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第三章 星渕特抜生VS魔強士族!
真紅の死神、砂漠の妖艶夢(中編)
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銀魔星首領の姿は異様であった。
何と、組織名を象徴するかのごとき鈍く光る燻銀の魔強具(鎧)を常に装着していたのだ!
はじめてゼモンを目の当たりにした時、八重樫龍貴はとてつもない違和感に絶句していた──その意匠があまりにも〈戦国武者〉を彷彿とさせたからである!
もちろん細部は異なり、そもそも首領のそれは総金属製のため実体としてはむしろ西洋甲冑に近い訳であるが、兜の〈前立・脇立〉といい〈吹返〉といい、異世界流にアレンジされてはいるものの全体の印象は紛れもなく和風テイストそのものであり、〈前立台〉の“笑い髑髏”はそっくりそのまま銀魔星の紋章(革命のために命を捧げた者たちの最終的な勝利を象徴しているとされる)だが、兜の下の仮面もまた瞋恚の形相の髑髏(こちらは“全界革命”のため日々奮闘する生ける戦士を象っている)という徹底ぶりであった。
だがゼモンの“サムライ志向”を決定的に印象付けているのは背後に控えるボディガード(常に最強クラスの四名の精鋭に護られている)の一人に〈太刀持ち〉させている鞘から柄に至るまで全て銀色の【首領刀】であったろう。
組織内ではゼモンの逆鱗に触れた幹部たちは刃渡り約百三十センチという一般的な打刀の倍近くも長いこの怪剣によって手ずから処刑されるのだとまことしやかに囁かれていたが、一年近く首領に直接仕えていながらも龍貴自身はその刃を目にしたことはなかった。
されど唯一、ゼモンが必ず愛刀を握る機会があり、それがこの生誕祭なのであった。
むろん、その目的は剣に仮託した銀魔星の武力のデモンストレーションであり、犠牲となるのは配下が命懸けで捕獲してきた魔獣・妖獣と相場が決まっていたが、今年はついにレゼック王麾下の帝界聖衛軍との戦争の火蓋が切られたこともあってか、捕虜である烈魂拳兵団の戦士に白羽の矢が立てられていた…。
“惨劇の舞台”は誇張抜きに巨大スタジアムのグラウンドほどもある広大な中庭であったが、ここは銀魔星選り抜きの格闘士たちが首領の目を欣ばせるためだけに死闘を展開する一年がかりのトーナメント《凶獣戦線》の会場でもあり、なまじな魔強士族の念術師を凌駕する腕が無かったならば、否応なく八重樫龍貴も出場を強いられていたことであろう…。
かくてテニスコートほどの面積の〈決闘空間〉の周囲には高さ二メートルほどの透明な硬質樹脂製の防護壁が巡らされ、招待客の格に応じて席順が決められていたが、側近の特権で〈四人衆〉の脇を固める立ち位置を得た龍貴の目が意外な光景を捉えた。
何と、この残酷な見世物を拒否するであろうと見込んでいた市長令嬢が意外にも最前列に陣取り、その姿は傍目にも明らかなほど興奮していたのである!
「くくく、毎年のことながらリオーヌ嬢の熱心さには感心させられるぜ…」
リーダー格のドルゴの呟きに思わず聞き耳を立てた八重樫であったが、この“異世界人出世頭”の心を知ってか知らずか、歴戦の猛者である兄貴連は“碧色の髪の乙女”がおそらく他の招待客の誰よりもこの“流血の演し物”を楽しみにしていることと、その証拠として後日必ず首領に宛てて賛美一色の感想と来年の生贄のリクエストを克明に記した手紙を寄越すことを苦笑混じりに囁き交わすのであった。
『何とも意外な素顔だな…。
だが若い女にありがちな絵空事の理想論にかぶれることなく、この世を支配するのはあくまでも力だという“冷厳な真実”に目を背けぬ気性は素晴らしい…!
おそらく彼女は結局のところ飼い犬に過ぎぬ市長などより精霊都市(いや、いずれはペトゥルナワス全界の)の真の支配者たる首領にこそ“まことの男性的魅力”を感得しておるのだろう──となれば、この“真紅の死神”が組織の位階を昇るにつれて心の距離は縮まるということだな…!』
演目そのものはあまりにも呆気なく、わずか数十秒で終了した。
群青色の烈拳甲に身を包んだ烈拳士は身長三メートル、体重で二百五十キロに迫る巨人であり、決闘に彩りを添えるためか、自らの身長に匹敵する大斧の所持を認められていた。
少なく見積もっても四十キロは下らぬ重量のそれをあたかも竹竿のごとく軽々と振り回す堂の入った動作からは、この得物がお仕着せではなく拳士自身の持ち物と思わせた。
一方、ついに抜刀した自慢の大業物を携えて無造作に決闘空間の中央に歩み出た銀魔星首領は流れるような手つきで青眼(中段)に構えると、あたかも木槌で酒樽の鏡板を叩き割るかのような無造作な斬撃を巨人に浴びせる。
ゼモンもまた長身とはいえ、両者の身長差はたっぷり一メートルはあるため、剣先は巨漢烈拳士の胸元から腹部にかけて浅い傷跡を刻んだのみ…に見えたが──豈図らんや、次の刹那、紛うことなき血飛沫が刃が疾り抜けた烈拳甲の奥から噴出したのである!
