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第一章 地球淫界化計画を阻止せよ!
雷の聖使、燦燦たる初陣!?⑧
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「お、おのれ…このまま持久戦に持ち込むつもりか…!?」
実はこれこそが、エジュケーが最も恐れていた事態なのであった。
通常モード──即ちルリア自身が聖使である限り、その活動時間は現状ではおよそ1時間超(彼女が経験を重ねるにつれ、それは随時延長され、最終的には無制限となる)のはずであったが、戦闘導師である聖防霊が半ば強引に頭脳を占有している状況下では、保って30分といったところてあろう…。
尤もこれとてルリアが意識を失っているからこそ見込める数字であり、たとえ本人の同意があったとて覚醒しているならば、更にその半分ほどの稼働しか望めぬのであった…。
『このままではまずい…!
図らずもババイヴ一派の地球侵入を阻止し得なかった要因を当の敵の口から明かされたわけだが、なるほどそういうわけだったのか──迂闊にもおそるべき隠形性能を誇る宇宙船を用いたのかと推測していたが、他ならぬ負極界人の肉体自体から湧出する怪物質によるものだったとは…。
となれば、この超常能力を常に戦闘に応用することが可能ということ…うぬぬ、この難題の克服に直ちに取り組まねばならんが、問題は現在直面するこの初陣をいかに乗り切るかだ。
とりあえず多大な【聖防力】を要する空中浮揚を中断し、地上にて彼奴と戦うしかあるまい…!』
もちろん“透明怪物”からの襲撃を警戒し、瞬時にカウンターの雷撃を全方位に放つために両手は緩やかに宙を泳がせながら、雷の聖使はゆっくりと降下する。
幸いにも無事着地はしたものの、それはむしろベルバスの次の一手の不気味な序曲というべきであった…。
「──卑怯者ッ、姿を現せッ!
この雷の聖使の繰り出す降魔の雷撃がそれほど恐ろしいかッ!?
ならば“地上淫界化”などという身の丈に過ぎた邪悪なる企てなどは潔く捨て去り、さっさと生まれ故郷である久遠の暗黒世界に還ることだなッッ!!」
その時、ビュンッという擦過音が右斜め後方から響くのを察知した雷の聖使は、振り返りざまその方向に向けて必殺の雷撃を放つ!
──ガガッ!
一瞬にして砕け散ったのは大人の拳大の石塊──だがそれが見えざる手による石礫攻撃の開始のゴングであった!
ビュン、ビュン、ビュビュンッ!
息つく間もなく四方八方から飛来する無尽蔵の石弾にそれなりの生体コストを代償とする雷撃の発射が追いつくはずもなく、何発かの礫が同時に美戦士の肉体を直撃する!
「くッ…よ、よくもッ!」
装甲モードによって痛みこそ免れているが、何よりも恐ろしいのはこの原始的攻撃がルリアの美貌に向けられることであることをもちろん承知している聖防霊は、前屈みになりながら両腕をクロスして顔面をガードする。
『…あれほどまでにルリアに執心するベルバスがよもや顔を狙うことはあるまいが、この常軌を逸した攻撃手段を見る限り、現在の奴が正気であるのかどうかすら定かではない…。
ということはこの石の雨が収まるまで顔を上げるのは危険だ──されどこのまま徒に時間だけが過ぎてゆき聖防力のチャージが尽き果ててしまっては、次の変身に向けて今の素体では最低でも六時間のインターバルは必要…ぬうう…文字通り進退窮まったわ…」
絶望のあまり地面に片膝をついたエジュケー…だがその瞬間、あれほど凄まじかった礫の飛来が嘘のように止まった!
『──こ、これは罠だッ!
敵は必ず“二の矢”を放ってくるはず…すぐに立ち上がるのはまずい…』
かくて異様な沈黙が1分間も続いたであろうか──視覚以外の全知覚力を動員して周囲を探知していた聖防霊は、不意に背後に凄まじい邪気と奇怪な物体の接近をキャッチして戦慄した!
「な、何だッ!?──はッ、も、もしや…」
振り返る猶予などないとの戦士の勘に従い、後ろ手に雷撃を放ったものの無念にも不可視の物体に命中した手応えは無かった…。
「──ああッ、ヤツは地を這ってくるのかッ!?」
まさしく、その物体は草深い大地をあたかも大蛇のごとく──否、一直線に前進してくる!それもおそるべきスピードで!!
『なッ!?
今、股間の下を何かが走り抜けたぞッ…?
はああッ、し、しまったッ!
奴はコレを狙っていたのかッ…!!』
ああ、淫魔将軍の執念の魔技おそるべし──何とその巨体を音もなく聖使の背後に仰向けに寝そべらせると、股間の凶器を地面すれすれに疾らせ、それがルリアの股下を潜ったところで神結層露の絶大な効能によって急回復した先端をギューンと上向かせると、一気に彼女の口内にガボッと突入させたのである!
