イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第五章 動きだす生徒たち

イケメン教師、校長室で宮本に告発される

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 生徒二人が出て行き、宮本だけが、校長室に残った。
「君が宮本君か。さっき小坂先生と話していて君の話しが出てきたところだ」
校長が口を切った。
「どんなことをですか?」
宮本の白い顔が、赤らんだ。
「君が優秀な生徒だと話していたが、まさにそうだね」
校長の、皮肉まじりの世辞に、宮本は下を向いた。
「ぼくに話しとは?」
宮本は顔をあげて聞いた。
「さっきの話を、もっと詳しく聞きたい。小坂先生が同席していて不都合なら退席させるが」
校長は、宮本の表情を見守りながら聞いた。
「小坂先生に居ていただいて結構です」
宮本は、立ちつくしている小坂を見上げて校長に答えた。
「そうか。話しにくくなったら、いつでも言ってくれたまえ。中座させるから」
「わかりました」
宮本は、うなずいた。
「まず一点め、店というのは」
「ブラックスワンという店に小坂先生は、このような写真を売っています」
宮本は、書類入れから、写真を取り出した。

「ほほう」
校長は、宮本がテーブルに置いた写真を手にとって見た。
「小坂先生、この写真に覚えがありますか」
校長が小坂を振り返って聞いた。
「いえ」
小坂は首を横に振った。
「もっと、近くで、よく見たまえ」
小坂は仕方なく側に行って、渡された写真を手にとった。
 男が後ろ向きで、ズボンをずり下げて裸のお尻を見せている。
「ずいぶん卑猥な写真だが、その男は君なのか?」
「いいえ、違います」
小坂は写真を校長に返した。
「違うそうだよ」
校長は宮本に言った。
「顔も見えないし、背中とお尻だけでは、私にも小坂先生だとは、わからないね。それとも君は、授業中、小坂先生の背中とお尻ばかり見つめているからわかるのかな」
校長に言われて宮本は顔を赤くした。
「おや、よく見ると、お尻に何か入っているね、小坂先生、君はこういうのに詳しいかい?」
再び写真を手渡された。
「な、なぜ僕が詳しいんですか」
小坂は写真を突き返した。
「おや、君は写真を見もしないで、なぜ赤くなるんだい」
「そんな変な写真を見せられれば、誰だって恥ずかしいです」
「尻の穴に何か挿れているようだ。こういうのが大人の玩具というものじゃないか? 小坂先生は見回りで店に行っているのだから、何か知っていると思って聞いただけじゃないか」
校長は小坂をあきれたような顔で見た。
「ということだから、小坂先生ではないようだね」
校長はテーブルに写真を置いた。
「小坂先生は真面目だから、こういうハレンチな写真には免疫がないんだよ。許してやってくれたまえ。写真を見ただけで恥ずかしがるような男が、こういう写真のモデルはやらんだろう」
校長に言われて、宮本は悔しそうに唇を噛んだ。

「正面向きの写真だってあります」
宮本は、もう一枚、写真を出した。
「ほほう」
校長は、また手にとって写真を吟味した。小坂を手招きして写真を見せた。
 男が正面向きで上半身裸の乳首のところにピンク色の器具をつけている。
「どうだ」
「僕ではありません」
小坂は答えた。
「これも、顔が見えないから、わからないね。首から下ではね。まあ、なかなかきれいな肌をしているが、私の方が筋肉はありそうだな」
校長は、そう言って、はっはっはと豪快に笑った。
「で、小坂先生、この胸につけているのは、どういう効果があるんだね?」
「なぜ私に聞くんですか!」
「だから、君は、こういう店の見回りをしてるじゃないか」
「知りませんよ、そんなことまで」
小坂は写真を押しやった。
「ははは、そう怒るなよ」
校長は、笑い終わると、宮本に向き直った。
「ということで、これも小坂先生ではないようだね。これくらいの身体つきの男はいくらでもいるだろう。宮本君は、こういった、いやらしい写真のモデルが、なんでもかんでも小坂先生に見えるのかもしれないが」
「ち、違いますっ」
宮本は真っ赤になって否定した。
「大丈夫だ。君くらいの年頃では、そういうものだ。なんでも好きな人に見えてしまう。こういうエロな写真から好きな人の裸を想起してしまうのも正常の範囲内だ」
校長は一般論で片付けようとしている。
「そういうことじゃないんです」
宮本は、食い下がった。
「ほほう。では、どういうことなんだね?」
「はい」
宮本は答えて話し出した。
「それは、ぼくが、ある日曜日、悪友にそそのかされて、店に行ったところ、偶然、小坂先生に会いました」
えっ、何だって? ソファの脇に立っていた小坂は、くらっとして、ソファの背もたれをつかんだ。校長と宮本が、厳しい目つきで、小坂を見た。

「その店については、小坂先生からも報告があがっている。重点的に見回りをしていた店だ。小坂先生は仕事熱心な先生だから、日曜にも見回りに行ってくれたのだろう。実際、君のような真面目な生徒ですら、好奇心で店に行ってしまっているわけだからね」
校長は、宮本に向き直って小坂をかばった。
 宮本は言った。
「友人によると、小坂先生は、見回りではなく、その店を利用しているということです」
「ほう。何を根拠に?」
校長は、手をあごに当てた。
「友人は、その動画を所持しています」
麓戸のアダルトショップを利用している証拠の動画だって? まさか。いや、麓戸とのプレイがバレるはずはない。小坂は動揺した。
「ほほう。大人の玩具の店を小坂先生が利用している証拠の動画があるんだね?」
校長は、興味深そうに尋ねた。
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