37 / 60
第四章 【覇闘】直前狂騒曲
錬装者煉獄篇③かくて両雄は錬装した!
しおりを挟む
【冬河小型絆獣研究所】に向かうため合宿所の裏手に回った宗 星愁と那崎恭作は、入口である〈マンホール型門〉がぱっくりと口を開いているのを目の当たりにして思わず顔を見合わせた。
「いくら急いでいたとはいえ、戸締りもせずに出て行くとはな…。
しかも…」
星愁の重い呟きに、恭作もやや動揺気味に相槌を打つ。
「…妙ですね、あのいつもギャアギャア騒がしい絆獣たちの鳴き声が全く聴こえない…」
「だが、死んだのは三匹だろう?
考えたくはないが〔獣居房〕で何らかの伝染性の疫病が発生し、他の連中もバタバタ倒れちまってるのかもしれんな…。
もしそうなら、生身のままで降りるのは危険だ、
──恭作、〈錬装〉するぞ」
「…了解です」
ほぼ同時に先輩の全身は銀色の、そして後輩は白い卵型の閃光に包まれたが、経験(錬装回数)において勝る星愁のそれはおよそ10秒で消失し、再び現れた彼は〈コブラ〉をモチーフとした、そしてその5秒後に出現した恭作は〈白虎〉を象った磁甲を纏っていた!
──通常時における体格は星愁が178センチ・71キロ、恭作が175センチ・66キロであるのに対し、錬装後は前者が202センチ・162キロ、後者は197センチ・155キロに増大していた。
星愁のそれがやや大きいのは、もちろんコブラの左右に張り出した頭部の意匠によるものである。
モチーフこそそれぞれ〈毒蛇の王〉及び〈西方位の神獣〉に依拠しているものの、いうまでもなく両者のシルエットは人型を保っており、地面に腹這いや四つん這いになっている訳ではない…。
「──かなり迅くなったな。
黎輔もそれなりに上達してるが、それでもやっと30秒を切ったかなというところだ…。
キャリアが半年違えば、実戦経験がほぼ同じでもやはりこうも違うもんか…いや、この言い方はおまえに失礼だな、やはり錬装者としての自覚とそれから派生する集中力の違いってヤツなんだろう…」
しかし鋼の虎戦士は謙遜するかのように右手を振る。
「いえいえ、先輩方の“マッハチェンジ”に比べたらまだまだですよ…。
それに、黎くんの磁甲は本来“東洋人不適応型”の〔スペンサーモデル〕でしょう?
聞くところじゃかなり無理くりゲットしたっぽいですから、聖団側の嫌がらせで何か細工でもされてんじゃないですかね?」
“中国支部最強錬装者”もため息を吐きつつ応じる。
「…たしかにそれはあるかもな。
全くアイツ、自分の好き嫌いに関しちゃホントに妥協しねえからなあ…。
大体、いくら親父と、それにハンゾウと仲が悪いからって、曲がりなりにも支部の首督があれだけ入れ込んでる小型絆獣に一切ノータッチってのも中々できるこっちゃねえぜ…なあ、そう思わんか?」
「でもまあ、もちろん感心することじゃありませんけど、それはしょうがない部分もあるんじゃないですかね…。
まず第一に彼、ホントに猿って動物が苦手らしいんですよ。
何でも3~4歳の頃、丁度“絆獣ブリーダー”をはじめたばかりのオヤジさんの悪ふざけで旧型の獣居房に2時間ばかり閉じ込められちゃったことがあったらしくて、生まれたばっかりのハンゾウの先祖にいいようにオモチャにされて文字通り地獄の思いを味わったとか…。
もちろん連中もまだ赤ん坊だから牙も爪も生えちゃいなかったものの力だけは異様に強くて、まるでビーチボールみたいにポンポン投げ飛ばされた挙げ句、かわいそうにコンクリートの壁に頭をブツけちゃって気絶したらしいんですよね…。
当然今でも憤ってますけど、これって悪質な児童虐待…いや、とてもそれところじゃない!完全な殺人未遂じゃないですか!?」
生来の正義漢なのであろう、まさに被害者と一体化したかのごとく立腹する後輩に星愁は苦笑しつつ同意する。
「全くひでえ父親もあったもんだよな…。
オレも黎輔からその恨み節を聞かされて、さすがに思うところあってツネさんにそれとなく確かめてみたことがあったんだが、本人曰く丁度その時期、離婚と事業の不振、それに二人の男児の子育てが重なってストレスで限界寸前だったと言ってたがな…ああ、分かってる、もちろんそんなの幼い次男坊にとっちゃ知ったことじゃねえし、〈鬼畜監禁〉の言い訳にすらならんよ…。
しかも、呆れたことに…いや、これこそが冬河恒典って人間の真骨頂ともいえるかな、全く悪びれることなく…それどころかひとしきり恩知らずのてにゃわん(手に負えない)息子を口汚く罵った後で、ホザいたセリフがふるってる…、
“──これは離婚の主要な原因の一つでもあるんじゃけどな、そもそもワシは女の子が欲しかったんじゃ!
