潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第四章

命じられて 9※

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「まだ無理だよ、もうちょっと大きいので拡張しないと」

「あー、潤のあったかいのが欲しい」

「ふふ」

潤は、もう一段大きいのを入れてきた。

「はあっ」

「無理してない?」

「うんっ、無理やり感がいい」

「無理しないでね?  傷めるといけないから」

「うん」

シリコンのディルドが僕の後孔を貫いた。

「入っちゃった」

潤が、驚いたように言った。

「よく頑張ったねぇ、瑤」

「うん……」

「これで、ちょっと待ってみるね?」

「うん」

「痛くなったら取るから言ってね?」

「うん」

潤は、いたわるように僕の身体を撫でた。

いったい何時になったんだろう。

もう夜中なのは確実だと思った。

僕は夜更かしはしない方なので、明日起きられるか心配だった。

「ん……んん」

僕の手足の枷と、緋色のビロードが掛かった棺についた鎖が金具で繋がれた。

潤は、棺から降ろされた。

僕一人が、棺の上で身体をくねらせていた。

「あ……ああ」

僕は仰向けで、緋色の天鵞絨に身体を擦り付けた。

天鵞絨が身体の下でよれた。

「あっ……ああ」

手枷の金具をギチギチ鳴らして、僕は呻いた。

足も閉じようとするが、いやらしく開いたままだった。

後孔にささっている物が、見えてしまっているだろう。

むやみに動くと玩具が動いて僕に絶妙な刺激を与えた。
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