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第二十四章 校長の家で
イケメン教師、あやまちの瀬戸際
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小坂にとって、そんな禁断の感覚は、ブレーキにならなかった。かえって脳が痺れるような興奮を感じた。
狂っている。
こんなことで興奮するなんて、自分は狂っている。
まだ、そう思うだけの理性はある。心の片隅に良心の呵責が疼く。
正気にならなければ。
そう思うのだけれど、我慢できない。
欲望が……欲望に流されて、何もかも忘れてしまいたい。狂ったように感じて、感じさせてほしい。
異常な性愛に。狂った爛れた関係に。異常なほど、狂ったように求められて……。
心の痛みを麻痺させるように。
え? 心の痛み?
それは、なんだったか……?
ちぎれるような寂しさ。孤独感。
今までだったら、それを感じる暇もないくらいに麓戸が快楽で満たしてくれた。快楽に溺れさせてくれた。
毎日が、麓戸への渇望と充足でいっぱいだった。狂うほどに求め、異常な性技に浸った。何人もに身体を弄られ絶頂に達した。それも皆、麓戸が見ていてくれた。
なのに……。
最近の麓戸は、息子の悪照とベッタリで、自分にかまう暇などないのだ。教師たるもの、生徒の幸せを望まなければいけない。実際、望んでいる。だから、我慢しなければいけない。
今までだって、仕事が忙しいから校長にあずけたのだろう。四六時中、麓戸がいっしょにいられるわけではないから。その点、校長なら毎日いっしょだ。
しかし、学校での行為がバレてしまった以上、校長とも続けるわけにはいかない。だからこうして、家に呼ばれたのだと思ったのに。
どうして校長もいないんだ! 期待していたのは自分だけだったのか!
麓戸にも、校長にも見捨てられたような、寂しさ、悲しさ、不安感。裏切られた怒り。
それらの不快な焦燥をすぐに解消してもらえない苦しさ。
苦しさが募れば、自暴自棄な捨て身の無謀さが顔を出す。
もう、どうにでもなれ。
自分を投げ出してしまうような。勇気とは違う自傷的な、ハラハラするようなドキドキするようなことへ。
そんな風に少しでも気づけたら、席を立って帰れたかもしれない。でもその時はわからなかった。
ただ寂しかったのだ、悲しかったのだ、と気づきさえすればよかったのに。
狂っている。
こんなことで興奮するなんて、自分は狂っている。
まだ、そう思うだけの理性はある。心の片隅に良心の呵責が疼く。
正気にならなければ。
そう思うのだけれど、我慢できない。
欲望が……欲望に流されて、何もかも忘れてしまいたい。狂ったように感じて、感じさせてほしい。
異常な性愛に。狂った爛れた関係に。異常なほど、狂ったように求められて……。
心の痛みを麻痺させるように。
え? 心の痛み?
それは、なんだったか……?
ちぎれるような寂しさ。孤独感。
今までだったら、それを感じる暇もないくらいに麓戸が快楽で満たしてくれた。快楽に溺れさせてくれた。
毎日が、麓戸への渇望と充足でいっぱいだった。狂うほどに求め、異常な性技に浸った。何人もに身体を弄られ絶頂に達した。それも皆、麓戸が見ていてくれた。
なのに……。
最近の麓戸は、息子の悪照とベッタリで、自分にかまう暇などないのだ。教師たるもの、生徒の幸せを望まなければいけない。実際、望んでいる。だから、我慢しなければいけない。
今までだって、仕事が忙しいから校長にあずけたのだろう。四六時中、麓戸がいっしょにいられるわけではないから。その点、校長なら毎日いっしょだ。
しかし、学校での行為がバレてしまった以上、校長とも続けるわけにはいかない。だからこうして、家に呼ばれたのだと思ったのに。
どうして校長もいないんだ! 期待していたのは自分だけだったのか!
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それらの不快な焦燥をすぐに解消してもらえない苦しさ。
苦しさが募れば、自暴自棄な捨て身の無謀さが顔を出す。
もう、どうにでもなれ。
自分を投げ出してしまうような。勇気とは違う自傷的な、ハラハラするようなドキドキするようなことへ。
そんな風に少しでも気づけたら、席を立って帰れたかもしれない。でもその時はわからなかった。
ただ寂しかったのだ、悲しかったのだ、と気づきさえすればよかったのに。
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