からすうり〜廃屋の美青年〜

リリーブルー

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もっと奥へ

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貴人は慣れた手つきで枕元にあったでろりとした香油を手の指ですくった。

すると彼の人は脚の間にその指を深く差しこんだ。

「嗚呼」
彼の人は深いため息をついた。

私は彼の人の手をとってゆっくりと抜きさしさせた。

彼の人の脚はじりじりと広げられていく。

脚の間の穴も少しずつ拡げられていく。

長くそうしているうちに、彼の人の脚の間にはぽっかりと暗い穴が開いて私を誘った。

甘い蜜の香りに私は我を忘れた。

私は興奮のうちに彼の人の穴へ己の陽物を沈めた。

「ああ」

彼の人の深くへ私は呑み込まれていくのを感じた。熱く暗くじっとりとした。ねっとりとまとわりつくような甘い蜜。

「嗚呼、もっと奥へ」

彼の人は打って変わった淫猥な腰つきで私を誘った。

あの清らかな白い顔の貴人が。

「ああ……あぁ……」

私はうめくばかりだ。

「もっと。もっと奥へ」

あの高貴な冷たい顔(かんばせ)のどこにこのような淫らな熱を感じることができただろうか。

「アァ……」

深い交わりに私の脳は痺れた。

彼の人は私の胴に長い手足を巻きつけた。

「もっと、もっときつく、私を縛ってください。ああ、もっと」

私は彼の人の深奥から蜜を吸った。

穴の内で陽物を動かすと貴人は私の身体に腕をからめてきた。脚も絡めてきた。

貴人は私にしがみついてよがる。

はっはと息があがる。

貴人はのけぞってよがる。

貴人はかねをつけている。

白粉をつけ化粧をしたような白い顔。

細い穴がしまる。

いい。大変具合がいい。

このような名器は女人にも珍しい。

その上よほどの床上手と見える。

私は夢中になった。

いったいこうして何人の男や女とまぐわったのだろう。

そう思うと妬けてならない。

腰使いの巧みなことはどこの女人にも劣らない。

私は貴人の中へ放った。

「嗚呼」

貴人は大きく背をそらし身体を震わせた。

貴人の陽物から白い液体がはじけとんだ。
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