313 / 407
第二十章 麓戸の店で
イケメン教師、調教師に言い当てられて泣かされる
しおりを挟む
麓戸がため息をついた。
「今日のオデトの話で理解したよ。オデトは小父さんとの行為が忘れられないんだろう? だから、あんな校長みたいな助平オヤジとの変態行為に執着しているんだ。校長は身体がデカいから、オデトは自分が少年になった気分を味わえるんだろう……」
「やめてください」
小坂は麓戸の話をさえぎって耳をふさいだ。
「もういいです、そんな話、やめて……」
小坂は顔を覆った。
立ちくらみがしそうだった。
「おやおや。図星みたいだな。わかったよ、もう言わないから、泣くなよ。泣かれるとこっちもつらい」
麓戸は小坂の肩を抱いた。
「図星じゃありません」
小坂は言い返した。
「わかったよ。そういうことにしておくから。もう泣くな」
麓戸の声は笑いを噛み殺しているようだ。
「泣いてもいません」
「そうか。じゃあ顔を見せろよ。そんな風に手で隠してないでさ。ほら、こっち見ろよ」
麓戸が小坂の手を顔からはぎ取る。
小坂は膨れっ面をした。
「なんだ。やっぱり泣いてたんじゃないか。目が赤い」
麓戸が笑った。
「泣いてないです!」
涙なんかこぼしていない。
「まあ、いいさ。そうやって言い張っていれば」
麓戸はニヤニヤして小坂の顔を眺めている。
「それにしても」
麓戸は言う。
「ずいぶん興奮していたよな。小父さんとの行為を打ち明けていたとき」
「それは、麓戸さんじゃありませんか。僕はただ……」
麓戸は笑って小坂の言葉をさえぎる。
「ごめん。俺は、さっきも言った通り、オデトが自分の話をしてくれたのが嬉しかったんだ」
「嘘だ」
「なんで。さっきからずっとそう言ってるじゃないか」
信じられなかった。
麓戸は変態プレイの一貫として小坂の話を楽しんだにすぎないだろう。
期待などしていなかった。理解なんて。
それでもいい。それでも聞いてくれるなら。そして記憶を塗り替えてくれるなら。
「そんな……信じられない」
そんな普通のことで、この人が喜ぶなんて。
「意外そうだな」
「だって、そんなの……」
麓戸が、そんなまともな人間だなんて思えない。
「もっと、変態的なことをしないと俺が喜ばないとでも思っていたか?」
「はい……」
そうだ。いつだってそうだった。小坂が何をして見せても麓戸は退屈そうだった。せっかく要求をかなえても、すぐにもっと過激なことを要求された。それで小坂の麓戸とのプレイはどんどんエスカレートしていった。
「充分、変態的な話だったからな」
「麓戸さん! 感動しかかって損をしました」
「感動?」
「麓戸さんが、まともな人間のわけがありませんから、僕は、期待しません」
麓戸はあの時、小坂の話に明らかに興奮していた。麓戸のモノが小坂の中でガチガチに固くなっていたのでよくわかった。
「厳しいな。それで、俺の話を受けないのか。信用されてないってことか。仕方ない。オデトに信用されるまで待つよ」
「そうしてください」
信じられないのは自分の方なのかもしれない。そうだったらいいと思う。
「今日のオデトの話で理解したよ。オデトは小父さんとの行為が忘れられないんだろう? だから、あんな校長みたいな助平オヤジとの変態行為に執着しているんだ。校長は身体がデカいから、オデトは自分が少年になった気分を味わえるんだろう……」
「やめてください」
小坂は麓戸の話をさえぎって耳をふさいだ。
「もういいです、そんな話、やめて……」
小坂は顔を覆った。
立ちくらみがしそうだった。
「おやおや。図星みたいだな。わかったよ、もう言わないから、泣くなよ。泣かれるとこっちもつらい」
麓戸は小坂の肩を抱いた。
「図星じゃありません」
小坂は言い返した。
「わかったよ。そういうことにしておくから。もう泣くな」
麓戸の声は笑いを噛み殺しているようだ。
「泣いてもいません」
「そうか。じゃあ顔を見せろよ。そんな風に手で隠してないでさ。ほら、こっち見ろよ」
麓戸が小坂の手を顔からはぎ取る。
小坂は膨れっ面をした。
「なんだ。やっぱり泣いてたんじゃないか。目が赤い」
麓戸が笑った。
「泣いてないです!」
涙なんかこぼしていない。
「まあ、いいさ。そうやって言い張っていれば」
麓戸はニヤニヤして小坂の顔を眺めている。
「それにしても」
麓戸は言う。
「ずいぶん興奮していたよな。小父さんとの行為を打ち明けていたとき」
「それは、麓戸さんじゃありませんか。僕はただ……」
麓戸は笑って小坂の言葉をさえぎる。
「ごめん。俺は、さっきも言った通り、オデトが自分の話をしてくれたのが嬉しかったんだ」
「嘘だ」
「なんで。さっきからずっとそう言ってるじゃないか」
信じられなかった。
麓戸は変態プレイの一貫として小坂の話を楽しんだにすぎないだろう。
期待などしていなかった。理解なんて。
それでもいい。それでも聞いてくれるなら。そして記憶を塗り替えてくれるなら。
「そんな……信じられない」
そんな普通のことで、この人が喜ぶなんて。
「意外そうだな」
「だって、そんなの……」
麓戸が、そんなまともな人間だなんて思えない。
「もっと、変態的なことをしないと俺が喜ばないとでも思っていたか?」
「はい……」
そうだ。いつだってそうだった。小坂が何をして見せても麓戸は退屈そうだった。せっかく要求をかなえても、すぐにもっと過激なことを要求された。それで小坂の麓戸とのプレイはどんどんエスカレートしていった。
「充分、変態的な話だったからな」
「麓戸さん! 感動しかかって損をしました」
「感動?」
「麓戸さんが、まともな人間のわけがありませんから、僕は、期待しません」
麓戸はあの時、小坂の話に明らかに興奮していた。麓戸のモノが小坂の中でガチガチに固くなっていたのでよくわかった。
「厳しいな。それで、俺の話を受けないのか。信用されてないってことか。仕方ない。オデトに信用されるまで待つよ」
「そうしてください」
信じられないのは自分の方なのかもしれない。そうだったらいいと思う。
0
お気に入りに追加
2,508
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。


わるいむし
おととななな
BL
新汰は一流の目を持った宝石鑑定士である兄の奏汰のことをとても尊敬している。
しかし、完璧な兄には唯一の欠点があった。
「恋人ができたんだ」
恋多き男の兄が懲りずに連れてきた新しい恋人を新汰はいつものように排除しようとするが…

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる