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第一章 校長編
イケメン教師、校長室で校長に視姦される
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小坂は、呆然としながら、鉛のように重い身体を引きずり、やっとのことで職員室にたどりついた。
小坂は席につき、日誌の黒い表紙を開いた。
「本日も校内は異常なし」
機械的に、いつものように記入して日誌を閉じると、小坂は職員室から廊下に出た。
薄暗い廊下は人影もなくシンとしていた。
人に言えないことが、また一つ増えてしまった。
小坂の心に重石がのしかかる。
油断するとすぐに、先ほどの出来事が脳裏に浮かび身動きできなくなってしまう。
日誌を校長に提出したら、すぐに帰ろう。そして今日は、ゆっくり休むんだ。今は目の前のことだけに集中しよう。
小坂は息をつく。
小坂は校長室の前に行くとドアをノックした。中から校長の返事があり、小坂はドアを開けて校長室に入った。
窓を背にした大きなデスクに、色つやのいい顔をした、恰幅のいい男、神崎総一郎校長が、どっかと座っていた。
ガラスのはまった飾り棚には、優勝杯がいくつも並べられ黄金色の輝きを放っていた。写真の真ん中で、ラガーシャツを着て芝生の上で、仲間とともに満面の笑みを浮かべているのは若き日の校長の姿だ。
「やあ、小坂先生。待っていましたよ」
校長は、小坂の顔を見て、にやりと笑った。
校長は、小坂の差しだした日誌に目をとおした。
「今日の校内は異常なし、と」
校長は、大きな印をついた。小坂は、見まわりを校長から命じられていたのだった。
異常なし。皮肉だった。異常なしもなにも、あれが異常でなくて何であろう。だが、そんな事実は書けなかった。
校長は、小坂に言った。
「校外の見回りの方も、よろしく頼むよ。うちの生徒が問題を起こしたら困るからね。ほら、いつだったか、君の報告にあった、いやらしい道具を売っている店……」
校長は、小坂の反応を確かめるような上目づかいで、小坂を見た。
「あっ、はい」
小坂は、びくっとした。
「ああいう店が通学路にあるのは困るね」
校長は、小坂の表情をあまさず観察するような目つきで言った。
「大人の玩具なんてねぇ」
校長は、そう言いながら、気味の悪い笑い声をたてた。
「君みたいな独身の男が行くのは、やむをえんかもしれんが……」
校長は、小坂の顔や体を舐めまわすように見た。
「いえ……僕は……」
小坂はたじろぐ。
「例えば、の話だ。何も、君が大人のおもちゃを愛用しているとは言っていない」
校長は、あくまで仕事の話だという体は崩さない。例え話だとことわられては、小坂もあからさまには抗議できない。
大人の玩具だなんて。そんな卑猥な話を仕事の場で出すなんて。
小坂の顔は恥ずかしさで熱くなった。
「君が行きたいというなら……イけばいい。君の好きな時にイけばいいよ」
校長は小坂の股間をニヤニヤと眺めた。
「独身の小坂先生が、そういう店に行かなくてすむように……」
そう言いながら校長は、いすから立ち上がる。
「どれ、私が面倒を見てやるとするか」
校長は、そう言って小坂のそばに歩み寄ってきた。
校長のニヤニヤした顔。嫌な予感しかしない。だが、小坂は蛇にねらわれた蛙のように、その場から動けなかった。
校長が小坂の脇に立ち、小坂の肩に手をかけた。
「小坂君、今日は一段と色っぽいね」
校長のセクハラまがいの言動。小坂が拒否の意思表示としてできたのは、かろうじて顔をそむけることだけだった。
ひょっとして、さっき生徒とした行為がバレているのではなかろうか。
校長の言動に、ふと小坂は不安を覚えた。
いや、そんなはずはない。
即座に小坂は、その不安を打ち消した。
誰にも知られていないはずだ。あのことは、まだ、誰にも。
心臓の高鳴りが響き息があがる。
「ん? どうしたんだ? 何かあったのかね?」
校長が、小坂の顔をのぞきこんだ。
そんな風に聞かれても、本当のことなど、なにひとつ言えない。
答えられるわけがない!
