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第二十四章 校長の家で
イケメン教師、校長室で
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「ところで例の保護者とは切れたのか?」
校長が話題を変えて小坂に問いかけた。
「あっ、はい、それは、もちろんです」
小坂は答えた。
「すっぱり、さっぱり、関係を精算したんだな?」
校長は念を押した。
「はい。村田さんは、最近、別の男性と再婚されたそうです」
小坂がそう答えると、校長は、
「あっはっは、それは本当か?」
と愉快そうに天井を向いて豪快に笑った。
「はい……」
「君は、まんまとフラれたわけか。それはいいね」
校長は面白そうに笑って言った。
「まあ、マリッジブルーだとか何だとかいうやつだったのかな。君は、遊ばれたってわけだ」
校長は嬉しそうだ。
「再婚前に、イケメンの若い男と遊んでおこうってね。まあ、そんなに落ち込むことはないさ」
校長は立ち上がって、小坂の側に来ると、そう言って励ますように小坂の肩を叩いた。
「別に、落ち込んでなどいません」
あまりに校長が嬉しそうに笑うので、馬鹿にされ揶揄われていると思って癪に触り、小坂は憮然として答えた。
「それはどうかな。君はモテるから、フラれることなど滅多にない。たとえ好きでもない女でも、袖にされたようでプライドが傷ついているんじゃないか?」
校長は、「君のことなど全てわかっている、お見通しだ」というように、ニヤニヤして小坂の背中を撫でながら言った。
「まあ、とにかく、そういうことなら安心したよ」
と校長は心底、安堵したように言った。
「世間の評判というのは馬鹿にならないものだからねえ」
と真面目な顔で言ったかと思うと、
「それに、さすがに若い君でも、あちこち相手をするのは大変だろうからね」
と言って再びニヤついた。
「……」
真面目な話かと恐縮したのに、またそんなセクハラまがいの話題かとあきれて返す言葉もなかった。しかし、事実でもあるから、ますます何とも答え難かった。
「生徒たちとも、もうやっていないようだし、君はやっと立ち直ったようだね」
黙っている小坂の顔を覗き込んで校長が言った。
立ち直った? その認識はどうなんだ。セクハラ被害者だったのに、その言い方は、まるで自ら好んで性的行為をしていたかのようではないか。小坂はモヤモヤして、なおも返事ができなくなった。
「まあ、でも、生徒たちともするは、保護者ともするは、例の男ともいやらしいふるまいをするは、ずいぶんと盛んだった君が、急にしなくなれば、最近は、さぞや、ずいぶん溜まってるだろう」
校長の手が、背中から徐々に下の方に下がっていったかと思うと、ゆっくりと揉みこむように小坂の尻を撫で始めた。
「や、それは……」
ビクッと反応してしまう。悔しいけれど、勘所を心得た神崎の愛撫は的確すぎた。
神崎の目が小坂の前をじっと観察している。モゾモゾと手でごまかすが、反応しているのはバレているのだ。
「研修で、ずいぶん開発された君が、そうそう大人しくもしていられんだろう。あの時は、ずいぶんよかっただろう?」
「は……はい」
神崎の手が尻の割れ目をなぞるように攻めてくる。耐えるのに必死だ。なのに、いやらしい研修を思い出させられて、もう誤魔化しがきかないほど前の方が反応してしまう。
「正直でよろしい。君は、ああいった、ハレンチな振る舞いが好きと見える。興奮するんだろう、普通と違う行為に」
アナルの部分を衣服の上からなぞられる。「こんなところで、こんなことを」と思うと一層燃えてくるのも、つくづく因果なものだ。
「恥ずかしながら、そうかも……しれません」
息さえ荒くはずんできて、言葉を平然と聞こえるように発するのもおぼつかない。
「なのに、困ったねぇ、発散する場がなくなって」
神崎は、小坂の興奮を見てとって、耳元で囁いてくる。耳は弱いのに。息がかかってくすぐったい。神崎の声が魔法のように、媚薬のように小坂の脳を侵す。声を聞くだけで、どうかなってしまいそうだ。
「大丈夫です。校内の風紀が良くなるのは、僕の願いでしたから。これでいいんです」
苦しくてたまらない。早く前を触ってほしい。
「そうか。まあ確かに校内は、これでいいだろう。私も問題を起こすのは嫌なのでね。ただ君のことが心配だよ。君が性欲が抑えきれず、SNSやらネットの掲示板やらで募集して身体を売ったりしたら君を懲戒免職にせにゃならんからね」
「そんなことしません」
怒りと恥ずかしさで顔が熱くなった。
「そうか。それならいいが。君も女性と結婚したいと言っていたからね。男遊びはやめて、そろそろ女性と付き合うのもいいかもしれんな」
「はい……」
見合いでもすすめられるのかと緊張した。出会いがないので、見合いもいいかもしれない。
「後ろでイク癖がついていると、なかなかうまくできるか不安じゃないかね」
「それは、まあ……」
村田母の時も、バイブを後ろに突っ込まれてイかされた。
「いきなり若い女を相手にするのも緊張するだろう」
「そうですね……」
上手くいかなかった過去の苦い思い出がよぎる。
「上手くいかず、なじられたりしたら、君の精神は耐えられないだろう」
それはそうかもしれない。すっかり自信をなくして再起不能になりそうだ。
「君は、もうちょっと女に慣れた方がいいかもしれんな」
「はあ……」
だんだん自信がなくなってくる。
「婚約者の若い処女を相手にする前にね」
「……」
