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第二章 調教師編
イケメン教師、調教の深みにはまる
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麓戸から出された前の課題は、
「職場で、自慰をしろ」
というものだった。
最初は、人のいないトイレでの自慰だった。それが、だんだん、指定された玩具を使用しての自慰、いやらしく誘うように声をあげての自慰、最後には、隣に人がいる個室での自慰、というようにグレードアップされていった。
次に出された課題が、「職場でアナルに中出しされる」だったのだ。
そもそも、麓戸が、
「他の男に愛出人が無理やりされているところを見たい」
と言いだしたとき、小坂は拒んだ。麓戸は、
「それなら他の男を調教するまでだ」
と冷たく言った。小坂は、恋人に捨てられるのではないかと焦った。
結果、小坂は、麓戸から要求される、あらゆる、恥ずかしく、変態的で、背徳的な行為に、応じるようになった。
どうしても小坂は、恋人と思っている麓戸より他の人と、最後まではできなかった。まして職場で、それもスキンもつけず生で中出しなど……。調教師から出された課題を長いこと、小坂は、クリアできなかった。
小坂は、課題を実行できない罰として、麓戸のモノを唇が痛くなるまでしゃぶらされた。あげく、麓戸は、小坂とではない、ほかの男との交合を小坂に見せつけた。
耐えきれずに、自分にもしてほしいと小坂がお願いしようものなら、見知らぬ客のモノを、
「後ろで咥えこめ」
と命じられた。
「できません」
と小坂が答えれば、
「だったら口でしろ」
と非情に命じられた。
麓戸に後ろを突かれて興奮している客は、小坂の口に無理やり突っこむと、小坂の口や顔に放つのだった。
この、麓戸と小坂の「特別サービス」が好評で麓戸の店『ブラックスワン』は潤っているらしかった。
きちんとした清潔な雰囲気のイケメンがしゃぶってくれる、そんなイケメンを陵辱できるとあって、店はその趣味の人間の間で、ひそかに話題になっていると、麓戸は小坂の髪を撫でながら語った。
「正体不明の美青年が、いつ店に舞い降りるかわからないというのも、客たちの好奇心をかきたてている」
二人きりの空間で、麓戸は小坂の目をじっと見つめて、そんな風に語るのだ。
「ミステリアスで美しい幻の『白鳥』に会えるかと期待する好き者たちが、『ブラックスワン』に吸いよせられているのだ」
と麓戸に賛美され、小坂のナルシシズムは刺激された。
「『白鳥』の動画をほしいというリクエストも多い」
と麓戸は言ったが、動画を他の客に見せることや、まして外部に出すことには、小坂も応じかねた。
小坂の痴態が録画された動画は、麓戸の個人的なコレクションとして、たまっていっているようだった。
「モザイクをかけ加工するから」
と麓戸は、頒布を小坂にもちかけてきたが、小坂はことわった。だが、
「信用のおける客にしか販売しないから」
と、麓戸は小坂に再三、商品の提供を求めてきた。
このところは、
「写真付きの使用済み下着を販売させろ」
と、麓戸が、しつこく言ってきていた。何度も言われ、最近、小坂は、ついに承諾してしまった。かろうじて、
「副業を禁止されているので、お金はいりません」
と小坂は断った。お金は教師のサラリーで十分だった。
小坂がほしいのは、麓戸に愛されることだけだった。
「商品が売れた」
と麓戸に聞いて、小坂は後悔した。あとで特定されて、購入者から脅迫され、危険なめにあうのではなかろうかと恐怖を感じた。
さすがに、写真や下着の販売は、それきりにしてもらった。たった一枚の写真、たった一枚の下着だったが、それが誰の手に渡ったのか、どんな風に使われたのか、わからないのは不安だった。
「誰ということはできないが、信用できる相手だから大丈夫だ」
と麓戸は言ったが、もう、二度と、売ったりなどするまいと小坂は心に誓った。
恐怖や不安、日ごろのストレスをまぎらわせるためにも、小坂は、よけいに、麓戸の性的調教がもたらす快楽に依存するようになっていった。
