306 / 407
第十九章 麓戸との再会
イケメン教師、麓戸に少年時代を話しながら
しおりを挟む
麓戸が尋ねた。
「そんなに執着するなんて、逆に、オデトは、どんな育ち方をしたんだ? 聞いていなかったな」
「話したくありません」
小坂は過去の話をすることを拒絶した。
「そうだろうな」
麓戸は薄く笑った。
「あそこの具合がずいぶんよくなっている。それどころじゃないんだろう」
「ちがうっ……」
小坂は、誤解への怒りと恥ずかしさで、カッと熱くなった。
どうどう、と慣れた手つきで暴れ馬をなだめるように、麓戸は尋ね直した。
「どんな育ち方をしたんだ? 普通の育ち方じゃないだろう」
麓戸の誤解を解きたかった。好きなひとに誤解されたくはない。自分のことをわかっていてほしい。
「母の愛人に犯されて……」
小坂は言いたくなかったことを口にした。こんなことを人に話すのは初めてだった。
言えない。
ずっとそう思っていた。
でも、もう耐えかねていた。過去の重荷に。重荷をおろしてしまいたかった。
でなければ、もう一歩も前に進めない。それほどに小坂は疲弊していた。
「へえ……どこで、どんな風に?」
麓戸は、さして驚くでもなく、先を聞きたがった。
驚かれると思った。そうしたら、冗談に紛らわそうと思っていた。そんなわけないでしょうと。
麓戸は驚かなかった。軽蔑も嫌悪もしなかった。
それどころか小坂の話に興味深げに食いついてきた。
「井戸端で、水垢離をしている時に」
小坂は、恐る恐る答えた。
「井戸? 水ごり? どんな古い家だ……」
麓戸が、あきれたようにつぶやいた。
だが、もう小坂は麓戸の反応に躊躇しなかった。記憶の蓋が開いて、過去のイメージが溢れ出したからだ。
「濡れた着物が透けて……水がしたたっている中で、白い着物が、身体にはりついて……」
「着物?」
麓戸が尋ね返したが、問いに答える余裕は小坂になかった。
小坂は続けて語った。
「茎を握られて、しごかれて……あぁっ……」
麓戸のモノが小坂の直腸を往復していた。
「僕は、井戸の縁を、ぎゅっとつかんでました」
麓戸が小坂の話を聞きながら興奮しているのがわかった。小坂の中で、麓戸のモノが固くなっていた。
「あっ、あぁっ、アァァ」
小坂は喘いだ。
もっと感じさせてほしい。
もっと中まで。
この記憶を凌駕するほど。刻印を焼き付けるように。
小坂は貪欲に、はしたなく腰を上下させた。
「それで?」
麓戸の声がかすれた。耳に熱い吐息がかかる。麓戸の身体も熱い。
「抱き上げられて、座敷にあげられて、濡れた着物を脱がされて……」
この記憶を忘れられるくらい、強く突き上げてほしい。
麓戸の熱い手が小坂のワイシャツの中をまさぐっていた。
「アァ……」
いい。麓戸さん、気持ちいい。
もっと。もっと気持ちよくして。
「それでどうした」
麓戸の声が小坂に記憶を語らせる。
「ん、ンンっ」
麓戸の手は、小坂の乳首、下半身の急所に触れそうで触れない。
小坂は、もう自ら動くしかない。
快楽を自分の意思で貪るよう仕向けられている。
「それでどうしたんだ、オデト」
「白い敷布のかかった布団の上で脚をひろげさせられて……」
小坂も興奮しながら口走った。
「ああ……オデト……」
麓戸が切なそうに言った。麓戸のものが小坂の中で熱くなっていた。
「小父さんに、肛門を舐められました……」
「ああ……いいよ、オデト……続けて……」
麓戸は小坂を激しく掻き抱き、荒い息の合間にうながす。
「肛門に丁子油をつけられて……肛門が熱くなって……指を挿れられて……気持ちよく……」
「オデト……」
麓戸がただ小坂の名を呼ぶ。
「僕の肛門に、小父さんの指が入ってきて、指が往復して……それから、小父さんのモノを舐めて……」
「いいよ、オデト……いつもより、いい」
麓戸の声が熱い。
「僕は、毎晩、僕のモノをしゃぶってもらっていました……お尻の穴に指を挿れてもらって……」
そう言いながら小坂の身体は上下する。
「オデト……好きだ……愛している……」
麓戸の腕が小坂を強く抱いた。
「僕は、小父さんの指を求めて腰を振るようになりました。やがて小父さんにまたがって、小父さんのモノをズブズブとあそこに……」
「あっ……いい……オデト……」
麓戸は、二、三度腰を大きくゆっくりグラインドさせた。
「小父さん……あっ」
「お前は、淫乱な美少年だ。魔童だ……」
大量の精液とともに、麓戸は、淫猥な言葉を小坂の中に注ぎこんだ。
「あっ……小父さん……」
倒錯的な想像の中で二人は達した。
達したあと、麓戸は小坂の尻を舐めてくれた。
「小父さん……もっと……」
せがむ小坂を麓戸がいなした。
「今日は、もうおしまいだよ」
麓戸は、小坂を過去の記憶から呼び戻した。
小坂は記憶から帰ってきた。
「麓戸さん……好きです」
小坂は麓戸にしがみついた。
「ああ……俺も好きだ。前よりずっと」
麓戸が小坂の髪を撫でた。
「オデト……放したくない」
麓戸も小坂を抱きしめ返した。
「そんなに執着するなんて、逆に、オデトは、どんな育ち方をしたんだ? 聞いていなかったな」
「話したくありません」
小坂は過去の話をすることを拒絶した。
「そうだろうな」
麓戸は薄く笑った。