何故なら優しくて可愛いし、成長すればお淑やかで美しくなるし、たとえ“天響神の思し召し”によって異世界に赴くことになろうとも、聖団における女子しかなれん操獣師の格は野郎が務める錬装者より遥かに上じゃろうが…それじゃけえ、最初のガキ(晃人)を嫁が身籠った時、それこそ一心に祈りつつ〈お百度〉を踏んだっちゅうのにエグメドはワシの悲願を叶えてはくれんかった…。
それ以来、絆獣聖団が掲げる理想に命を賭けていたワシは何も信じん虚無主義者になったんじゃ…。
ましてやあの黎輔がどう思ってようが、これっぽっちも堪えりゃせんわ…。
──実はのう、こりゃオフレコ…あ、いや、いつでもアイツに言うてくれりゃあええが、長男に〈召喚〉がかかった時、ワシゃあ小躍りするほど喜んで独り祝杯を挙げたんよ…ああ、これでようよう(やっと)一匹片付いたっちゅうてな…!
そいでな(ここで中国支部首督は悪魔のごとき笑みを浮かべた)、これに味をしめたっちゅう訳でもねーんじゃが、神田ぐっちゃんと画面通話する度に打診しとるんじゃわ…。
──異世界じゃかなり熾烈な戦いになっとるようじゃが、本隊の錬装者は足りとるんかいのう?
ウチの出来損ないで良かったら、いつでも供出しまっせ…どーせ、先発した晃人は人並みの役に立っておりゃーせんじゃろうけえなあ!
ついでに付録の次男も送り込みゃあ、二人一組でようよう一人前の錬装者に成るんとちゃうかいなあ…神田口もそう思わんかいな?
ま、そういうワケじゃけえ、入り用なら遠慮なくいつでも声掛けてーな、ワシゃこの件に関する限り24時間開店状態じゃけえな…!”
──これを額面通り受け取りゃ、黎輔の“真の敵”は妖帝星軍でも神牙教軍でも、そして利用されてるだけのハンゾウですらなく、自分じゃどうにもならねえ呪われた縁で結ばれちまった実の親父ってことになるよなあ…!」
呆れ果てたかのような宗 星愁のコメントに、ラージャーラへの出征を目前に控えた那崎恭作も白い鋼の拳を握りしめ、怒りに震えながら応じる。
「全くです…!
血を分けた実の息子に対する人間のセリフとはとても思えない…!
もし仮にこれが自分の父親だったら、ボクならこの鉄拳で殴り殺しちゃいかねませんよ…!!」
「いくら急いでいたとはいえ、戸締りもせずに出て行くとはな…。
しかも…」
星愁の重い呟きに、恭作もやや動揺気味に相槌を打つ。
「…妙ですね、あのいつもギャアギャア騒がしい絆獣たちの鳴き声が全く聴こえない…」
「だが、死んだのは三匹だろう?
