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第十五章 晩餐にて
着替え
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潤が、
「水泳の着替えの時、クラスメイトが触ってくるんだ」
と言った。
「どこを?」
僕が聞くと、
「どこって、どこでもだよ。油断してると、普段の着替えでも、そうだけど」
「あ、潤って、そうだよね。普段の着替えでも、そういえば、誰かしらに、触られてるよね?」
「うん、困るんだよ」
後ろから抱きつかれて、脱ぎかけたシャツの、はだけた裸の胸をなでまわされながら、もがいている潤の姿が脳裏に浮かんだ。
「教室で、気持ちよくなっても」
誰かの手が、そっと潤の股間に触れる。
すぐに腿に手はおりていくが、荒くなった二人の息は、とまらない。
「よせよ」
潤があらがう。
「いいじゃないか」
誰かが言う。
「キスさせろよ」
「誰がお前なんかと」
潤が憎まれ口で拒むが、拒む美しい微笑みが邪魔をして、ちっとも拒んでいるように見えない。
「誘ってるじゃないか」
相手は、そう言って、無理やりキスをする。
窓から日が差し込む。
逆光の潤と誰かのシルエット。
見ている周りの者も、そわそわする。
次の機会には、俺がやってやろう、というような
ギラギラした視線と野望が、潤をとりまく。
朝の挨拶とともにされる、尻への手のひらでの愛撫。
昼の着替えの時には、濃厚な愛撫に変わっている。
「水泳の着替えの時、クラスメイトが触ってくるんだ」
と言った。
「どこを?」
僕が聞くと、
「どこって、どこでもだよ。油断してると、普段の着替えでも、そうだけど」
「あ、潤って、そうだよね。普段の着替えでも、そういえば、誰かしらに、触られてるよね?」
「うん、困るんだよ」
後ろから抱きつかれて、脱ぎかけたシャツの、はだけた裸の胸をなでまわされながら、もがいている潤の姿が脳裏に浮かんだ。
「教室で、気持ちよくなっても」
誰かの手が、そっと潤の股間に触れる。
すぐに腿に手はおりていくが、荒くなった二人の息は、とまらない。
「よせよ」
潤があらがう。
「いいじゃないか」
誰かが言う。
「キスさせろよ」
「誰がお前なんかと」
潤が憎まれ口で拒むが、拒む美しい微笑みが邪魔をして、ちっとも拒んでいるように見えない。
「誘ってるじゃないか」
相手は、そう言って、無理やりキスをする。
窓から日が差し込む。
逆光の潤と誰かのシルエット。
見ている周りの者も、そわそわする。
次の機会には、俺がやってやろう、というような
ギラギラした視線と野望が、潤をとりまく。
朝の挨拶とともにされる、尻への手のひらでの愛撫。
昼の着替えの時には、濃厚な愛撫に変わっている。
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