だが小坂が店に通う一番の原動力は、調教師であり恋人と思う麓戸を求める気持ちにほかならなかった。それが一番、やっかいだった。
「職場で、自慰をしろ」
というものだった。
最初は、人のいないトイレでの自慰だった。それが、だんだん、指定された玩具を使用しての自慰、いやらしく誘うように声をあげての自慰、最後には、隣に人がいる個室での自慰、というようにグレードアップされていった。
次に出された課題が、「職場でアナルに中出しされる」だったのだ。
そもそも、麓戸が、
「他の男に愛出人が無理やりされているところを見たい」
と言いだしたとき、小坂は拒んだ。麓戸は、
「それなら他の男を調教するまでだ」
と冷たく言った。小坂は、恋人に捨てられるのではないかと焦った。
結果、小坂は、麓戸から要求される、あらゆる、恥ずかしく、変態的で、背徳的な行為に、応じるようになった。
どうしても小坂は、恋人と思っている麓戸より他の人と、最後まではできなかった。まして職場で、それもスキンもつけず生で中出しなど……。調教師から出された課題を長いこと、小坂は、クリアできなかった。
小坂は、課題を実行できない罰として、麓戸のモノを唇が痛くなるまでしゃぶらされた。あげく、麓戸は、小坂とではない、ほかの男との交合を小坂に見せつけた。
耐えきれずに、自分にもしてほしいと小坂がお願いしようものなら、見知らぬ客のモノを、
「後ろで咥えこめ」
と命じられた。
「できません」
と小坂が答えれば、
「だったら口でしろ」
と非情に命じられた。
麓戸に後ろを突かれて興奮している客は、小坂の口に無理やり突っこむと、小坂の口や顔に放つのだった。
この、麓戸と小坂の「特別サービス」が好評で麓戸の店『ブラックスワン』は潤っているらしかった。
きちんとした清潔な雰囲気のイケメンがしゃぶってくれる、そんなイケメンを陵辱できるとあって、店はその趣味の人間の間で、ひそかに話題になっていると、麓戸は小坂の髪を撫でながら語った。
「正体不明の美青年が、いつ店に舞い降りるかわからないというのも、客たちの好奇心をかきたてている」
二人きりの空間で、麓戸は小坂の目をじっと見つめて、そんな風に語るのだ。
「ミステリアスで美しい幻の『白鳥』に会えるかと期待する好き者たちが、『ブラックスワン』に吸いよせられているのだ」
と麓戸に賛美され、小坂のナルシシズムは刺激された。
「『白鳥』の動画をほしいというリクエストも多い」
と麓戸は言ったが、動画を他の客に見せることや、まして外部に出すことには、小坂も応じかねた。
小坂の痴態が録画された動画は、麓戸の個人的なコレクションとして、たまっていっているようだった。
「モザイクをかけ加工するから」
と麓戸は、頒布を小坂にもちかけてきたが、小坂はことわった。だが、
「信用のおける客にしか販売しないから」
と、麓戸は小坂に再三、商品の提供を求めてきた。
このところは、
「写真付きの使用済み下着を販売させろ」
と、麓戸が、しつこく言ってきていた。何度も言われ、最近、小坂は、ついに承諾してしまった。かろうじて、
「副業を禁止されているので、お金はいりません」
と小坂は断った。お金は教師のサラリーで十分だった。
小坂がほしいのは、麓戸に愛されることだけだった。
「商品が売れた」
と麓戸に聞いて、小坂は後悔した。あとで特定されて、購入者から脅迫され、危険なめにあうのではなかろうかと恐怖を感じた。
さすがに、写真や下着の販売は、それきりにしてもらった。たった一枚の写真、たった一枚の下着だったが、それが誰の手に渡ったのか、どんな風に使われたのか、わからないのは不安だった。
「誰ということはできないが、信用できる相手だから大丈夫だ」
と麓戸は言ったが、もう、二度と、売ったりなどするまいと小坂は心に誓った。
恐怖や不安、日ごろのストレスをまぎらわせるためにも、小坂は、よけいに、麓戸の性的調教がもたらす快楽に依存するようになっていった。
だが小坂が店に通う一番の原動力は、調教師であり恋人と思う麓戸を求める気持ちにほかならなかった。それが一番、やっかいだった。
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