44 / 60
第四章 【覇闘】直前狂騒曲
妖帝星軍、出陣!!
しおりを挟む
AM7:00 ──妖帝星軍【光城派】は出陣した。
今回の戦場(誓覇闘地)は絆獣聖団直轄であるため当然こちらから出向くことになる。
この地における根城である光至教岡山支部ビル裏手の駐車場に停めた、悪路に強い黒い国産高級四輪駆動車の運転席側後部座席に自他共に認める今回の覇闘の主役である光城玄矢が、そして真横には未来の妻?である“魂師の愛娘”沙佐良氷美花が陣取り、運転手を務めるのは今春免許を取得したばかりの三男・白彌であったが、そのハンドル捌きはもはや手慣れたものであった。
強烈な日差しを嫌ってか3人とも各々の好みの意匠のサングラスを掛け、氷美花に至っては漆黒の鍔広帽子を冠り、身にまとった裾の長い黒絹の夏物ワンピースの胸元には雪の結晶を模した黒水晶のペンダントが煌めき、足元は黒いサマーブーツという出で立ちとあって、まさに“魔界の姫君、夏の散策”といった様相である。
「…田巻(光至教岡山支部伝教長)には7時10分までビルに近づくなよと厳命しておいたが、いざ見送り人ゼロっていうのもなんか物足りねえな…」
両腕を組んでシートに深く背を預ける玄矢に、「何を今さら…」と新No.2が苦笑する。
「…ところで白彌、呀門はちゃんと届いてるんだろうな?」
呀門──今回、冬河黎輔と戦うことになる〈人外戦力登録No.25〉の【妖仙獣】である。
「はい、塒の【大分強練場】を一昨日の夕方には出発して、昨日は岡山の大きな公園の駐車場を3、4か所移動して過ごしたようですね…」
「…ってことは今の季節、地獄の蒸し風呂みてえな10トントラックの荷台に押し込められてるって訳か…さぞや内部は臭えだろうな…考えただけでぞっとするぜ…」
「まあ…それじゃ閉じ込められた呀門はかわいそうじゃありませんの…?」
この咎めるような妖天使の物言いに、玄矢は持ち前の悪魔的な笑みを浮かべつつ首を振った。
「全然。何しろ“猛夏勝将”の異名を取るほど呀門は暑さに強い…尤もその反動で冬場にゃまるで使い物にならんがね。
だからあのコンテナの中はヤツにとっちゃ、いわば我々にとってのエアコンがギンギンに効いたスイートルームと同様なんですよ…だが、まあそれ故に食欲も促進されるから…」
ここで玄矢は言葉を切ったが、それは先程の荷台内の臭気へと繋がる尾籠な内容のため、あえて自粛したのである。
「暑さに強い…それは頼もしいことですけれど、今日の相手の名前は少し不吉といえば、不吉ですわね…」
「あっ、確かに!
しかも聞いただけで涼しくなりそうな冬河って…だとしたら呀門とは逆にソイツ、冬は良くても今はバテバテだったりして…」
「バカめ、そんなら結局、呀門が圧勝するんじゃねえか」
この寒い妖帝ギャグ?によって車内の空気は一気に和み、ドリンクホルダーに差し込んでいた清涼飲料水のペットボトルを摑みつつ玄矢はからかうような口調で訊ねた。
「ところで白彌、澤本とはうまく行ってんのか?
──もうヤッたのかよ?」
この名が飛び出したことは三男坊にとってはまさに青天の霹靂だったのか、ほどほどの込み具合である3車線の真ん中を快走していた4WD車はいきなり右に斜行して一目で高齢者運転と分かる古びた軽自動車に激突しそうになった。と同時に「きゃっ」っと短い可憐な悲鳴があがったが、どこかわざとらしいそれは紅一点によるお約束といえなくもなかった。
「あッ!す、すみません…。
で、でも兄さん、一体誰からそんなデマカセ聞いたんですか?
た、たしかに教団の内情についてよく話をすることは認めるけど、あの女性とは決してそんなんじゃありませんよ…」
「まあ…そんなオクテっぽいお顔をしてて、白彌さんも案外隅におけませんのね…!」
心底驚いたらしい氷美花に強く頷きかけつつ、正面を向き直った次期教祖は強い叱責の口調で詰めはじめた。
「教団の内情だと?──何を生意気な、オマエごとき青二才がそこに首を突っ込むのは十年早いわ…それよりなあ、もはや役員全員が周知の事柄を何故に隠そうとするんだ?
