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第2章 魔人どもの野望
ロゼムス公、〈依巫〉と共に…
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地上世界の医療関係者が着用する〈スクラブ〉に酷似した檸檬色の衣服をまとった【火原の美獣】女性信者に先導されてまず3人の“はぐれ操獣師”たちが姿を現わしたが、様々な色合いに煌めく各自の聖幻晶は何故か取り外されており、その生気のない表情と足取りはある種の機械人形を彷彿とさせた。
「…ベウルセンの一角に設けられた絆獣専用の待機帯…その傍らには聖団の大型輸送機が着陸しておる。
恐らく内部では聖団員どもが必死でリサラとこの3人の行方を探っているはずだ…。
操獣師があの厄介な物質を身に着けておると居場所を特定されるおそれがあるのでな、装着は現地にて行う。
まあ杞憂かもしれんが、用心するに越したことはないからな…。
だが当初から疑問だったが、操獣師と錬装者以外の団員が降りた気配がないのが不気味といえばいえるが…」
陀幽巴の言葉に鑼幽巴も頷く。
「うむ、確かにな。
実は先刻、海底宮殿でゴウガ…いや、奴の錬装磁甲と戦った際、あと一撃で破壊できるところまで追い詰めたものの、突如としてその頭部が微粒子レベルまで分解されて一瞬にしてオレの顔面にまとい付くや直ちに固体化し、いわば“のっぺらぼうの鋼の仮面”となって窒息死させようとしおってな…。
これはあくまで憶測だが、輸送機に籠った何者かがあの戦いを観察しており、土壇場で磁甲に何らかの操作を施したものと考えられる…!」
次弟の眼を直視しつつ長兄は頷いた。
「なるほど、そのようなことがあったか。
…それで確信したわ、おそらく聖団でもかなり上位の人物がリサラらに同行していたものと見えるな。
だが、それにしては対応が後手後手だな…。
そもそも、教軍が繰り出した棘蟹群団にわずか6体の絆獣で対処しようとしたのがとんでもない思い上がりというものであるし、3人の操獣師が戦闘不能になった途端に何と連中の絆獣をルドストンから離脱させてしまうという大愚策を採るとは…。
情報では、確か10人規模の操獣師が乗り込んで来ておるはず…もちろんリサラほどの腕はないにせよ、緊急事態用の人員でないならば一体何のために引き連れて来たのだ?
しかも絆獣が邪魔なのは我らと同様の海龍党頭目が主督空将を動かしてリサラともう一人の操獣師に精神的痛手を与えたことで他の2体(尤もリサラは既に聖団員ではないが)もまんまと戦闘不能に追い込まれた。
これから更に魔王蛸の猛威も加わるというのに、唯一の反撃が鑼幽巴に対するそれだけだとは…、
多少の特殊技術は使えても、度外れて無能な幹部団員と嘲られても致し方あるまいな…」
「全くだ!
しかも結局、仮面攻撃も無駄に終わり、オレはこうして健在なワケだから、そんな無能野郎は教軍じゃ即日処刑だぜ!!」
無元造房特任技師の奇策〈封殺鋼面〉によって死の一歩手前まで追い込まれた“龍坊主最強の男”が殺意の拳を握りしめつつ怨嗟を込めて同意するが、ふと我に返ると、武骨な彼らしくもない皮肉めいた口調で宣った。
「…いやいや兄者、残念ながら教軍にはもっととんでもない大馬鹿者がいるではないか?
どう考えてもあの時くたばらねばならなかったはずなのに、教聖の御慈悲…いや、気まぐれを賜ってのうのうと露命を繋いだあの転生野郎が!
…おおっと⁉」
その瞬間、誕まれてこの方、退くということを知らぬ茶褐色の怪物が思わずニ、三歩後退っていた…しかも、無抵抗を示すかのように両掌を力無く胸前に掲げて。
何故ならその喉元に、四兄弟中最鋭とされる嫡男の魔爪が突き付けられていたのだ!
格闘能力こそ自分に一分の利があるのではとの自惚れはあれど、爪牙の駆使において…否、いざ命のやり取りの場面に逢着したならば、まだまだ兄には遠く及ばぬと達観していたはずなのに、つい軽口を叩いて文字通り逆鱗に触れてしまった鑼幽巴は激しく後悔していた。
陀幽巴の面前で煬赫の名を出すのは兄弟間の“絶対の禁忌”であったはずなのに!
更に、首領からも“一族最強”などと持ち上げられてはいたものの、それが単なる惹句に過ぎぬことを何より鑼幽巴自身が痛感していたのである。
『たとえ我ら3人が束になっても、兄者の足元にも及ばぬわ…!
