を飲むように吸いあった。
「ああ、潤、気持ちいいよ」
僕は、唇を潤の指から離して言った。潤は、指先を僕の口に押し込んで、唇を上の方に這わせてきた。蛞蝓(なめくじ)の這った跡のように、濡れて光った跡が、ミントのせいか、すーすーした。潤は、蛞蝓のような舌を、首筋から頬へ、耳の方へ、また首筋へ、と移動させた。首筋を何度も舌でなぞり
「こんなところに、譲がキスマークつけたな」
とつぶやいた。
「見えるところなのに」
「え?」
「絆創膏だな」
「どこ?」
鏡を見ると、左の首筋に赤っぽい鬱血があった。
「俺が疑われるな。参ったな」
僕は、喫茶室で見せられた、キスマークは、譲が、つけたものなのかな、と思った。潤は、その鬱血の上に唇を重ねて吸った。
「あっ」
「これで、一応、僕のせいでもあるようになった。全然、僕のせいじゃないのに、言われるのは嫌だからね」
「お風呂入ろうか?」
「その前に、ほんとの裸エプロンにして、後ろから入れたい」
と僕が希望した。
潤は、さっさと下着を脱いだ。
「はい、どうぞ」
潤のお尻が、可愛かった。
「可愛い。潤、この格好で授業受けて欲しい」
「何言ってるの」
潤が笑った。
「そんなことしたら生きて帰れそうもないね」
「うん、授業にならなくて、潤が、犯されちゃうの」
「みんなに?」
「そうだよ。誰にされたい?」
「ええ? 誰って、そんなこと考えたことないよ」
「僕、みんなが、潤を狙ってると思ってしまう」
「輪姦は、こりごりだなあ」
「え?」
「前、言わなかったっけ? 文化祭の日にまわされたって」
「あれって、ほんとだったの?」
「うん。あの時から、ちょっと精神不安定になってね」
「そうだったんだ? 嫌なこと言ってしまって、ごめんね?」
「いいよ、瑤は、ほんとにするつもりで言ってないし」
「じゃあ、もう、この話、やめるね」
「うん」
と言いながら、潤の様子が、なんとなく心ここにあらずになっている感じがした。
「入れて」
潤が、ねだった。
「平気?」
僕は、少し心配だった。
「入れるよ?」
「いいよ」
鏡に映る潤は、艶やかな黒髪の前髪が、斜めに額にかかり、可愛らしかった。潤の尻たぶを分けて、僕の先を持って、あてがうと、すぐに亀頭がめり込んだ。まるで、自動人形だな。いつでも、やりたい放題の。僕は、悲しく思った。潤の手は、洗面台の縁をつかんでいた。潤の目は、ビー玉のように虚ろだった。潤の心が欲しいのに、これじゃあ、と悲しく思った。それでも、潤のきれいな後ろ姿には、そそるものがあった。くびれた華奢な腰だが、少年なので、僕と同じような裸が愛しかった。反応の薄い潤も、じっくり観察するにはよかった。少し滑りが悪いので、いったん出して、さっき譲が使っていた瓶のものを勝手に拝借した。潤に聞いても、
「うん」
と言っただけだったから。自分のものにクリーム状のものを塗って、再び挿入すると、今度は、驚くほど簡単に、奥までめり込んだ。
「潤」
僕の口に唾液が湧いてきた。腰を、振動させながら、少しずつ奥へと進んで行った。エプロンの胸当ての下に、手を入れて、乳首をつまんだ。
「んっ、んっ」
潤が、機械的に喘いだ。僕は、逆に、燃えてきた。無反応に近い潤を、侵す。そう思うと、凶暴な欲望で下半身が熱くなった。僕は、一人で息を荒くし、興奮した。潤は、ゆさゆさ、揺さぶられ、下から僕のものに、突き上げられていた。ほとんど自涜のように、静かだった。僕は、潤の耳元に、熱い息を吹き込んだ。潤のエプロンの肩紐を片方外して、片側の胸を露出させた。薄く筋肉の付いた胸は、鍛えたら、譲のようになるのだろうか?今は、その兆しは、全くうかがえなかった。無反応の潤でも十分いける、僕は、思った。逆に、屍姦でもしているような、意識のない少年を侵しているような妖しい気分がして、興奮した。どうしよう、そんなこと思うだなんて、おかしいよな。今まで、そんなこと思ったことなかったけど。たっぷり塗ったクリームと、僕の先走りで、ぐちょぐちょと微かに音がして、卑猥だった。しかし僕は、急に虚しくなった。僕は、気持ちが萎えて、潤から身体を抜いた。潤が振り向いた。
「もういいの?」
「ごめん、途中でやめたりして」
「それは、いいけど」
「お風呂入ろうか?」
「うん」
僕は潤のエプロンのリボン結びを解いて、脱がせた。僕らは、初めて裸で向き合った。鏡で見比べると、潤のが、やはり少し背が高く、やせていた。でも骨格は、潤が言ったように、潤の方が男っぽく、もっと筋肉がつけば、男らしくなるかもしれなかった。
「譲とは、違うね」
僕が言うと。
「譲は、格闘技好きだから、鍛えてるんだよ」
潤が言った。
「譲みたいな方がいい?」
潤が聞いた。
「ううん。別に。潤であれば、いいよ」
「そっか」
「潤」
僕が潤に寄り添うと、互いの裸の全身が触れ合って、気持ちよかった。
「欲しい」
僕はうっとりして、潤に言った。
「まわす?」
潤が怯えた顔で言った。
「え? なんで? そんなことしないよ?」
僕は驚いた。
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