「顔が赤いよ、小坂君」
校長は、小坂の身体を手のひらと指先を巧みに駆使して触りながら言った。その触り方には性的なものが感じられる。だが、身体が硬直して小坂はそれに対して何も抗議できなかった。
「おや、身体も熱い。熱があるんじゃないか」
校長に触られ続け恥ずかしいことを言われ続け、小坂の身体は生理的に反応し熱くなってきていた。
さっきの秘められた野蛮な行為が皮膚と脳を敏感にさせていた。
校長は、もったいぶった重々しい口調で小坂に告げた。
「良く効く座薬をいれてあげよう。小坂君、ズボンを脱ぎたまえ」
小坂は席につき、日誌の黒い表紙を開いた。
「本日も校内は異常なし」
機械的に、いつものように記入して日誌を閉じると、小坂は職員室から廊下に出た。
薄暗い廊下は人影もなくシンとしていた。
人に言えないことが、また一つ増えてしまった。
小坂の心に重石がのしかかる。
油断するとすぐに、先ほどの出来事が脳裏に浮かび身動きできなくなってしまう。
日誌を校長に提出したら、すぐに帰ろう。そして今日は、ゆっくり休むんだ。今は目の前のことだけに集中しよう。
小坂は息をつく。
小坂は校長室の前に行くとドアをノックした。中から校長の返事があり、小坂はドアを開けて校長室に入った。
窓を背にした大きなデスクに、色つやのいい顔をした、恰幅のいい男、神崎総一郎校長が、どっかと座っていた。
ガラスのはまった飾り棚には、優勝杯がいくつも並べられ黄金色の輝きを放っていた。写真の真ん中で、ラガーシャツを着て芝生の上で、仲間とともに満面の笑みを浮かべているのは若き日の校長の姿だ。
「やあ、小坂先生。待っていましたよ」
校長は、小坂の顔を見て、にやりと笑った。
校長は、小坂の差しだした日誌に目をとおした。
「今日の校内は異常なし、と」
校長は、大きな印をついた。小坂は、見まわりを校長から命じられていたのだった。
異常なし。皮肉だった。異常なしもなにも、あれが異常でなくて何であろう。だが、そんな事実は書けなかった。
校長は、小坂に言った。
「校外の見回りの方も、よろしく頼むよ。うちの生徒が問題を起こしたら困るからね。ほら、いつだったか、君の報告にあった、いやらしい道具を売っている店……」
校長は、小坂の反応を確かめるような上目づかいで、小坂を見た。
「あっ、はい」
小坂は、びくっとした。
「ああいう店が通学路にあるのは困るね」
校長は、小坂の表情をあまさず観察するような目つきで言った。
「大人の玩具なんてねぇ」
校長は、そう言いながら、気味の悪い笑い声をたてた。
「君みたいな独身の男が行くのは、やむをえんかもしれんが……」
校長は、小坂の顔や体を舐めまわすように見た。
「いえ……僕は……」
小坂はたじろぐ。
「例えば、の話だ。何も、君が大人のおもちゃを愛用しているとは言っていない」
校長は、あくまで仕事の話だという体は崩さない。例え話だとことわられては、小坂もあからさまには抗議できない。
大人の玩具だなんて。そんな卑猥な話を仕事の場で出すなんて。
小坂の顔は恥ずかしさで熱くなった。
「君が行きたいというなら……イけばいい。君の好きな時にイけばいいよ」
校長は小坂の股間をニヤニヤと眺めた。
「独身の小坂先生が、そういう店に行かなくてすむように……」
そう言いながら校長は、いすから立ち上がる。
「どれ、私が面倒を見てやるとするか」
校長は、そう言って小坂のそばに歩み寄ってきた。
校長のニヤニヤした顔。嫌な予感しかしない。だが、小坂は蛇にねらわれた蛙のように、その場から動けなかった。
校長が小坂の脇に立ち、小坂の肩に手をかけた。
「小坂君、今日は一段と色っぽいね」
校長のセクハラまがいの言動。小坂が拒否の意思表示としてできたのは、かろうじて顔をそむけることだけだった。
ひょっとして、さっき生徒とした行為がバレているのではなかろうか。
校長の言動に、ふと小坂は不安を覚えた。
いや、そんなはずはない。
即座に小坂は、その不安を打ち消した。
誰にも知られていないはずだ。あのことは、まだ、誰にも。
心臓の高鳴りが響き息があがる。
「ん? どうしたんだ? 何かあったのかね?」
校長が、小坂の顔をのぞきこんだ。
そんな風に聞かれても、本当のことなど、なにひとつ言えない。
答えられるわけがない!
「顔が赤いよ、小坂君」
校長は、小坂の身体を手のひらと指先を巧みに駆使して触りながら言った。その触り方には性的なものが感じられる。だが、身体が硬直して小坂はそれに対して何も抗議できなかった。
「おや、身体も熱い。熱があるんじゃないか」
校長に触られ続け恥ずかしいことを言われ続け、小坂の身体は生理的に反応し熱くなってきていた。
さっきの秘められた野蛮な行為が皮膚と脳を敏感にさせていた。
校長は、もったいぶった重々しい口調で小坂に告げた。
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