ここ数ヶ月、オマエが宮倉と逢瀬を重ねてるってのは何人にも…それこそ善良な一般信者にも目撃された規定事実なんだぜ…しかも先週の土曜には、とうとう彼女のマンションに乗り込んでったそうじゃねえか…」
「まッ!?」──この感嘆は、先程の「きゃっ」とは比較にならない真正な響きを帯びていた…。
「え?…あっ、いや、それはですね…」
──どうやら光城白彌にとっては現教祖たる母や一族最強の兄すら凌ぐ絶対者である妖術鬼の愛娘からの反応の方がはるかに堪えるらしい。
「まあ、ガキの頃(現在もだが)、オレや威紅也と健全な男子の遊びもせずに紫保乃(長女)や碧衣(三女)とママゴトに興じていたオカマちゃんも、アソコの毛が生え揃った頃にゃあしっかりオトコの子の自覚が芽生えてたって訳だ…まあこれでお袋も、カリカリしつつもホッと胸をなでおろしてることだろうぜ…。
何しろ、一時は“玄ちゃん、こんな体たらくであの子は魂師のお役に立てるのかしらねえ?”が口癖だったからな…」
「まあ…なかなかお厳しいんですね、光霊母さまって…」
瞠目しつつ詠嘆する氷美花たが、この仕草は多分に芝居じみていた…。
「……」
すっかり塞ぎ込んでハンドルに覆い被さるようにして信号停止した弟に、勝ち誇ったかのような長兄のコメントが投げかけられる。
「オマエ、何をムクレてんだ?
オレはホメてるんだぜ、何しろ澤本愛咲美っていやあ、教団でも3本指に入る超美人じゃねえか…。
尤も、どこの組織でも広報係は美人に決まってるがな…。
しかも、街を歩きゃモデルそこのけで道行く野郎どもの注目の的、学生時代は芸能事務所のスカウトにブチ当たらずに一日を終えたことがないという剛の者…そんな〈大金星〉と恋仲に…いや、噂じゃ向こうをゾッコンにさせたらしいんだから大したもんじゃねえか…。
むしろ、どうやって口説いたか、こっちがご教授願いたいくらいだぜ…」
ここで氷美花が冗談半分?で玄矢を睨むが、彼はそれに軽く頭を下げつつ素早く右目を瞑ってみせた…これに苦笑しながら彼女も義弟の背中に語りかける。
「それは私も伺ってみたいわ…それにその澤本さん、聞くところでは若くして光至教広報部長に大抜擢されたらしいけど、華やかな芸能界を蹴ってまで教団を選んだその理由も…。
──ねえ白彌さん、あなた自身の魅力に加えて、やっぱり持ち前の料理の腕がモノを言ったのかしら?」
信号が青になり、恋の勝利者は発進しつつ小さく咳払いしたが、狷介な長兄がすかさず「アホウが、何カッコつけてやがる」とツッコミを入れる。
「まあまあ…そんなに手厳しくやり込めちゃ白彌さんがかわいそうじゃないの…ね、話せる範囲でいいから聞かせて下さらない?」
「……」
悪意に満ちた御大将の毒舌を警戒してか、光城家副将は容易に口を開かない。
「…あれほど美味しいものが作れるんだから、お姉様たちも相当、腕が立つんでしょうね?
あの方たちから習ったの?」
「いいえ、ボクの方が上手いです。
──子供の頃から」
と白彌は胸を張り、
「それは事実だ…連中が作ったメシなんざ食えたもんじゃねえ」
と玄矢は肯定した。
「だったら…」
と沙佐良氷美花が言いかけたところで不意に白彌が声を上げた。
「兄さん、50メートルほど前方…左手のコンビニの駐車場に、拳星の寺垣さんが…」
これを受け、サングラスをずり上げた二人の視線が指示された方向に向けられる。
光城玄矢と肩を並べる、【三妖帝】の一角を占める紫羽楯綱…彼が統べる世界規模の実戦空手団体・拳星會館──その兵庫支部長にして全日本大会を連覇し世界大会準優勝という燦然たる戦績を誇る超実力者が偶然にも?光城勢と同型・同色の四輪駆動車の傍らに、岩のような筋肉ではち切れんばかりの迷彩柄のTシャツとショートジーンズ姿で立ち、にこやかに手を振っている…。
「あーん?
何だあの野郎、楯綱に指名された〈立会人〉にしちゃあえれえ軽装じゃねえか…神聖な覇闘をナメてんのか?
しかも車までマネしやがって…。
白彌、構わねえから無視して突っ走れ!
