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第一章 地球淫界化計画を阻止せよ!
雷の聖使、燦燦たる初陣!?⑨
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「んぁっ、んぐぐッ…」
突如として口中に出現した不可視の最悪異物によって一瞬にして呼吸困難に見舞われた雷の聖使──されど地獄の試練はここからであった!
何と淫魔将軍の巨根の進撃はそこで留まることなく更に続き、両膝をついたルリアの躰を弓なりにのけ反らせてゆくではないか!
「はッ、あああッ…」
当然の防御反応として両手で見えざる肉柱を引き抜こうとするものの、おそるべきパワーで突き進む凶器をストップさせることは到底不可能──されど天性の柔軟さと入浴前に20分のピラティスを欠かさぬ美容への飽くなき執念が幸いして?みごとな人間橋を描きつつ何とか持ち堪えたかに見えた聖使であったが、やはりというべきか、怪物体の体積がみるみる増大してゆくことに加え、あろうことかそれが不気味な前後運動を開始したことによって再び意識が遠のいてゆくのを如何ともし難かったのである…。
一方のベルバスの胸中を支配しているのは、意外なことに喜悦よりも哀しみなのであった。
もちろん、全身が痙攣するほどの快感を覚えていることは否定できぬ──しかし、同時にこの呵責なき責めが美しい戦士にどれほどの苦悶をもたらしているのかと案ずる懸念の方が遥かに強烈なのであった…?!
『はっ、あはあッ…どうか…どうか赦してくれたまえ…ウヒィッ…ああ、少しキツイが気持ちエエ…はッ、バカめッ、彼女の苦境に思いを馳せずして、何という冒涜的な…ふうッ…ウウン…さ、されど…わ、悪いのは全て、あの罰当たりな聖防霊じゃござんせんか…あふぅッ、そ、そうとも…だ、だからだ…こ、こうして、〈依代〉に命に関わる苦痛を与えれば…ああッ…奴は寄生先を守るためにも私のシヴァ神も真っ青の男根を…ハァッ…タ、タップして降伏の意思を示すのではないかと…んんッ…ち、血の涙を呑んで責め立てているのだ…アヘエッ…!
し、しかし…こ、これ以上長引くようだと、マ…マジでイッテしまいそうッ…!!』
この淫魔将軍の危機感を、聖防霊も違う意味で共有していた。
『──ゆ、赦せんッ…!
い、いかに“大宇宙の恥部”である負極界の住人とはいえ、これほどまでに破廉恥極まる攻撃を仕掛けてくるとはなッ…!!
だ、だが解せんのは、再び雷撃を浴びせられるリスクを冒してまで最も敏感な部分であるはずの性器を突っ込んできたのかということ…!
な、舐めおって…そ、それほどまでに神結層露とやらの効力を過信しておるのかッ!?
さ、されど実際問題としてルリアの肉体がかくのごとき危機的状況下にある以上、雷力が比例して急低下しておることは自明であり、渾身の口内雷撃を放ったところで、忌まわしき敵に新たな刺激を提供してしまうだけなのではないか──!?
そ、そして何よりも恐れるべきは、このまま彼奴の放縦を許し、地獄の汚液を放出されてしまうことだッ!!
もしそんな凶事が現実のものとなれば──文字通りルリアの生命に関わるッ!!
それだけは…それだけは断じて阻止せねばならんッッ!!!』
M字になった両脚をベッタリと地面に張り付け、成すすべもなく両手を上方に投げ出してグッタリと海老反りのまま硬直した、もはや凶暴な啄木鳥の嘴の乱打に曝される美しき樹木状態の雷の聖使…この絶体絶命のピンチを逆転する手段は、たった一つしか無かった。
「──図に乗るなよ負極界人ッ!
おそらく決着は次回以降に持ち越されようが、聖闘防霊団を敵に回した確かな証だけはその醜軀に刻印してやるわッ!!」
この昂然たる宣言の直後に雷の聖使の肉体が一瞬スパークしたかと思いきや、眩く発光する人形がふわっと宙に数メートルも舞い上がると、たちまち凄まじい放電状態にある直径1メートルほどの雷球へと変形し、巨根の長さから判断して根元はこの辺りてあろうと目星をつけた部分にバチバチと唸りを上げて急降下したのだ!
「ひっぎぐえばあああぁッッッ!!!」
姿なき絶叫が夜気を裂いて小山全体に轟き渡り、反射的にスポンッと濡れた音をたてて聖使の口内から凶器がひっこ抜かれたわけだが、その時には怒髪天に達したエジュケーの第二撃がベルバスの顔面を直撃していた!
「あぎぼやああああッッ!!!」
この苦鳴によって狙いが正確であることを確信した聖防霊は、更なるダメージを与えるべく何度もバウンドして怨敵を半失神寸前に追いやると、速やかな撤収に向けて相棒の戦況を窺うべくボロ屋の屋根に舞い上がったが、そこで繰り広げられているのは霊獣VS魔獣の互いのプライドを賭けた果てしなき取っ組み合いであった!