「あそこの具合がずいぶんよくなっている。それどころじゃないんだろう」
「ちがうっ……」
小坂は、誤解への怒りと恥ずかしさで、カッと熱くなった。
どうどう、と慣れた手つきで暴れ馬をなだめるように、麓戸は尋ね直した。
「どんな育ち方をしたんだ? 普通の育ち方じゃないだろう」
麓戸の誤解を解きたかった。好きなひとに誤解されたくはない。自分のことをわかっていてほしい。
「母の愛人に犯されて……」
小坂は言いたくなかったことを口にした。こんなことを人に話すのは初めてだった。
言えない。
ずっとそう思っていた。
でも、もう耐えかねていた。過去の重荷に。重荷をおろしてしまいたかった。
でなければ、もう一歩も前に進めない。それほどに小坂は疲弊していた。
「へえ……どこで、どんな風に?」
麓戸は、さして驚くでもなく、先を聞きたがった。
驚かれると思った。そうしたら、冗談に紛らわそうと思っていた。そんなわけないでしょうと。
麓戸は驚かなかった。軽蔑も嫌悪もしなかった。
それどころか小坂の話に興味深げに食いついてきた。
「井戸端で、水垢離をしている時に」
小坂は、恐る恐る答えた。
「井戸? 水ごり? どんな古い家だ……」
麓戸が、あきれたようにつぶやいた。
だが、もう小坂は麓戸の反応に躊躇しなかった。記憶の蓋が開いて、過去のイメージが溢れ出したからだ。
「濡れた着物が透けて……水がしたたっている中で、白い着物が、身体にはりついて……」
「着物?」
麓戸が尋ね返したが、問いに答える余裕は小坂になかった。
小坂は続けて語った。
「茎を握られて、しごかれて……あぁっ……」
麓戸のモノが小坂の直腸を往復していた。
「僕は、井戸の縁を、ぎゅっとつかんでました」
麓戸が小坂の話を聞きながら興奮しているのがわかった。小坂の中で、麓戸のモノが固くなっていた。
「あっ、あぁっ、アァァ」
小坂は喘いだ。
もっと感じさせてほしい。
もっと中まで。
この記憶を凌駕するほど。刻印を焼き付けるように。
小坂は貪欲に、はしたなく腰を上下させた。
「それで?」
麓戸の声がかすれた。耳に熱い吐息がかかる。麓戸の身体も熱い。
「抱き上げられて、座敷にあげられて、濡れた着物を脱がされて……」
この記憶を忘れられるくらい、強く突き上げてほしい。
麓戸の熱い手が小坂のワイシャツの中をまさぐっていた。
「アァ……」
いい。麓戸さん、気持ちいい。
もっと。もっと気持ちよくして。
「それでどうした」
麓戸の声が小坂に記憶を語らせる。
「ん、ンンっ」
麓戸の手は、小坂の乳首、下半身の急所に触れそうで触れない。
小坂は、もう自ら動くしかない。
快楽を自分の意思で貪るよう仕向けられている。
「それでどうしたんだ、オデト」
「白い敷布のかかった布団の上で脚をひろげさせられて……」
小坂も興奮しながら口走った。
「ああ……オデト……」
麓戸が切なそうに言った。麓戸のものが小坂の中で熱くなっていた。
「小父さんに、肛門を舐められました……」
「ああ……いいよ、オデト……続けて……」
麓戸は小坂を激しく掻き抱き、荒い息の合間にうながす。
「肛門に丁子油をつけられて……肛門が熱くなって……指を挿れられて……気持ちよく……」
「オデト……」
麓戸がただ小坂の名を呼ぶ。
「僕の肛門に、小父さんの指が入ってきて、指が往復して……それから、小父さんのモノを舐めて……」
「いいよ、オデト……いつもより、いい」
麓戸の声が熱い。
「僕は、毎晩、僕のモノをしゃぶってもらっていました……お尻の穴に指を挿れてもらって……」
そう言いながら小坂の身体は上下する。
「オデト……好きだ……愛している……」
麓戸の腕が小坂を強く抱いた。
「僕は、小父さんの指を求めて腰を振るようになりました。やがて小父さんにまたがって、小父さんのモノをズブズブとあそこに……」
「あっ……いい……オデト……」
麓戸は、二、三度腰を大きくゆっくりグラインドさせた。
「小父さん……あっ」
「お前は、淫乱な美少年だ。魔童だ……」
大量の精液とともに、麓戸は、淫猥な言葉を小坂の中に注ぎこんだ。
「あっ……小父さん……」
倒錯的な想像の中で二人は達した。
達したあと、麓戸は小坂の尻を舐めてくれた。
「小父さん……もっと……」
せがむ小坂を麓戸がいなした。
「今日は、もうおしまいだよ」
麓戸は、小坂を過去の記憶から呼び戻した。
小坂は記憶から帰ってきた。
「麓戸さん……好きです」
小坂は麓戸にしがみついた。
「ああ……俺も好きだ。前よりずっと」
麓戸が小坂の髪を撫でた。
「オデト……放したくない」
麓戸も小坂を抱きしめ返した。
0
お気に入りに追加
2,508
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。


わるいむし
おととななな
BL
新汰は一流の目を持った宝石鑑定士である兄の奏汰のことをとても尊敬している。
しかし、完璧な兄には唯一の欠点があった。
「恋人ができたんだ」
恋多き男の兄が懲りずに連れてきた新しい恋人を新汰はいつものように排除しようとするが…

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる