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第二章 森にて
サイコ・ドラマ
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「んっ……んーんっ」
僕は苦しくて、触れてほしくて腰を浮かせた。ひくんひくんと虫の触覚のように僕の彼処が反応してる。僕の雄蕊は、はしたなく蜜を垂らしながら、蝶や蜜蜂を誘って揺れているのだろう。
「挿してあげようか?」
潤が悪人のように唇に薄ら笑いを浮かべて言った。
「あ、だめ、何するの」
潤は僕のお尻と脚を上げ前の方に屈させて、お尻を丸出しにさせた。オムツ替えみたいなかっこうで、恥ずかしくてたまらない。潤は僕のお尻に顔を近づけた。
「いやっ……」
潤の舌先がれろれろと局所に当たった。
「はっ……やめ……」
ずぶっと、指が入った。
「あーっ! いやぁぁ」
僕は大声を出してしまった。潤が僕の口をふさいだ。
「声出すなよ。襲われてると思われる」
幸い潤は、すぐ手をどけてくれた。
「潤、襲ってるよ……」
「襲ってないだろ」
仕方ないなあというように潤は指を抜き、代わりに僕に体を重ねてきた。
「あぁん……」
「ほら、こんなに……」
僕の待ち望んでいた接触。僕は息をはぁはぁさせて、潤に腰をすりつけた。
「少しくらい痛くても我慢しろよな」
潤は、そう言って僕をうつ伏せにさせた。
「何するのっ!? こわいよ、やめて」
僕は、じたばたした。
「平気だから、暴れないで、じっとして」
潤が叱るように言った。お尻の割れ目にぬるぬるした物体がすりつけられた。こ、これは潤の……。ぬるっとした先端が、僕のお尻に突きつけられた。
「あっ、いやっ……痛いっ、痛い、やめてっ」j
「おかしいなあ、入らないや……俺だとすぐ入るのに……なんでかなあ……」
「潤、無理だよ、痛いって、やめてよ、お願いだから」
僕は懇願した。
「うーん、でも、気持ちいいんだよ、挿れられると」
「いいから、いれなくていいから」
僕は必死で潤をおしとどめた。
「うーん……俺も、せっかくいい感じなのに……」
「僕は、全然いい感じじゃないからっ」
もう、僕は潤がわかってくれないので腹が立ってきた。
「そうなの? 変だなあ」
それでも潤は、あきらめないので、今度は泣きたくなってきた。
「潤……やめてよ……」
「うーん……もうちょっと……あれ? 瑶、泣いてるの?」
潤は、やっと僕の必死さに気づいてくれたらしい。
「泣いてないもん……」
涙が出ただけだ。
「泣いてるだろ」
潤は、僕を抱き起こした。
「そんなにつらかった?」
潤のバカバカ!
「痛いよ、なにしようとしたの?」
僕はこわくて、もう、潤がどうしてこんなに嫌なことをするんだろうと腹が立った。
「挿れるの難しいんだな……」
「いれるって何? なんでそんなことするの?」
僕は、手の甲で涙をぬぐった。
「なんでって、気持ちいいからだよ」
「う……痛かったもん……」
「そっか……。俺、挿れられるばっかりで、挿れたことないから、やり方わからなくて……ごめん」
「潤は……気持ちいいの?」
「うん、気持ちいいよ。挿れられると」
潤は、淫靡な話題なのに、あっけらかんとして答えた。
「毎日でもしたいけど、勉強とかに支障があるからなるべく週末にとっておいてあるんだ」
週末……いつもは誰とするんだろう。
「どうして口に指を入れたの?」
「ん? だって口とお尻に同時にしたいから。できれば三人とか複数でしたいんだよね」
三人とか複数……。いやな予感がした。僕は、その人数揃えのために誘われただけなのかもしれない。
「い、いつからそんなことしてたの?」
「だからさっきの話の続きだよ。泣き叫ばないように、もう一人の兄の……」
「え、潤って、お兄さんが二人いるの?」
「そうだよ? 知らなかった? 知ってるかと思った」
それで三人なのか。だったら僕は数合わせで呼ばれたってわけじゃないか。少しほっとした。
「知らなかった」
潤に関するうわさは、でたらめも多く混じっていたから、兄さんがいるらしきことしかわかっていなかった。潤の兄さんってどんな人だろう。似てるんだろうか。
「高校の時は、けっこう有名人だったらしい。あ、二人とも俺らの高校出身ね」
やっぱり、それで、先生や上級生が潤に話しかけるのかなあ?
