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第2章 魔人どもの野望
回想の狂戦地ルドストン㉛
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ライネットとバデラの距離が5レクト(約3.3m)に縮まった時、黒き戦士の右手から戮弾電銃が滑り落ち、重い音を立てて床に転がった。
「ッ…!?」
如何なる兇刃がどれほどの膂力によって投じられたものか、殲敵鋼銃の至近距離の直撃にも耐え得る特殊装甲服の右の背筋部に深々と突き立ったそれによって、命綱たる銃器を取り落とした黒き戦士は次の刹那、あえなく膝から崩れ落ちた。
「ムゥ…ルル…ル?」
物憂げに回廊の奥に首を巡らせた巨猿の隻眼が驚愕に見開かれる。
薄青い闇の奥底から、凶々しい霊光を発散させる赤銅色の孤影がひたひたと歩み寄って来るのだ!
“…まさか、奴が生き返ったのか…!?
頭蓋をグシャグシャに砕かれ、眼玉と脳漿を無残に飛散させたあの殲闘者が、まさか…???”
だが、疑問の余地はなかった。
接近者はまぎれもなく“地獄から甦った魔少年”であり、武闘派執務長を地に這わせたのは彼が腰の金属ベルトから抜き取って投じた棒状ナイフであったのだ!
されど、その肉体にはまたしても恐るべき変化が生じていた。
まず、もはや無用の長物たる“醜き貌の残骸”は、頸部から綺麗さっぱり寸断されているではないか!
無論、この狼藉…いや荒療治は自身の手によって、メス代わりの棒状ナイフを駆使しつつなされたものであろう…。
では、新生殲闘者は、如何なる器官によって呼吸し、思考し、見聞するのか?
答はその岩塊の如き胸板にあった。
そのほぼ全体に、奇怪な肉面が浮き彫りになっていたのである!
しかしながら、何という悲劇的な、呪われし奇蹟であろうか…?
それは孤高の不良少年の憂いを含んだ端正な面立ちとは似ても似つかぬ凶相でありながら、ユグマを知る者には一目で彼と認識させ得る、残酷なまでに細部を写し取った悪魔の逸品というべきものであったのである…。
「イヤッホオオオオイッ!!!」
回廊を塞ぐ巍幽巴の骸の前で立ち止まったユグマは、自身の頭部を破壊した怨敵たる死せる龍坊主の巨大な頭部を携えた戮弾電銃の乱射で四散させ、爛々と光る巨眼を満身創痍の護衛絆獣に向けた。
「…邪魔者ガマダ残ッテルナ…!」
復讐者の意図を瞬時に察したバデラは、意のままにならぬ巨躯を必死に駆動させ、背中のナイフをやっとの思いで引き抜き、のろのろと起き上がろうとするライネットの真上からあたかも崩落する壁の様に覆い被さった。
「馬鹿メ!馬鹿メ!馬鹿メェッ!!」
教軍超兵の死骸を踏み越えた魔物はそのまま恐るべき跳躍力を見せ、空中から電銃を連射、その内の一弾が勇敢なる巨猿の後頭部を正確に撃ち抜いたのであった…!
「…モウ一匹隠レテルナ…、
シカモ、ヨリ許シガタイ大悪党ガ…!」
異様に嗄れながらもユグマ以外の何者でもない声に耳を疑いながら、ライネットは巨猿の全体重というとてつもない重荷にもめげず真実を確かめんと必死で俯せの体勢を反転させたのだが、その悪夢的な衝撃は暫しの間、背中の激痛を完全に忘失させたほどであった。
「…ユグマ…君は…、
そんな姿に成り果てて…、
それでもまだ妄執を捨てきれぬのか…⁉」
「フン、何トデモホザクガイイ。
言ッタハズダゼ、
正義ハ必ズヤ悪ニ打チ勝ツトナ…!
俺ハ貴様如キ凡夫ニハ到底及ビモツカヌ神聖ナル使命ヲ担ッテイル…。
“運命ノ女神”リサラ=ハギムラヲ妃トシテ、“ラージャーラノ帝王”トシテ君臨シ、コノ世ノ全テヲ再創造スルトイウナ…!」
「…愚かな…!
その醜き形姿と狂気の言辞を父が目の当たりにしたならいかに激越に嘆くことか…」
「黙レェッ!
今度コソ、ソノヘラズ口ゴト地獄ノ底ニ叩ッ込ンデクレルッ!!」
あたかも初戦のリベンジの如くライネットの喉元に銃口を突き付け、激しくトリガーを絞る殲闘者…だが必殺の戮弾が発射される事はなかった。
…銃器未経験者からいきなり最強火力の超銃を手にしたユグマは完全に失念していたのだ。
戮弾電銃に連射は御法度であり、あえて矩を超えた場合には最低半アトスの自家充電が必要である事実を…!