とはいえ傍目には黒い斑点模様を灰色の全身に散らした奇形のメガネザルが異様に長い尻尾を振り立てながらバスケットボールほどの大きさのブルブル振動するドギツい桃色の綿飴と瓦屋根全体をガタガタ軋ませつつ、縦横無尽に転げ回りながら激しくじゃれ合っているようにしか見えなかったのだが…。
「やれやれ…どうやらこちらも今晩中にはケリがつきそうにないな…。
されどミンチよ、非常事態である今回に限り助力するが、その魔物を仕留めるのはあくまでオマエの責務だということを忘れるなよッ!」
かくて淫魔将軍に加えたものと同等の威力を込めた雷球圧殺を凶祭華同盟の軍獣の顔面にかまして飼い主に劣らぬほどの悲鳴を上げさせたエジュケーは、たちまちグローブ状の姿を回復してキョトンと上司を見上げる朋獣に厳しく命じる。
「──我らが同志である雷の聖使が危機的状況にある!
あの憎むべきベルバスの卑劣な淫謀によって、心身に深いダメージを負わされてしまったのだッ!
従って現在彼女は自力での移動が困難であるゆえ、我らが《融霊》して直ちに【サンダーベース】へ搬送するぞッ!!」
ミンチにとって世界と同義であるルリアの〈死〉は即ちその終焉を意味する──となればこうしてはおられぬとばかり、仰向けに引っくり返って四肢をピクピクと痙攣させる穢らわしい敵の腹を踏み台にして雷球に向かって飛び上がり、両者は激しくスパークしながら一つの霊体へと融合してゆく!
“ピロハラピロハラピロハラリィ~ンッ♪”
またもやあの脱力感と解放感を同時にもたらす笛の音が響き渡り、霊体はみるみる赤い人型へと姿を整えてゆくではないか!?
もとより正体が正体ゆえに、紅水晶を彷彿とさせる半透明の躰は質感こそ乏しいが形状だけは堂々たるマッチョボディであり、黄金色に輝くその瞳と相俟って立派にヒーローしているといえた。
──ジュアッ!
掛け声も勇ましく、ある意味アートの域に達した、痛ましくもあられもない姿で失神している雷の聖使の傍らに降り立った紅の戦士は、予想に反して軽々とその美身を抱え上げてから一瞬感に堪えたかのようにぶるっと身震いすると、あたかも戦場に斃れた気高き戦士の魂を荘厳な天上世界へと導くヴァルキリーのごとく夜空に舞い上がったのであった──!
突如として口中に出現した不可視の最悪異物によって一瞬にして呼吸困難に見舞われた雷の聖使──されど地獄の試練はここからであった!
何と淫魔将軍の巨根の進撃はそこで留まることなく更に続き、両膝をついたルリアの躰を弓なりにのけ反らせてゆくではないか!
「はッ、あああッ…」
当然の防御反応として両手で見えざる肉柱を引き抜こうとするものの、おそるべきパワーで突き進む凶器をストップさせることは到底不可能──されど天性の柔軟さと入浴前に20分のピラティスを欠かさぬ美容への飽くなき執念が幸いして?みごとな人間橋を描きつつ何とか持ち堪えたかに見えた聖使であったが、やはりというべきか、怪物体の体積がみるみる増大してゆくことに加え、あろうことかそれが不気味な前後運動を開始したことによって再び意識が遠のいてゆくのを如何ともし難かったのである…。
一方のベルバスの胸中を支配しているのは、意外なことに喜悦よりも哀しみなのであった。
もちろん、全身が痙攣するほどの快感を覚えていることは否定できぬ──しかし、同時にこの呵責なき責めが美しい戦士にどれほどの苦悶をもたらしているのかと案ずる懸念の方が遥かに強烈なのであった…?!
『はっ、あはあッ…どうか…どうか赦してくれたまえ…ウヒィッ…ああ、少しキツイが気持ちエエ…はッ、バカめッ、彼女の苦境に思いを馳せずして、何という冒涜的な…ふうッ…ウウン…さ、されど…わ、悪いのは全て、あの罰当たりな聖防霊じゃござんせんか…あふぅッ、そ、そうとも…だ、だからだ…こ、こうして、〈依代〉に命に関わる苦痛を与えれば…ああッ…奴は寄生先を守るためにも私のシヴァ神も真っ青の男根を…ハァッ…タ、タップして降伏の意思を示すのではないかと…んんッ…ち、血の涙を呑んで責め立てているのだ…アヘエッ…!
し、しかし…こ、これ以上長引くようだと、マ…マジでイッテしまいそうッ…!!』
この淫魔将軍の危機感を、聖防霊も違う意味で共有していた。
『──ゆ、赦せんッ…!
い、いかに“大宇宙の恥部”である負極界の住人とはいえ、これほどまでに破廉恥極まる攻撃を仕掛けてくるとはなッ…!!
