上 下
7 / 50
1、教室

触手の動きに身をまかせ

しおりを挟む
 どうしたのだろう。今まで、こんなことはなかった。
 あったら大変だが。生徒の姿で勃起など。だが、今、現に、自分の感じている淫らな姿を、生徒に見られていると意識するだけで、いっそう前がかたくなった。このかたくなった先を、こすりつけたい、挿れたい。生徒の前で、淫らな欲求に支配されていく自分を安田は恥じた。だが、やめられない。もう精を放つまで止められない。触手の動きに身をまかせながら、もっと、もっと快楽を、と安田は、身をよじって求めた。

 「先生……」
西島が、すがりついてくる。
 「やめろ、来るな。来なくていい」
安田は、西島の身体を押しのけた。
 こんな、快楽にとりつかれた無残な姿の自分を生徒に見せたくなかった。床に転がった、ちりとりを手に、化け物に近づこうとする西島を、安田は声で制した。
 「危ない。やめるんだ」
 「だって、先生……」
西島は、果敢にも細腕で、武器を振りかざしたまま、困ったようにつぶやいた。
 「危ないから……来るな……あっ……ん……」
止めようとしているのに、あまりの快感に、いやらしい声まで出てしまう。生徒の前で、こんな声を出すなんて。こんな声を聞かれるなんて。たとえこの化け物から解放されたとしても、とても立ち直ることなどできそうもないような恥ずかしさだった。
 「先生!」
 西島は、心配そうな声で、寄ってこようとする。
 「いい……来るな……来ないでくれ……」
安田は、腕を振った。見られたくない。こんな姿を。快楽にあえぐ淫らな姿を、生徒に見られるわけにはいかなかった。
 安田の、へそのあたりの肌を、ヌルヌルした触手の先が触っていた。
  いや、そこではなく、もっと、もう少し、そっちの方を触ってくれ。
 安田は、湧きあがる、淫らなおのれの欲求を呪った。なぜ、そんなこと!
 衣服にぴったりと押さえつけられた安田の性器に、なかなか触手は触れてくれない。
 ビリっ、ビリリッと布地の裂ける音がした。触手が、安田のワイシャツを、ついに引き破ったのだ。素肌が西島の前にさらされた。
 「先生……」
西島が、ぼうぜんと、真っ赤になった顔で、安田を見つめていた。
 「やめ……やめろ……」
安田の上半身の衣服を引き裂いた触手は、のたうちまわりながら、さらに下半身の衣服の内にもぐりこみ進んでいった。
  触手の先は、ビッ、ビッと、少しずつ布地を引き裂きながら進む。
 「やめろぉぉぉ!」
安田は、絶望的に叫んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

おかしなダンジョンでえっちな体に開発される話

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 エロトラップダンジョンに入ってしまって仲間とエロい目に合って体を開発されながら攻略する冒険者の話です。

貴公子、淫獄に堕つ

桃山夜舟
BL
美貌の貴公子が、なりゆきで邪教の社に神子として潜入することになり、やたらデカいイケメン宮司や信徒、人外などを相手に連日連夜の淫らな祭祀で快楽漬けになる話。 なんちゃって平安王朝風の異世界です。 輪姦/淫紋/結腸責/異種姦/触手/スライム/マッサージ/鬼/獣姦/衆人環視/青姦/尿道責/母乳/搾乳/羞恥/露出/苗床/産卵/など。 快楽漬けなので、痛みや暴力はありません。 ※はR-18描写ありです(ほとんどですが)。 2024.3.23 完結しました。ありがとうございました! 後日談やスピンオフなど書くかもしれません。

くっころ勇者は魔王の子供を産むことになりました

あさきりゆうた
BL
BLで「最終決戦に負けた勇者」「くっころ」、「俺、この闘いが終わったら彼女と結婚するんだ」をやってみたかった。 一話でやりたいことをやりつくした感がありますが、時間があれば続きも書きたいと考えています。 21.03.10 ついHな気分になったので、加筆修正と新作を書きました。大体R18です。 21.05.06 なぜか性欲が唐突にたぎり久々に書きました。ちなみに作者人生初の触手プレイを書きました。そして小説タイトルも変更。 21.05.19 最終話を書きました。産卵プレイ、出産表現等、初めて表現しました。色々とマニアックなR18プレイになって読者ついていけねえよな(^_^;)と思いました。  最終回になりますが、補足エピソードネタ思いつけば番外編でまた書くかもしれません。  最後に魔王と勇者の幸せを祈ってもらえたらと思います。 23.08.16 適当な表紙をつけました

花屋のエルム〜触手と男の危険な香り〜

金盞花
BL
育てていた謎の植物の触手に犯された俺、エルム。 それ以降身体の疼きに耐え切れず、度々触手とのまぐわいに耽る。 やがて周囲の男達の様子も変わり始め、その身を求めるようになり—— ※触手姦、無理矢理、排泄(小スカ/大スカ)、尿道責め、結腸責め、♡喘ぎ、濁点喘ぎ等の描写が含まれます。

主神の祝福

かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
褐色の肌と琥珀色の瞳を持つ有能な兵士ヴィクトルは、王都を警備する神殿騎士団の一員だった。 神々に感謝を捧げる春祭りの日、美しい白髪の青年に出会ってから、彼の運命は一変し――。 ドSな触手男(一応、主神)に取り憑かれた強気な美青年の、悲喜こもごもの物語。 美麗な表紙は沢内サチヨ様に描いていただきました!! https://www.pixiv.net/users/131210 https://mobile.twitter.com/sachiyo_happy 誠に有難うございました♡♡ 本作は拙作「聖騎士の盾」シリーズの派生作品ですが、単品でも読めなくはないかと思います。 (「神々の祭日」で当て馬攻だったヴィクトルが受になっています) 脇カプの話が余りに長くなってしまったので申し訳ないのもあり、本編から独立しました。 冒頭に本編カプのラブシーンあり。

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる

たつしろ虎見
BL
魔族ブラッドに捕らえられた剣士エヴァンは、大罪人として拘束され様々な辱めを受ける。性器をリボンで戒められる、卑猥な動きや衣装を強制される……いくら辱められ、その身体を操られても、心を壊す事すら許されないまま魔法で快楽を押し付けられるエヴァン。更にブラッドにはある思惑があり……。 表紙:湯弐さん(https://www.pixiv.net/users/3989101)

処理中です...