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第十六章
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実は実家の地下室に、ロートアイアンのベッドフレームのベッドがあるのだった。
そのベッドで、叔父に手足を拘束具で固定され、アナルをディルドで拡張されながら、『早く欲しい、早く抱いて、ああん、いやぁ』と泣き叫ぶ姿を写真やビデオに撮影されているのだった。
地下室は防音仕様で、泣き叫んでも声は漏れないため、昴は知らないのだった。
昴は、潤の、痛々しくロープで縛られた華奢な手首をなでさすりながら、作品の完成を満足気に語った。
『お前の細っこい手首だとやっぱりこれが似合うな。しかも白。けっこう男っぽい骨格のくせに、そういう奴が、女みたいな扱いを受けているのがいい』
昴が、そう言いながら、潤の姿を眺めながら、興奮しているのがわかった。
はやまる息遣いと、手の熱さ、せわしなく執拗な手の動き。
兄さん気持ち悪いよ、と潤は思った。
ほんと、この人のきれいさって無駄だよな、性格が不気味すぎるから。
『昴兄さん、キモ』
と潤は、言ってみた。
『あ? やっぱり、足元にも鉄柵取りつけてやろうか? 手足固定だ』
足元への、鉄柵の取り付けは、交渉の末、先ほど阻止したばかりだったので、潤はあわてて、
『やめてよ』
と言った。
『拘束したいなら、ベッドの脚だとか、専用の金具を使うとか』
潤は言った。
『いや、ビジュアルの問題だ』
『邪魔だよ。それにビジュアル重視なら、ベッドフレーム買った方が早いって』
潤は言った。
そのベッドで、叔父に手足を拘束具で固定され、アナルをディルドで拡張されながら、『早く欲しい、早く抱いて、ああん、いやぁ』と泣き叫ぶ姿を写真やビデオに撮影されているのだった。
地下室は防音仕様で、泣き叫んでも声は漏れないため、昴は知らないのだった。
昴は、潤の、痛々しくロープで縛られた華奢な手首をなでさすりながら、作品の完成を満足気に語った。
『お前の細っこい手首だとやっぱりこれが似合うな。しかも白。けっこう男っぽい骨格のくせに、そういう奴が、女みたいな扱いを受けているのがいい』
昴が、そう言いながら、潤の姿を眺めながら、興奮しているのがわかった。
はやまる息遣いと、手の熱さ、せわしなく執拗な手の動き。
兄さん気持ち悪いよ、と潤は思った。
ほんと、この人のきれいさって無駄だよな、性格が不気味すぎるから。
『昴兄さん、キモ』
と潤は、言ってみた。
『あ? やっぱり、足元にも鉄柵取りつけてやろうか? 手足固定だ』
足元への、鉄柵の取り付けは、交渉の末、先ほど阻止したばかりだったので、潤はあわてて、
『やめてよ』
と言った。
『拘束したいなら、ベッドの脚だとか、専用の金具を使うとか』
潤は言った。
『いや、ビジュアルの問題だ』
『邪魔だよ。それにビジュアル重視なら、ベッドフレーム買った方が早いって』
潤は言った。
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