…そして教聖もそれをご存知であるからこそ、オレらを鼓舞するためにあえてあのような表現を…』
「…分かればよい。
だが改めて訓告しておくが、二度とオレの前で煬赫の名を出すなよ…!
…いやロゼムス公、お見苦しい場面をお目にかけて申し訳ない…平に陳謝申し上げる。
うむ、バヤーニよ、承知しておろうがくれぐれも〈依巫〉を目覚めさせてはならんぞ。
その“聖なる覚醒”は、あくまでも凱星殿の大祭壇上で成されねばならんのだからな…!」
「はっ、心得ておりまする」
…この上なく慇懃に廊下に引き出されてきた華麗な花模様の装飾を施された黄金色のストレッチャーは、前後部をチラワンらを連れ出した2名の信徒とは別の女性たちに支えられていたが、横たわっているはずの萩邑りさらの姿は完全に覆い隠されていた。
あろうことか、宿敵である神牙教軍の〈軍旗〉によって!
他でもない、ラージャーラ人の血潮の色である青紫の豪奢な生地の中央に豁然と、そして不気味に染めなされた、黄金色の瞳が耀く真紅の一つ目。
そしてその周囲には、8本の巨きな、漆黒の炎の縁取りを施された金色の鋭牙が放射状に配置されているが、これは教軍の牙城である極天霊柱を模したものでもあろうか。
そしてこの邪悪極まる意匠の紋章を、数百本もの大人の人差し指大の銀色の牙が円形に囲んでいるのだ。
「むう、あの紋章…いや、あの目玉…!
どうやらただの刺繍ではないな…あの模様自体が何らかの魔力を…?
…いや、そうではない、あそこに何らかの〈精神撹乱電波〉を放射する装置が縫い込まれているに違いないのだ!
そうでなければ、この如何ともし難い不安と焦燥の説明がつかぬ…。
…おお、何ということだ、この“謎の波動”が私の心に促しているのは…、
あろうことか、理性ある人間として当然の嗜みとして心底深く封じ込めて来たはずの…、
肉欲の全面的な解放…!?」
これが神牙教軍の客人に対するもてなしの一環かとばかりに非難を込めて濃緑色の龍坊主を睨むロゼムス公だが、相手はその碧色の凶眼を僅かに細めたのみであった。
…もしやそれは如何に“機械の王”などと教界挙げて畏敬されようとも、究極的には神ならぬ身の人間に過ぎぬ天才技術者に向けられた、“魔界からの使者”の嘲笑でもあったのか?
かくてロゼムスの疑問に答えることなく、陀幽巴は告げた。
「どうやら、役者は揃ったようだ…それでは出発するとしようか。
依巫の身繕いをはじめとする、会場での最終的な準備もあることだしな…!」
「…ベウルセンの一角に設けられた絆獣専用の待機帯…その傍らには聖団の大型輸送機が着陸しておる。
恐らく内部では聖団員どもが必死でリサラとこの3人の行方を探っているはずだ…。
操獣師があの厄介な物質を身に着けておると居場所を特定されるおそれがあるのでな、装着は現地にて行う。
まあ杞憂かもしれんが、用心するに越したことはないからな…。
だが当初から疑問だったが、操獣師と錬装者以外の団員が降りた気配がないのが不気味といえばいえるが…」
陀幽巴の言葉に鑼幽巴も頷く。
「うむ、確かにな。
実は先刻、海底宮殿でゴウガ…いや、奴の錬装磁甲と戦った際、あと一撃で破壊できるところまで追い詰めたものの、突如としてその頭部が微粒子レベルまで分解されて一瞬にしてオレの顔面にまとい付くや直ちに固体化し、いわば“のっぺらぼうの鋼の仮面”となって窒息死させようとしおってな…。
これはあくまで憶測だが、輸送機に籠った何者かがあの戦いを観察しており、土壇場で磁甲に何らかの操作を施したものと考えられる…!」
次弟の眼を直視しつつ長兄は頷いた。
「なるほど、そのようなことがあったか。
…それで確信したわ、おそらく聖団でもかなり上位の人物がリサラらに同行していたものと見えるな。
だが、それにしては対応が後手後手だな…。
そもそも、教軍が繰り出した棘蟹群団にわずか6体の絆獣で対処しようとしたのがとんでもない思い上がりというものであるし、3人の操獣師が戦闘不能になった途端に何と連中の絆獣をルドストンから離脱させてしまうという大愚策を採るとは…。
情報では、確か10人規模の操獣師が乗り込んで来ておるはず…もちろんリサラほどの腕はないにせよ、緊急事態用の人員でないならば一体何のために引き連れて来たのだ?
