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第二章
美少年のお相手は?
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「なんだよ潤、がっかりした顔なんかして」
二階にある自分の勉強部屋に戻ろうとした潤は、廊下の向かいの部屋から出てきた譲につかまった。
「おおかた、親父にふられたんだろう」
譲はからかうように言った。
「ちがうよっ」
潤は自分の複雑な想いを、この単純な従兄から隠したかった。単純な従兄は、潤を単純だと思っていた。そう思われている方が楽ではあった。
「へえ。じゃあ、ハグしてキスでもしてもらったのか?」
譲はからかった。
「子どもじゃないもんっ」
潤は憤慨した。
譲は、自室に戻ろうとする潤の前に立ちふさがった。
「お前、親父のこと好きなんだろう」
譲は、しつこかった。
「好きだよ」
潤は、何食わぬ顔で答えた。
「うわあぁ。そうなんだぁ。潤ったら、いっやらしいんだあぁ。叔父と甥との関係で」
譲は、大げさに驚いてみせた。
「ちがうよ、そういう意味じゃないもん」
潤は怒って譲を叩いた。
「アァン、叔父様ぁん、って部屋でオナニーしてるくせに。聞こえてるぞ」
「してないよ。そんなでたらめ、叔父様に言ったら承知しないぞ」
潤は威嚇した。
二階にある自分の勉強部屋に戻ろうとした潤は、廊下の向かいの部屋から出てきた譲につかまった。
「おおかた、親父にふられたんだろう」
譲はからかうように言った。
「ちがうよっ」
潤は自分の複雑な想いを、この単純な従兄から隠したかった。単純な従兄は、潤を単純だと思っていた。そう思われている方が楽ではあった。
「へえ。じゃあ、ハグしてキスでもしてもらったのか?」
譲はからかった。
「子どもじゃないもんっ」
潤は憤慨した。
譲は、自室に戻ろうとする潤の前に立ちふさがった。
「お前、親父のこと好きなんだろう」
譲は、しつこかった。
「好きだよ」
潤は、何食わぬ顔で答えた。
「うわあぁ。そうなんだぁ。潤ったら、いっやらしいんだあぁ。叔父と甥との関係で」
譲は、大げさに驚いてみせた。
「ちがうよ、そういう意味じゃないもん」
潤は怒って譲を叩いた。
「アァン、叔父様ぁん、って部屋でオナニーしてるくせに。聞こえてるぞ」
「してないよ。そんなでたらめ、叔父様に言ったら承知しないぞ」
潤は威嚇した。
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