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第二十三章
イケメン教師、麓戸の元店で甘いお仕置きをされる
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毎日、平穏な日々が続いた。生徒たちの、小坂に対する性的な暴力や、からかいもなくなった。
「よかったじゃないか」
と電話で麓戸は言う。
だが小坂は、我慢できなくなっていた。
「今日……会いたいです」
おずおずと申し出た。
ドキドキしながら、時間通りに小坂は麓戸の元店だった部屋の呼鈴を押した。
麓戸は、まだ来ていないようだった。部屋に入っているように言われていたので、合鍵で中に入った。空のショーケースや段ボール箱が残っているだけで、がらんとしている。
さらに扉を開けると、奥の部屋にも磔や木馬など妖しげな装置がなくなっていた。ただ、前と同じようにベッドは置いてある。
拘束されて、このベッドで……。
小坂は興奮してベッドに倒れ込んだ。自分の服をむしりとるように剥いだ。
ああ、早く、挿れてほしい。
ジーッと音がしてカメラのレンズが小坂をとらえた。
あ、撮影されている。
小坂は、興奮して、自動的にスクリーンに映し出される自分の映像を見ながらオナニーを始めた。
乳首を片手で摘み、もう片方の手で股間を握った。
さらに大きく股を開き、アナルを丸見えにさせてみせた。
舌を出して動かし、繰り返し舐めるようなそぶりをした。
小坂が自慰行為に没頭し始めたとき、扉の開く音がして、黒いマントを羽織り、仮面をつけた麓戸があらわれた。
「あ……」
小坂は羞恥した。
麓戸は鞭を手に取った。
「悪い子だな。我慢できなかったのか」
麓戸は、小坂を四つん這いにさせて尻を叩きはじめた。
「あっ、あぁっ」
叩かれるたびに小坂の情欲は高まった。
「きれいな顔だ」
麓戸は小坂の頬を撫でた。麓戸の指はアンティークの指輪で飾りたてられていた。
麓戸の指が唇を撫でると、小坂は麓戸の指を舐めた。
「ふふ……舐めていいと言っていないのになぜ、舐める」
小坂は、
「美味しい」
と言って麓戸の指をしゃぶった。
麓戸の仮面の紐を小坂がほどいた。
「美しい仮面ですね」
手描きの模様が入ったベネチアンマスクを手にとって小坂は眺めた。小坂は仮面をベッド脇のテーブルに丁寧に置いてから、麓戸を見つめて、
「でも、仮面をつけないあなたの方がもっと美しいです」
と言った。
「ありがとう。君に言われると特別な気がする」
きっと麓戸も、美貌を褒められることは何度もあったのだろう。落ち着いてそう答えると微笑んだ。
そういえば、出会った頃は笑顔も見せなかった麓戸の冷たい顔が、最近では、よく微笑むようになっていた。
「オテル君ですか?」
小坂は聞いた。
「あなたに微笑みを回復させたのは」
「微笑み?」
麓戸は不思議そうな顔をした。
「自分では気づいていないんですね」
「違うよ。君のせいだろう……」
麓戸は、はにかんだ。
麓戸の初めて見るような、そんな初々しい表情に、小坂まで、なんだか恥ずかしくなった。
「ねえ、約束は?」
小坂は甘えてねだった。
「ああ、そうだったな。今夜は、いいところに連れて行ってあげよう。たくさんの人に、きれいでエッチななオデトを見てもらおう」
麓戸が応えた。
「よかったじゃないか」
と電話で麓戸は言う。
だが小坂は、我慢できなくなっていた。
「今日……会いたいです」
おずおずと申し出た。
ドキドキしながら、時間通りに小坂は麓戸の元店だった部屋の呼鈴を押した。
麓戸は、まだ来ていないようだった。部屋に入っているように言われていたので、合鍵で中に入った。空のショーケースや段ボール箱が残っているだけで、がらんとしている。
さらに扉を開けると、奥の部屋にも磔や木馬など妖しげな装置がなくなっていた。ただ、前と同じようにベッドは置いてある。
拘束されて、このベッドで……。
小坂は興奮してベッドに倒れ込んだ。自分の服をむしりとるように剥いだ。
ああ、早く、挿れてほしい。
ジーッと音がしてカメラのレンズが小坂をとらえた。
あ、撮影されている。
小坂は、興奮して、自動的にスクリーンに映し出される自分の映像を見ながらオナニーを始めた。
乳首を片手で摘み、もう片方の手で股間を握った。
さらに大きく股を開き、アナルを丸見えにさせてみせた。
舌を出して動かし、繰り返し舐めるようなそぶりをした。
小坂が自慰行為に没頭し始めたとき、扉の開く音がして、黒いマントを羽織り、仮面をつけた麓戸があらわれた。
「あ……」
小坂は羞恥した。
麓戸は鞭を手に取った。
「悪い子だな。我慢できなかったのか」
麓戸は、小坂を四つん這いにさせて尻を叩きはじめた。
「あっ、あぁっ」
叩かれるたびに小坂の情欲は高まった。
「きれいな顔だ」
麓戸は小坂の頬を撫でた。麓戸の指はアンティークの指輪で飾りたてられていた。
麓戸の指が唇を撫でると、小坂は麓戸の指を舐めた。
「ふふ……舐めていいと言っていないのになぜ、舐める」
小坂は、
「美味しい」
と言って麓戸の指をしゃぶった。
麓戸の仮面の紐を小坂がほどいた。
「美しい仮面ですね」
手描きの模様が入ったベネチアンマスクを手にとって小坂は眺めた。小坂は仮面をベッド脇のテーブルに丁寧に置いてから、麓戸を見つめて、
「でも、仮面をつけないあなたの方がもっと美しいです」
と言った。
「ありがとう。君に言われると特別な気がする」
きっと麓戸も、美貌を褒められることは何度もあったのだろう。落ち着いてそう答えると微笑んだ。
そういえば、出会った頃は笑顔も見せなかった麓戸の冷たい顔が、最近では、よく微笑むようになっていた。
「オテル君ですか?」
小坂は聞いた。
「あなたに微笑みを回復させたのは」
「微笑み?」
麓戸は不思議そうな顔をした。
「自分では気づいていないんですね」
「違うよ。君のせいだろう……」
麓戸は、はにかんだ。
麓戸の初めて見るような、そんな初々しい表情に、小坂まで、なんだか恥ずかしくなった。
「ねえ、約束は?」
小坂は甘えてねだった。
「ああ、そうだったな。今夜は、いいところに連れて行ってあげよう。たくさんの人に、きれいでエッチななオデトを見てもらおう」
麓戸が応えた。
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