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美少年高校生は教室で教師に犯される(1)
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高校二年生の正木瑶(まさき よう)は、クラスメイトの大洗潤のことを本当に心配している唯一の友達だと自負していた。
「潤は……今のクラスメイトとも、やっぱりしていたんだね」
潤の無軌道な行動を聞くにつれ、瑶の胸は痛んだ。今のクラスメイトとはしていない、そう言っていたのに。
「うん、まあね。実際、教師もしてくるから、どうしようもないよね」
潤は、そんな重大な話に、ケロっとした顔で答えた。
「ええ!? やっぱり!?」
潤をびっくりさせないようにと声を抑えようとしても、さすがに驚かざるを得ない。
「うん。してくるっていっても、俺が誘ってるんだけど。単位が危ない教科は、それで乗り切る」
「えっ」
潤から誘っている……。そんな……。だったら、潤を守ろうとしていた自分は何なんだ。潤がすすんでしているなんて。てっきりみんな、無理やりされているのだとばかり思っていたのに……。だからこそ、大好きな潤を悪の手から守ろうとかたく心に決めたのに。なんだってそんな……。
潤は、しゃあしゃあと続けた。
「空き教室でするのって、燃えるよね。先生、だめです……とか言って。俺が誘ったんだけどさ。勃たないって言われても、俺が教壇とかで、脚ひろげて、自分でいじって見せたりすると、相手も興奮してくるんだよ。そのうち、可愛い可愛いって俺の顔をべろべろ舐めてきて俺の顔が唾液まみれになっちゃうんだ。気持ち悪いったらありゃしない。それで、最後は手っ取り早く手でいかされたりね。ほかの生徒に見られるといけないからさ。誰も来そうもなければ、黒板に手をついて、後ろから挿れてもらうこともあるけどね。居残りの時なんかは、ゆっくりヤレるからサービスしておくんだ」
瑶は、ごくりと唾を飲み込んだ。潤は、そんな瑶を見て妖艶に微笑んだ。瑶の正義感を、余計なお世話だと小馬鹿にしているみたいな反抗的な冷笑で。
そのいたずらな笑いを見て瑶は、ちぇっと心で舌を打った。うっかり潤の話術に騙された。信じてしまった。
潤も、僕の気をひきたくて、そんな作り話をするのだろうか?
それから、瑶は、潤の話す打ち明け話を、話半分に聞くことにした。
今日もまた、潤は、先生に呼び出された、と言ってはため息をついている。
「仕方ないよね……累積赤字だから」
とわけのわからないことを言っている。
瑶は赤点をとったことがないので、潤の言っていることが、ちんぷんかんぷんなのだろう。
「あーあ、また先生とやんなきゃいけないのかぁ……かったるいなぁ」
と、潤がいっしょに帰れないのを嘆いていても、てっきり普通の補習のことだと思っていた。
「仕方ないよ。潤、赤点だったんでしょ?」
そんなことまで言ってしまった。
「うん……そうだよね……。俺が悪いんだから、そこは頑張らないといけないよね……」
「そうだよ」
「そっか……瑶もそう思うんだ……」
居残り勉強のことだと思っていたのだ。潤が補習だと言っていたから。
「瑶が言うんだから、そうなんだろな……」
潤は、よっぽど勉強が嫌いらしい、と瑶は思った。
ほかにも潤は、いろいろ危険な発言をしていた。
にもかかわらず、瑶は、そんなこと言ってまた潤は、どうせ、ほかの同級生と同じように大人ぶって、してもいない悪事を武勇伝のごとく語っているのだろうと、たかをくくっていた。
(つづく)
(2)は近日公開。
「潤は……今のクラスメイトとも、やっぱりしていたんだね」
潤の無軌道な行動を聞くにつれ、瑶の胸は痛んだ。今のクラスメイトとはしていない、そう言っていたのに。
「うん、まあね。実際、教師もしてくるから、どうしようもないよね」
潤は、そんな重大な話に、ケロっとした顔で答えた。
「ええ!? やっぱり!?」
潤をびっくりさせないようにと声を抑えようとしても、さすがに驚かざるを得ない。
「うん。してくるっていっても、俺が誘ってるんだけど。単位が危ない教科は、それで乗り切る」
「えっ」
潤から誘っている……。そんな……。だったら、潤を守ろうとしていた自分は何なんだ。潤がすすんでしているなんて。てっきりみんな、無理やりされているのだとばかり思っていたのに……。だからこそ、大好きな潤を悪の手から守ろうとかたく心に決めたのに。なんだってそんな……。
潤は、しゃあしゃあと続けた。
「空き教室でするのって、燃えるよね。先生、だめです……とか言って。俺が誘ったんだけどさ。勃たないって言われても、俺が教壇とかで、脚ひろげて、自分でいじって見せたりすると、相手も興奮してくるんだよ。そのうち、可愛い可愛いって俺の顔をべろべろ舐めてきて俺の顔が唾液まみれになっちゃうんだ。気持ち悪いったらありゃしない。それで、最後は手っ取り早く手でいかされたりね。ほかの生徒に見られるといけないからさ。誰も来そうもなければ、黒板に手をついて、後ろから挿れてもらうこともあるけどね。居残りの時なんかは、ゆっくりヤレるからサービスしておくんだ」
瑶は、ごくりと唾を飲み込んだ。潤は、そんな瑶を見て妖艶に微笑んだ。瑶の正義感を、余計なお世話だと小馬鹿にしているみたいな反抗的な冷笑で。
そのいたずらな笑いを見て瑶は、ちぇっと心で舌を打った。うっかり潤の話術に騙された。信じてしまった。
潤も、僕の気をひきたくて、そんな作り話をするのだろうか?
それから、瑶は、潤の話す打ち明け話を、話半分に聞くことにした。
今日もまた、潤は、先生に呼び出された、と言ってはため息をついている。
「仕方ないよね……累積赤字だから」
とわけのわからないことを言っている。
瑶は赤点をとったことがないので、潤の言っていることが、ちんぷんかんぷんなのだろう。
「あーあ、また先生とやんなきゃいけないのかぁ……かったるいなぁ」
と、潤がいっしょに帰れないのを嘆いていても、てっきり普通の補習のことだと思っていた。
「仕方ないよ。潤、赤点だったんでしょ?」
そんなことまで言ってしまった。
「うん……そうだよね……。俺が悪いんだから、そこは頑張らないといけないよね……」
「そうだよ」
「そっか……瑶もそう思うんだ……」
居残り勉強のことだと思っていたのだ。潤が補習だと言っていたから。
「瑶が言うんだから、そうなんだろな……」
潤は、よっぽど勉強が嫌いらしい、と瑶は思った。
ほかにも潤は、いろいろ危険な発言をしていた。
にもかかわらず、瑶は、そんなこと言ってまた潤は、どうせ、ほかの同級生と同じように大人ぶって、してもいない悪事を武勇伝のごとく語っているのだろうと、たかをくくっていた。
(つづく)
(2)は近日公開。
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