225 / 366
第十六章
ヘッドボード 4
しおりを挟む
が、二人は平日いっしょに住んでいて、毎日顔を付き合わせているので、特に昴の方は、潤に言いたい放題なところがあり、兄弟喧嘩は絶えなかったわけだ。
『どっちが! アイアンフレーム自体がゴシック趣味じゃないの?』
潤は、言い返した。
『そうさ。このベッドフレームの題名は「マッド親父のビッチな愛人ーー潤にささぐ」だ。受け取れ』
昴は、そう言って、電動ねじ回しをギュインギュインさせた。
潤は、両指で耳栓をして、音から逃げた。
過覚醒で音に過敏だったからだ。
そうして大騒ぎして取り付けたられた鉄格子のようなヘッドボード? だったが、なんのことはない、昴が、潤の手首を縛りつけたいがために取り付けられたにすぎなかったようだった。
取り付けが終わると、昴は、嬉々として、潤を呼び、ロープで潤の手首を縛り、ロートアイアンに固定したので、昴の本心が判明した。
『ガタガタするよ? 大丈夫? これ、どうやって取り付けてあるの?』
『ガタガタ揺らすな。はずれて倒れたら危険だぞ』
『そんな危険なもの取り付けないでよ。怖くて安眠できないよ』
『どうせ、毎晩、うなされて安眠してないんだから同じだろ』
『ひどいよ。安眠できないと困る』
『大丈夫、向こう側に倒れるから。ただ、拘束したとき、強く引っ張るなよ。残念だけど。本当は強く引っ張って、お前の手首に赤い線ができて、擦れて、痛みに泣くくらいなのが見たいから』
『そんなの嫌だ』
竹春叔父はそんな痛い、跡のつきそうなことはしなかった。
する時は、拘束具を使った。
『どっちが! アイアンフレーム自体がゴシック趣味じゃないの?』
潤は、言い返した。
『そうさ。このベッドフレームの題名は「マッド親父のビッチな愛人ーー潤にささぐ」だ。受け取れ』
昴は、そう言って、電動ねじ回しをギュインギュインさせた。
潤は、両指で耳栓をして、音から逃げた。
過覚醒で音に過敏だったからだ。
そうして大騒ぎして取り付けたられた鉄格子のようなヘッドボード? だったが、なんのことはない、昴が、潤の手首を縛りつけたいがために取り付けられたにすぎなかったようだった。
取り付けが終わると、昴は、嬉々として、潤を呼び、ロープで潤の手首を縛り、ロートアイアンに固定したので、昴の本心が判明した。
『ガタガタするよ? 大丈夫? これ、どうやって取り付けてあるの?』
『ガタガタ揺らすな。はずれて倒れたら危険だぞ』
『そんな危険なもの取り付けないでよ。怖くて安眠できないよ』
『どうせ、毎晩、うなされて安眠してないんだから同じだろ』
『ひどいよ。安眠できないと困る』
『大丈夫、向こう側に倒れるから。ただ、拘束したとき、強く引っ張るなよ。残念だけど。本当は強く引っ張って、お前の手首に赤い線ができて、擦れて、痛みに泣くくらいなのが見たいから』
『そんなの嫌だ』
竹春叔父はそんな痛い、跡のつきそうなことはしなかった。
する時は、拘束具を使った。
0
お気に入りに追加
279
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる