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第五章 動きだす生徒たち
よみがえる記憶
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小坂の記憶がよみがえった。
そうだ、高校時代、あの部屋で……。そうか、あの部屋だったんだ……。忘れていたわけではない。わかっていた。覚えていた。記憶のどこか奥深くで。
「先生……」
小坂は、自分のアナルから指を抜いて、目を開けた。小坂は、ぼう然とした。
「そうだよ、あの部屋だ」
神崎校長が、小坂の前でうなずいていた。
「今は、もう使われていない部室。君にとっては、つらい思い出か」
校長の言葉は、小坂を過去に誘った。
そうか、あの部屋だったのか……。忘れていたわけではない。小坂は、打ちのめされた。
ずっと、あの記憶を避けていた。神崎先生に別れの挨拶すらせず、手紙も書かず、連絡もせず、会おうとしなかった。同窓会にも行かなかった。
神崎先生に失恋したせいにしていたが、ほんとうは、あの記憶を避けていたのだ。
いや、神崎先生に失恋した記憶もつらかった。別れを認めたくなかったから挨拶もしなかった。再会を信じていたから。
だけど、いざ、再会しても、神崎先生を避けていたのは、自分の方だ……。
あのことに、触れられたくなかったから。何か話したら、きっとそのことを話題にされるだろう。だけど、不用意に触れられたくなかった。そういう目で見られたくなかった。すべて何もなかったことにしていた。よそよそしくしていたのは、自分の方だ。みな、あの記憶を避けるためだった。
神崎校長が、小坂の手首をつかんで、小坂の指を舐めた。
「美味しいよ、君のアナルの味は」
校長は、小坂の混乱に気づかぬように言った。それが、小坂の心の奥深くの傷に触れないための、大人の優しさだと、小坂は受けとめた。
小坂は片手で、校長の肩に、すがりつくように、手をかけた。
「抱いて、ください……」
「ああ、いいよ」
校長は、小坂の脚を縛めていた黒いテープを剥がした。
「あっ、ンッ」
剥がすときに、皮膚がつれて、少し痛みがあった。
小坂は、後ろむきにされ、ソファの背もたれをつかまされた。
背後から、おおいかぶさられ、耳の後ろを舐められた。
ずしりとした質量が、小坂に打ちこまれた。
「小坂君……。わかるかい? 入っているよ」
「あぁ……」
小坂の身体が揺さぶられた。体勢を変えて、あおむけにされた。
「あっ、あっ」
小坂は目をつぶって、声をあげた。
「アァ」
乳首をつままれ、首すじを舐められた。
「ンン」
口を吸われ、唾液を交換し、飲まされた。
「あぁ、もっと乱暴にして」
小坂は床に引きずり降ろされ、激しく抽挿を繰り返された。
「イク……」
小坂は、うめいた。
「イクがいい……」
神崎が言った。
「いやです……終わりたくない……」
小坂は、すすり泣いた。ようやく、神崎先生に抱いてもらえたのだ。できることなら、いつまでも、つながっていたい。
「どうやら、私は、君となら、できるらしい……。それも、こういう、君を、いためつけるような行為なら……」
校長が、困惑気味に言った。
「いいです……好きにしてください……好きなように……」
小坂は、もう、何も望まなかった。神崎先生と、つながっている。それだけで充分だった。
「こんな風にでも、いいのか?」
それでも、小坂の脳裏に、いやな記憶が侵入してくる。いっそのこと、記憶を、消したい。
「いいです……」
これは、あれらの記憶とは、違うのだ。乱暴だけれど、これは無理やりではない。これは、自分が望んだことだ……。記憶を、塗り替えたい。小坂は記憶と闘った。
「こんな風になら、いくらでも、抱けそうだ……」
絨毯に小坂の頬が押しつけられた。
「あぁ、また君の中で、大きくなっているよ。ほら、こんなに。わかるかい?」
校長は嬉しそうに言った。
「わかります。神崎先生。僕の中で、神崎先生のものが……あぁぁっ」
神崎のものが小坂の腸壁のひだを擦った。
「小坂君、小坂くんっ!」
神崎は、小坂の名を何度も呼んだ。
「先生っ、神崎先生っ!」
小坂も、狂ったように神崎を呼び返した。
「あぁっ、先生っ」
小坂は神崎の身体にしがみついた。
「神崎先生っ、いいっ」
何度も身体が揺さぶられた。
「凄くイイッ、アァッ」
小坂の腰に神崎の腰が執拗に打ちつけられた。
「あぁぁっ、アァァァ!」
神崎のものが、小坂の中に楔のように繰り返し打ち込まれた。
「もっと、アァァァ、もっと!」
もの凄い快感だった。
「アァ、先生っ、いいっ、イイッ、あぁぁぁぁっ!」
小坂は、叫びながら、快感のうちに気を失った。
気がつくと、校長が、小坂のアナルを舐めていた。ダラダラと出てきた液体を舐めているのだ。
「君の身体は、私のものだよ」