考えたくはないが〔獣居房〕で何らかの伝染性の疫病が発生し、他の連中もバタバタ倒れちまってるのかもしれんな…。
もしそうなら、生身のままで降りるのは危険だ、
──恭作、〈錬装〉するぞ」
「…了解です」
ほぼ同時に先輩の全身は銀色の、そして後輩は白い卵型の閃光に包まれたが、経験(錬装回数)において勝る星愁のそれはおよそ10秒で消失し、再び現れた彼は〈コブラ〉をモチーフとした、そしてその5秒後に出現した恭作は〈白虎〉を象った磁甲を纏っていた!
──通常時における体格は星愁が178センチ・71キロ、恭作が175センチ・66キロであるのに対し、錬装後は前者が202センチ・162キロ、後者は197センチ・155キロに増大していた。
星愁のそれがやや大きいのは、もちろんコブラの左右に張り出した頭部の意匠によるものである。
モチーフこそそれぞれ〈毒蛇の王〉及び〈西方位の神獣〉に依拠しているものの、いうまでもなく両者のシルエットは人型を保っており、地面に腹這いや四つん這いになっている訳ではない…。
「──かなり迅くなったな。
黎輔もそれなりに上達してるが、それでもやっと30秒を切ったかなというところだ…。
キャリアが半年違えば、実戦経験がほぼ同じでもやはりこうも違うもんか…いや、この言い方はおまえに失礼だな、やはり錬装者としての自覚とそれから派生する集中力の違いってヤツなんだろう…」
しかし鋼の虎戦士は謙遜するかのように右手を振る。
「いえいえ、先輩方の“マッハチェンジ”に比べたらまだまだですよ…。
それに、黎くんの磁甲は本来“東洋人不適応型”の〔スペンサーモデル〕でしょう?
聞くところじゃかなり無理くりゲットしたっぽいですから、聖団側の嫌がらせで何か細工でもされてんじゃないですかね?」
“中国支部最強錬装者”もため息を吐きつつ応じる。
「…たしかにそれはあるかもな。
全くアイツ、自分の好き嫌いに関しちゃホントに妥協しねえからなあ…。
大体、いくら親父と、それにハンゾウと仲が悪いからって、曲がりなりにも支部の首督があれだけ入れ込んでる小型絆獣に一切ノータッチってのも中々できるこっちゃねえぜ…なあ、そう思わんか?」
「でもまあ、もちろん感心することじゃありませんけど、それはしょうがない部分もあるんじゃないですかね…。
まず第一に彼、ホントに猿って動物が苦手らしいんですよ。
何でも3~4歳の頃、丁度“絆獣ブリーダー”をはじめたばかりのオヤジさんの悪ふざけで旧型の獣居房に2時間ばかり閉じ込められちゃったことがあったらしくて、生まれたばっかりのハンゾウの先祖にいいようにオモチャにされて文字通り地獄の思いを味わったとか…。
もちろん連中もまだ赤ん坊だから牙も爪も生えちゃいなかったものの力だけは異様に強くて、まるでビーチボールみたいにポンポン投げ飛ばされた挙げ句、かわいそうにコンクリートの壁に頭をブツけちゃって気絶したらしいんですよね…。
当然今でも憤ってますけど、これって悪質な児童虐待…いや、とてもそれところじゃない!完全な殺人未遂じゃないですか!?」
生来の正義漢なのであろう、まさに被害者と一体化したかのごとく立腹する後輩に星愁は苦笑しつつ同意する。
「全くひでえ父親もあったもんだよな…。
オレも黎輔からその恨み節を聞かされて、さすがに思うところあってツネさんにそれとなく確かめてみたことがあったんだが、本人曰く丁度その時期、離婚と事業の不振、それに二人の男児の子育てが重なってストレスで限界寸前だったと言ってたがな…ああ、分かってる、もちろんそんなの幼い次男坊にとっちゃ知ったことじゃねえし、〈鬼畜監禁〉の言い訳にすらならんよ…。
しかも、呆れたことに…いや、これこそが冬河恒典って人間の真骨頂ともいえるかな、全く悪びれることなく…それどころかひとしきり恩知らずのてにゃわん(手に負えない)息子を口汚く罵った後で、ホザいたセリフがふるってる…、
“──これは離婚の主要な原因の一つでもあるんじゃけどな、そもそもワシは女の子が欲しかったんじゃ!