だ、だが解せんのは、再び雷撃を浴びせられるリスクを冒してまで最も敏感な部分であるはずの性器を突っ込んできたのかということ…!
な、舐めおって…そ、それほどまでに神結層露とやらの効力を過信しておるのかッ!?
さ、されど実際問題としてルリアの肉体がかくのごとき危機的状況下にある以上、雷力が比例して急低下しておることは自明であり、渾身の口内雷撃を放ったところで、忌まわしき敵に新たな刺激を提供してしまうだけなのではないか──!?
そ、そして何よりも恐れるべきは、このまま彼奴の放縦を許し、地獄の汚液を放出されてしまうことだッ!!
もしそんな凶事が現実のものとなれば──文字通りルリアの生命に関わるッ!!
それだけは…それだけは断じて阻止せねばならんッッ!!!』
M字になった両脚をベッタリと地面に張り付け、成すすべもなく両手を上方に投げ出してグッタリと海老反りのまま硬直した、もはや凶暴な啄木鳥の嘴の乱打に曝される美しき樹木状態の雷の聖使…この絶体絶命のピンチを逆転する手段は、たった一つしか無かった。
「──図に乗るなよ負極界人ッ!
おそらく決着は次回以降に持ち越されようが、聖闘防霊団を敵に回した確かな証だけはその醜軀に刻印してやるわッ!!」
この昂然たる宣言の直後に雷の聖使の肉体が一瞬スパークしたかと思いきや、眩く発光する人形がふわっと宙に数メートルも舞い上がると、たちまち凄まじい放電状態にある直径1メートルほどの雷球へと変形し、巨根の長さから判断して根元はこの辺りてあろうと目星をつけた部分にバチバチと唸りを上げて急降下したのだ!
「ひっぎぐえばあああぁッッッ!!!」
姿なき絶叫が夜気を裂いて小山全体に轟き渡り、反射的にスポンッと濡れた音をたてて聖使の口内から凶器がひっこ抜かれたわけだが、その時には怒髪天に達したエジュケーの第二撃がベルバスの顔面を直撃していた!
「あぎぼやああああッッ!!!」
この苦鳴によって狙いが正確であることを確信した聖防霊は、更なるダメージを与えるべく何度もバウンドして怨敵を半失神寸前に追いやると、速やかな撤収に向けて相棒の戦況を窺うべくボロ屋の屋根に舞い上がったが、そこで繰り広げられているのは霊獣VS魔獣の互いのプライドを賭けた果てしなき取っ組み合いであった!
とはいえ傍目には黒い斑点模様を灰色の全身に散らした奇形のメガネザルが異様に長い尻尾を振り立てながらバスケットボールほどの大きさのブルブル振動するドギツい桃色の綿飴と瓦屋根全体をガタガタ軋ませつつ、縦横無尽に転げ回りながら激しくじゃれ合っているようにしか見えなかったのだが…。
「やれやれ…どうやらこちらも今晩中にはケリがつきそうにないな…。
されどミンチよ、非常事態である今回に限り助力するが、その魔物を仕留めるのはあくまでオマエの責務だということを忘れるなよッ!」
かくて淫魔将軍に加えたものと同等の威力を込めた雷球圧殺を凶祭華同盟の軍獣の顔面にかまして飼い主に劣らぬほどの悲鳴を上げさせたエジュケーは、たちまちグローブ状の姿を回復してキョトンと上司を見上げる朋獣に厳しく命じる。
「──我らが同志である雷の聖使が危機的状況にある!
あの憎むべきベルバスの卑劣な淫謀によって、心身に深いダメージを負わされてしまったのだッ!
従って現在彼女は自力での移動が困難であるゆえ、我らが《融霊》して直ちに【サンダーベース】へ搬送するぞッ!!」
ミンチにとって世界と同義であるルリアの〈死〉は即ちその終焉を意味する──となればこうしてはおられぬとばかり、仰向けに引っくり返って四肢をピクピクと痙攣させる穢らわしい敵の腹を踏み台にして雷球に向かって飛び上がり、両者は激しくスパークしながら一つの霊体へと融合してゆく!
“ピロハラピロハラピロハラリィ~ンッ♪”
またもやあの脱力感と解放感を同時にもたらす笛の音が響き渡り、霊体はみるみる赤い人型へと姿を整えてゆくではないか!?
もとより正体が正体ゆえに、紅水晶を彷彿とさせる半透明の躰は質感こそ乏しいが形状だけは堂々たるマッチョボディであり、黄金色に輝くその瞳と相俟って立派にヒーローしているといえた。
──ジュアッ!
掛け声も勇ましく、ある意味アートの域に達した、痛ましくもあられもない姿で失神している雷の聖使の傍らに降り立った紅の戦士は、予想に反して軽々とその美身を抱え上げてから一瞬感に堪えたかのようにぶるっと身震いすると、あたかも戦場に斃れた気高き戦士の魂を荘厳な天上世界へと導くヴァルキリーのごとく夜空に舞い上がったのであった──!
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