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第十八章 生徒の村田とイケメン教師
イケメン教師、村田との最中に電話を取る
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「ダメだ」
小坂は村田からスマホを奪い返そうと手を伸ばした。
村田は、小坂の必死な様子が面白いのか、クスッと笑って、
「出なよ」
と小坂にスマホを返した。
小坂は麓戸の電話番号を着信拒否できていなかった。それでも、麓戸遥斗の名前をイニシャルに代えることだけはしてあった。忘れようという努力はしていたのだ。
小坂は、緊張で震えそうになる指先でスマホの受信ボタンに触れた。
『どうして、ずっと電話に出なかったんだ』
懐かしい声だ。言葉の合間の吐息にさえ耳が震える。「麓戸さん」そう呼びかけたい。愛しい人の名を口にしたい。だが我慢だ。生徒が聞いている。
事情を話して早く切らなければ。本当は切りたくない。ずっと声を聞いていたい。それに話したいことだってたくさんある。研修でしたこと。会いたかったこと。でも我慢していたこと。
『今、どこにいる?』
麓戸の声が、小坂をとがめていた。
「ちょっと……」
生徒の家ですとは言えない。話をしていただけの時にならよかった。だが今は最中だ。何と言って誤魔化そう。
思考が働かない。
「今日は、行けません……」
それだけ言うのがやっとだった。
せっかくの麓戸からの電話なのに、こんな状況。担任の生徒に無理やりされているだなんて。
「アァッ……」
村田が小坂の中で動かした。
たかぶっていた身体は快感に耐えきれず抑えきれない喘ぎ声が出てしまう。村田はわざとのように身体を動かす。
「アッ、アアッ……」
小坂は電話を切ることもできずにスマホを握りしめたまま喘いだ。
麓戸が電話の向こうで、ごくりと唾を飲み込んだのがわかった。
『そういうことか』
麓戸の声が電話の向こうで言った。
どうしよう。
小坂は焦った。
せっかく電話がきたのに。嫌われてしまう。誤解されてしまう。切られてしまう前に何か言わなければ。
「違うんです……」
小坂は慌てて弁解しようとした。
なのに、
「アァッ」
弁解したいのに喘ぎ声が出てしまう。村田が抜き差しをやめないのだ。もうこれでは明らかにバレてしまう。
『わかった。よし、そのまま切らずに、やれ。俺とやっていることを想像して、いやらしい言葉をたくさん言うんだ』
麓戸が言った。
「あぁ……はい……んっ、アナル……もっと突いて……」
麓戸に応えて小坂は、卑猥なセリフを言った。
すると、村田が、
「え、なに? マジ? すげえ、エッチ。もう、隣に聞こえちゃってもいいから、大きい声でガンガン喘いじゃってよ、せんせー」
と興奮を抑えた小声で言った。
「あぁ……僕のエッチなアナルをもっと突いて……」
小坂は、村田に言われるまでもなく、麓戸の指示に従って卑猥な台詞を吐いた。
「いいよ、いっぱい、やってやるよ。エッチだね先生。これで俺とやるの何回め?」
村田もノリノリだ。電話の相手に聞こえないように小声で小坂の耳元に言ってくる。
「僕はエッチな教師だから……アッ……うぅん……何回でも……あっ……セックスしたいんだ……あぁぁ……いいよ……ソコ……」
小坂は、電話の向こうの麓戸に聞こえるように大きな声で喘ぐ。
「それも、生徒とやってるんだから、やらしいよね……ここがいいんだ? アナルに挿れられるの大好きなんだね」
村田は小坂の耳元に囁きながらピンポイントで攻めてきた。
「僕は……わるい教師だから……いっぱいお仕置きして……」
小坂は喘ぐ。
村田はもはや余裕がなくなったのか無言で、小坂の後孔を攻めだした。
「アアッ、ンアッ」
小坂は一人で喘ぎ続けた。
やがて、村田の抜き差しが速度を増した。
「あぁっ、いいっ、いくっ」
イきそうになるのを小坂は歯を食いしばって、耐える。
「俺もっ。イッていいよ、オデちゃん」
最後の抜き差しで、もろともに瓦解した。
はぁ、はぁ……。二人は重なるように床にくずおれた。
荒い息とともに急速に熱が冷めていく。身体の熱と心の熱。熱狂がうそのように失われる。
「終わりました」
小坂は息をついて、電話の向こうの麓戸に報告した。まるで麓戸とセック◯したかのような充実感。
『よし』
麓戸の許可を得て、さらにドクドクっと精が漏れた。小坂はようやく通話を終了した。
「やっべえ! 超変態◯◯◯しちゃった」
村田は、うかれて言った。
「ねえねえ、さっきの電話、彼氏? 浮気してんの、バレちゃって、いいの?」
「いや……」
小坂は曖昧に答えた。
「あ、オナニーってことにすればいいか?」
村田は悪知恵が働く。
「そうだな……」
小坂の耳には、久しぶりに聞いた麓戸の声がまだ残っていた。
小坂は村田からスマホを奪い返そうと手を伸ばした。
村田は、小坂の必死な様子が面白いのか、クスッと笑って、
「出なよ」
と小坂にスマホを返した。
小坂は麓戸の電話番号を着信拒否できていなかった。それでも、麓戸遥斗の名前をイニシャルに代えることだけはしてあった。忘れようという努力はしていたのだ。
小坂は、緊張で震えそうになる指先でスマホの受信ボタンに触れた。
『どうして、ずっと電話に出なかったんだ』
懐かしい声だ。言葉の合間の吐息にさえ耳が震える。「麓戸さん」そう呼びかけたい。愛しい人の名を口にしたい。だが我慢だ。生徒が聞いている。
事情を話して早く切らなければ。本当は切りたくない。ずっと声を聞いていたい。それに話したいことだってたくさんある。研修でしたこと。会いたかったこと。でも我慢していたこと。
『今、どこにいる?』
麓戸の声が、小坂をとがめていた。
「ちょっと……」
生徒の家ですとは言えない。話をしていただけの時にならよかった。だが今は最中だ。何と言って誤魔化そう。
思考が働かない。
「今日は、行けません……」
それだけ言うのがやっとだった。
せっかくの麓戸からの電話なのに、こんな状況。担任の生徒に無理やりされているだなんて。
「アァッ……」
村田が小坂の中で動かした。
たかぶっていた身体は快感に耐えきれず抑えきれない喘ぎ声が出てしまう。村田はわざとのように身体を動かす。
「アッ、アアッ……」
小坂は電話を切ることもできずにスマホを握りしめたまま喘いだ。
麓戸が電話の向こうで、ごくりと唾を飲み込んだのがわかった。
『そういうことか』
麓戸の声が電話の向こうで言った。
どうしよう。
小坂は焦った。
せっかく電話がきたのに。嫌われてしまう。誤解されてしまう。切られてしまう前に何か言わなければ。
「違うんです……」
小坂は慌てて弁解しようとした。
なのに、
「アァッ」
弁解したいのに喘ぎ声が出てしまう。村田が抜き差しをやめないのだ。もうこれでは明らかにバレてしまう。
『わかった。よし、そのまま切らずに、やれ。俺とやっていることを想像して、いやらしい言葉をたくさん言うんだ』
麓戸が言った。
「あぁ……はい……んっ、アナル……もっと突いて……」
麓戸に応えて小坂は、卑猥なセリフを言った。
すると、村田が、
「え、なに? マジ? すげえ、エッチ。もう、隣に聞こえちゃってもいいから、大きい声でガンガン喘いじゃってよ、せんせー」
と興奮を抑えた小声で言った。
「あぁ……僕のエッチなアナルをもっと突いて……」
小坂は、村田に言われるまでもなく、麓戸の指示に従って卑猥な台詞を吐いた。
「いいよ、いっぱい、やってやるよ。エッチだね先生。これで俺とやるの何回め?」
村田もノリノリだ。電話の相手に聞こえないように小声で小坂の耳元に言ってくる。
「僕はエッチな教師だから……アッ……うぅん……何回でも……あっ……セックスしたいんだ……あぁぁ……いいよ……ソコ……」
小坂は、電話の向こうの麓戸に聞こえるように大きな声で喘ぐ。
「それも、生徒とやってるんだから、やらしいよね……ここがいいんだ? アナルに挿れられるの大好きなんだね」
村田は小坂の耳元に囁きながらピンポイントで攻めてきた。
「僕は……わるい教師だから……いっぱいお仕置きして……」
小坂は喘ぐ。
村田はもはや余裕がなくなったのか無言で、小坂の後孔を攻めだした。
「アアッ、ンアッ」
小坂は一人で喘ぎ続けた。
やがて、村田の抜き差しが速度を増した。
「あぁっ、いいっ、いくっ」
イきそうになるのを小坂は歯を食いしばって、耐える。
「俺もっ。イッていいよ、オデちゃん」
最後の抜き差しで、もろともに瓦解した。
はぁ、はぁ……。二人は重なるように床にくずおれた。
荒い息とともに急速に熱が冷めていく。身体の熱と心の熱。熱狂がうそのように失われる。
「終わりました」
小坂は息をついて、電話の向こうの麓戸に報告した。まるで麓戸とセック◯したかのような充実感。
『よし』
麓戸の許可を得て、さらにドクドクっと精が漏れた。小坂はようやく通話を終了した。
「やっべえ! 超変態◯◯◯しちゃった」
村田は、うかれて言った。
「ねえねえ、さっきの電話、彼氏? 浮気してんの、バレちゃって、いいの?」
「いや……」
小坂は曖昧に答えた。
「あ、オナニーってことにすればいいか?」
村田は悪知恵が働く。
「そうだな……」
小坂の耳には、久しぶりに聞いた麓戸の声がまだ残っていた。
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