校長が、所有者のように告げた。
「はい……わかりました……」
小坂は、服を着て、校長室をあとにした。
そうだ、高校時代、あの部屋で……。そうか、あの部屋だったんだ……。忘れていたわけではない。わかっていた。覚えていた。記憶のどこか奥深くで。
「先生……」
小坂は、自分のアナルから指を抜いて、目を開けた。小坂は、ぼう然とした。
「そうだよ、あの部屋だ」
神崎校長が、小坂の前でうなずいていた。
「今は、もう使われていない部室。君にとっては、つらい思い出か」
校長の言葉は、小坂を過去に誘った。
そうか、あの部屋だったのか……。忘れていたわけではない。小坂は、打ちのめされた。
ずっと、あの記憶を避けていた。神崎先生に別れの挨拶すらせず、手紙も書かず、連絡もせず、会おうとしなかった。同窓会にも行かなかった。
神崎先生に失恋したせいにしていたが、ほんとうは、あの記憶を避けていたのだ。
いや、神崎先生に失恋した記憶もつらかった。別れを認めたくなかったから挨拶もしなかった。再会を信じていたから。
だけど、いざ、再会しても、神崎先生を避けていたのは、自分の方だ……。
あのことに、触れられたくなかったから。何か話したら、きっとそのことを話題にされるだろう。だけど、不用意に触れられたくなかった。そういう目で見られたくなかった。すべて何もなかったことにしていた。よそよそしくしていたのは、自分の方だ。みな、あの記憶を避けるためだった。
神崎校長が、小坂の手首をつかんで、小坂の指を舐めた。
「美味しいよ、君のアナルの味は」
校長は、小坂の混乱に気づかぬように言った。それが、小坂の心の奥深くの傷に触れないための、大人の優しさだと、小坂は受けとめた。
小坂は片手で、校長の肩に、すがりつくように、手をかけた。
「抱いて、ください……」
「ああ、いいよ」
校長は、小坂の脚を縛めていた黒いテープを剥がした。
「あっ、ンッ」
剥がすときに、皮膚がつれて、少し痛みがあった。
小坂は、後ろむきにされ、ソファの背もたれをつかまされた。
背後から、おおいかぶさられ、耳の後ろを舐められた。
ずしりとした質量が、小坂に打ちこまれた。
「小坂君……。わかるかい? 入っているよ」
「あぁ……」
小坂の身体が揺さぶられた。体勢を変えて、あおむけにされた。
「あっ、あっ」
小坂は目をつぶって、声をあげた。
「アァ」
乳首をつままれ、首すじを舐められた。
「ンン」
口を吸われ、唾液を交換し、飲まされた。
「あぁ、もっと乱暴にして」
小坂は床に引きずり降ろされ、激しく抽挿を繰り返された。
「イク……」
小坂は、うめいた。
「イクがいい……」
神崎が言った。
「いやです……終わりたくない……」
小坂は、すすり泣いた。ようやく、神崎先生に抱いてもらえたのだ。できることなら、いつまでも、つながっていたい。
「どうやら、私は、君となら、できるらしい……。それも、こういう、君を、いためつけるような行為なら……」
校長が、困惑気味に言った。
「いいです……好きにしてください……好きなように……」
小坂は、もう、何も望まなかった。神崎先生と、つながっている。それだけで充分だった。
「こんな風にでも、いいのか?」
それでも、小坂の脳裏に、いやな記憶が侵入してくる。いっそのこと、記憶を、消したい。
「いいです……」
これは、あれらの記憶とは、違うのだ。乱暴だけれど、これは無理やりではない。これは、自分が望んだことだ……。記憶を、塗り替えたい。小坂は記憶と闘った。
「こんな風になら、いくらでも、抱けそうだ……」
絨毯に小坂の頬が押しつけられた。
「あぁ、また君の中で、大きくなっているよ。ほら、こんなに。わかるかい?」
校長は嬉しそうに言った。
「わかります。神崎先生。僕の中で、神崎先生のものが……あぁぁっ」
神崎のものが小坂の腸壁のひだを擦った。
「小坂君、小坂くんっ!」
神崎は、小坂の名を何度も呼んだ。
「先生っ、神崎先生っ!」
小坂も、狂ったように神崎を呼び返した。
「あぁっ、先生っ」
小坂は神崎の身体にしがみついた。
「神崎先生っ、いいっ」
何度も身体が揺さぶられた。
「凄くイイッ、アァッ」
小坂の腰に神崎の腰が執拗に打ちつけられた。
「あぁぁっ、アァァァ!」
神崎のものが、小坂の中に楔のように繰り返し打ち込まれた。
「もっと、アァァァ、もっと!」
もの凄い快感だった。
「アァ、先生っ、いいっ、イイッ、あぁぁぁぁっ!」
小坂は、叫びながら、快感のうちに気を失った。
気がつくと、校長が、小坂のアナルを舐めていた。ダラダラと出てきた液体を舐めているのだ。
「君の身体は、私のものだよ」
校長が、所有者のように告げた。
「はい……わかりました……」
小坂は、服を着て、校長室をあとにした。
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