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第十四章 礼拝堂にて
潤と譲、瑶とおじ様
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瑶が目覚めると、室内は、暗くなっていた。
潤に本当に愛されたかのような甘美な感覚が、身体に残っていた。身体が熱かった。
ひどくリアルな夢を見てしまった。すごくいやらしい夢。なんだか、幼児退行したような潤だった。幼い潤と交わりたいという願望なのか? そんな危ない部分が自分にあるのか? しかも、さっき真摯な祈りを捧げた、聖なる場所で。
コントロールのきかない無意識下で、禁忌をおかしてしまう自分に瑶は、おののいた。
ベッドの、すぐ隣から、抑制された、荒い息づかいが聞こえてきた。
譲が、潤に、のしかかっていた。
「ああ、潤、可愛い、きれいだよ、潤」
「んっ、んん」
潤は、半分眠っているようだった。
譲は、潤の白いシャツをはだけさせて、左右に引き分けた裸の胸に、顔をうずめていた。
ちゅっちゅと、譲が潤の胸に口づけする音が聞こえてきた。
「はぁぁん」
潤が、深いため息のような、喘ぎ声を漏らした。
ちゅぱっ、ちゅぱっ。譲が、潤の乳首を吸っていた。
「兄さん、気持ちいい」
潤が、譲の頭を抱いた。暗闇に慣れてきた目で見ると、二人は、まるっきり、恋人同士のようにみえた。
潤の胸元から、ぴちゃっぴちゃっという音が、し続けていた。譲が、潤の乳首を、吸ったり舐めたりしているのだ。
瑶は気まずくて、目を覚ましたことがバレないように、しばらく息をひそめていたが、耐えきれずに、ついに身じろぎした。
譲が、潤の胸元から顔を離して、身を起こした。
「ああ、ごめん。ヨウ君、起こしちゃったんだね」
譲の大きな手が、潤の華奢な手首をつかんで、ベッドカバーに押し付けていた。
瑶に声をかけたあと再び、譲は、ちゅぱっと音を立てて、潤の乳首を吸った。
「はぁぁん、兄さん、だめだよ、叔父様が、帰って来ちゃうぅ」
「潤を親父になんか渡したくない」
「だめだよ、兄さん。日曜の夜は、俺は、叔父様のものって決まってるんだから」
「わかってるよ……」
「俺は、生贄にされるんだから」
譲は、潤の裸の胸元を手の平で、なでた。
「可愛い生贄……」
譲は、愛おしそうに潤の頬に、何度も口づけした。
「ああ、潤、殺したいくらい好きだ」
譲は、切なげに言った。潤は、うっとりした表情で答えた。
「いいよ……殺してよ、兄さん」
譲が、もの狂おしい抑えきれない妄執にかられたように、恍惚とした表情の潤の首に両手をかけた。潤の華奢な首に、潤の無骨な指がからんだ。
「……」
潤が死人のように白目をむいて口を開けた。潤が死んでしまう!と瑶が思った時、譲が手をゆるめた。
「はあっ、はあっ……」
潤が、息をついていた。
「潤、だいじょうぶ!?」
瑶は、心配して潤の方に手を伸ばした。
「気持ちよかった……」
潤は、瑶の手をとって、瑶の身体を自分の身体にひきよせた。
「そんな……気持ちよかったって……やめてよ、危ないよ……」
瑶は、とがめた。
「ほんのアペリティフさ」
譲がこともなげに言った。
「コースはこれからだ」
譲が、潤にキスされていた瑶の上にまたがってきた。瑶は、快楽に貪欲な兄弟に遊ばれて、身をまかせるしか、なすすべがなかった。
「ヨウ君にも、アペリティフをお出ししよう」
譲は、そう言って瑶の白シャツのボタンを胸まではずした。
瑶のシャツの胸を左右に引き開いて、瑶の薄い胸をむき出しにし、両手で、本でもつかむように、左右の脇をつかんだ。
譲の太い親指が、瑶の乳首を、ぐりぐりした。
「はっ、あっ」
瑶は胸を浮かして、息をはずませた。
「どう? ヨウ君」
「いい……です」
譲が、瑶の唇に、ちゅっと口づけた。
「では、ごゆっくり晩餐をお楽しみ下さい」
譲はそう言うと、瑶の上から、潤のところに戻った。
潤と譲は、ひとしきり絡み合い、なごりおしそうに口づけを交わしたあと、譲は、ベッドからおりた。
「下へおりておいで」
譲は、瑶たちに言って潤の部屋から出て行った。
庭で車の音がした。潤は、ベッドから跳ね起きて、窓を開けた。窓から身を乗り出して手を振っていた。
「おじ様が帰ってきたの?」
瑶は聞いた。
「うん」
潤は、嬉しそうに見えた。潤は、服を着て、鏡を見て顔を触ったり髪を整えたりした。
瑶も服を整えた。
潤がドアを開け、瑶も潤につづいて廊下へ出ると、廊下の突き当たりに、おじ様が立っていた。
「こっちにおいで」
おじ様が瑶を手招きした。
瑶は、呼ばれるままに側に行った。
廊下の突き当たりには、上下に分かれた縦長の小窓があった。
おじ様は、そこから下を見下ろして言った。
「見てごらん、ここから森が見えるんだよ」
おじ様が、瑶の顔の位置までかがんで、ささやいた。
「君のエッチな姿も、まる見えだったんだよ」
おじ様の手が、瑶の股間をなでた。
「君は、エッチなことが、好きなんだね?」
おじ様は、しゃがんで、瑶の股間を揉みだした。
「森で、あんなことをしたりして」
瑶は、うっとりと目を閉じた。
「潤といっしょに、君のことも可愛いがってあげよう」
おじ様は、瑶の股間から手を離し、立ち上がった。
「潤と仲良くしてやってくれないか? あの子は友達がいなくてね。こうして家に友達を連れてきたのも初めてなんだ」
おじ様の手が、瑶の、譲に開けられて、そのままだった胸元から、シャツの中に入って、瑶の胸を撫でまわした。
「こんなふうに乳首を見せびらかしたりして。私を誘っているつもりかい?」
「いえ……」
譲に、触られて、そのままだっただけなのだ。
「君は可愛くてエッチな子だね。潤が君を気に入ったのも、わかるような気がするよ。私も君が気に入ったよ」
おじ様は、瑶にキスをした。
「少年は、ありのままの姿が、一番美しい。だから、日曜の晩餐は、裸でなければいけない。それが美少年の正装だよ」
「おじ様……」
瑶は身をくねらせた。
「いいね、可愛いよ」
おじ様が、瑶のシャツのボタンを一つ、また一つとはずしていった。
「あ……ああ」
おじ様の温かい手のひらが瑶の胸を撫でまわした。
ベルトもはずされ、ゆっくりとなでられながら、脱がされていった。
「いいよ、とてもいい」
瑶は水中を泳ぐようにもがきながら、シャツもズボンも脱がされてしまった。
「すべすべしたお尻が可愛いね」
なでられながら下着も脱がされていった。
瑶は、クラスメイトの潤の実家である、大洗家の二階の廊下で、友達の父にあたる人によって、素っ裸にされてしまったのだ。恥ずかしかったのは、その事実だけではなかった。そのことに感じてしまい、すっかり自分の身体が反応していたことに、瑶は、とまどい、羞恥を感じた。
ぽつりとついた階段の小さな電球色の明かりが瑶の身体を、うすら紅く照らしていた。
「このまま、ここで君をいただきたいくらいだよ」
おじ様は、目を細めて、瑶の姿を眺めた。瑶は、そんなふうに言われて、ますます恥じらいを覚えた。
「おじ様、そんな、だめです」
瑶は、我知らず、しなをつくっていた。
「君の初々しさは、たまらないね」
おじ様は、温かく大きな両手の平で、瑶の身体を味わい、堪能するように撫でた。
「あ……ああ」
「その声もいい」
「おじ様、気持ちいいです」
「そうかい?」
「早く、君を、もっと喜ばせてあげたいよ」