実はこれこそが、エジュケーが最も恐れていた事態なのであった。
通常モード──即ちルリア自身が聖使である限り、その活動時間は現状ではおよそ1時間超(彼女が経験を重ねるにつれ、それは随時延長され、最終的には無制限となる)のはずであったが、戦闘導師である聖防霊が半ば強引に頭脳を占有している状況下では、保って30分といったところてあろう…。
尤もこれとてルリアが意識を失っているからこそ見込める数字であり、たとえ本人の同意があったとて覚醒しているならば、更にその半分ほどの稼働しか望めぬのであった…。
『このままではまずい…!
図らずもババイヴ一派の地球侵入を阻止し得なかった要因を当の敵の口から明かされたわけだが、なるほどそういうわけだったのか──迂闊にもおそるべき隠形性能を誇る宇宙船を用いたのかと推測していたが、他ならぬ負極界人の肉体自体から湧出する怪物質によるものだったとは…。
となれば、この超常能力を常に戦闘に応用することが可能ということ…うぬぬ、この難題の克服に直ちに取り組まねばならんが、問題は現在直面するこの初陣をいかに乗り切るかだ。
とりあえず多大な【聖防力】を要する空中浮揚を中断し、地上にて彼奴と戦うしかあるまい…!』
もちろん“透明怪物”からの襲撃を警戒し、瞬時にカウンターの雷撃を全方位に放つために両手は緩やかに宙を泳がせながら、雷の聖使はゆっくりと降下する。
幸いにも無事着地はしたものの、それはむしろベルバスの次の一手の不気味な序曲というべきであった…。
「──卑怯者ッ、姿を現せッ!
この雷の聖使の繰り出す降魔の雷撃がそれほど恐ろしいかッ!?
ならば“地上淫界化”などという身の丈に過ぎた邪悪なる企てなどは潔く捨て去り、さっさと生まれ故郷である久遠の暗黒世界に還ることだなッッ!!」
その時、ビュンッという擦過音が右斜め後方から響くのを察知した雷の聖使は、振り返りざまその方向に向けて必殺の雷撃を放つ!
──ガガッ!
一瞬にして砕け散ったのは大人の拳大の石塊──だがそれが見えざる手による石礫攻撃の開始のゴングであった!
ビュン、ビュン、ビュビュンッ!
息つく間もなく四方八方から飛来する無尽蔵の石弾にそれなりの生体コストを代償とする雷撃の発射が追いつくはずもなく、何発かの礫が同時に美戦士の肉体を直撃する!
「くッ…よ、よくもッ!」
装甲モードによって痛みこそ免れているが、何よりも恐ろしいのはこの原始的攻撃がルリアの美貌に向けられることであることをもちろん承知している聖防霊は、前屈みになりながら両腕をクロスして顔面をガードする。
『…あれほどまでにルリアに執心するベルバスがよもや顔を狙うことはあるまいが、この常軌を逸した攻撃手段を見る限り、現在の奴が正気であるのかどうかすら定かではない…。
ということはこの石の雨が収まるまで顔を上げるのは危険だ──されどこのまま徒に時間だけが過ぎてゆき聖防力のチャージが尽き果ててしまっては、次の変身に向けて今の素体では最低でも六時間のインターバルは必要…ぬうう…文字通り進退窮まったわ…」
絶望のあまり地面に片膝をついたエジュケー…だがその瞬間、あれほど凄まじかった礫の飛来が嘘のように止まった!
『──こ、これは罠だッ!
敵は必ず“二の矢”を放ってくるはず…すぐに立ち上がるのはまずい…』
かくて異様な沈黙が1分間も続いたであろうか──視覚以外の全知覚力を動員して周囲を探知していた聖防霊は、不意に背後に凄まじい邪気と奇怪な物体の接近をキャッチして戦慄した!
「な、何だッ!?──はッ、も、もしや…」
振り返る猶予などないとの戦士の勘に従い、後ろ手に雷撃を放ったものの無念にも不可視の物体に命中した手応えは無かった…。
「──ああッ、ヤツは地を這ってくるのかッ!?」
まさしく、その物体は草深い大地をあたかも大蛇のごとく──否、一直線に前進してくる!それもおそるべきスピードで!!
『なッ!?
今、股間の下を何かが走り抜けたぞッ…?
はああッ、し、しまったッ!
奴はコレを狙っていたのかッ…!!』
ああ、淫魔将軍の執念の魔技おそるべし──何とその巨体を音もなく聖使の背後に仰向けに寝そべらせると、股間の凶器を地面すれすれに疾らせ、それがルリアの股下を潜ったところで神結層露の絶大な効能によって急回復した先端をギューンと上向かせると、一気に彼女の口内にガボッと突入させたのである!
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