「クソッ、悪運ノ強イ奴ダ!
ダガ、今ノ俺ハ貴様ナドニ構ッテオラレルホド暇デハナイ、
何ヨリモ、リサラノ生キ血ヲ吸イ尽クソウト企ム教率者ヲ阻止セネバナランノダカラナ!
全ク、コンナ迷路ノ様ナ回廊ハサッサト脱ケ出シテ、煌輪塔ホテルニ先回リスベキダッタゼ…!」
それでも憎き執務長だけは屠ってゆくつもりか、電銃のチャージボタンを押して再発射を期すユグマであったが、前方…即ち入口方向から迫って来るキャタピラ音に耳をそば立てた。
「ン?
…アレハ何ダ?」
それは、如何なる理由でか要請から遥かに遅延して、ようやく今、現場に到着した救命自走タンクの白い機体であったのである。
それが、そもそも自分の危地を救う為に執務長の計らいで呼び寄せられた事など知る由もない怪物であったが、〈第一段階〉から更なる魔進化を遂げた感知力によって、このタンクが一刻も早く身を遠ざけるべき、恐るべき危険物である事実を察知した。
「フウム…、
誰ノプレゼントカハ皆目不明ダガ、
セッカクノ贈リ物ヲ使ワン手ハナイナ…!
トニカク今ハ一瞬タリトモ無駄ニハ出来ンノダ、
マ、アノタンクニ、ツマラン生命デハナク罰当タリナ魂ヲ救ッテモラウガイイワ、
グフワハハハハハッ!
ジャ、アバヨ!!」
脱兎の如くタンクの傍らをすり抜けて闇に消えたユグマを目で追う事すら叶わなかったライネットは、耐え難い激痛とかなりの失血も相俟って刻一刻と消耗する気力体力を振り絞り、辛うじて護衛絆獣の巨体から這い出すと、じわじわと迫る救命タンクに殲闘者と同じく不穏な気配を感じ取った。
「これは…いかん!」
傷付いた身を挺して兇弾から守ってくれたバデラを必死で揺すぶってみるものの、至近距離で戮弾を浴び、今度こそ致命傷を負ってしまったとおぼしき勇者からは何の反応もない。
その証左に後頭部に無残に穿たれた銃痕からは暗緑色の鮮血のみならず、護衛絆獣の鋼の如き強靭な肉を焦がす異臭と共に湯気すら立ち昇っているではないか…。
「バデラ、頼む、起きてくれ!
タンクは爆弾だ!
一刻も早く扉の奥に避難しないと、このままでは木っ端微塵になってしまうぞ!!」
「ッ…!?」
如何なる兇刃がどれほどの膂力によって投じられたものか、殲敵鋼銃の至近距離の直撃にも耐え得る特殊装甲服の右の背筋部に深々と突き立ったそれによって、命綱たる銃器を取り落とした黒き戦士は次の刹那、あえなく膝から崩れ落ちた。
「ムゥ…ルル…ル?」
物憂げに回廊の奥に首を巡らせた巨猿の隻眼が驚愕に見開かれる。
薄青い闇の奥底から、凶々しい霊光を発散させる赤銅色の孤影がひたひたと歩み寄って来るのだ!
“…まさか、奴が生き返ったのか…!?
頭蓋をグシャグシャに砕かれ、眼玉と脳漿を無残に飛散させたあの殲闘者が、まさか…???”
だが、疑問の余地はなかった。
接近者はまぎれもなく“地獄から甦った魔少年”であり、武闘派執務長を地に這わせたのは彼が腰の金属ベルトから抜き取って投じた棒状ナイフであったのだ!
されど、その肉体にはまたしても恐るべき変化が生じていた。
まず、もはや無用の長物たる“醜き貌の残骸”は、頸部から綺麗さっぱり寸断されているではないか!
無論、この狼藉…いや荒療治は自身の手によって、メス代わりの棒状ナイフを駆使しつつなされたものであろう…。
では、新生殲闘者は、如何なる器官によって呼吸し、思考し、見聞するのか?
答はその岩塊の如き胸板にあった。
そのほぼ全体に、奇怪な肉面が浮き彫りになっていたのである!
しかしながら、何という悲劇的な、呪われし奇蹟であろうか…?
