潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十五章 晩餐にて

生姜醤油

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「あのう、恐れ入りますが、生姜醤油とかないですか?  僕、食べた……」

潤が、吹き出した。

「瑤、お前、よく、このシチュエーションでそんな」

潤が腹を抱えて笑い出したので、乳首の馬肉が、ずれてしまった。

「あ、すごく空気読んでなかったみたいで、すみません。でも、美味しそうだから」

「わかった。待ちなさい。その前に、君にも罰が必要だね」

と言って、おじ様は、潤の頭を膝から椅子の座面に下ろした。

そして、立ち上がり、僕の口に、潤の乳首からずれた馬肉をあてがった。

「口を開けて」

(きたぁー)

僕は、ちょっとときめいた。

(こんなことで、ときめくとか、やっぱ、ちょっと、僕って、変態?)

僕は、口を開けて、馬肉を頬張った。

「やっぱり、生姜醤油ほしいです」

僕は、もぐもぐしながら、言った。

「わかった」

おじ様は、ムッとしたように、もう一つの乳首の馬肉を、潤の口に押し込んだ。

「あ……うぐっ」

潤が呻いた。

おじ様は、潤の反応に、満足したようだった。

「よく味わって食べるんだよ。お前の乳首を気持ちよくしてくれた肉だからね」

おじ様は、潤の動く唇を指で撫でてから、キッチンへ消えた。

僕たちは、無言で咀嚼していた。

おじ様が、キッチンから、生姜醤油を持って戻ってきた。
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