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第四章 校長とイケメン教師
イケメン教師、校長に役を解かれる
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「キミのイクときの顔は、たまらないね。いいものを見させてもらったよ」
校長は、満足げに言った。
「どうだ、キミも満足しただろう」
校長が、タオルで小坂の体液を拭きながら聞いた。
「はい……」
小坂は、そう答えた。
小坂は、静かに身を起こした。床に散らばった服を手繰り寄せ、身支度をした。ワイシャツのボタンをかけながら小坂は思う。
本当は、まだ少し、物足りない。
だが、あんなに派手にイっておいて、「まだ物足りない」などというのは、恥ずかしいことだった。それに、自分は、ちゃんと「まだ欲しい」と言ったのに、校長に「今日は終わりだ」と言われたのだ。校長は、もう満足しているのだ。しつこく求めたら、鬱陶しがられるだけだろう。
本当は、あの玩具ででもいいから、もっとアナルの奥を抉って欲しかったのに。
「これで、生徒とせずに、がまんできるね?」
「はい……」
「どうだ、村田より、よかっただろう」
小坂は、校長の顔を見ることができなかった。
「もう、ほかの人とは、しないと誓えるね?」
小坂は、口をつぐんだ。
「なんだね、君も欲張りだな。これでも不満か?」
「いえ、けしてそんなことは……」
校長が、うなずいた。
「もっと管理されないとだめなようだな、キミの淫乱な身体は」
校長は、言った。
「考えておこう」
校長と小坂は、校長室内の手洗いで手や顔を洗い、口をすすいだ。
小坂が壁の鏡を見て、乱れた髪を直していると、校長が言った。
「今日は、まっすぐ家に帰るんだよ」
小坂は、振り返った。
「寄り道するんじゃない」
「あの……でも、見回りが……」
小坂は、戸惑った。
「君は、もう、見回りをしなくてよろしい。君に任せたのが間違いだった」
「校長、そんな」
小坂は、ショックを受けた。自分は、頑張って任務をこなしていたのに。自分では、だめだったのか?
「異論でもあるのか?」
「いえ、何も……」
小坂は、首を小さく振った。
「だったら、今日はもう、帰ってよろしい」
「日誌を……」
小坂は、校長のデスクに置いてある日誌に手を伸ばした。
「日誌は、もう必要ないだろう。帰りなさい」
小坂は、立ちすくんだ。
高校生のとき、神崎先生にふられたときのことが脳裏によみがえった。
僕は、必要ない人間……。不用な人間……。
こんな風に、身体を開いて、愛されたつもりになって、ばかだった。
十年たって、大人になって、なのに関係は、何も変わっていなかった。
関係すれば、愛されると思ったのに……。
慰みものにされただけだったんだ……。
期待した僕が、ばかだった。
小坂は、くびすを返して、ドアに向かった。こみ上げてきた涙がこぼれそうだった。
校長は、満足げに言った。
「どうだ、キミも満足しただろう」
校長が、タオルで小坂の体液を拭きながら聞いた。
「はい……」
小坂は、そう答えた。
小坂は、静かに身を起こした。床に散らばった服を手繰り寄せ、身支度をした。ワイシャツのボタンをかけながら小坂は思う。
本当は、まだ少し、物足りない。
だが、あんなに派手にイっておいて、「まだ物足りない」などというのは、恥ずかしいことだった。それに、自分は、ちゃんと「まだ欲しい」と言ったのに、校長に「今日は終わりだ」と言われたのだ。校長は、もう満足しているのだ。しつこく求めたら、鬱陶しがられるだけだろう。
本当は、あの玩具ででもいいから、もっとアナルの奥を抉って欲しかったのに。
「これで、生徒とせずに、がまんできるね?」
「はい……」
「どうだ、村田より、よかっただろう」
小坂は、校長の顔を見ることができなかった。
「もう、ほかの人とは、しないと誓えるね?」
小坂は、口をつぐんだ。
「なんだね、君も欲張りだな。これでも不満か?」
「いえ、けしてそんなことは……」
校長が、うなずいた。
「もっと管理されないとだめなようだな、キミの淫乱な身体は」
校長は、言った。
「考えておこう」
校長と小坂は、校長室内の手洗いで手や顔を洗い、口をすすいだ。
小坂が壁の鏡を見て、乱れた髪を直していると、校長が言った。
「今日は、まっすぐ家に帰るんだよ」
小坂は、振り返った。
「寄り道するんじゃない」
「あの……でも、見回りが……」
小坂は、戸惑った。
「君は、もう、見回りをしなくてよろしい。君に任せたのが間違いだった」
「校長、そんな」
小坂は、ショックを受けた。自分は、頑張って任務をこなしていたのに。自分では、だめだったのか?
「異論でもあるのか?」
「いえ、何も……」
小坂は、首を小さく振った。
「だったら、今日はもう、帰ってよろしい」
「日誌を……」
小坂は、校長のデスクに置いてある日誌に手を伸ばした。
「日誌は、もう必要ないだろう。帰りなさい」
小坂は、立ちすくんだ。
高校生のとき、神崎先生にふられたときのことが脳裏によみがえった。
僕は、必要ない人間……。不用な人間……。
こんな風に、身体を開いて、愛されたつもりになって、ばかだった。
十年たって、大人になって、なのに関係は、何も変わっていなかった。
関係すれば、愛されると思ったのに……。
慰みものにされただけだったんだ……。
期待した僕が、ばかだった。
小坂は、くびすを返して、ドアに向かった。こみ上げてきた涙がこぼれそうだった。
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