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第2章 魔人どもの野望
回想の狂戦地ルドストン㉚
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特守部隊にとってステルススーツの完成は、文字通りの“両刃の剣”であった。
本格的な実戦投入が開始されてから僅か1年ほどしか経過しておらず、それは神牙教軍の〈第二次侵攻〉が現実的に囁かれ始め、あたかも兆候のように教界全域、しかも夜間を見計らって狂魔酒鬼なる怪人が出没し、治安を極度に悪化せしめた事態に符節を合わせたものであった。
確かに、連中に対しては、当初スーツは絶大な効力を発揮し、それによって救われた生命や地域は計り知れない。
魔酒による“鬼人化”の一環で、常人の数倍の視力を獲た彼らといえど、忍び寄る狩人を察知するのは至難の業であり、結果として1対10の状況においてすら統衞軍側の勝利は固いという戦況がしばらく続いた。
無論、酒鬼の“供給元”たる海龍党も手を拱いているはずもなく、副頭目・摩麾螺が派遣し、上部組織の神牙教軍からも招聘した龍坊主達が凱鱗領入りすると状況は著しく変化した。
狂魔酒鬼相手なら絶大な効力を発揮した最新鋭装備が、“海の教軍超兵”には全くといってよいほどに通用しなかったのだ。
どうやらそれは視認性の問題ではなく、龍坊主特有の危険察知の嗅覚に屈したかの如くであった…。
では、それを知悉しているはずの教界随一の狙撃手たるライネットが、あえてこの機能を発動してまで両獣に接近したのは何故か?
無論、標的たる巍幽巴が視力に故障(それは武器庫のモニターで確認済み)を生じた事にもあるが、玉朧拳師から常々その狷介なる性格を告げ知らされていた護衛絆獣とコミュニケーションを図るため、なるべく接近する必要があったからだ。
彼の“盟友”たる錬装者・剛駕崇景に対してはその実力と思慮の浅さを瞬時に見抜き、些かの期待をも抱いていなかった武闘派執務長であるが、朱色の武具に身を固めた、哲学者の眸を光らせる巨猿に対しては並々ならぬ関心を持って着目していたのであった。
そして慧眼にもそれを覚知した玉朧は、自らが率いる錬装者軍団【星拳鬼會】の内実を、包み隠さす告げたのである。
”…現在活動する6軍団の内、残念ながら我が會はかつての地位を大幅に下落させているが、最近ようやく未来の屋台骨を真に支え得る逸材を複数、迎え入れるに至った(部外者の執務長に個人名こそ挙げなかったものの、玉朧がそう見込んでいるのは那崎恭作、坂巻雪英、雷堂 玄の“三羽烏”であり、彼らは現在、軍団の“斬り込み隊長”をもって任じる冬河晃人に従って死霊島遠征に参加している)…しかるに現在、エースと目されている崇景の素質は残念ながら彼ら(同期の晃人含む)には及ばず、にも拘わらず彼が君臨している要因こそが“現役最強護衛絆獣”の特異なる庇護なのである”
と…。
「…何故にバデラが崇景に執着するのかは不明ですが、事実、彼らが常に組で行動する事で他の強豪錬装者に肉薄する戦果を挙げて来た訳ですから、聖団としてもこの人獣混淆チームに何ら容喙する必要性は感じなかったものなのですが、ね…。
ただ、何故か教率者様にはそれを御理解頂けず、不即不離の両者がコンビ結成以来直面する最大の戦いにおいて単独行を余儀なくされたのは皮肉というしかありませんが、逆に崇景にとっては一錬装者として、依存に等しかった頼もしき相棒から自立するための得難き契機とするしかないでしょうな…!」
…だが、玉朧拳師は本当に気付いていないのであろうか?
剛駕崇景とバデラを分断させたのがこの新執務長だという事に?