何故なら優しくて可愛いし、成長すればお淑やかで美しくなるし、たとえ“天響神の思し召し”によって異世界に赴くことになろうとも、聖団における女子しかなれん操獣師の格は野郎が務める錬装者より遥かに上じゃろうが…それじゃけえ、最初のガキ(晃人)を嫁が身籠った時、それこそ一心に祈りつつ〈お百度〉を踏んだっちゅうのにエグメドはワシの悲願を叶えてはくれんかった…。
それ以来、絆獣聖団が掲げる理想に命を賭けていたワシは何も信じん虚無主義者になったんじゃ…。
ましてやあの黎輔がどう思ってようが、これっぽっちも堪えりゃせんわ…。
──実はのう、こりゃオフレコ…あ、いや、いつでもアイツに言うてくれりゃあええが、長男に〈召喚〉がかかった時、ワシゃあ小躍りするほど喜んで独り祝杯を挙げたんよ…ああ、これでようよう(やっと)一匹片付いたっちゅうてな…!
そいでな(ここで中国支部首督は悪魔のごとき笑みを浮かべた)、これに味をしめたっちゅう訳でもねーんじゃが、神田ぐっちゃんと画面通話する度に打診しとるんじゃわ…。
──異世界じゃかなり熾烈な戦いになっとるようじゃが、本隊の錬装者は足りとるんかいのう?
ウチの出来損ないで良かったら、いつでも供出しまっせ…どーせ、先発した晃人は人並みの役に立っておりゃーせんじゃろうけえなあ!
ついでに付録の次男も送り込みゃあ、二人一組でようよう一人前の錬装者に成るんとちゃうかいなあ…神田口もそう思わんかいな?
ま、そういうワケじゃけえ、入り用なら遠慮なくいつでも声掛けてーな、ワシゃこの件に関する限り24時間開店状態じゃけえな…!”
──これを額面通り受け取りゃ、黎輔の“真の敵”は妖帝星軍でも神牙教軍でも、そして利用されてるだけのハンゾウですらなく、自分じゃどうにもならねえ呪われた縁で結ばれちまった実の親父ってことになるよなあ…!」
呆れ果てたかのような宗 星愁のコメントに、ラージャーラへの出征を目前に控えた那崎恭作も白い鋼の拳を握りしめ、怒りに震えながら応じる。
「全くです…!
血を分けた実の息子に対する人間のセリフとはとても思えない…!
もし仮にこれが自分の父親だったら、ボクならこの鉄拳で殴り殺しちゃいかねませんよ…!!」
10
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百花繚乱 〜国の姫から極秘任務を受けた俺のスキルの行くところ〜
幻月日
ファンタジー
ーー時は魔物時代。
魔王を頂点とする闇の群勢が世界中に蔓延る中、勇者という職業は人々にとって希望の光だった。
そんな勇者の一人であるシンは、逃れ行き着いた村で村人たちに魔物を差し向けた勇者だと勘違いされてしまい、滞在中の兵団によってシーラ王国へ送られてしまった。
「勇者、シン。あなたには魔王の城に眠る秘宝、それを盗み出して来て欲しいのです」
唐突にアリス王女に突きつけられたのは、自分のようなランクの勇者に与えられる任務ではなかった。レベル50台の魔物をようやく倒せる勇者にとって、レベル100台がいる魔王の城は未知の領域。
「ーー王女が頼む、その任務。俺が引き受ける」
シンの持つスキルが頼りだと言うアリス王女。快く引き受けたわけではなかったが、シンはアリス王女の頼みを引き受けることになり、魔王の城へ旅立つ。
これは魔物が世界に溢れる時代、シーラ王国の姫に頼まれたのをきっかけに魔王の城を目指す勇者の物語。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる