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えぼし
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「だが、さっきから気になっているんだが、妙な烏帽子だ。髪の結い方も乱れている」
ひかるきみが、ない眉をひそめ、僕の服装チェックをはじめた。
「僕の身代わりとして行ってもらうからには、できれば身だしなみには気をつかってもらいたいのだが」
そういえば、ひかるきみは、変な帽子をかぶっている。惟光君もかぶっていた。もしかして、時代劇の撮影か何かなのだろうか。惟光も役者?
「五位以下の者か。変わったかりぎぬだな。庶民の衣に似ている」
五位? 成績がいいと私服とか、そんなルールは別にないですけど。
「これは、高校の制服です」
ひかるきみは、世間知らずなのかもしれない。有名人って、得てして、そういうものなのかも。
「でも、そんなふうに結っていない髪も、しどけなくていいね」
しどけない……。大人たちには、ちゃんとしろとよく注意され、惟光にも同様に嫌がられたが、さすがファッションリーダー?(知らないけど、映画の撮影とかしてる芸能人だから、たぶんそんな感じ?)ひかるきみは、俺の髪をほめてくれたようだ。
「結っていないわけじゃないんです。いちおう、結んであって」
惟光にも注意されたばかりなので、俺は慎重になって、後頭部の結び目を見せた。
「なるほど。斬新だね」
ひかるきみは、感心してくれた。
ひかるきみが、ない眉をひそめ、僕の服装チェックをはじめた。
「僕の身代わりとして行ってもらうからには、できれば身だしなみには気をつかってもらいたいのだが」
そういえば、ひかるきみは、変な帽子をかぶっている。惟光君もかぶっていた。もしかして、時代劇の撮影か何かなのだろうか。惟光も役者?
「五位以下の者か。変わったかりぎぬだな。庶民の衣に似ている」
五位? 成績がいいと私服とか、そんなルールは別にないですけど。
「これは、高校の制服です」
ひかるきみは、世間知らずなのかもしれない。有名人って、得てして、そういうものなのかも。
「でも、そんなふうに結っていない髪も、しどけなくていいね」
しどけない……。大人たちには、ちゃんとしろとよく注意され、惟光にも同様に嫌がられたが、さすがファッションリーダー?(知らないけど、映画の撮影とかしてる芸能人だから、たぶんそんな感じ?)ひかるきみは、俺の髪をほめてくれたようだ。
「結っていないわけじゃないんです。いちおう、結んであって」
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ひかるきみは、感心してくれた。
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