「信じられん…首領刀は鎧の表面を軽く削っただけのはずなのに…!」
八重樫龍貴の感嘆に、四人衆は決して好意的とはいえぬ含み笑いで応じるが、一同を代表してドルゴが皮肉混じりの解説を垂れてくれた。
「おいおい、組織期待の念術師たる“真紅の死神”ともあろう者が一体どこを見てるんだ?
首領様の刃は確実に三分の一ほども相手の鎧に割って入って、内部の肉をザックリと斬り裂いてたぜ…!
まさに、恐ろしいほどの集中力が生み出した氣刃──首領様が仰るには、まずそれが敵を斬り、鋼の刃は後れてその軌跡をなぞるだけだということだが…まさに余人の追随を許さぬ奥義とはこのような超絶的秘技を指していうのであろうな…!」
「……!!」
自分の目に映った光景とはどうしても整合せぬ説明によって、逆に己の絶望的なまでの未熟さを思い知らされた八重樫龍貴であったが、それは同時に四人衆…即ち銀魔星幹部に昇りつめることの困難さを改めて痛感させるものでもあった。
『果たして、この四人の内の誰かに勝つには、どれほどの修練を積まねばならぬのか…考えただけで気が遠くなる思いだ…』
しかしそんな感慨をよそにゼモンが宣うところの余興は滞りなく進行し、銀色の髑髏武者はそれぞれ一撃で烈拳士の四肢を根元から寸断してのけた後、血染めの剣先をたっぷり十秒間は天に掲げて観客にアピールした後、あたかも付け足しのように斬首したのであったが、胴を離れた生首は血糊を溢れさせつつゴロゴロと客席に転がってゆき、あろうことかリオーヌ=オーマの足元で停止したのである。
そして次の瞬間リオーヌが見せた行動が八重樫龍貴の魂を今日に至るまで呪縛し、彼女を〈運命の女〉と確信させるに至ったのであった。
衣服も含め碧一色で統一した精霊都市随一の美少女は勝者へ熱狂的な拍手を贈りつつ、まるで穢らわしいものでも遠ざけるかのように笑い転げながら敗者の首を蹴飛ばす仕草をやってのけたのである!
何と、組織名を象徴するかのごとき鈍く光る燻銀の魔強具(鎧)を常に装着していたのだ!
はじめてゼモンを目の当たりにした時、八重樫龍貴はとてつもない違和感に絶句していた──その意匠があまりにも〈戦国武者〉を彷彿とさせたからである!
もちろん細部は異なり、そもそも首領のそれは総金属製のため実体としてはむしろ西洋甲冑に近い訳であるが、兜の〈前立・脇立〉といい〈吹返〉といい、異世界流にアレンジされてはいるものの全体の印象は紛れもなく和風テイストそのものであり、〈前立台〉の“笑い髑髏”はそっくりそのまま銀魔星の紋章(革命のために命を捧げた者たちの最終的な勝利を象徴しているとされる)だが、兜の下の仮面もまた瞋恚の形相の髑髏(こちらは“全界革命”のため日々奮闘する生ける戦士を象っている)という徹底ぶりであった。
だがゼモンの“サムライ志向”を決定的に印象付けているのは背後に控えるボディガード(常に最強クラスの四名の精鋭に護られている)の一人に〈太刀持ち〉させている鞘から柄に至るまで全て銀色の【首領刀】であったろう。
組織内ではゼモンの逆鱗に触れた幹部たちは刃渡り約百三十センチという一般的な打刀の倍近くも長いこの怪剣によって手ずから処刑されるのだとまことしやかに囁かれていたが、一年近く首領に直接仕えていながらも龍貴自身はその刃を目にしたことはなかった。
されど唯一、ゼモンが必ず愛刀を握る機会があり、それがこの生誕祭なのであった。
むろん、その目的は剣に仮託した銀魔星の武力のデモンストレーションであり、犠牲となるのは配下が命懸けで捕獲してきた魔獣・妖獣と相場が決まっていたが、今年はついにレゼック王麾下の帝界聖衛軍との戦争の火蓋が切られたこともあってか、捕虜である烈魂拳兵団の戦士に白羽の矢が立てられていた…。
“惨劇の舞台”は誇張抜きに巨大スタジアムのグラウンドほどもある広大な中庭であったが、ここは銀魔星選り抜きの格闘士たちが首領の目を欣ばせるためだけに死闘を展開する一年がかりのトーナメント《凶獣戦線》の会場でもあり、なまじな魔強士族の念術師を凌駕する腕が無かったならば、否応なく八重樫龍貴も出場を強いられていたことであろう…。
かくてテニスコートほどの面積の〈決闘空間〉の周囲には高さ二メートルほどの透明な硬質樹脂製の防護壁が巡らされ、招待客の格に応じて席順が決められていたが、側近の特権で〈四人衆〉の脇を固める立ち位置を得た龍貴の目が意外な光景を捉えた。
何と、この残酷な見世物を拒否するであろうと見込んでいた市長令嬢が意外にも最前列に陣取り、その姿は傍目にも明らかなほど興奮していたのである!