「あぁん……」
「さあ、下に行こうか」
おじ様は、瑶に腕を組ませて、裸の瑶を連れて、階段へ向かった。
潤に本当に愛されたかのような甘美な感覚が、身体に残っていた。身体が熱かった。
ひどくリアルな夢を見てしまった。すごくいやらしい夢。なんだか、幼児退行したような潤だった。幼い潤と交わりたいという願望なのか? そんな危ない部分が自分にあるのか? しかも、さっき真摯な祈りを捧げた、聖なる場所で。
コントロールのきかない無意識下で、禁忌をおかしてしまう自分に瑶は、おののいた。
ベッドの、すぐ隣から、抑制された、荒い息づかいが聞こえてきた。
譲が、潤に、のしかかっていた。
「ああ、潤、可愛い、きれいだよ、潤」
「んっ、んん」
潤は、半分眠っているようだった。
譲は、潤の白いシャツをはだけさせて、左右に引き分けた裸の胸に、顔をうずめていた。
ちゅっちゅと、譲が潤の胸に口づけする音が聞こえてきた。
「はぁぁん」
潤が、深いため息のような、喘ぎ声を漏らした。
ちゅぱっ、ちゅぱっ。譲が、潤の乳首を吸っていた。
「兄さん、気持ちいい」
潤が、譲の頭を抱いた。暗闇に慣れてきた目で見ると、二人は、まるっきり、恋人同士のようにみえた。
潤の胸元から、ぴちゃっぴちゃっという音が、し続けていた。譲が、潤の乳首を、吸ったり舐めたりしているのだ。
瑶は気まずくて、目を覚ましたことがバレないように、しばらく息をひそめていたが、耐えきれずに、ついに身じろぎした。
譲が、潤の胸元から顔を離して、身を起こした。
「ああ、ごめん。ヨウ君、起こしちゃったんだね」
譲の大きな手が、潤の華奢な手首をつかんで、ベッドカバーに押し付けていた。
瑶に声をかけたあと再び、譲は、ちゅぱっと音を立てて、潤の乳首を吸った。
「はぁぁん、兄さん、だめだよ、叔父様が、帰って来ちゃうぅ」
「潤を親父になんか渡したくない」
「だめだよ、兄さん。日曜の夜は、俺は、叔父様のものって決まってるんだから」
「わかってるよ……」
「俺は、生贄にされるんだから」
譲は、潤の裸の胸元を手の平で、なでた。
「可愛い生贄……」
譲は、愛おしそうに潤の頬に、何度も口づけした。
「ああ、潤、殺したいくらい好きだ」
譲は、切なげに言った。潤は、うっとりした表情で答えた。
「いいよ……殺してよ、兄さん」
譲が、もの狂おしい抑えきれない妄執にかられたように、恍惚とした表情の潤の首に両手をかけた。潤の華奢な首に、潤の無骨な指がからんだ。
「……」
潤が死人のように白目をむいて口を開けた。潤が死んでしまう!と瑶が思った時、譲が手をゆるめた。
「はあっ、はあっ……」
潤が、息をついていた。
「潤、だいじょうぶ!?」
瑶は、心配して潤の方に手を伸ばした。
「気持ちよかった……」
潤は、瑶の手をとって、瑶の身体を自分の身体にひきよせた。
「そんな……気持ちよかったって……やめてよ、危ないよ……」
瑶は、とがめた。
「ほんのアペリティフさ」
譲がこともなげに言った。
「コースはこれからだ」
譲が、潤にキスされていた瑶の上にまたがってきた。瑶は、快楽に貪欲な兄弟に遊ばれて、身をまかせるしか、なすすべがなかった。
「ヨウ君にも、アペリティフをお出ししよう」
譲は、そう言って瑶の白シャツのボタンを胸まではずした。
瑶のシャツの胸を左右に引き開いて、瑶の薄い胸をむき出しにし、両手で、本でもつかむように、左右の脇をつかんだ。
譲の太い親指が、瑶の乳首を、ぐりぐりした。
「はっ、あっ」
瑶は胸を浮かして、息をはずませた。
「どう? ヨウ君」
「いい……です」
譲が、瑶の唇に、ちゅっと口づけた。
「では、ごゆっくり晩餐をお楽しみ下さい」
譲はそう言うと、瑶の上から、潤のところに戻った。