しかも絆獣が邪魔なのは我らと同様の海龍党頭目が主督空将を動かしてリサラともう一人の操獣師に精神的痛手を与えたことで他の2体(尤もリサラは既に聖団員ではないが)もまんまと戦闘不能に追い込まれた。
これから更に魔王蛸の猛威も加わるというのに、唯一の反撃が鑼幽巴に対するそれだけだとは…、
多少の特殊技術は使えても、度外れて無能な幹部団員と嘲られても致し方あるまいな…」
「全くだ!
しかも結局、仮面攻撃も無駄に終わり、オレはこうして健在なワケだから、そんな無能野郎は教軍じゃ即日処刑だぜ!!」
無元造房特任技師の奇策〈封殺鋼面〉によって死の一歩手前まで追い込まれた“龍坊主最強の男”が殺意の拳を握りしめつつ怨嗟を込めて同意するが、ふと我に返ると、武骨な彼らしくもない皮肉めいた口調で宣った。
「…いやいや兄者、残念ながら教軍にはもっととんでもない大馬鹿者がいるではないか?
どう考えてもあの時くたばらねばならなかったはずなのに、教聖の御慈悲…いや、気まぐれを賜ってのうのうと露命を繋いだあの転生野郎が!
…おおっと⁉」
その瞬間、誕まれてこの方、退くということを知らぬ茶褐色の怪物が思わずニ、三歩後退っていた…しかも、無抵抗を示すかのように両掌を力無く胸前に掲げて。
何故ならその喉元に、四兄弟中最鋭とされる嫡男の魔爪が突き付けられていたのだ!
格闘能力こそ自分に一分の利があるのではとの自惚れはあれど、爪牙の駆使において…否、いざ命のやり取りの場面に逢着したならば、まだまだ兄には遠く及ばぬと達観していたはずなのに、つい軽口を叩いて文字通り逆鱗に触れてしまった鑼幽巴は激しく後悔していた。
陀幽巴の面前で煬赫の名を出すのは兄弟間の“絶対の禁忌”であったはずなのに!
更に、首領からも“一族最強”などと持ち上げられてはいたものの、それが単なる惹句に過ぎぬことを何より鑼幽巴自身が痛感していたのである。
『たとえ我ら3人が束になっても、兄者の足元にも及ばぬわ…!
…そして教聖もそれをご存知であるからこそ、オレらを鼓舞するためにあえてあのような表現を…』
「…分かればよい。
だが改めて訓告しておくが、二度とオレの前で煬赫の名を出すなよ…!
…いやロゼムス公、お見苦しい場面をお目にかけて申し訳ない…平に陳謝申し上げる。
うむ、バヤーニよ、承知しておろうがくれぐれも〈依巫〉を目覚めさせてはならんぞ。
その“聖なる覚醒”は、あくまでも凱星殿の大祭壇上で成されねばならんのだからな…!」
「はっ、心得ておりまする」
…この上なく慇懃に廊下に引き出されてきた華麗な花模様の装飾を施された黄金色のストレッチャーは、前後部をチラワンらを連れ出した2名の信徒とは別の女性たちに支えられていたが、横たわっているはずの萩邑りさらの姿は完全に覆い隠されていた。
あろうことか、宿敵である神牙教軍の〈軍旗〉によって!
他でもない、ラージャーラ人の血潮の色である青紫の豪奢な生地の中央に豁然と、そして不気味に染めなされた、黄金色の瞳が耀く真紅の一つ目。
そしてその周囲には、8本の巨きな、漆黒の炎の縁取りを施された金色の鋭牙が放射状に配置されているが、これは教軍の牙城である極天霊柱を模したものでもあろうか。
そしてこの邪悪極まる意匠の紋章を、数百本もの大人の人差し指大の銀色の牙が円形に囲んでいるのだ。
「むう、あの紋章…いや、あの目玉…!
どうやらただの刺繍ではないな…あの模様自体が何らかの魔力を…?
…いや、そうではない、あそこに何らかの〈精神撹乱電波〉を放射する装置が縫い込まれているに違いないのだ!
そうでなければ、この如何ともし難い不安と焦燥の説明がつかぬ…。
…おお、何ということだ、この“謎の波動”が私の心に促しているのは…、
あろうことか、理性ある人間として当然の嗜みとして心底深く封じ込めて来たはずの…、
肉欲の全面的な解放…!?」
これが神牙教軍の客人に対するもてなしの一環かとばかりに非難を込めて濃緑色の龍坊主を睨むロゼムス公だが、相手はその碧色の凶眼を僅かに細めたのみであった。
…もしやそれは如何に“機械の王”などと教界挙げて畏敬されようとも、究極的には神ならぬ身の人間に過ぎぬ天才技術者に向けられた、“魔界からの使者”の嘲笑でもあったのか?
かくてロゼムスの疑問に答えることなく、陀幽巴は告げた。
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