「潤に似てる?」
あんまり家族のことを聞くと潤が嫌がるかもしれないけれど、気になった。潤に似てたら、かっこいいだろうなあと思って。将来の潤がどんな感じになるのかとかわかりそうだし。
「うーん、似てるっていう人もいるけど、どうだろう?」
ああ、自分では、わからないものなのかもな。
「あ、ごめん、話をさえぎっちゃった。もう一人のお兄さんがどうしたの?」
「そうそう、で、もう一人の兄のモノを口にあてがわれて……」
「えっ……」
ちょっと、待った。僕は、お兄さん二人いていいな、しかも頭よくて潤に似てきっときれいなんだろうなあと思ったので、うらやましく思ったのに、なにそれ。そんな虐待嫌だ。ひどい。一人くらい潤を助けてくれる人はいないの?
「お尻と口にいっぺんに出されたんだ」
ええと……出されたっていうのは。
「だからそれ以来、そういうのが好きっていうか」
それ、好きっていうより、トラウマになってて再現せずにはおれないってのでしょ……。
「いつもそうやって遊んでたんだ」
遊んでたっていつの話だろう。それ子どものする遊びじゃないし。大人でもしないし。しかも兄弟だし。なのに潤は、なんでもないことのように話していた。
「遊んでたって……」
「ああ、悪い遊びだって言いたいんでしょ。そういうお説教は聞きたくないよ。自分たちでもわかってるんだ。そりゃ最初は、わからなかったよ? わからなかったからしてたんだけど、今ではわかる。というか、途中からわかったよ。悪いことしてるって。だって、ほかの人に言ったらだめって言われてたけど、ちょっと言ってしまったら、すごい叱られたもん。だから、人には言わないようにしてるんだ。瑶だから話したんだよ」
潤は、まくしたてた。潤にそう言われると、僕は非難できなくなった。非難したい気持ち、間違いを指摘して正したい気持ちでいっぱいだけど、でも、潤がせっかく心を開いて打ち明けてくれているんだし、ここでまた、非難したりしたら、潤は傷ついてまた心を閉ざしてしまうだろう。だって、もともと潤が悪いわけじゃないから。潤を責めても仕方がないし、責めたらかわいそうだ。
僕は苦しくて、触れてほしくて腰を浮かせた。ひくんひくんと虫の触覚のように僕の彼処が反応してる。僕の雄蕊は、はしたなく蜜を垂らしながら、蝶や蜜蜂を誘って揺れているのだろう。
「挿してあげようか?」
潤が悪人のように唇に薄ら笑いを浮かべて言った。
「あ、だめ、何するの」
潤は僕のお尻と脚を上げ前の方に屈させて、お尻を丸出しにさせた。オムツ替えみたいなかっこうで、恥ずかしくてたまらない。潤は僕のお尻に顔を近づけた。
「いやっ……」
潤の舌先がれろれろと局所に当たった。
「はっ……やめ……」
ずぶっと、指が入った。
「あーっ! いやぁぁ」
僕は大声を出してしまった。潤が僕の口をふさいだ。
「声出すなよ。襲われてると思われる」
幸い潤は、すぐ手をどけてくれた。
「潤、襲ってるよ……」
「襲ってないだろ」
仕方ないなあというように潤は指を抜き、代わりに僕に体を重ねてきた。
「あぁん……」
「ほら、こんなに……」
僕の待ち望んでいた接触。僕は息をはぁはぁさせて、潤に腰をすりつけた。
「少しくらい痛くても我慢しろよな」
潤は、そう言って僕をうつ伏せにさせた。
「何するのっ!? こわいよ、やめて」
僕は、じたばたした。
「平気だから、暴れないで、じっとして」
潤が叱るように言った。お尻の割れ目にぬるぬるした物体がすりつけられた。こ、これは潤の……。ぬるっとした先端が、僕のお尻に突きつけられた。
「あっ、いやっ……痛いっ、痛い、やめてっ」j
「おかしいなあ、入らないや……俺だとすぐ入るのに……なんでかなあ……」
「潤、無理だよ、痛いって、やめてよ、お願いだから」
僕は懇願した。
「うーん、でも、気持ちいいんだよ、挿れられると」
「いいから、いれなくていいから」
僕は必死で潤をおしとどめた。
「うーん……俺も、せっかくいい感じなのに……」
「僕は、全然いい感じじゃないからっ」
もう、僕は潤がわかってくれないので腹が立ってきた。
「そうなの? 変だなあ」
それでも潤は、あきらめないので、今度は泣きたくなってきた。
「潤……やめてよ……」
「うーん……もうちょっと……あれ? 瑶、泣いてるの?」
潤は、やっと僕の必死さに気づいてくれたらしい。
「泣いてないもん……」
涙が出ただけだ。
「泣いてるだろ」
潤は、僕を抱き起こした。
「そんなにつらかった?」
潤のバカバカ!