潤と譲は、ひとしきり絡み合い、なごりおしそうに口づけを交わしたあと、譲は、ベッドからおりた。
「下へおりておいで」
譲は、瑶たちに言って潤の部屋から出て行った。
庭で車の音がした。潤は、ベッドから跳ね起きて、窓を開けた。窓から身を乗り出して手を振っていた。
「おじ様が帰ってきたの?」
瑶は聞いた。
「うん」
潤は、嬉しそうに見えた。潤は、服を着て、鏡を見て顔を触ったり髪を整えたりした。
瑶も服を整えた。
潤がドアを開け、瑶も潤につづいて廊下へ出ると、廊下の突き当たりに、おじ様が立っていた。
「こっちにおいで」
おじ様が瑶を手招きした。
瑶は、呼ばれるままに側に行った。
廊下の突き当たりには、上下に分かれた縦長の小窓があった。
おじ様は、そこから下を見下ろして言った。
「見てごらん、ここから森が見えるんだよ」
おじ様が、瑶の顔の位置までかがんで、ささやいた。
「君のエッチな姿も、まる見えだったんだよ」
おじ様の手が、瑶の股間をなでた。
「君は、エッチなことが、好きなんだね?」
おじ様は、しゃがんで、瑶の股間を揉みだした。
「森で、あんなことをしたりして」
瑶は、うっとりと目を閉じた。
「潤といっしょに、君のことも可愛いがってあげよう」
おじ様は、瑶の股間から手を離し、立ち上がった。
「潤と仲良くしてやってくれないか? あの子は友達がいなくてね。こうして家に友達を連れてきたのも初めてなんだ」
おじ様の手が、瑶の、譲に開けられて、そのままだった胸元から、シャツの中に入って、瑶の胸を撫でまわした。
「こんなふうに乳首を見せびらかしたりして。私を誘っているつもりかい?」
「いえ……」
譲に、触られて、そのままだっただけなのだ。
「君は可愛くてエッチな子だね。潤が君を気に入ったのも、わかるような気がするよ。私も君が気に入ったよ」
おじ様は、瑶にキスをした。
「少年は、ありのままの姿が、一番美しい。だから、日曜の晩餐は、裸でなければいけない。それが美少年の正装だよ」
「おじ様……」
瑶は身をくねらせた。
「いいね、可愛いよ」
おじ様が、瑶のシャツのボタンを一つ、また一つとはずしていった。
「あ……ああ」
おじ様の温かい手のひらが瑶の胸を撫でまわした。
ベルトもはずされ、ゆっくりとなでられながら、脱がされていった。
「いいよ、とてもいい」
瑶は水中を泳ぐようにもがきながら、シャツもズボンも脱がされてしまった。
「すべすべしたお尻が可愛いね」
なでられながら下着も脱がされていった。
瑶は、クラスメイトの潤の実家である、大洗家の二階の廊下で、友達の父にあたる人によって、素っ裸にされてしまったのだ。恥ずかしかったのは、その事実だけではなかった。そのことに感じてしまい、すっかり自分の身体が反応していたことに、瑶は、とまどい、羞恥を感じた。
ぽつりとついた階段の小さな電球色の明かりが瑶の身体を、うすら紅く照らしていた。
「このまま、ここで君をいただきたいくらいだよ」
おじ様は、目を細めて、瑶の姿を眺めた。瑶は、そんなふうに言われて、ますます恥じらいを覚えた。
「おじ様、そんな、だめです」
瑶は、我知らず、しなをつくっていた。
「君の初々しさは、たまらないね」
おじ様は、温かく大きな両手の平で、瑶の身体を味わい、堪能するように撫でた。
「あ……ああ」
「その声もいい」
「おじ様、気持ちいいです」
「そうかい?」
「早く、君を、もっと喜ばせてあげたいよ」
「あぁん……」
「さあ、下に行こうか」
おじ様は、瑶に腕を組ませて、裸の瑶を連れて、階段へ向かった。
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