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第二十章 麓戸の店で
イケメン教師、ネックレスをはずす調教師に魅了される
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三者面談の時も、そのネックレスは麓戸のセクシーな胸元を飾っていた。
開いたシャツの首元からその奥へと自然に視線が誘われるような胸元のアクセサリー。
ドキドキして視線をそらさずにはいられなかった。だが面と向かうと目に入ってしまう。
ペンダントトップについているチャームが何なのかまではよくわからなかった。
麓戸の胸元から香る懐かしい麓戸の匂いと入り混じったムスクの香り。
麓戸が小さな生徒用の机に身を乗り出すたびに、小坂はくらくらした。そのまま席を立って麓戸の胸に顔を埋めたい気持ちを、かろうじて理性で抑えていた。
いじわるだ。こんな気持ちにさせるなんて。
ネックレスの鎖とチャームの先にある麓戸の肉体を知っているだけにムラムラする気持ちを抑えられなかった。
そして挙げ句の果てに、ついに学校で麓戸さんとあんなことまでしてしまった!
いけないことだとわかっていたけれど止められなかった。
教室で生徒の保護者としての麓戸とする行為。駄目だと思うほどに興奮してしまった。
麓戸に突かれながら、廊下を通る生徒たちと目が合う。
恥ずかしすぎる!
してはならない行為。恥ずべき行為だ。
なのに感じてしまった。
駄目だ。あんなこと!
そう。もうしてはいけない。だから麓戸さんはこんな貞操帯を僕につけ、いましめて、僕の暴走を止めようというのだろう。
麓戸は首飾りをはずした。
その仕種に、小坂はクラッとした。
小坂から見て、麓戸は男らしい男だった。身体だって鍛えられていて筋肉質だ。頭の回転も速く、よく知らないが、やり手の実業家らしい。
けれど麓戸は校長のように大柄ではない。小坂より背は高いが校長より細身だ。鞭のようにしなやかな身体というのだろうか。無駄な贅肉のない肉体。小坂がプレイの時に垣間見る麓戸の肉体はそうだった。
麓戸は注意深く節制しトレーニングして体型を維持しているようだった。それは週末に麓戸の部屋に泊まりいっしょに過ごしていた時に知ったことだった。
そういう注意深い麓戸が時折り見せる隙に、小坂はゾクゾクさせられた。
男らしさの鎧を着こんだ麓戸の、時折り垣間見える女性的な部分。
どう見ても男らしいのに、ふとした瞬間に女のような艶やかさを感じる。
普段は麓戸の厳しい態度やシニカルなもの言いが前面に出ていて隠れている。だが、麓戸は美しい顔立ちだった。小坂は時々そのことに気づいてぼうっとなった。
麓戸自身はきれいな顔だと言われるのは好みでないようだった。
一度まじまじと見つめてしまい麓戸に、
「どうした」
と尋ねられたことがあった。
「麓戸さんの顔があまりにきれいだったので」
と小坂が答えると、麓戸は嫌そうな顔をした。プイと顔を背けて、
「そういうことを言われるのは好きじゃない」
と言っていた。
それで小坂は自重した。それでも時折り見惚れてしまうことがあった。そのたびに麓戸は不快そうに顔をそむけた。
小坂は申し訳なく思った。が、美しい人の顔をまじまじと見てしまうことを止められなかった。
そんな麓戸の時折り垣間見える艶っぽさを、そのネックレスは象徴するように小坂には思えた。
開いたシャツの首元からその奥へと自然に視線が誘われるような胸元のアクセサリー。
ドキドキして視線をそらさずにはいられなかった。だが面と向かうと目に入ってしまう。
ペンダントトップについているチャームが何なのかまではよくわからなかった。
麓戸の胸元から香る懐かしい麓戸の匂いと入り混じったムスクの香り。
麓戸が小さな生徒用の机に身を乗り出すたびに、小坂はくらくらした。そのまま席を立って麓戸の胸に顔を埋めたい気持ちを、かろうじて理性で抑えていた。
いじわるだ。こんな気持ちにさせるなんて。
ネックレスの鎖とチャームの先にある麓戸の肉体を知っているだけにムラムラする気持ちを抑えられなかった。
そして挙げ句の果てに、ついに学校で麓戸さんとあんなことまでしてしまった!
いけないことだとわかっていたけれど止められなかった。
教室で生徒の保護者としての麓戸とする行為。駄目だと思うほどに興奮してしまった。
麓戸に突かれながら、廊下を通る生徒たちと目が合う。
恥ずかしすぎる!
してはならない行為。恥ずべき行為だ。
なのに感じてしまった。
駄目だ。あんなこと!
そう。もうしてはいけない。だから麓戸さんはこんな貞操帯を僕につけ、いましめて、僕の暴走を止めようというのだろう。
麓戸は首飾りをはずした。
その仕種に、小坂はクラッとした。
小坂から見て、麓戸は男らしい男だった。身体だって鍛えられていて筋肉質だ。頭の回転も速く、よく知らないが、やり手の実業家らしい。
けれど麓戸は校長のように大柄ではない。小坂より背は高いが校長より細身だ。鞭のようにしなやかな身体というのだろうか。無駄な贅肉のない肉体。小坂がプレイの時に垣間見る麓戸の肉体はそうだった。
麓戸は注意深く節制しトレーニングして体型を維持しているようだった。それは週末に麓戸の部屋に泊まりいっしょに過ごしていた時に知ったことだった。
そういう注意深い麓戸が時折り見せる隙に、小坂はゾクゾクさせられた。
男らしさの鎧を着こんだ麓戸の、時折り垣間見える女性的な部分。
どう見ても男らしいのに、ふとした瞬間に女のような艶やかさを感じる。
普段は麓戸の厳しい態度やシニカルなもの言いが前面に出ていて隠れている。だが、麓戸は美しい顔立ちだった。小坂は時々そのことに気づいてぼうっとなった。
麓戸自身はきれいな顔だと言われるのは好みでないようだった。
一度まじまじと見つめてしまい麓戸に、
「どうした」
と尋ねられたことがあった。
「麓戸さんの顔があまりにきれいだったので」
と小坂が答えると、麓戸は嫌そうな顔をした。プイと顔を背けて、
「そういうことを言われるのは好きじゃない」
と言っていた。
それで小坂は自重した。それでも時折り見惚れてしまうことがあった。そのたびに麓戸は不快そうに顔をそむけた。
小坂は申し訳なく思った。が、美しい人の顔をまじまじと見てしまうことを止められなかった。
そんな麓戸の時折り垣間見える艶っぽさを、そのネックレスは象徴するように小坂には思えた。
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