「くくく、毎年のことながらリオーヌ嬢の熱心さには感心させられるぜ…」
リーダー格のドルゴの呟きに思わず聞き耳を立てた八重樫であったが、この“異世界人出世頭”の心を知ってか知らずか、歴戦の猛者である兄貴連は“碧色の髪の乙女”がおそらく他の招待客の誰よりもこの“流血の演し物”を楽しみにしていることと、その証拠として後日必ず首領に宛てて賛美一色の感想と来年の生贄のリクエストを克明に記した手紙を寄越すことを苦笑混じりに囁き交わすのであった。
『何とも意外な素顔だな…。
だが若い女にありがちな絵空事の理想論にかぶれることなく、この世を支配するのはあくまでも力だという“冷厳な真実”に目を背けぬ気性は素晴らしい…!
おそらく彼女は結局のところ飼い犬に過ぎぬ市長などより精霊都市(いや、いずれはペトゥルナワス全界の)の真の支配者たる首領にこそ“まことの男性的魅力”を感得しておるのだろう──となれば、この“真紅の死神”が組織の位階を昇るにつれて心の距離は縮まるということだな…!』
演目そのものはあまりにも呆気なく、わずか数十秒で終了した。
群青色の烈拳甲に身を包んだ烈拳士は身長三メートル、体重で二百五十キロに迫る巨人であり、決闘に彩りを添えるためか、自らの身長に匹敵する大斧の所持を認められていた。
少なく見積もっても四十キロは下らぬ重量のそれをあたかも竹竿のごとく軽々と振り回す堂の入った動作からは、この得物がお仕着せではなく拳士自身の持ち物と思わせた。
一方、ついに抜刀した自慢の大業物を携えて無造作に決闘空間の中央に歩み出た銀魔星首領は流れるような手つきで青眼(中段)に構えると、あたかも木槌で酒樽の鏡板を叩き割るかのような無造作な斬撃を巨人に浴びせる。
ゼモンもまた長身とはいえ、両者の身長差はたっぷり一メートルはあるため、剣先は巨漢烈拳士の胸元から腹部にかけて浅い傷跡を刻んだのみ…に見えたが──豈図らんや、次の刹那、紛うことなき血飛沫が刃が疾り抜けた烈拳甲の奥から噴出したのである!
「信じられん…首領刀は鎧の表面を軽く削っただけのはずなのに…!」
八重樫龍貴の感嘆に、四人衆は決して好意的とはいえぬ含み笑いで応じるが、一同を代表してドルゴが皮肉混じりの解説を垂れてくれた。
「おいおい、組織期待の念術師たる“真紅の死神”ともあろう者が一体どこを見てるんだ?
首領様の刃は確実に三分の一ほども相手の鎧に割って入って、内部の肉をザックリと斬り裂いてたぜ…!
まさに、恐ろしいほどの集中力が生み出した氣刃──首領様が仰るには、まずそれが敵を斬り、鋼の刃は後れてその軌跡をなぞるだけだということだが…まさに余人の追随を許さぬ奥義とはこのような超絶的秘技を指していうのであろうな…!」
「……!!」
自分の目に映った光景とはどうしても整合せぬ説明によって、逆に己の絶望的なまでの未熟さを思い知らされた八重樫龍貴であったが、それは同時に四人衆…即ち銀魔星幹部に昇りつめることの困難さを改めて痛感させるものでもあった。
『果たして、この四人の内の誰かに勝つには、どれほどの修練を積まねばならぬのか…考えただけで気が遠くなる思いだ…』
しかしそんな感慨をよそにゼモンが宣うところの余興は滞りなく進行し、銀色の髑髏武者はそれぞれ一撃で烈拳士の四肢を根元から寸断してのけた後、血染めの剣先をたっぷり十秒間は天に掲げて観客にアピールした後、あたかも付け足しのように斬首したのであったが、胴を離れた生首は血糊を溢れさせつつゴロゴロと客席に転がってゆき、あろうことかリオーヌ=オーマの足元で停止したのである。
そして次の瞬間リオーヌが見せた行動が八重樫龍貴の魂を今日に至るまで呪縛し、彼女を〈運命の女〉と確信させるに至ったのであった。
衣服も含め碧一色で統一した精霊都市随一の美少女は勝者へ熱狂的な拍手を贈りつつ、まるで穢らわしいものでも遠ざけるかのように笑い転げながら敗者の首を蹴飛ばす仕草をやってのけたのである!
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