そしてライネットにぞっこんの教率者は、彼のシナリオ(バジャドクの巨猿への嫌悪の表明と第5層以上への侵入禁止令)通りに聖団(玉朧)に働き掛けてくれただけだという事に…。
それほどまでに彼はバデラに惚れ込み、永遠に役不足と断じる現パートナーに成り代わり、真に対等の関係を築き得る新たな相棒に名乗りを挙げんとしていたのであったが、まさに天響神の配剤か、予想よりも早く共に“ファースト・ミッション”を迎える事態となったのであった。
『だが、どこまでも事は慎重に運ばねばならぬ…。
生涯において外した事無き我が直感では、彼と良好な関係が築けるかは全て“第一印象”にかかっていると告げている。
…ともあれ、我が教界が断崖絶壁に追い込まれたる現在において、唯一頼るべき縁が絆獣聖団のみである以上、そして、彼らが真に凱鱗領戦士と死地を共にする決意を固めてくれているのであればこちらも決死の覚悟で応ずるのは当然の事だ…。
そして彼の鬼神の如き戦いぶりから私は錬装者達からはついぞ感得出来なかった“義魂”をまざまざと見せつけられた…。
そう、戦場にて相果てるのであるならば、斯くの如き戦友とでありたいものだ…!』
無論、鋼の闘志を堅持するライネット自身が敗北主義に傾いている訳では無いが、勝利を確信したるが如き敵兵(縻幽巴)の態度もむべなるかなと首肯せざるを得ぬ状況下では、その脳裏に“死の観念”が揺曳し始めたのも無理からぬ部分があったのである…。
…現在、全ディスプレイの75%が高精度スコープとして用いられている機眼によると、狙撃者から標的の距離は僅か約32レクト(24m)…急所である髄魄が内蔵されている鳩尾さえこちらに晒してくれれば、的に多少の動きが伴おうが命中時に放射状に爆散する戮弾の特性にも援けられ、確実に一発必中で仕留める事が可能だ。
そしてお誂え向きに、如何なる理由でか入口に向けて後ろ向きに進んでいる教軍超兵は自らに死を宣告しているも同然なのであった。
しかも、龍坊主の視界は闇に閉ざされている絶好機…バデラへの忖度を理由に発砲を躊躇うようでは、永遠に勝機を逃す事となろう。
隠形覆装を施した戮弾電銃を静かに構えたライネットは、中腰であった龍坊主がへたり込んだ護衛絆獣に止めを刺すべく、意を決する様に身を起こしたまさにその瞬間を見計らって引鉄を絞った。
かくて電子楽器の一打ちの如き発射音と同時に電銃の銃口と茄子紺色の巨漢龍坊主が一本の白い光線で結ばれたかに見えた次の刹那、下腹部から青白い焔を噴き上げた巍幽巴の躰はあたかも巨木が倒れるように仰向けに崩れ落ちた!
摂氏にして一万度に達するプラズマ火球を仕込んだエネルギー穿孔カプセルが着弾と同時に破裂するや開放された黙示録的な超熱エネルギーが標的の体内で渦を巻くように荒れ狂い、結果として細胞群を炭化どころか蒸発に至らしめてしまう凄惨なる破壊現象が、遂に幽巴一族にも及んだのであった。
狙撃手にとってはまさに会心の一撃か、髄魄を完全に潰された教軍超兵が全てそうであったように“最強”を謳う彼らとて例外ではなく、大の字となって回廊を塞いだ巍幽巴は末期の痙攣すら起こさない。
文字通りの即死である。
隻眼となり、顔面に重傷を負い、止めどなく出血する傷口を毛むくじゃらの右手で押さえるバデラは肩で大きく息をしつつ、胡座をかいた体勢のままで突如として屍となった強敵を凝然と見つめていたが、ステルスモードを解除してゆっくりと歩み寄るライネットに気付いて無機的な視線を投げ掛ける。
だがその眼光は、決して友好的なものではなかった…。
本格的な実戦投入が開始されてから僅か1年ほどしか経過しておらず、それは神牙教軍の〈第二次侵攻〉が現実的に囁かれ始め、あたかも兆候のように教界全域、しかも夜間を見計らって狂魔酒鬼なる怪人が出没し、治安を極度に悪化せしめた事態に符節を合わせたものであった。
確かに、連中に対しては、当初スーツは絶大な効力を発揮し、それによって救われた生命や地域は計り知れない。
魔酒による“鬼人化”の一環で、常人の数倍の視力を獲た彼らといえど、忍び寄る狩人を察知するのは至難の業であり、結果として1対10の状況においてすら統衞軍側の勝利は固いという戦況がしばらく続いた。
無論、酒鬼の“供給元”たる海龍党も手を拱いているはずもなく、副頭目・摩麾螺が派遣し、上部組織の神牙教軍からも招聘した龍坊主達が凱鱗領入りすると状況は著しく変化した。
狂魔酒鬼相手なら絶大な効力を発揮した最新鋭装備が、“海の教軍超兵”には全くといってよいほどに通用しなかったのだ。
どうやらそれは視認性の問題ではなく、龍坊主特有の危険察知の嗅覚に屈したかの如くであった…。
では、それを知悉しているはずの教界随一の狙撃手たるライネットが、あえてこの機能を発動してまで両獣に接近したのは何故か?