それは孤高の不良少年の憂いを含んだ端正な面立ちとは似ても似つかぬ凶相でありながら、ユグマを知る者には一目で彼と認識させ得る、残酷なまでに細部を写し取った悪魔の逸品というべきものであったのである…。
「イヤッホオオオオイッ!!!」
回廊を塞ぐ巍幽巴の骸の前で立ち止まったユグマは、自身の頭部を破壊した怨敵たる死せる龍坊主の巨大な頭部を携えた戮弾電銃の乱射で四散させ、爛々と光る巨眼を満身創痍の護衛絆獣に向けた。
「…邪魔者ガマダ残ッテルナ…!」
復讐者の意図を瞬時に察したバデラは、意のままにならぬ巨躯を必死に駆動させ、背中のナイフをやっとの思いで引き抜き、のろのろと起き上がろうとするライネットの真上からあたかも崩落する壁の様に覆い被さった。
「馬鹿メ!馬鹿メ!馬鹿メェッ!!」
教軍超兵の死骸を踏み越えた魔物はそのまま恐るべき跳躍力を見せ、空中から電銃を連射、その内の一弾が勇敢なる巨猿の後頭部を正確に撃ち抜いたのであった…!
「…モウ一匹隠レテルナ…、
シカモ、ヨリ許シガタイ大悪党ガ…!」
異様に嗄れながらもユグマ以外の何者でもない声に耳を疑いながら、ライネットは巨猿の全体重というとてつもない重荷にもめげず真実を確かめんと必死で俯せの体勢を反転させたのだが、その悪夢的な衝撃は暫しの間、背中の激痛を完全に忘失させたほどであった。
「…ユグマ…君は…、
そんな姿に成り果てて…、
それでもまだ妄執を捨てきれぬのか…⁉」
「フン、何トデモホザクガイイ。
言ッタハズダゼ、
正義ハ必ズヤ悪ニ打チ勝ツトナ…!
俺ハ貴様如キ凡夫ニハ到底及ビモツカヌ神聖ナル使命ヲ担ッテイル…。
“運命ノ女神”リサラ=ハギムラヲ妃トシテ、“ラージャーラノ帝王”トシテ君臨シ、コノ世ノ全テヲ再創造スルトイウナ…!」
「…愚かな…!
その醜き形姿と狂気の言辞を父が目の当たりにしたならいかに激越に嘆くことか…」
「黙レェッ!
今度コソ、ソノヘラズ口ゴト地獄ノ底ニ叩ッ込ンデクレルッ!!」
あたかも初戦のリベンジの如くライネットの喉元に銃口を突き付け、激しくトリガーを絞る殲闘者…だが必殺の戮弾が発射される事はなかった。
…銃器未経験者からいきなり最強火力の超銃を手にしたユグマは完全に失念していたのだ。
戮弾電銃に連射は御法度であり、あえて矩を超えた場合には最低半アトスの自家充電が必要である事実を…!
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全ク、コンナ迷路ノ様ナ回廊ハサッサト脱ケ出シテ、煌輪塔ホテルニ先回リスベキダッタゼ…!」
それでも憎き執務長だけは屠ってゆくつもりか、電銃のチャージボタンを押して再発射を期すユグマであったが、前方…即ち入口方向から迫って来るキャタピラ音に耳をそば立てた。
「ン?
…アレハ何ダ?」
それは、如何なる理由でか要請から遥かに遅延して、ようやく今、現場に到着した救命自走タンクの白い機体であったのである。
それが、そもそも自分の危地を救う為に執務長の計らいで呼び寄せられた事など知る由もない怪物であったが、〈第一段階〉から更なる魔進化を遂げた感知力によって、このタンクが一刻も早く身を遠ざけるべき、恐るべき危険物である事実を察知した。
「フウム…、
誰ノプレゼントカハ皆目不明ダガ、
セッカクノ贈リ物ヲ使ワン手ハナイナ…!
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グフワハハハハハッ!
ジャ、アバヨ!!」
脱兎の如くタンクの傍らをすり抜けて闇に消えたユグマを目で追う事すら叶わなかったライネットは、耐え難い激痛とかなりの失血も相俟って刻一刻と消耗する気力体力を振り絞り、辛うじて護衛絆獣の巨体から這い出すと、じわじわと迫る救命タンクに殲闘者と同じく不穏な気配を感じ取った。
「これは…いかん!」
傷付いた身を挺して兇弾から守ってくれたバデラを必死で揺すぶってみるものの、至近距離で戮弾を浴び、今度こそ致命傷を負ってしまったとおぼしき勇者からは何の反応もない。
その証左に後頭部に無残に穿たれた銃痕からは暗緑色の鮮血のみならず、護衛絆獣の鋼の如き強靭な肉を焦がす異臭と共に湯気すら立ち昇っているではないか…。
「バデラ、頼む、起きてくれ!
タンクは爆弾だ!
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