──アイツの手前で一気にスピード上げてなッ!!」
今回の戦場(誓覇闘地)は絆獣聖団直轄であるため当然こちらから出向くことになる。
この地における根城である光至教岡山支部ビル裏手の駐車場に停めた、悪路に強い黒い国産高級四輪駆動車の運転席側後部座席に自他共に認める今回の覇闘の主役である光城玄矢が、そして真横には未来の妻?である“魂師の愛娘”沙佐良氷美花が陣取り、運転手を務めるのは今春免許を取得したばかりの三男・白彌であったが、そのハンドル捌きはもはや手慣れたものであった。
強烈な日差しを嫌ってか3人とも各々の好みの意匠のサングラスを掛け、氷美花に至っては漆黒の鍔広帽子を冠り、身にまとった裾の長い黒絹の夏物ワンピースの胸元には雪の結晶を模した黒水晶のペンダントが煌めき、足元は黒いサマーブーツという出で立ちとあって、まさに“魔界の姫君、夏の散策”といった様相である。
「…田巻(光至教岡山支部伝教長)には7時10分までビルに近づくなよと厳命しておいたが、いざ見送り人ゼロっていうのもなんか物足りねえな…」
両腕を組んでシートに深く背を預ける玄矢に、「何を今さら…」と新No.2が苦笑する。
「…ところで白彌、呀門はちゃんと届いてるんだろうな?」
呀門──今回、冬河黎輔と戦うことになる〈人外戦力登録No.25〉の【妖仙獣】である。
「はい、塒の【大分強練場】を一昨日の夕方には出発して、昨日は岡山の大きな公園の駐車場を3、4か所移動して過ごしたようですね…」
「…ってことは今の季節、地獄の蒸し風呂みてえな10トントラックの荷台に押し込められてるって訳か…さぞや内部は臭えだろうな…考えただけでぞっとするぜ…」
「まあ…それじゃ閉じ込められた呀門はかわいそうじゃありませんの…?」
この咎めるような妖天使の物言いに、玄矢は持ち前の悪魔的な笑みを浮かべつつ首を振った。
「全然。何しろ“猛夏勝将”の異名を取るほど呀門は暑さに強い…尤もその反動で冬場にゃまるで使い物にならんがね。
だからあのコンテナの中はヤツにとっちゃ、いわば我々にとってのエアコンがギンギンに効いたスイートルームと同様なんですよ…だが、まあそれ故に食欲も促進されるから…」
ここで玄矢は言葉を切ったが、それは先程の荷台内の臭気へと繋がる尾籠な内容のため、あえて自粛したのである。
「暑さに強い…それは頼もしいことですけれど、今日の相手の名前は少し不吉といえば、不吉ですわね…」
「あっ、確かに!
しかも聞いただけで涼しくなりそうな冬河って…だとしたら呀門とは逆にソイツ、冬は良くても今はバテバテだったりして…」
「バカめ、そんなら結局、呀門が圧勝するんじゃねえか」
この寒い妖帝ギャグ?によって車内の空気は一気に和み、ドリンクホルダーに差し込んでいた清涼飲料水のペットボトルを摑みつつ玄矢はからかうような口調で訊ねた。
「ところで白彌、澤本とはうまく行ってんのか?
──もうヤッたのかよ?」
この名が飛び出したことは三男坊にとってはまさに青天の霹靂だったのか、ほどほどの込み具合である3車線の真ん中を快走していた4WD車はいきなり右に斜行して一目で高齢者運転と分かる古びた軽自動車に激突しそうになった。と同時に「きゃっ」っと短い可憐な悲鳴があがったが、どこかわざとらしいそれは紅一点によるお約束といえなくもなかった。
「あッ!す、すみません…。
で、でも兄さん、一体誰からそんなデマカセ聞いたんですか?
た、たしかに教団の内情についてよく話をすることは認めるけど、あの女性とは決してそんなんじゃありませんよ…」
「まあ…そんなオクテっぽいお顔をしてて、白彌さんも案外隅におけませんのね…!」
心底驚いたらしい氷美花に強く頷きかけつつ、正面を向き直った次期教祖は強い叱責の口調で詰めはじめた。
「教団の内情だと?──何を生意気な、オマエごとき青二才がそこに首を突っ込むのは十年早いわ…それよりなあ、もはや役員全員が周知の事柄を何故に隠そうとするんだ?
ここ数ヶ月、オマエが宮倉と逢瀬を重ねてるってのは何人にも…それこそ善良な一般信者にも目撃された規定事実なんだぜ…しかも先週の土曜には、とうとう彼女のマンションに乗り込んでったそうじゃねえか…」
「まッ!?」──この感嘆は、先程の「きゃっ」とは比較にならない真正な響きを帯びていた…。
「え?…あっ、いや、それはですね…」
──どうやら光城白彌にとっては現教祖たる母や一族最強の兄すら凌ぐ絶対者である妖術鬼の愛娘からの反応の方がはるかに堪えるらしい。
「まあ、ガキの頃(現在もだが)、オレや威紅也と健全な男子の遊びもせずに紫保乃(長女)や碧衣(三女)とママゴトに興じていたオカマちゃんも、アソコの毛が生え揃った頃にゃあしっかりオトコの子の自覚が芽生えてたって訳だ…まあこれでお袋も、カリカリしつつもホッと胸をなでおろしてることだろうぜ…。
何しろ、一時は“玄ちゃん、こんな体たらくであの子は魂師のお役に立てるのかしらねえ?”が口癖だったからな…」
「まあ…なかなかお厳しいんですね、光霊母さまって…」
瞠目しつつ詠嘆する氷美花たが、この仕草は多分に芝居じみていた…。
「……」
すっかり塞ぎ込んでハンドルに覆い被さるようにして信号停止した弟に、勝ち誇ったかのような長兄のコメントが投げかけられる。
「オマエ、何をムクレてんだ?