無論、標的たる巍幽巴が視力に故障(それは武器庫のモニターで確認済み)を生じた事にもあるが、玉朧拳師から常々その狷介なる性格を告げ知らされていた護衛絆獣とコミュニケーションを図るため、なるべく接近する必要があったからだ。
彼の“盟友”たる錬装者・剛駕崇景に対してはその実力と思慮の浅さを瞬時に見抜き、些かの期待をも抱いていなかった武闘派執務長であるが、朱色の武具に身を固めた、哲学者の眸を光らせる巨猿に対しては並々ならぬ関心を持って着目していたのであった。
そして慧眼にもそれを覚知した玉朧は、自らが率いる錬装者軍団【星拳鬼會】の内実を、包み隠さす告げたのである。
”…現在活動する6軍団の内、残念ながら我が會はかつての地位を大幅に下落させているが、最近ようやく未来の屋台骨を真に支え得る逸材を複数、迎え入れるに至った(部外者の執務長に個人名こそ挙げなかったものの、玉朧がそう見込んでいるのは那崎恭作、坂巻雪英、雷堂 玄の“三羽烏”であり、彼らは現在、軍団の“斬り込み隊長”をもって任じる冬河晃人に従って死霊島遠征に参加している)…しかるに現在、エースと目されている崇景の素質は残念ながら彼ら(同期の晃人含む)には及ばず、にも拘わらず彼が君臨している要因こそが“現役最強護衛絆獣”の特異なる庇護なのである”
と…。
「…何故にバデラが崇景に執着するのかは不明ですが、事実、彼らが常に組で行動する事で他の強豪錬装者に肉薄する戦果を挙げて来た訳ですから、聖団としてもこの人獣混淆チームに何ら容喙する必要性は感じなかったものなのですが、ね…。
ただ、何故か教率者様にはそれを御理解頂けず、不即不離の両者がコンビ結成以来直面する最大の戦いにおいて単独行を余儀なくされたのは皮肉というしかありませんが、逆に崇景にとっては一錬装者として、依存に等しかった頼もしき相棒から自立するための得難き契機とするしかないでしょうな…!」
…だが、玉朧拳師は本当に気付いていないのであろうか?
剛駕崇景とバデラを分断させたのがこの新執務長だという事に?
そしてライネットにぞっこんの教率者は、彼のシナリオ(バジャドクの巨猿への嫌悪の表明と第5層以上への侵入禁止令)通りに聖団(玉朧)に働き掛けてくれただけだという事に…。
それほどまでに彼はバデラに惚れ込み、永遠に役不足と断じる現パートナーに成り代わり、真に対等の関係を築き得る新たな相棒に名乗りを挙げんとしていたのであったが、まさに天響神の配剤か、予想よりも早く共に“ファースト・ミッション”を迎える事態となったのであった。
『だが、どこまでも事は慎重に運ばねばならぬ…。
生涯において外した事無き我が直感では、彼と良好な関係が築けるかは全て“第一印象”にかかっていると告げている。
…ともあれ、我が教界が断崖絶壁に追い込まれたる現在において、唯一頼るべき縁が絆獣聖団のみである以上、そして、彼らが真に凱鱗領戦士と死地を共にする決意を固めてくれているのであればこちらも決死の覚悟で応ずるのは当然の事だ…。
そして彼の鬼神の如き戦いぶりから私は錬装者達からはついぞ感得出来なかった“義魂”をまざまざと見せつけられた…。
そう、戦場にて相果てるのであるならば、斯くの如き戦友とでありたいものだ…!』
無論、鋼の闘志を堅持するライネット自身が敗北主義に傾いている訳では無いが、勝利を確信したるが如き敵兵(縻幽巴)の態度もむべなるかなと首肯せざるを得ぬ状況下では、その脳裏に“死の観念”が揺曳し始めたのも無理からぬ部分があったのである…。
…現在、全ディスプレイの75%が高精度スコープとして用いられている機眼によると、狙撃者から標的の距離は僅か約32レクト(24m)…急所である髄魄が内蔵されている鳩尾さえこちらに晒してくれれば、的に多少の動きが伴おうが命中時に放射状に爆散する戮弾の特性にも援けられ、確実に一発必中で仕留める事が可能だ。
そしてお誂え向きに、如何なる理由でか入口に向けて後ろ向きに進んでいる教軍超兵は自らに死を宣告しているも同然なのであった。
しかも、龍坊主の視界は闇に閉ざされている絶好機…バデラへの忖度を理由に発砲を躊躇うようでは、永遠に勝機を逃す事となろう。
隠形覆装を施した戮弾電銃を静かに構えたライネットは、中腰であった龍坊主がへたり込んだ護衛絆獣に止めを刺すべく、意を決する様に身を起こしたまさにその瞬間を見計らって引鉄を絞った。
かくて電子楽器の一打ちの如き発射音と同時に電銃の銃口と茄子紺色の巨漢龍坊主が一本の白い光線で結ばれたかに見えた次の刹那、下腹部から青白い焔を噴き上げた巍幽巴の躰はあたかも巨木が倒れるように仰向けに崩れ落ちた!
摂氏にして一万度に達するプラズマ火球を仕込んだエネルギー穿孔カプセルが着弾と同時に破裂するや開放された黙示録的な超熱エネルギーが標的の体内で渦を巻くように荒れ狂い、結果として細胞群を炭化どころか蒸発に至らしめてしまう凄惨なる破壊現象が、遂に幽巴一族にも及んだのであった。
狙撃手にとってはまさに会心の一撃か、髄魄を完全に潰された教軍超兵が全てそうであったように“最強”を謳う彼らとて例外ではなく、大の字となって回廊を塞いだ巍幽巴は末期の痙攣すら起こさない。
文字通りの即死である。
隻眼となり、顔面に重傷を負い、止めどなく出血する傷口を毛むくじゃらの右手で押さえるバデラは肩で大きく息をしつつ、胡座をかいた体勢のままで突如として屍となった強敵を凝然と見つめていたが、ステルスモードを解除してゆっくりと歩み寄るライネットに気付いて無機的な視線を投げ掛ける。
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