潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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【第二部】第一章

カタツムリ1

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注: カタツムリの寄生虫にはお気をつけください。そのへんでとってきて真似して身体に這わせないでください。粘膜(口、目、性器など)は特に危険です。


「あぁぁ」

潤が、涎をすすった。

二匹のカタツムリが潤の下腹部に、じわじわと近づいていた。

胸のカタツムリが、左右の乳首に張り付いた。

「あぁっ!  アぁぁぁっ!」

潤が拘束された腕を振り回した。

「よっぽど、気持ちいいんだね」

譲が僕の耳元に屈んで囁いた。

「うん」

譲の指先が、僕の腿の内側をすうっと撫でた。

譲が僕の表情をじっと観察していた。

「はっ……」

内側の敏感な皮膚に触れられて、声が出てしまった。

譲は、知らぬ顔をして手を離した。

下腹部のカタツムリは陰毛の下草を分け入って、陰嚢と陰茎を目指していた。

潤の黒いカールした陰毛にカタツムリの粘液が光っていた。

「はっ……はっ」

手も足も拘束され、触ることもできない潤は、三人の六つの目に見つめられて、ただ身を焦がしていた。

短い息が、潤の興奮を表していた。

「やめっ、やめて、そんなにたくさん」

「まだ四匹だよ」

おじ様が答えた。

「んんんっ、何匹いるのっ……?」

「きりのいいところで十匹」

「えぇっ、そんなにっ」

「嫌かい?  本当に嫌かい?」

「ん……うううん?」

「さっきは、ヌメヌメたくさんして欲しいと言っていたからね」

譲の手が、がまんできないように僕の上半身をさりげなく触ってきた。

僕の裸の背中や肩を。
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