想像するだけで緊張してだんだん気が滅入ってくる。
「で、例の件だよ」
「例の、とは?」
と聞き返して、ハッとした。
校長が話題を変えて小坂に問いかけた。
「あっ、はい、それは、もちろんです」
小坂は答えた。
「すっぱり、さっぱり、関係を精算したんだな?」
校長は念を押した。
「はい。村田さんは、最近、別の男性と再婚されたそうです」
小坂がそう答えると、校長は、
「あっはっは、それは本当か?」
と愉快そうに天井を向いて豪快に笑った。
「はい……」
「君は、まんまとフラれたわけか。それはいいね」
校長は面白そうに笑って言った。
「まあ、マリッジブルーだとか何だとかいうやつだったのかな。君は、遊ばれたってわけだ」
校長は嬉しそうだ。
「再婚前に、イケメンの若い男と遊んでおこうってね。まあ、そんなに落ち込むことはないさ」
校長は立ち上がって、小坂の側に来ると、そう言って励ますように小坂の肩を叩いた。
「別に、落ち込んでなどいません」
あまりに校長が嬉しそうに笑うので、馬鹿にされ揶揄われていると思って癪に触り、小坂は憮然として答えた。
「それはどうかな。君はモテるから、フラれることなど滅多にない。たとえ好きでもない女でも、袖にされたようでプライドが傷ついているんじゃないか?」
校長は、「君のことなど全てわかっている、お見通しだ」というように、ニヤニヤして小坂の背中を撫でながら言った。
「まあ、とにかく、そういうことなら安心したよ」
と校長は心底、安堵したように言った。
「世間の評判というのは馬鹿にならないものだからねえ」
と真面目な顔で言ったかと思うと、
「それに、さすがに若い君でも、あちこち相手をするのは大変だろうからね」
と言って再びニヤついた。
「……」
真面目な話かと恐縮したのに、またそんなセクハラまがいの話題かとあきれて返す言葉もなかった。しかし、事実でもあるから、ますます何とも答え難かった。
「生徒たちとも、もうやっていないようだし、君はやっと立ち直ったようだね」
黙っている小坂の顔を覗き込んで校長が言った。
立ち直った? その認識はどうなんだ。セクハラ被害者だったのに、その言い方は、まるで自ら好んで性的行為をしていたかのようではないか。小坂はモヤモヤして、なおも返事ができなくなった。
「まあ、でも、生徒たちともするは、保護者ともするは、例の男ともいやらしいふるまいをするは、ずいぶんと盛んだった君が、急にしなくなれば、最近は、さぞや、ずいぶん溜まってるだろう」
校長の手が、背中から徐々に下の方に下がっていったかと思うと、ゆっくりと揉みこむように小坂の尻を撫で始めた。
「や、それは……」
ビクッと反応してしまう。悔しいけれど、勘所を心得た神崎の愛撫は的確すぎた。
神崎の目が小坂の前をじっと観察している。モゾモゾと手でごまかすが、反応しているのはバレているのだ。
「研修で、ずいぶん開発された君が、そうそう大人しくもしていられんだろう。あの時は、ずいぶんよかっただろう?」
「は……はい」
神崎の手が尻の割れ目をなぞるように攻めてくる。耐えるのに必死だ。なのに、いやらしい研修を思い出させられて、もう誤魔化しがきかないほど前の方が反応してしまう。
「正直でよろしい。君は、ああいった、ハレンチな振る舞いが好きと見える。興奮するんだろう、普通と違う行為に」
アナルの部分を衣服の上からなぞられる。「こんなところで、こんなことを」と思うと一層燃えてくるのも、つくづく因果なものだ。
「恥ずかしながら、そうかも……しれません」
息さえ荒くはずんできて、言葉を平然と聞こえるように発するのもおぼつかない。
「なのに、困ったねぇ、発散する場がなくなって」
神崎は、小坂の興奮を見てとって、耳元で囁いてくる。耳は弱いのに。息がかかってくすぐったい。神崎の声が魔法のように、媚薬のように小坂の脳を侵す。声を聞くだけで、どうかなってしまいそうだ。
「大丈夫です。校内の風紀が良くなるのは、僕の願いでしたから。これでいいんです」
苦しくてたまらない。早く前を触ってほしい。
「そうか。まあ確かに校内は、これでいいだろう。私も問題を起こすのは嫌なのでね。ただ君のことが心配だよ。君が性欲が抑えきれず、SNSやらネットの掲示板やらで募集して身体を売ったりしたら君を懲戒免職にせにゃならんからね」
「そんなことしません」
怒りと恥ずかしさで顔が熱くなった。
「そうか。それならいいが。君も女性と結婚したいと言っていたからね。男遊びはやめて、そろそろ女性と付き合うのもいいかもしれんな」
「はい……」
見合いでもすすめられるのかと緊張した。出会いがないので、見合いもいいかもしれない。
「後ろでイク癖がついていると、なかなかうまくできるか不安じゃないかね」
「それは、まあ……」
村田母の時も、バイブを後ろに突っ込まれてイかされた。
「いきなり若い女を相手にするのも緊張するだろう」
「そうですね……」
上手くいかなかった過去の苦い思い出がよぎる。
「上手くいかず、なじられたりしたら、君の精神は耐えられないだろう」
それはそうかもしれない。すっかり自信をなくして再起不能になりそうだ。
「君は、もうちょっと女に慣れた方がいいかもしれんな」
「はあ……」
だんだん自信がなくなってくる。
「婚約者の若い処女を相手にする前にね」
「……」
想像するだけで緊張してだんだん気が滅入ってくる。
「で、例の件だよ」
「例の、とは?」
と聞き返して、ハッとした。
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