オレはホメてるんだぜ、何しろ澤本愛咲美っていやあ、教団でも3本指に入る超美人じゃねえか…。
尤も、どこの組織でも広報係は美人に決まってるがな…。
しかも、街を歩きゃモデルそこのけで道行く野郎どもの注目の的、学生時代は芸能事務所のスカウトにブチ当たらずに一日を終えたことがないという剛の者…そんな〈大金星〉と恋仲に…いや、噂じゃ向こうをゾッコンにさせたらしいんだから大したもんじゃねえか…。
むしろ、どうやって口説いたか、こっちがご教授願いたいくらいだぜ…」
ここで氷美花が冗談半分?で玄矢を睨むが、彼はそれに軽く頭を下げつつ素早く右目を瞑ってみせた…これに苦笑しながら彼女も義弟の背中に語りかける。
「それは私も伺ってみたいわ…それにその澤本さん、聞くところでは若くして光至教広報部長に大抜擢されたらしいけど、華やかな芸能界を蹴ってまで教団を選んだその理由も…。
──ねえ白彌さん、あなた自身の魅力に加えて、やっぱり持ち前の料理の腕がモノを言ったのかしら?」
信号が青になり、恋の勝利者は発進しつつ小さく咳払いしたが、狷介な長兄がすかさず「アホウが、何カッコつけてやがる」とツッコミを入れる。
「まあまあ…そんなに手厳しくやり込めちゃ白彌さんがかわいそうじゃないの…ね、話せる範囲でいいから聞かせて下さらない?」
「……」
悪意に満ちた御大将の毒舌を警戒してか、光城家副将は容易に口を開かない。
「…あれほど美味しいものが作れるんだから、お姉様たちも相当、腕が立つんでしょうね?
あの方たちから習ったの?」
「いいえ、ボクの方が上手いです。
──子供の頃から」
と白彌は胸を張り、
「それは事実だ…連中が作ったメシなんざ食えたもんじゃねえ」
と玄矢は肯定した。
「だったら…」
と沙佐良氷美花が言いかけたところで不意に白彌が声を上げた。
「兄さん、50メートルほど前方…左手のコンビニの駐車場に、拳星の寺垣さんが…」
これを受け、サングラスをずり上げた二人の視線が指示された方向に向けられる。
光城玄矢と肩を並べる、【三妖帝】の一角を占める紫羽楯綱…彼が統べる世界規模の実戦空手団体・拳星會館──その兵庫支部長にして全日本大会を連覇し世界大会準優勝という燦然たる戦績を誇る超実力者が偶然にも?光城勢と同型・同色の四輪駆動車の傍らに、岩のような筋肉ではち切れんばかりの迷彩柄のTシャツとショートジーンズ姿で立ち、にこやかに手を振っている…。
「あーん?
何だあの野郎、楯綱に指名された〈立会人〉にしちゃあえれえ軽装じゃねえか…神聖な覇闘をナメてんのか?
しかも車までマネしやがって…。
白彌、構わねえから無視して突っ走れ!
──アイツの手前で一気にスピード上げてなッ!!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百花繚乱 〜国の姫から極秘任務を受けた俺のスキルの行くところ〜
幻月日
ファンタジー
ーー時は魔物時代。
魔王を頂点とする闇の群勢が世界中に蔓延る中、勇者という職業は人々にとって希望の光だった。
そんな勇者の一人であるシンは、逃れ行き着いた村で村人たちに魔物を差し向けた勇者だと勘違いされてしまい、滞在中の兵団によってシーラ王国へ送られてしまった。
「勇者、シン。あなたには魔王の城に眠る秘宝、それを盗み出して来て欲しいのです」
唐突にアリス王女に突きつけられたのは、自分のようなランクの勇者に与えられる任務ではなかった。レベル50台の魔物をようやく倒せる勇者にとって、レベル100台がいる魔王の城は未知の領域。
「ーー王女が頼む、その任務。俺が引き受ける」
シンの持つスキルが頼りだと言うアリス王女。快く引き受けたわけではなかったが、シンはアリス王女の頼みを引き受けることになり、魔王の城へ旅立つ。
これは魔物が世界に溢れる時代、シーラ王国の姫に頼まれたのをきっかけに魔王の城を目指す勇者の物語。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる