イケメン教師陵辱調教

第十二章 電車編

若い男(2)

　ああ、この人を信じることができたなら。しかし、もしこの人がまともな人だったら、自分に近づいて来はしない。こんな異様な姿の自分に近づいてくるわけがない。関わり合いになりたくないだろう。
　校長のものが、小坂の肛門を刺し貫いていた……。
　こんな姿を、見られたくない。気づかれたくない。電車内で、こんなことをしていると知ったら……この人はなんと思うだろうか。
　きっと驚いて逃げてしまうだろう。
　若い男の目が、大きく見開かれた。気づかれてしまった。赤黒い校長のそれで校長と小坂がつながっていることを。パチュン、パチュンとこれ見よがしに校長が小坂の尻に打ちつける。
　助けて……。いえ……もういいんです。
　せめて、許してほしい、電車内でこんなことをしていることを、とがめないでほしい。軽べつしないでほしい、僕のことを、こんな僕のことを、許して……。

「私にも犯されてください」
ぎりぎりのところで、その人は言った。小坂が求める救済を拒むでも受け入れるでもない、どちらでもない縁のところで。正直な欲望と、ためらいがちな良心のはざまの細い道で。
　小坂の震える腿に、若い男のものが擦りつけられた。