「痛いよ、なにしようとしたの?」
僕はこわくて、もう、潤がどうしてこんなに嫌なことをするんだろうと腹が立った。
「挿れるの難しいんだな……」
「いれるって何? なんでそんなことするの?」
僕は、手の甲で涙をぬぐった。
「なんでって、気持ちいいからだよ」
「う……痛かったもん……」
「そっか……。俺、挿れられるばっかりで、挿れたことないから、やり方わからなくて……ごめん」
「潤は……気持ちいいの?」
「うん、気持ちいいよ。挿れられると」
潤は、淫靡な話題なのに、あっけらかんとして答えた。
「毎日でもしたいけど、勉強とかに支障があるからなるべく週末にとっておいてあるんだ」
週末……いつもは誰とするんだろう。
「どうして口に指を入れたの?」
「ん? だって口とお尻に同時にしたいから。できれば三人とか複数でしたいんだよね」
三人とか複数……。いやな予感がした。僕は、その人数揃えのために誘われただけなのかもしれない。
「い、いつからそんなことしてたの?」
「だからさっきの話の続きだよ。泣き叫ばないように、もう一人の兄の……」
「え、潤って、お兄さんが二人いるの?」
「そうだよ? 知らなかった? 知ってるかと思った」
それで三人なのか。だったら僕は数合わせで呼ばれたってわけじゃないか。少しほっとした。
「知らなかった」
潤に関するうわさは、でたらめも多く混じっていたから、兄さんがいるらしきことしかわかっていなかった。潤の兄さんってどんな人だろう。似てるんだろうか。
「高校の時は、けっこう有名人だったらしい。あ、二人とも俺らの高校出身ね」
やっぱり、それで、先生や上級生が潤に話しかけるのかなあ?
「潤に似てる?」
あんまり家族のことを聞くと潤が嫌がるかもしれないけれど、気になった。潤に似てたら、かっこいいだろうなあと思って。将来の潤がどんな感じになるのかとかわかりそうだし。
「うーん、似てるっていう人もいるけど、どうだろう?」
ああ、自分では、わからないものなのかもな。
「あ、ごめん、話をさえぎっちゃった。もう一人のお兄さんがどうしたの?」
「そうそう、で、もう一人の兄のモノを口にあてがわれて……」
「えっ……」
ちょっと、待った。僕は、お兄さん二人いていいな、しかも頭よくて潤に似てきっときれいなんだろうなあと思ったので、うらやましく思ったのに、なにそれ。そんな虐待嫌だ。ひどい。一人くらい潤を助けてくれる人はいないの?
「お尻と口にいっぺんに出されたんだ」
ええと……出されたっていうのは。
「だからそれ以来、そういうのが好きっていうか」
それ、好きっていうより、トラウマになってて再現せずにはおれないってのでしょ……。
「いつもそうやって遊んでたんだ」
遊んでたっていつの話だろう。それ子どものする遊びじゃないし。大人でもしないし。しかも兄弟だし。なのに潤は、なんでもないことのように話していた。
「遊んでたって……」
「ああ、悪い遊びだって言いたいんでしょ。そういうお説教は聞きたくないよ。自分たちでもわかってるんだ。そりゃ最初は、わからなかったよ? わからなかったからしてたんだけど、今ではわかる。というか、途中からわかったよ。悪いことしてるって。だって、ほかの人に言ったらだめって言われてたけど、ちょっと言ってしまったら、すごい叱られたもん。だから、人には言わないようにしてるんだ。瑶だから話したんだよ」
潤は、まくしたてた。潤にそう言われると、僕は非難できなくなった。非難したい気持ち、間違いを指摘して正したい気持ちでいっぱいだけど、でも、潤がせっかく心を開いて打ち明けてくれているんだし、ここでまた、非難したりしたら、潤は傷ついてまた心を閉ざしてしまうだろう。だって、もともと潤が悪いわけじゃないから。潤を責めても仕方がないし、責めたらかわいそうだ。
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