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第二十一章 麓戸の追憶(麓戸視点) 

麓戸、××されるイケメン教師を目撃する

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 麓戸がドアの隙間から見たのは信じられない光景だった。

 買収予定のビルの内部を一人で見てまわっていた時のことだった。

 麓戸はその扇情的な光景に息を呑んだ。
 廊下を歩いていた麓戸の足は止まり目は釘付けになった。

 それはどこにでもあるカラオケ店の個室だった。
 扉は半ば開いていた。
 騒がしい音楽が廊下に漏れていた。
 薄暗い室内。
 カラオケ映像の光がビカビカと点滅しこぼれている。

 群がる五、六人の若い男。
 その中心で肌色がくねくねと波打っていた。
 異様な動きだ。

 異常な熱気が小部屋に充満していた。

 皆、ギラギラした目で中央にある肌色を見つめている。

 その肌色が背中であり臀部であるのに麓戸は気づいた。臀部の割れ目には深く性器が挿さっていた。

 深い抜き差しが繰り返される。
 何度も何度も。
 そのたびに若い男のうめき声が漏れる。

 学生らしき若者の下卑た声が言う。
「うわっ、すげえいい。何これ。やばい。俺もうイきそう」

 裸の臀部は、もがくように上下左右に揺れている。
 自ら快楽を求めているかのようにも見える。

「すげえ吸い付いてくる、うわ、このアナルやべえ」
下卑た若者たちは派手な声をあげて騒ぎ立てる。
「ケツ振ってよがってるぜ」

裸体の青年を取り囲んで学生たちは騒いでいる。
「『気持ちいい。もっとおチ◯◯ください』って言えよ」

 ちょうどカラオケの曲が終わり静かになった。

「ほら早く言えよ」

「次、曲何入れる?」

「先生に歌ってもらおうぜ。最高、エクスタシー、もっと朝まで奥に咥えたいって」

「何度も犯してってな」

「エロい曲入れてエロいやつ」

「先生、マイク渡すからほら、エロい声で喘いでよ」

マイクにかすれた声がうめく。
「あっ、あぁ……」
遠慮がちなその声は、背中の波打ちとともに次第に大きくなる。
「いい声が出るじゃねえか。先生よぉ」
「あっ、あ、あ、あっ」
短い黒髪が揺れている。

「俺ももう我慢できなくなってきた。イクぞ、イク」
挿入していた若者が言い臀部から性器が抜けた。
 臀部にスマホが向けられる。
 臀部の間から、トロリと白い粘液が垂れた。
 ぱっくり開いた卑猥なアナル。

 麓戸は思わず股間に手をやった。

 アナルはもの欲しそうにヒクヒクしている。その穴から、いやらしく粘液が垂れている。テラテラと光った粘膜。ピンクに充血した腸壁まで見えそうだ。

 麓戸はポケットに手を突っ込んで熱くなる股間をなだめた。

「今度、誰やる?」
「俺、次いい?」

「先生、欲しいって言えよ。僕のエッチなアナルに、もっとおチ◯◯くださいって」
「まだ足りないです、ってな」
「アナルひくひくしちゃってるよ。やらしいねえ」
「俺たち全員のチ◯◯満足させてくれなきゃ終わらないよ」
「きれいな顔してチ◯◯好きなんだろ?」
「チ◯◯狂いにしてやるよ」
「ほら練習しなきゃ。僕はチ◯◯狂いの教師です、って」
「生徒のチ◯◯毎日アナルにハメたいです、ってな」

「まじ気持ちいい、このアナル。最高かよ」
アナルに挿れている男が言う。
「先生も気持ちいいんだろ?」

「ンッ、んっ」

「ああ、もう我慢できねえ」
「口使えよ、口」

今まで麓戸のいるドアの方に背を向けていた裸の青年が強引に振り向かされた。振り向かされた青年の美しさに麓戸はゾッとした。
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