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【第二部】第一章
問答 5
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「反抗的な少年は、実にそそるものがある。私は好きだよ。潤も、時々反抗的になるから、お仕置きのしがいもあるのだ」
「ほら、潤だって、嫌がってるんじゃないですか。それを貴方が無理やり」
「潤は、お仕置きが欲しいのだ」
「違うんじゃないですか? 昔からそうされてきたから、お仕置きが快感のように思わされているだけで」
「実際、潤の快感の感じ方求め方の激しさを、君もこの二日間で見てきたじゃないか。それともやはり、自分で体験しないとわからないかな?」
「体験したら、より、あなたの罠の巧妙さを実感するだけの話です」
僕は必死でおじ様を睨みつけた。
おじ様は、譲ほど大きくはないが、切り上げで170の僕から見上げると、190近い長身に見える高いところから余裕の笑みを浮かべて、僕を見下ろしていた。
おじ様や譲の筋肉質で高身長の立派な体格の前では、潤や僕など、子ども同然だった。
それに、知性においても、おじ様も譲も、潤や僕が通っている高校出身の大先輩なのだし、現役大学生と現役大学教授なのだから、潤や僕ごときの知性では、どうにも太刀打ちができないことは明白に見えた。
それに年齢の分だけ経験値が加わっていたし、大洗家当主とおじ様の地位に付随するコネクションや権力が未成年の高校生の僕らの権利と、人間の権利としては等しく均等で平等であるはずだったが、実際問題、現実として均衡を保っているはずがなかった。
「ほら、潤だって、嫌がってるんじゃないですか。それを貴方が無理やり」
「潤は、お仕置きが欲しいのだ」
「違うんじゃないですか? 昔からそうされてきたから、お仕置きが快感のように思わされているだけで」
「実際、潤の快感の感じ方求め方の激しさを、君もこの二日間で見てきたじゃないか。それともやはり、自分で体験しないとわからないかな?」
「体験したら、より、あなたの罠の巧妙さを実感するだけの話です」
僕は必死でおじ様を睨みつけた。
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